26 / 65
2章 薔薇乙女の乱
26.化け物の理解者
「ヴァル! シヴィル君の検査を行うので場所を提供するんだ!」
声を荒げる医局長の顔色は良くない。
パーシヴァルは考えた。
目の前の男は、シヴィを狙う嫌な男ではあるが、医療に関しては昔から熱心な奴だった。 そんな奴が顔色悪く必死でいうならば、そうした方が良いのだろう。
「なら、」
執務室でと言おうとすれば、医局長はシヴィルの手首をつかもうとしており、シヴィの視線はソレを避けていいのか? と、悩んでいるかのように見えて、いや……そんなシヴィの気持ちなんて本当はどうでもよく、パーシヴァルは嫌だからと言う理由で医局長の手を叩き落とした。
「自分がシヴィに何を渡したのか理解していないのか?」
感情的な行動だが、意外にも言い訳はスラスラと出てくるものだ。
「それを問題にすると言うなら勝手にするがいい、こうやって時間が経過することで、あのオカシなものが彼女を蝕み、私の子を産めなくなったらどうし」
タンッという何かを弾く音。
そして、昏倒する医局長と、ケガをしないように支えるルーカス。
感情とか言い訳とか、一瞬で消え去りパーシヴァルは医局長の額にデコピンを食らわせる。 一応手加減はしていると言うべきか、現状は戦場にでも出ない限り、勝手に怪力を発揮しないように魔力回路の切り替えをしている。 それができたからこそ、彼は将軍として国に務める事ができるのだ。
だが、パーシヴァルはその魔力回路を切り替える。
他者を害するための化け物に足を踏み込んだ。 王宮と言うこの国で最も平和でなければならない場所で。
「医局長?!」
驚き慌てるシヴィに、
「手加減はしたし、防御もされたからすぐに起きる問題ない」
何でもないようにパーシヴァルは言うが、意識は別な方へと向かっていた。
「そういう問題かしら?」
声色は、医局長への行動を怒っているのよと告げているが、シヴィの表情は顔色は明らかに悪い。 あの蛇はシヴィを狙っていたのだから当然だろう。
パーシヴァルはシヴィに微笑みを向けながら、周囲をうかがっていた。
自分達を見る目が幾つかある。
自分を試すための視線が2つ。
令嬢達の騒々しい視線が複数。
そして、そのドチラでもない……そもそも自分を見ているのではなく、シヴィを見ているネットリとした薄暗い印象の視線が1つ……。
そっとシヴィを自分の影になるように隠しつつ、側にあった花壇を囲む鉄柵を引き抜き、1本の槍のようにべきべきとへし折り捩じ切る。
「なにを……しているの?」
明らかに人の力の範囲を超えた行動に、驚くシヴィに苦笑するパーシヴァル。 苦笑するしかない。 他にどんな顔をすればいいかわからない。
「怖いか?」
「怖い事をするのでしょうか?」
「シヴィの害になることはしない」
自分でも笑えるほどに曖昧な言葉だと、パーシヴァルはやはり苦笑する。
「なら、怖くないですよ」
シヴィが笑うが、意地悪くパーシヴァルは聞く。
「本当は?」
「怖いです」
くすっと笑う様子を見れば、大丈夫だとパーシヴァルは安堵した。
「正直者だな。 だが、まぁ本当、シヴィは俺にとって大切な人だ。 愛すべき相手だ。 好きだ……だから、俺はシヴィを害さない。 それだけは信用してくれると嬉しい」
そっと抱き寄せ甘く甘く耳元で囁けば、耳が赤くなるのが見えて可愛らしいと思った。 そう思う傍らで、パーシヴァルは鉄柵であったものをネットリとした狂気に向かって投げつける。
パーシヴァルは、内心笑っていた。 笑うしかなかった。 シヴィルに微笑みながら、甘く囁きながら、平気で他者に殺意を持って行動する自分の異常さに……。
外したか……。
防がれたか? よけられたか? それは分からないが、シヴィへ向けられていた視線は、瞬間的に自分へと切り替えられそして消えた。 その消え方は命の炎が消えるような感じではない事だけは確か。
「追えるか?」
パーシヴァルがルーカスに問えば、医局長を肩に担いだまま苦笑と共に答える。
「無理ですよ。 アレは上司と同種のタイプでしょう」
「そうだな……」
何をしたのか? 何があったのか? 何も聞かずにシヴィは、パーシヴァルを頼るように側に寄り添う。 自分に怯え逃げなかったことに安堵し、パーシヴァルは殺意を持ったばかりの手とは逆の左手で、シヴィの頬を撫でた。
「ありがとうございます」
礼を述べるシヴィをパーシヴァルが抱き上げれば、暴れることも怒ることもなく身を任せててくるシヴィ。 パーシヴァルは安堵した。 安堵する反面、シヴィをどう慰めればいいだろうかと悩みもした。
「上司、交換しません? こっちの方が明らかに重いと思うんですけど!」
「冗談、誰が渡すか!」
何事も無かったかのように笑えば、シヴィは苦笑する。 まるで、どうしようもない人ですねとでも言うように。
そして4人(一部荷物と化しているが)は、執務室へと向かう。
「ところで、医局長は大丈夫なんでしょうか?」
「それより、身体は大丈夫なのか? 検査をした方がいいと言うなら、これに触れさせるのも不快だが、俺は許可をするしかないのだが」
パーシヴァルは肩を竦めながら、軽い調子で問えば、シヴィは少しだけ考え込むようなそぶりをしてみせた。
「流石に、あんなのが身体に入ってくれば、すぐに気付きますわ。 と、言いたいところなのですが、ここで慢心が大きな問題となる可能性だって0ではありませんし、お願いしておくというのが、正解だと私は思っているのですけど」
「なら仕方がない……」
「それで、医局長は大丈夫なんですか?」
「手加減はしている」
「穴も開いていないですしね」
ルーカスが、安心してとばかりにシヴィに笑みを向ける。
「そういう問題なのかしら?」
「そういう問題でいいじゃないですか」
ルーカスが軽く言う。
「どうせ、すぐに目を覚ます」
そう告げると同時に執務室の扉が開かれ、ルーカスはヤレヤレと医局長を乱暴にソファに下ろした……落とした?
「このぉ!! バカ力がぁああああ!!」
「ほら」
パーシヴァルが苦笑してみせれば、つられたようにシヴィも苦笑する。
「ぉい、検査は構わんが、別にオマエの嫁になるわけでもなければ、子を産む訳でもないからな」
「だから、オマエに結婚を申し込んで等無いと言っている」
「……ちょっとまて、俺はたとえ否定であったとしても、俺の大事な子がお前の嫁になると言う言語を発したくないだけだ! ソレぐらい察しろ」
「化け物は必然性よりも、感情が優先っていうことか?」
医局長がニヤニヤして言えば、
「なら、パーシヴァル・フォン・ヘルムートは、シヴィルの夫だと言ってみるがいい」
「なぜ、そんなことを言わなければならん!!」
「そういうことだ!!」
「どういうことだ!!」
いい加減……何か殴るようなものがないだろうかと視線を巡らせるシヴィに、ルーカスは苦笑いと共にシヴィに分厚い辞書を貸し出した。
「仕事してください!!」
さして力のないシヴィに殴られ、パーシヴァルは楽し気に「はいはい」と、別室へと消えていった。
医局長の方は、
「シヴィル君!! 乱暴はよしなさい! 化け物の側にいるから狂暴性がうつるんですよ!」
シヴィは無表情のままで、医局長にべしべしと殴りにかかる。
「ちょ、やめ、本当にやめなさい!!」
そこへノックがなり、シヴィの攻撃はとまる。
ルーカスが扉を開いた。
「うちの兄さまが来ておりませんか? クローゼットから逃げ出してしまって……兄さま!!!」
そして、怒れる妹からの攻撃は、連れ帰るための意識喪失を狙ったピンポイントなもので、医局長は再び眠りにつくのだった。
医局長が意識を失っている間、副局長によってシヴィルは肉体や魔力回路に異常を受けていないかのチェックを受けた。 実際に赤い蛇と対峙したのは、パーシヴァルとルーカスであったことから、2人も同様にチェックを受ける。
「変な魔力残滓は見当たりません。 ただ……魔力回路に関しては、閣下の魔力回路が通常と大きく事なるため、判断が出来かねるのというか……」
「なら、私がもう一度行おう。 シヴィル君もこの化け物が化け物たるゆえんを知っておくといい」
「兄さま、口のきき方は気を付けられた方がよろしいですわよ。 シヴィルは閣下に対してプラスの感情を持っております。 そこで、閣下を誹謗し過ぎては、兄さまが嫌われるだけですわよ」
チッと医局長は舌打ちをして、言い直す。
「どうしても騎士団医療部に移動すると決意したなら、私は止める等と言う女々しいことはしない!! だが、移動したなら覚悟を持って仕事をするんだ。 国にとって重要となるべき人間の身を守れるよう、彼と言う人間がどういう存在であるか知り、異変に対応できるようにしておきたまえ! 血が嫌いだ、病が怖い等と言う弱音は許さん!!」
医局長が厳しくシヴィに向かって言えば、パーシヴァルはシヴィに向かって言う。
「何、騎士団にも医師はいるし、俺は丈夫だから滅多に血は流さないし、20年程は病にもかかったこともないから安心しろ」
「甘やかすな!」
「甘やかして何が悪い!
いや、違うな……羨ましいだろう?」
そう言って、パーシヴァルはシヴィを抱きしめニヤリと笑ってみせる。 その足元では、シヴィが必死でパーシヴァルの足を踏み続けていた。
真面目な仕事の話を茶化されて怒っているシヴィだった。
声を荒げる医局長の顔色は良くない。
パーシヴァルは考えた。
目の前の男は、シヴィを狙う嫌な男ではあるが、医療に関しては昔から熱心な奴だった。 そんな奴が顔色悪く必死でいうならば、そうした方が良いのだろう。
「なら、」
執務室でと言おうとすれば、医局長はシヴィルの手首をつかもうとしており、シヴィの視線はソレを避けていいのか? と、悩んでいるかのように見えて、いや……そんなシヴィの気持ちなんて本当はどうでもよく、パーシヴァルは嫌だからと言う理由で医局長の手を叩き落とした。
「自分がシヴィに何を渡したのか理解していないのか?」
感情的な行動だが、意外にも言い訳はスラスラと出てくるものだ。
「それを問題にすると言うなら勝手にするがいい、こうやって時間が経過することで、あのオカシなものが彼女を蝕み、私の子を産めなくなったらどうし」
タンッという何かを弾く音。
そして、昏倒する医局長と、ケガをしないように支えるルーカス。
感情とか言い訳とか、一瞬で消え去りパーシヴァルは医局長の額にデコピンを食らわせる。 一応手加減はしていると言うべきか、現状は戦場にでも出ない限り、勝手に怪力を発揮しないように魔力回路の切り替えをしている。 それができたからこそ、彼は将軍として国に務める事ができるのだ。
だが、パーシヴァルはその魔力回路を切り替える。
他者を害するための化け物に足を踏み込んだ。 王宮と言うこの国で最も平和でなければならない場所で。
「医局長?!」
驚き慌てるシヴィに、
「手加減はしたし、防御もされたからすぐに起きる問題ない」
何でもないようにパーシヴァルは言うが、意識は別な方へと向かっていた。
「そういう問題かしら?」
声色は、医局長への行動を怒っているのよと告げているが、シヴィの表情は顔色は明らかに悪い。 あの蛇はシヴィを狙っていたのだから当然だろう。
パーシヴァルはシヴィに微笑みを向けながら、周囲をうかがっていた。
自分達を見る目が幾つかある。
自分を試すための視線が2つ。
令嬢達の騒々しい視線が複数。
そして、そのドチラでもない……そもそも自分を見ているのではなく、シヴィを見ているネットリとした薄暗い印象の視線が1つ……。
そっとシヴィを自分の影になるように隠しつつ、側にあった花壇を囲む鉄柵を引き抜き、1本の槍のようにべきべきとへし折り捩じ切る。
「なにを……しているの?」
明らかに人の力の範囲を超えた行動に、驚くシヴィに苦笑するパーシヴァル。 苦笑するしかない。 他にどんな顔をすればいいかわからない。
「怖いか?」
「怖い事をするのでしょうか?」
「シヴィの害になることはしない」
自分でも笑えるほどに曖昧な言葉だと、パーシヴァルはやはり苦笑する。
「なら、怖くないですよ」
シヴィが笑うが、意地悪くパーシヴァルは聞く。
「本当は?」
「怖いです」
くすっと笑う様子を見れば、大丈夫だとパーシヴァルは安堵した。
「正直者だな。 だが、まぁ本当、シヴィは俺にとって大切な人だ。 愛すべき相手だ。 好きだ……だから、俺はシヴィを害さない。 それだけは信用してくれると嬉しい」
そっと抱き寄せ甘く甘く耳元で囁けば、耳が赤くなるのが見えて可愛らしいと思った。 そう思う傍らで、パーシヴァルは鉄柵であったものをネットリとした狂気に向かって投げつける。
パーシヴァルは、内心笑っていた。 笑うしかなかった。 シヴィルに微笑みながら、甘く囁きながら、平気で他者に殺意を持って行動する自分の異常さに……。
外したか……。
防がれたか? よけられたか? それは分からないが、シヴィへ向けられていた視線は、瞬間的に自分へと切り替えられそして消えた。 その消え方は命の炎が消えるような感じではない事だけは確か。
「追えるか?」
パーシヴァルがルーカスに問えば、医局長を肩に担いだまま苦笑と共に答える。
「無理ですよ。 アレは上司と同種のタイプでしょう」
「そうだな……」
何をしたのか? 何があったのか? 何も聞かずにシヴィは、パーシヴァルを頼るように側に寄り添う。 自分に怯え逃げなかったことに安堵し、パーシヴァルは殺意を持ったばかりの手とは逆の左手で、シヴィの頬を撫でた。
「ありがとうございます」
礼を述べるシヴィをパーシヴァルが抱き上げれば、暴れることも怒ることもなく身を任せててくるシヴィ。 パーシヴァルは安堵した。 安堵する反面、シヴィをどう慰めればいいだろうかと悩みもした。
「上司、交換しません? こっちの方が明らかに重いと思うんですけど!」
「冗談、誰が渡すか!」
何事も無かったかのように笑えば、シヴィは苦笑する。 まるで、どうしようもない人ですねとでも言うように。
そして4人(一部荷物と化しているが)は、執務室へと向かう。
「ところで、医局長は大丈夫なんでしょうか?」
「それより、身体は大丈夫なのか? 検査をした方がいいと言うなら、これに触れさせるのも不快だが、俺は許可をするしかないのだが」
パーシヴァルは肩を竦めながら、軽い調子で問えば、シヴィは少しだけ考え込むようなそぶりをしてみせた。
「流石に、あんなのが身体に入ってくれば、すぐに気付きますわ。 と、言いたいところなのですが、ここで慢心が大きな問題となる可能性だって0ではありませんし、お願いしておくというのが、正解だと私は思っているのですけど」
「なら仕方がない……」
「それで、医局長は大丈夫なんですか?」
「手加減はしている」
「穴も開いていないですしね」
ルーカスが、安心してとばかりにシヴィに笑みを向ける。
「そういう問題なのかしら?」
「そういう問題でいいじゃないですか」
ルーカスが軽く言う。
「どうせ、すぐに目を覚ます」
そう告げると同時に執務室の扉が開かれ、ルーカスはヤレヤレと医局長を乱暴にソファに下ろした……落とした?
「このぉ!! バカ力がぁああああ!!」
「ほら」
パーシヴァルが苦笑してみせれば、つられたようにシヴィも苦笑する。
「ぉい、検査は構わんが、別にオマエの嫁になるわけでもなければ、子を産む訳でもないからな」
「だから、オマエに結婚を申し込んで等無いと言っている」
「……ちょっとまて、俺はたとえ否定であったとしても、俺の大事な子がお前の嫁になると言う言語を発したくないだけだ! ソレぐらい察しろ」
「化け物は必然性よりも、感情が優先っていうことか?」
医局長がニヤニヤして言えば、
「なら、パーシヴァル・フォン・ヘルムートは、シヴィルの夫だと言ってみるがいい」
「なぜ、そんなことを言わなければならん!!」
「そういうことだ!!」
「どういうことだ!!」
いい加減……何か殴るようなものがないだろうかと視線を巡らせるシヴィに、ルーカスは苦笑いと共にシヴィに分厚い辞書を貸し出した。
「仕事してください!!」
さして力のないシヴィに殴られ、パーシヴァルは楽し気に「はいはい」と、別室へと消えていった。
医局長の方は、
「シヴィル君!! 乱暴はよしなさい! 化け物の側にいるから狂暴性がうつるんですよ!」
シヴィは無表情のままで、医局長にべしべしと殴りにかかる。
「ちょ、やめ、本当にやめなさい!!」
そこへノックがなり、シヴィの攻撃はとまる。
ルーカスが扉を開いた。
「うちの兄さまが来ておりませんか? クローゼットから逃げ出してしまって……兄さま!!!」
そして、怒れる妹からの攻撃は、連れ帰るための意識喪失を狙ったピンポイントなもので、医局長は再び眠りにつくのだった。
医局長が意識を失っている間、副局長によってシヴィルは肉体や魔力回路に異常を受けていないかのチェックを受けた。 実際に赤い蛇と対峙したのは、パーシヴァルとルーカスであったことから、2人も同様にチェックを受ける。
「変な魔力残滓は見当たりません。 ただ……魔力回路に関しては、閣下の魔力回路が通常と大きく事なるため、判断が出来かねるのというか……」
「なら、私がもう一度行おう。 シヴィル君もこの化け物が化け物たるゆえんを知っておくといい」
「兄さま、口のきき方は気を付けられた方がよろしいですわよ。 シヴィルは閣下に対してプラスの感情を持っております。 そこで、閣下を誹謗し過ぎては、兄さまが嫌われるだけですわよ」
チッと医局長は舌打ちをして、言い直す。
「どうしても騎士団医療部に移動すると決意したなら、私は止める等と言う女々しいことはしない!! だが、移動したなら覚悟を持って仕事をするんだ。 国にとって重要となるべき人間の身を守れるよう、彼と言う人間がどういう存在であるか知り、異変に対応できるようにしておきたまえ! 血が嫌いだ、病が怖い等と言う弱音は許さん!!」
医局長が厳しくシヴィに向かって言えば、パーシヴァルはシヴィに向かって言う。
「何、騎士団にも医師はいるし、俺は丈夫だから滅多に血は流さないし、20年程は病にもかかったこともないから安心しろ」
「甘やかすな!」
「甘やかして何が悪い!
いや、違うな……羨ましいだろう?」
そう言って、パーシヴァルはシヴィを抱きしめニヤリと笑ってみせる。 その足元では、シヴィが必死でパーシヴァルの足を踏み続けていた。
真面目な仕事の話を茶化されて怒っているシヴィだった。
あなたにおすすめの小説
お姉様優先な我が家は、このままでは破産です
編端みどり
恋愛
我が家では、なんでも姉が優先。 経費を全て公開しないといけない国で良かったわ。なんとか体裁を保てる予算をわたくしにも回して貰える。
だけどお姉様、どうしてそんな地雷男を選ぶんですか?! 結婚前から愛人ですって?!
愛人の予算もうちが出すのよ?! わかってる?! このままでは更にわたくしの予算は減ってしまうわ。そもそも愛人5人いる男と同居なんて無理!
姉の結婚までにこの家から逃げたい!
相談した親友にセッティングされた辺境伯とのお見合いは、理想の殿方との出会いだった。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝🌹グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
そう名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
✴️設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
✴️稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
ある日、私は事故で死んだ───はずなのに、目が覚めたら事故の日の朝なんですけど!?
ねーさん
恋愛
アイリスは十六歳の誕生日の前の日に、姉ヴィクトリアと幼なじみジェイドと共に馬車で王宮に向かう途中、事故に遭い命を落とした───はずだったが、目覚めると何故か事故の日の朝に巻き戻っていた。
何度もその日を繰り返して、その度事故に遭って死んでしまうアイリス。
何度目の「今日」かもわからなくなった頃、目が覚めると、そこにはヴィクトリアの婚約者で第三王子ウォルターがいた。
「明日」が来たんだわ。私、十六歳になれたんだ…
笑い方を忘れた令嬢
Blue
恋愛
お母様が天国へと旅立ってから10年の月日が流れた。大好きなお父様と二人で過ごす日々に突然終止符が打たれる。突然やって来た新しい家族。病で倒れてしまったお父様。私を嫌な目つきで見てくる伯父様。どうしたらいいの?誰か、助けて。
もう一度あなたに逢いたくて〜こぼれ落ちた運命を再び拾うまで〜
雪野 結莉
恋愛
魔物を倒す英雄となる運命を背負って生まれた侯爵家嫡男ルーク。
しかし、赤ん坊の時に魔獣に襲われ、顔に酷い傷を持ってしまう。
英雄の婚約者には、必ず光の魔力を持つものが求められる。そして選ばれたのは子爵家次女ジーナだった。
顔に残る傷のため、酷く冷遇された幼少期を過ごすルークに差し込んだ一筋の光がジーナなのだ。
ジーナを誰よりも大切にしてきたルークだったが、ジーナとの婚約を邪魔するものの手によって、ジーナは殺されてしまう。
誰よりも強く誰よりも心に傷を持つルークのことが死してなお気になるジーナ。
ルークに会いたくて会いたくて。
その願いは。。。。。
とても長いお話ですが、1話1話は1500文字前後で軽く読める……はず!です。
他サイト様でも公開中ですが、アルファポリス様が一番早い更新です。
本編完結しました!
大変お待たせ致しました。番外編も完結いたしました!
悪女の針仕事〜そのほころび、見逃しません!〜
陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)
ファンタジー
公爵令嬢として生まれながら、子ども時代からメイドや周囲の陰謀で、次々と濡れ衣を着せられ、「悪女」扱いされてきたミリアム。
第3王子との婚約を聖女に奪われ、聖女への嫌がらせの冤罪で国外追放された後、平民として生き延びる中で、何度も5年前へのロールバック(逆行)を繰り返すことに。
生計をたてる為に、追放後の平民生活で極めた針仕事が、ロールバックが繰り返されることで、針仕事の能力だけは引き継がれ、天才的な実力を手に入れる。
その時女神「アテナ」の加護を得て、2つの力を手にすることに。
「加護縫い」
(縫った布に強力な祝福を込められる)
「嘘のほころびを見抜く力」
(相手の嘘を布のほころびとして視覚的に捉え、引き抜く、または繕うことで、真実を暴いたり修正したりする)
を手にしたミリアムは、5歳の幼女時代まで遡り、2つの力で悪評をぬりかえ、仲違いしていた家族も、加護の力を与えることで協力な味方へと変貌。
さらに、女神から可愛いしもべ「アリアドネ」を授かり、元婚約者と聖女にザマァを狙う中、加護縫いの能力が最も高い人間を王太子妃に迎える決まりのある大国、ルーパート王国の王子が近付いて来て……?
【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?