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2章 薔薇乙女の乱
15.偽物
赤い絵の具は、どんなに塗り固めても赤だが、血は黒へと濁る。
美しい白いバラを眺める事が出来る部屋。
部屋にはバラをデザインした格子窓。
薄暗い部屋から見える少女。
彼女は、きっと美しく心優しい少女に違いない。
幼い頃から、バラの手入れをしていた少年はずっとそう思っていた。
少女は、レースが美しく重なった豪華なドレスに身を包んでいる。 彼女自身は煽情的な印象を受けるのに、そのドレスはどこまでも禁欲的で肌が殆ど見えない。
美しく繊細なドレス。
豪華な赤味がかった金の巻き髪。
煽情的に感じる赤い唇。
彼女の顔はよく見えないが、きっととても美しいに違いない。
なぜなら、物語の中に出てくる聖女を彷彿とさせたから。
閉じ込められて可哀そうに……。
「誰が君にそんな酷い事をしたの?」
「父さまよ……酷い男に騙されたの」
「ご当主様を説得できないの?」
「できるならしているわ」
「クリス、その……君は病気なのかい?」
「えぇ、そうなの……」
「だからか、声がかすれて辛そうだ」
「沢山沢山泣いて、声が潰れてしまったの。 醜いでしょう?」
「そんなことないよ」
僕たちは友人となった。
クリスは外の話を聞きたがるから、僕は夜遅くにクリスの部屋に訪れ、窓の側に座り込み可哀そうなクリスに外の世界の話をする。 クリスはとても賢い人だった。 多くを語らずとも、様々な事を理解する。 まるで世界に愛されているかのように……。
きっと、クリスは神に愛された特別な人に違いない。
クリスの父を騙していたと言う人は1年以上前に死に、そして2か月前にクリスの父が死んだ。 なら部屋から出てくればいいのにと思うけれどクリスは悲しそうに微笑む。
「まだ、時が来ていないの。 それよりも、私、外に出たらお会いしたい人がいるの」
かすれた声で嬉しそうに語る。
「それは?」
「唯一のお友達。 ずっと連絡をとっていないから、私の事を死んだと思っているかも……」
僕だけのクリスが、他の人を求めた事に嫉妬した。
「なぁに? 嫉妬したの? 可愛い。
安心して、女性よ。
友達になったときは、少年の振りをしていたけど。
私を、誤魔化すなんて無理な話」
嫉妬がばれて恥ずかしく、どう誤魔化すかと考えた。 だが、考える必要もなくクリスは話し続ける。
「白に近い銀の髪に、緑の瞳、きっとこの国でもっとも安全な場所……そうね王宮にいるはずなの。 ねぇ、彼女のことを調べてくれないかしら?」
「王宮なんて無理だよ」
「大丈夫よ。 戦争が終わって騎士様たちが帰ってきているんでしょう? ならその1人と入れ替わればいいわ」
「無理だよ。 騎士様相手にどうやって入れ替われって言うんだよ」
「できるわ、それとも私のいう事が信用できないと言うの?」
「そんな訳じゃないけど……」
「騎士なんて、結構適当なものよ。 だって、要らないって、必要ないって言われた者達のことでしょう? 大丈夫、大丈夫よ。 だってアナタは努力家だもの。 だってアナタは私に必要とされているもの。 日々のアナタの仕事を見ていたわ。 その積み重ねを、騎士の方々がしているかしら? いいえ、しているわけなんてない……、きっとアナタの方が強いわ。 強くて可愛い私のカイン」
「わかった……」
「ただ、1人だけ気を付けて。 私と同じ、でも私とは違う病気を持つ人……パーシヴァル・フォン・ヘルムートだけは気を付けるのよ」
シヴィルの温室から逃げ出した弟子1号こと、本名カインは必死に走っていた。
余りの血相に人々が心配して声をかけるが、まったく聞こえている様子などなく走り抜けていった。 門番たちは彼が騎士に与えられる勲章を肩につけていたことから、素通りを許していた。 戦争を終結させた事への気のゆるみか? それとも出入りの激しさゆえの怠慢か?
見つかった!
見つかってしまった!!
どうして……これだとクリスが僕に絶望してしまう!!
上手くやっていたつもりだったのに……。
それに、結構居心地が良かった……。
もしかしたら、このまま騎士として生きていけるんじゃないかって……。
彼は白いバラの庭に走った。
********************
「聞いてくれ!!」
パーシヴァルは、自身に与えられた執務室に戻りルーカスに詰め寄った。 デスクに手をついたときに、シヴィルから渡された弟子1号の個人資料をテーブルにおいた形になったのは、ただの偶然でしかない。
だが、ルーカスは視線を資料に向け、パーシヴァルへと視線を戻した。
「何かあったんですか?」
問い返す声に緊張がないのが、パーシヴァルの瞳がイキイキとしていたから。
「うちの子がかわいい!!」
「いつの間に、子を作ったんですか」
そういいつつも、ルーカスの顔には「ウザイ」と書かれていた。
「可愛いだろうなぁ……シヴィの子は」
脳内で素早く何かが構成されたパーシヴァルを見れば、嫌味を言ったことをルーカスは反省した。 緩んだ表情で切ない溜息をつきながら席に座るパーシヴァル。 ルーカスはコーヒーを入れ、上司のデスクにドンっと置く。
「目を覚まして、勉強なり仕事なりしてください」
「だがなぁ~」
「そうそう、子を想像する場合には、先生の要素だけで想像するのではなく、自分の要素も含めて想像してみてください。 きっと仕事する気分になれるでしょうから」
「……嫌味な奴だな……」
「誰かさんが頻繁に逃げ出すので、忙しいんですよ!」
「女の子が好きそうな人気の菓子店を教えて欲しいんだが?」
まだ言うかと溜息をつきながら、
「生憎と、俺は女性ではないのでわかりかねます」
「この間、大量に買い込んでいたじゃないか」
「アレは、日ごろお世話になるだろう方への贈り物ですよ。 挨拶をするとしないのでは、仕事の効率が大きく変わるの! 経費として申請してるんですけど、忘れたんですか?!」
「どうせ、オマエの事だ。 抜け目ないチョイスしているんだろう? ソレを教えてくれればいい」
「……仕事してください。 進行具合に納得したら買ってきてあげますよ」
「それだと、オマエからのプレゼントにならないか?」
「そんなことより、アナタが女性ばかりの店に現れるインパクトの方が、余程問題でしょうよ」
「それは、あんまりじゃないだろうか?」
「ところで、先ほどから何をしているんですか? 先生の似顔絵ですか?」
「その資料の人物を調べて欲しい」
告げるとともに手元の紙を、ルーカスの方へと向けて飛ばす。 一枚紙があり得ない軌跡を描き飛んでいく。 紙を見れば前髪を綺麗に切りそろえた大人しそうな少年の絵。
「相変わらず、無駄に器用ですね」
「無駄言うな。 十分に役立っているだろうが」
不満そうに告げるパーシヴァルを無視するルーカスは、似顔絵を見た後に書類の方を流し見る。
「カール・アンヴィル 19歳。 アンヴィル子爵家の3男。 終結間際に補給部隊に配属したためデータは学園時代のもののようですね。 騎士学園での成績はEランクと最低。 身体能力は決して低くないが、臆病で戦争には向かない。 馬の扱いだけは一流。 戦争に参加した時期のせいか、戦死した場合の死体確認につかう身体記載がありませんね」
「で、この子がどうかしたんですか?」
「偽物が、シヴィのところに紛れ込んでいた」
「偽物と言う根拠は?」
「筋肉の付き具合、手の厚みが騎士のものではない」
「まぁ、戦争向きではないとありますし?」
「俺を見て逃げ出した」
「先生と一緒にいたのを見て、悪鬼の表情でにらみつけたんでしょう?」
「俺に睨まれたから逃げましたってありえるか?」
「ありえませんね」
かぶるように無いと言われて、パーシヴァルは黙りこんだ。
「……上司に対する敬意を思い出してはどうだ?」
「はっ、美女を追い回して鼻の下を伸ばしている上司なんて知るもんですか。 で、他に疑わしい点は?」
「シヴィの元で真面目に働いていた。 シヴィ曰く、仕事熱心で、植物の扱いが慣れているらしい。 とにかく俺は偽物だと睨んでいる。 本人確認をさせろ。 それと、シヴィに見つからないように護衛を2人態勢でつけておけ」
「了解しました」
ルーカスは部屋の外で待機する騎士に、戦時中自分の部下であったものを数名呼び寄せたのだった。
美しい白いバラを眺める事が出来る部屋。
部屋にはバラをデザインした格子窓。
薄暗い部屋から見える少女。
彼女は、きっと美しく心優しい少女に違いない。
幼い頃から、バラの手入れをしていた少年はずっとそう思っていた。
少女は、レースが美しく重なった豪華なドレスに身を包んでいる。 彼女自身は煽情的な印象を受けるのに、そのドレスはどこまでも禁欲的で肌が殆ど見えない。
美しく繊細なドレス。
豪華な赤味がかった金の巻き髪。
煽情的に感じる赤い唇。
彼女の顔はよく見えないが、きっととても美しいに違いない。
なぜなら、物語の中に出てくる聖女を彷彿とさせたから。
閉じ込められて可哀そうに……。
「誰が君にそんな酷い事をしたの?」
「父さまよ……酷い男に騙されたの」
「ご当主様を説得できないの?」
「できるならしているわ」
「クリス、その……君は病気なのかい?」
「えぇ、そうなの……」
「だからか、声がかすれて辛そうだ」
「沢山沢山泣いて、声が潰れてしまったの。 醜いでしょう?」
「そんなことないよ」
僕たちは友人となった。
クリスは外の話を聞きたがるから、僕は夜遅くにクリスの部屋に訪れ、窓の側に座り込み可哀そうなクリスに外の世界の話をする。 クリスはとても賢い人だった。 多くを語らずとも、様々な事を理解する。 まるで世界に愛されているかのように……。
きっと、クリスは神に愛された特別な人に違いない。
クリスの父を騙していたと言う人は1年以上前に死に、そして2か月前にクリスの父が死んだ。 なら部屋から出てくればいいのにと思うけれどクリスは悲しそうに微笑む。
「まだ、時が来ていないの。 それよりも、私、外に出たらお会いしたい人がいるの」
かすれた声で嬉しそうに語る。
「それは?」
「唯一のお友達。 ずっと連絡をとっていないから、私の事を死んだと思っているかも……」
僕だけのクリスが、他の人を求めた事に嫉妬した。
「なぁに? 嫉妬したの? 可愛い。
安心して、女性よ。
友達になったときは、少年の振りをしていたけど。
私を、誤魔化すなんて無理な話」
嫉妬がばれて恥ずかしく、どう誤魔化すかと考えた。 だが、考える必要もなくクリスは話し続ける。
「白に近い銀の髪に、緑の瞳、きっとこの国でもっとも安全な場所……そうね王宮にいるはずなの。 ねぇ、彼女のことを調べてくれないかしら?」
「王宮なんて無理だよ」
「大丈夫よ。 戦争が終わって騎士様たちが帰ってきているんでしょう? ならその1人と入れ替わればいいわ」
「無理だよ。 騎士様相手にどうやって入れ替われって言うんだよ」
「できるわ、それとも私のいう事が信用できないと言うの?」
「そんな訳じゃないけど……」
「騎士なんて、結構適当なものよ。 だって、要らないって、必要ないって言われた者達のことでしょう? 大丈夫、大丈夫よ。 だってアナタは努力家だもの。 だってアナタは私に必要とされているもの。 日々のアナタの仕事を見ていたわ。 その積み重ねを、騎士の方々がしているかしら? いいえ、しているわけなんてない……、きっとアナタの方が強いわ。 強くて可愛い私のカイン」
「わかった……」
「ただ、1人だけ気を付けて。 私と同じ、でも私とは違う病気を持つ人……パーシヴァル・フォン・ヘルムートだけは気を付けるのよ」
シヴィルの温室から逃げ出した弟子1号こと、本名カインは必死に走っていた。
余りの血相に人々が心配して声をかけるが、まったく聞こえている様子などなく走り抜けていった。 門番たちは彼が騎士に与えられる勲章を肩につけていたことから、素通りを許していた。 戦争を終結させた事への気のゆるみか? それとも出入りの激しさゆえの怠慢か?
見つかった!
見つかってしまった!!
どうして……これだとクリスが僕に絶望してしまう!!
上手くやっていたつもりだったのに……。
それに、結構居心地が良かった……。
もしかしたら、このまま騎士として生きていけるんじゃないかって……。
彼は白いバラの庭に走った。
********************
「聞いてくれ!!」
パーシヴァルは、自身に与えられた執務室に戻りルーカスに詰め寄った。 デスクに手をついたときに、シヴィルから渡された弟子1号の個人資料をテーブルにおいた形になったのは、ただの偶然でしかない。
だが、ルーカスは視線を資料に向け、パーシヴァルへと視線を戻した。
「何かあったんですか?」
問い返す声に緊張がないのが、パーシヴァルの瞳がイキイキとしていたから。
「うちの子がかわいい!!」
「いつの間に、子を作ったんですか」
そういいつつも、ルーカスの顔には「ウザイ」と書かれていた。
「可愛いだろうなぁ……シヴィの子は」
脳内で素早く何かが構成されたパーシヴァルを見れば、嫌味を言ったことをルーカスは反省した。 緩んだ表情で切ない溜息をつきながら席に座るパーシヴァル。 ルーカスはコーヒーを入れ、上司のデスクにドンっと置く。
「目を覚まして、勉強なり仕事なりしてください」
「だがなぁ~」
「そうそう、子を想像する場合には、先生の要素だけで想像するのではなく、自分の要素も含めて想像してみてください。 きっと仕事する気分になれるでしょうから」
「……嫌味な奴だな……」
「誰かさんが頻繁に逃げ出すので、忙しいんですよ!」
「女の子が好きそうな人気の菓子店を教えて欲しいんだが?」
まだ言うかと溜息をつきながら、
「生憎と、俺は女性ではないのでわかりかねます」
「この間、大量に買い込んでいたじゃないか」
「アレは、日ごろお世話になるだろう方への贈り物ですよ。 挨拶をするとしないのでは、仕事の効率が大きく変わるの! 経費として申請してるんですけど、忘れたんですか?!」
「どうせ、オマエの事だ。 抜け目ないチョイスしているんだろう? ソレを教えてくれればいい」
「……仕事してください。 進行具合に納得したら買ってきてあげますよ」
「それだと、オマエからのプレゼントにならないか?」
「そんなことより、アナタが女性ばかりの店に現れるインパクトの方が、余程問題でしょうよ」
「それは、あんまりじゃないだろうか?」
「ところで、先ほどから何をしているんですか? 先生の似顔絵ですか?」
「その資料の人物を調べて欲しい」
告げるとともに手元の紙を、ルーカスの方へと向けて飛ばす。 一枚紙があり得ない軌跡を描き飛んでいく。 紙を見れば前髪を綺麗に切りそろえた大人しそうな少年の絵。
「相変わらず、無駄に器用ですね」
「無駄言うな。 十分に役立っているだろうが」
不満そうに告げるパーシヴァルを無視するルーカスは、似顔絵を見た後に書類の方を流し見る。
「カール・アンヴィル 19歳。 アンヴィル子爵家の3男。 終結間際に補給部隊に配属したためデータは学園時代のもののようですね。 騎士学園での成績はEランクと最低。 身体能力は決して低くないが、臆病で戦争には向かない。 馬の扱いだけは一流。 戦争に参加した時期のせいか、戦死した場合の死体確認につかう身体記載がありませんね」
「で、この子がどうかしたんですか?」
「偽物が、シヴィのところに紛れ込んでいた」
「偽物と言う根拠は?」
「筋肉の付き具合、手の厚みが騎士のものではない」
「まぁ、戦争向きではないとありますし?」
「俺を見て逃げ出した」
「先生と一緒にいたのを見て、悪鬼の表情でにらみつけたんでしょう?」
「俺に睨まれたから逃げましたってありえるか?」
「ありえませんね」
かぶるように無いと言われて、パーシヴァルは黙りこんだ。
「……上司に対する敬意を思い出してはどうだ?」
「はっ、美女を追い回して鼻の下を伸ばしている上司なんて知るもんですか。 で、他に疑わしい点は?」
「シヴィの元で真面目に働いていた。 シヴィ曰く、仕事熱心で、植物の扱いが慣れているらしい。 とにかく俺は偽物だと睨んでいる。 本人確認をさせろ。 それと、シヴィに見つからないように護衛を2人態勢でつけておけ」
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