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3章 オマジナイ
38.友達?
「なぜでしょう?」
シヴィルの温室は、パーシヴァルが管理する敷地の中に新たにつくられた。 薬を求める者の強襲を予想していただけあり、火災の中から多くの植物を救出したが、新たな温室で収穫するには少しばかり時間が足りず、シヴィルは十分な仕事が出来ない状態。 とはいえ、何もしないというのは性に合わないからと、空いた時間はルーカスの書類整理を手伝っている。
そんな作業の中の一言。
「どうかしたんですか?」
ルーカスがペンを走らせながらも、問いかける。
「いえ……、なぜ私はお友達ができないのかなと」
「お友達……ですか?」
ペンを止めたルーカスは、不思議そうにシヴィルを眺め考える。
理由など沢山あるだろう。
立場と言うだけでも、王宮に出入りする人達とシヴィルには大きな隔たりがある。 平民と貴族。 薬師と患者。 気の緩んでいるときは別だが、日ごろのシヴィルは、人を寄せ付けないクライン医局長と似た凛とした立ち居振る舞いをしている。
冗談ではなく、真剣に聞いていることをシヴィルの視線から察したルーカスは、数秒考えこんだ後にルーカスは困った様子で笑う。
「そうですねぇ……向こうから積極的な行動があるというのではないなら、自分から求めるよう積極的に行動し、相手を知った上で、相手の好みに合わせるのがコツになりますね」
「曖昧」
少しばかり視線を伏せ、拗ねた音を声に混ぜる。 時折見せる子供っぽい姿にルーカスはクスッと笑った。
ライオネル殿下、パーシィヴァル、クライン医局長の方が話す機会が多いシヴィルだが、ルーカスの方が親しみやすさを覚えるようで本音を語る事が多い。
珍しく見せる幼い理不尽に、ルーカスは目を細める。
「仕方がありませんよ。 共通のテクニックなんてものはありませんからね。 お友達になりたいと思える人ができたなら、その時改めて相談に乗りますよ」
「相談だけ?」
「今日からこの人が先生のお友達です。 なんてのは無理ですよ。 今日から私達はお友達!と宣言をするのも変ではありませんか?」
「変かしら?」
「変ですよ。 自然にお茶をのみ、趣味の話やお出かけをする。 そして困ったとき力になるというのが、友達ではないでしょうかね?」
「ルーカス様は、私のお友達?」
出かけることは無いが、そのほかはクリアーしている。
「そうですね……お友達なのかもしれません」
シヴィルに懐かれても面倒が増えるだけだが、薬師の先生ではなく甘えた様子を見せてくるのを突き放すのも罪悪感があり同意するルーカス。
日頃絶対見せない幼い喜びを満面に浮かべているのを見れば、ルーカスは思わず視線をそらした。 可愛らしいなと言う思いと、上司がいなくてよかったという心からの安堵。
「そう、ルーカス様は私の初めてのお友達ね」
ニッコリと笑う姿は、何も演じていないシヴィルなのだと思えば、上司に対して心の中で必死に謝罪をしてしまうルーカスだった。
「お友達に、特別なお茶を入れてさしあげますわ」
柔らかな笑みで席を立つシヴィル。
「ありがとうございます。 ところで先生」
「なんですか?」
鼻歌交じりに返され、隠れて苦笑するルーカスは不思議そうに問いかける。
「上司は、先生にとっては何になるんですか?」
魔法で湯を沸かしていたが、その手が止まり首を傾げる。
シヴィルは考え込んでしまった。
ルーカスのように上司と言うには、パーシヴァルは過保護すぎる。 いや、もしかしたらこの世のどこかに凄く過保護な上司もいるかもしれませんけど……と。
お友達? というには……小さな甘え、気心知れた会話をするにも抵抗がある。 抵抗をしても甘やかしてはくるけれど……それは友達とは何か違うように思える。 モヤモヤすれば眉間にしわがよる。
「先生、表情」
ルーカスが自分の眉間を指差して、厳しくなっている表情への修正を促せば、二パッとシヴィルは作り笑いを向けてきた。
「兄のようなものですわ!」
モヤモヤする気持ちから逃げるように、きっと甘やかしてくるから、私から行動できないのよ!!と、全てをパーシヴァルの責任にした。
「ような?」
「だって……私からパーシィに対して行動をすることも、話しかけることも余りないもの……、判断がつきませんわ……」
真剣に考え込む様子のシヴィルに、ルーカスもまた日ごろの2人を思い出せば、余りにもパーシヴァルが押し過ぎて、確かに2人の関係にシヴィルの意思が存在していないように思えた。 だからと言って、パーシヴァルが引いてしまえば、そこで接触は途絶えてしまうのだろうから、辞めてみては? と、安易に忠告も出来ないよなぁ……と、ルーカスは心の中で苦笑した。
「なるほど、では、お友達になれるよう特訓をしてみてはいかがですか?」
兄と友達どちらが身近なのか? そんなことは分からないが、悩んでくれるならこの機会にけしかけるのも良いだろう。 上司、ボーナス弾んでくださいよと、心の中でルーカスは呟く。
「特訓ですか?」
「えぇ、先生は私の上司のことも余り知らないでしょう?」
「それは、そうですね……でも……」
「でも?」
「なんだか、知ろうとすれば負けてしまう気分になってしまって」
拗ねたような不貞腐れたような声。
「大丈夫ですよ。 上司が先生に勝てるはずありませんから」
「……ソレはソレで凄く複雑ですわ」
そんな会話を交わしていれば、聞きなれた速度で開かれる扉。
「パーシィかしら?」
奇妙な照れくささを覚えたような、はにかんだ笑みを浮かべ入口に出迎えようとするシヴィルは、入り口を一瞬目にするとどうじに簡易キッチンへと身を隠した。
ルーカスが執務室の入り口を覗き見ようとすれば、女性の品の良い笑い声が聞こえた。
「アナタをお招きするには、味気ない場所ではありますがね」
パーシィヴァルが穏やかな声で女性に話しかける。
「いえ、素朴でくつろげる良い部屋だと思いますわ。 うふふふ」
貴族らしい傲慢さが含まれない穏やかな微笑み交じりの女性の声。
「どうされました? ズイブンと楽しそうですね」
パーシヴァルの声には戸惑いが混ざっていた。
「ヘルムート伯爵がどんな場所で過ごされているか、ずっと知りたいと思っていましたの」
心のそこからの感嘆は演技ではないことは誰にでもわかる。 そんな浮かれた様子が声からありありと理解できた。
美しいドレスに身を包んだ女性が、パーシヴァルにエスコートされソファに腰を下ろす。 綺麗に手入れされた指先が、愛おしそうにすら見える所作でソファを撫でていた。 視線を巡らせていた。
間の悪い……ルーカスは心の中で舌うつ。
穏やかで愛らしくも見える笑みがシヴィルから消え、完全に仕事モードへと切り替えられている。
「ルーカス様、こちらのお茶をお客様にお出ししても良いですか?」
凛としたシヴィルの声に、苦笑交じりにルーカスは告げる。
「えぇ、お願いします」
なんとなく頭を撫でて見せればフヤリと子猫のように、泣きそうな表情を見せてくるが、それも一瞬のこと。
まったく、間の悪い人だ。
ルーカスは、晴れ渡る空を眺めた。
この時はまだ、このはた迷惑とされた来客が、凄い勢いで人脈を広げつつある貴腐人達のボスであることを、シヴィルもルーカスも知らない。
シヴィルの温室は、パーシヴァルが管理する敷地の中に新たにつくられた。 薬を求める者の強襲を予想していただけあり、火災の中から多くの植物を救出したが、新たな温室で収穫するには少しばかり時間が足りず、シヴィルは十分な仕事が出来ない状態。 とはいえ、何もしないというのは性に合わないからと、空いた時間はルーカスの書類整理を手伝っている。
そんな作業の中の一言。
「どうかしたんですか?」
ルーカスがペンを走らせながらも、問いかける。
「いえ……、なぜ私はお友達ができないのかなと」
「お友達……ですか?」
ペンを止めたルーカスは、不思議そうにシヴィルを眺め考える。
理由など沢山あるだろう。
立場と言うだけでも、王宮に出入りする人達とシヴィルには大きな隔たりがある。 平民と貴族。 薬師と患者。 気の緩んでいるときは別だが、日ごろのシヴィルは、人を寄せ付けないクライン医局長と似た凛とした立ち居振る舞いをしている。
冗談ではなく、真剣に聞いていることをシヴィルの視線から察したルーカスは、数秒考えこんだ後にルーカスは困った様子で笑う。
「そうですねぇ……向こうから積極的な行動があるというのではないなら、自分から求めるよう積極的に行動し、相手を知った上で、相手の好みに合わせるのがコツになりますね」
「曖昧」
少しばかり視線を伏せ、拗ねた音を声に混ぜる。 時折見せる子供っぽい姿にルーカスはクスッと笑った。
ライオネル殿下、パーシィヴァル、クライン医局長の方が話す機会が多いシヴィルだが、ルーカスの方が親しみやすさを覚えるようで本音を語る事が多い。
珍しく見せる幼い理不尽に、ルーカスは目を細める。
「仕方がありませんよ。 共通のテクニックなんてものはありませんからね。 お友達になりたいと思える人ができたなら、その時改めて相談に乗りますよ」
「相談だけ?」
「今日からこの人が先生のお友達です。 なんてのは無理ですよ。 今日から私達はお友達!と宣言をするのも変ではありませんか?」
「変かしら?」
「変ですよ。 自然にお茶をのみ、趣味の話やお出かけをする。 そして困ったとき力になるというのが、友達ではないでしょうかね?」
「ルーカス様は、私のお友達?」
出かけることは無いが、そのほかはクリアーしている。
「そうですね……お友達なのかもしれません」
シヴィルに懐かれても面倒が増えるだけだが、薬師の先生ではなく甘えた様子を見せてくるのを突き放すのも罪悪感があり同意するルーカス。
日頃絶対見せない幼い喜びを満面に浮かべているのを見れば、ルーカスは思わず視線をそらした。 可愛らしいなと言う思いと、上司がいなくてよかったという心からの安堵。
「そう、ルーカス様は私の初めてのお友達ね」
ニッコリと笑う姿は、何も演じていないシヴィルなのだと思えば、上司に対して心の中で必死に謝罪をしてしまうルーカスだった。
「お友達に、特別なお茶を入れてさしあげますわ」
柔らかな笑みで席を立つシヴィル。
「ありがとうございます。 ところで先生」
「なんですか?」
鼻歌交じりに返され、隠れて苦笑するルーカスは不思議そうに問いかける。
「上司は、先生にとっては何になるんですか?」
魔法で湯を沸かしていたが、その手が止まり首を傾げる。
シヴィルは考え込んでしまった。
ルーカスのように上司と言うには、パーシヴァルは過保護すぎる。 いや、もしかしたらこの世のどこかに凄く過保護な上司もいるかもしれませんけど……と。
お友達? というには……小さな甘え、気心知れた会話をするにも抵抗がある。 抵抗をしても甘やかしてはくるけれど……それは友達とは何か違うように思える。 モヤモヤすれば眉間にしわがよる。
「先生、表情」
ルーカスが自分の眉間を指差して、厳しくなっている表情への修正を促せば、二パッとシヴィルは作り笑いを向けてきた。
「兄のようなものですわ!」
モヤモヤする気持ちから逃げるように、きっと甘やかしてくるから、私から行動できないのよ!!と、全てをパーシヴァルの責任にした。
「ような?」
「だって……私からパーシィに対して行動をすることも、話しかけることも余りないもの……、判断がつきませんわ……」
真剣に考え込む様子のシヴィルに、ルーカスもまた日ごろの2人を思い出せば、余りにもパーシヴァルが押し過ぎて、確かに2人の関係にシヴィルの意思が存在していないように思えた。 だからと言って、パーシヴァルが引いてしまえば、そこで接触は途絶えてしまうのだろうから、辞めてみては? と、安易に忠告も出来ないよなぁ……と、ルーカスは心の中で苦笑した。
「なるほど、では、お友達になれるよう特訓をしてみてはいかがですか?」
兄と友達どちらが身近なのか? そんなことは分からないが、悩んでくれるならこの機会にけしかけるのも良いだろう。 上司、ボーナス弾んでくださいよと、心の中でルーカスは呟く。
「特訓ですか?」
「えぇ、先生は私の上司のことも余り知らないでしょう?」
「それは、そうですね……でも……」
「でも?」
「なんだか、知ろうとすれば負けてしまう気分になってしまって」
拗ねたような不貞腐れたような声。
「大丈夫ですよ。 上司が先生に勝てるはずありませんから」
「……ソレはソレで凄く複雑ですわ」
そんな会話を交わしていれば、聞きなれた速度で開かれる扉。
「パーシィかしら?」
奇妙な照れくささを覚えたような、はにかんだ笑みを浮かべ入口に出迎えようとするシヴィルは、入り口を一瞬目にするとどうじに簡易キッチンへと身を隠した。
ルーカスが執務室の入り口を覗き見ようとすれば、女性の品の良い笑い声が聞こえた。
「アナタをお招きするには、味気ない場所ではありますがね」
パーシィヴァルが穏やかな声で女性に話しかける。
「いえ、素朴でくつろげる良い部屋だと思いますわ。 うふふふ」
貴族らしい傲慢さが含まれない穏やかな微笑み交じりの女性の声。
「どうされました? ズイブンと楽しそうですね」
パーシヴァルの声には戸惑いが混ざっていた。
「ヘルムート伯爵がどんな場所で過ごされているか、ずっと知りたいと思っていましたの」
心のそこからの感嘆は演技ではないことは誰にでもわかる。 そんな浮かれた様子が声からありありと理解できた。
美しいドレスに身を包んだ女性が、パーシヴァルにエスコートされソファに腰を下ろす。 綺麗に手入れされた指先が、愛おしそうにすら見える所作でソファを撫でていた。 視線を巡らせていた。
間の悪い……ルーカスは心の中で舌うつ。
穏やかで愛らしくも見える笑みがシヴィルから消え、完全に仕事モードへと切り替えられている。
「ルーカス様、こちらのお茶をお客様にお出ししても良いですか?」
凛としたシヴィルの声に、苦笑交じりにルーカスは告げる。
「えぇ、お願いします」
なんとなく頭を撫でて見せればフヤリと子猫のように、泣きそうな表情を見せてくるが、それも一瞬のこと。
まったく、間の悪い人だ。
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