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3章 オマジナイ
39.もしも恋敵が憎めなかったなら……
自分とルーカスのために淹れていたお茶は、すぐに提供できる状態となり、トレイの上にお茶の準備と有名店の焼き菓子を乗せる。 小さな溜息がこぼれれば、ルーカスが小さく笑う。
「私がいきますよ?」
子供をなだめるかのような、穏やかな視線がシヴィルに向けられた。
「平気ですよ?」
「少し動揺されているでしょう? うっかりこぼしては失礼になります」
適格な指摘に、私は苦笑してみせた。
「そう、そうね……ごめんなさい」
「いいんです。 それでいいんですよ。 だから私がお茶をお出ししてきますよ」
優しいルーカスの言葉は、本人が未だ余り自覚していない嫉妬心や独占欲も含めて良いのだという。 ただ、その思いはシヴィルに正しくは伝わっていないが、それでもシヴィルを救い宥めているのは確かだ。
ルーカスはお茶目にウィンクをし、ヒラヒラと手をふりトレイを手に簡易キッチンを後にしようとしたが、立ち止まった。
「ぁ……」
「なんでしょう?」
「いいんですか?」
ルーカスに問われて、首を傾げるシヴィル。
「コレ、上司が先生のために買ってきた焼き菓子じゃないですか」
「でも、それぐらいしかお客様に出せるようなものがなかったから……」
「う~ん……なら、仕方がありませんね」
何しろ来客者は、現陛下の姪っ子にあたるミランダ・レイランド侯爵令嬢。 レイランド侯爵家は、ウェイド侯爵家が潰されるまで、ルーベンス国における2大侯爵家の1つと言われるくらいだったのだから。
適当に茶を出して終わり等と出来る相手ではない。
どうして侯爵令嬢程の方がこのようなところへ?
シヴィルはざわつく胸の中で考え込む。
だが、公爵令嬢の来訪は決して意外な訳ではない。 騎士団に所属するものは貴族であり、パーシヴァルは爵位こそ伯爵であるが、実質それ以上の大きな力と権力を与えられているのだから……オカシクはないのに……、オカシイとシヴィルは思いこみ、目に見えるものを否定しようとしていた。
なんだか嫌だわ。
感情的になっている自分を思えば、母を思い出す。
あぁ、ダメ、嫌だ……。
キッチンに両手を置き身体を支える。 何度となく深呼吸を繰り返す。 いわゆる過呼吸のような状態である。
「私は大丈夫……」
キッチンと執務室の間には、仕切りらしいものはない。
聞きたくないのに声が聞こえる。
朗らかな笑い声が響く。
心の中がもやもやする。
「もうそろそろ殿下との約束の時間なのですけど」
ミランダ侯爵令嬢の声に、私は一気に力が抜けた。 ライオネル殿下が来ると言うことは、また面倒ごとが待っているのだろうと思う。 それでも……ミランダ侯爵令嬢の用事の相手が殿下だと知れば少しだけだが心が軽くなった。
あぁ、違う、ダメよ。 これでは……私がパーシィに恋をしているようじゃない。
一気に顔があつくなり。
そして、青くなる。
呪いのように、恋心とセットに思い浮かぶ母の顔。
今、向こうでは政治的な話をしていた。
現在ウェイド家の生き残りであるナイジェルが王位継承権を得て、陛下の養子となることで、2大勢力の1つが消失。 ミランダの生家であるレイランド侯爵家は、国内最大勢力となるだろうと予測されていた。
だけれど実際には、ウェイド家の所有していた財産、人脈、ナイジェル自身の美貌と、悲劇性、それに王子と言う立場を得たことで、ナイジェルは中立派や、もともと優柔不断であった貴族達を取り込み大きな派閥を作ってしまったのだ。
正確な宣言がある訳ではないが、既にその派閥は第一王位継承権を持つライオネル以上の支持を、レイランド侯爵家以上の派閥をナイジェルがもっているのでは? と言われている。
ライオネル殿下と、レイランド侯爵令嬢が密談をしたいというなら、ヒュブリス騎士団の庁舎は最高の場所と言えるだろう。
そんな政治的に重要な話をしているのに……
シヴィルは、実感した恋心に振り回され胸を騒めかせ、不安を暴走させていた。
「先生、先生、大丈夫ですか?」
「ごめんなさい」
「いえ、そうではなくて……なぜ、その、泣いているんですか?」
「ぇ、あ……うそ?」
手で頬に触れれば、指を濡らしていた。
「ご気分が悪いのであれば、部屋までお送りしますよ」
ルーカスの言葉に微笑んだ。 正直助かったと思った。 執務室を出るには窓を強引に通るか、図々しくも入り口を通るかしかない。
「あの……」
「なんですか?」
「一人で帰れますので、その、窓から帰していただきたいのですけど……」
ルーカスはキョトンとしか言いようのない顔をし、困った様子でシヴィルを宥めるように穏やかな声でいう。
「ご挨拶と共に、正面からお願いします」
優しい対応に甘えていたが、返される返事は当たり前のものだった。
「そう、よね」
私は天井をみやげて深呼吸をする。 背筋を伸ばして、自分と言う存在をプライドを持って奮い立たせる。
簡易キッチンから出た私は、優雅に礼義よく頭を下げ挨拶とする。 言葉は必要ない。 むしろ話しかけるのは失礼にあたる権力差が、私と彼女の差に存在している。
令嬢の前でお辞儀をするが、彼女はそんな姿へ視線を向けてくることはない。 それが正しい貴族である。 だが、ミランダ侯爵令嬢は何かを思い出したように声をかけてきた。
「王妃様の薬師殿ですわよね?」
私は戸惑いつつも、凛とした……そう、元上司であるクライン医局長を意識した立ち姿で返事をする。 仕事での役割、評価をプライドに代えて私は侯爵令嬢の前に立つ。
「はい」
もし、私と言う存在に対し突っ込んだ話があれば『私ごときを知って頂けているなんて光栄です』 そのように答えるのが通例だ。 だが、彼女の返事は違った。
「先日、王妃様の心を乱してしまい、ご迷惑をおかけしました。 ごめんなさい」
ニッコリと微笑む姿は美しく、それ以上に彼女の発言に驚いた。 なぜ、私ごときにこの方は謝罪するの?
「侯爵令嬢ともあろうかたが、気になさらないでください」
王妃様があぁ言う方であるため、目の前のこの女性はこの国1番のお姫様と言ってもいい。 庶民である女性の最も憧れるべき女性だ。 綺麗に結われた髪には、金でつくられた細工に宝石がちりばめられた髪飾りがつけられていた。 ドレスも最先端のものである。 胸を強調しつつも、スカートは大輪の花のように華やかに広げられ、豪華な刺繍が施されている。
どこまでも隙の無い姿。
女性らしく華やかに彼女の地位を主張する。
綺麗だと思った。
可愛らしいと思った。
小さな頃、憧れた存在。
だけど、庶民は何処かで夢は夢と割り切り、彼女達貴族女性を夢物語の存在と割り切り、自分と言う者を確定していく。 シヴィルの場合であれば、貴族ではないが、白衣を身に着ける事が許された自分。
「仕事が残っておりますので失礼いたします」
短く告げて、パーシヴァルにも頭を下げた。
ルーカスには、僅かな手の動きで一人で戻れますと伝える。
そして、部屋を去っていった。
「とても綺麗な方ね」
パーシヴァルが、シヴィルに好意を抱いているのは有名な話。 くすっとわらったミランダ侯爵令嬢の視線は、パーシヴァルに向けられた。 褒められればパーシヴァルもご機嫌で口が軽くなると思われたが、パーシヴァルの視線はシヴィルの出ていった扉を眺めている。
「よろしいのですよ。 気になるのでしょう? 私の相手はルーカス様がしてくださいますわよね?」
後を追うようにと勧め、ルーカスへとミランダ侯爵令嬢は視線を向ける。
「えぇ私ごときで宜しければ、侯爵令嬢のお茶の相手を喜んでさせていただきますとも」
「そうか、助かる」
そうして、パーシヴァルは侯爵令嬢を放置し庶民の女性を追いかけるという、貴族の礼儀としてあり得ない行動をとるのだった。
「私がいきますよ?」
子供をなだめるかのような、穏やかな視線がシヴィルに向けられた。
「平気ですよ?」
「少し動揺されているでしょう? うっかりこぼしては失礼になります」
適格な指摘に、私は苦笑してみせた。
「そう、そうね……ごめんなさい」
「いいんです。 それでいいんですよ。 だから私がお茶をお出ししてきますよ」
優しいルーカスの言葉は、本人が未だ余り自覚していない嫉妬心や独占欲も含めて良いのだという。 ただ、その思いはシヴィルに正しくは伝わっていないが、それでもシヴィルを救い宥めているのは確かだ。
ルーカスはお茶目にウィンクをし、ヒラヒラと手をふりトレイを手に簡易キッチンを後にしようとしたが、立ち止まった。
「ぁ……」
「なんでしょう?」
「いいんですか?」
ルーカスに問われて、首を傾げるシヴィル。
「コレ、上司が先生のために買ってきた焼き菓子じゃないですか」
「でも、それぐらいしかお客様に出せるようなものがなかったから……」
「う~ん……なら、仕方がありませんね」
何しろ来客者は、現陛下の姪っ子にあたるミランダ・レイランド侯爵令嬢。 レイランド侯爵家は、ウェイド侯爵家が潰されるまで、ルーベンス国における2大侯爵家の1つと言われるくらいだったのだから。
適当に茶を出して終わり等と出来る相手ではない。
どうして侯爵令嬢程の方がこのようなところへ?
シヴィルはざわつく胸の中で考え込む。
だが、公爵令嬢の来訪は決して意外な訳ではない。 騎士団に所属するものは貴族であり、パーシヴァルは爵位こそ伯爵であるが、実質それ以上の大きな力と権力を与えられているのだから……オカシクはないのに……、オカシイとシヴィルは思いこみ、目に見えるものを否定しようとしていた。
なんだか嫌だわ。
感情的になっている自分を思えば、母を思い出す。
あぁ、ダメ、嫌だ……。
キッチンに両手を置き身体を支える。 何度となく深呼吸を繰り返す。 いわゆる過呼吸のような状態である。
「私は大丈夫……」
キッチンと執務室の間には、仕切りらしいものはない。
聞きたくないのに声が聞こえる。
朗らかな笑い声が響く。
心の中がもやもやする。
「もうそろそろ殿下との約束の時間なのですけど」
ミランダ侯爵令嬢の声に、私は一気に力が抜けた。 ライオネル殿下が来ると言うことは、また面倒ごとが待っているのだろうと思う。 それでも……ミランダ侯爵令嬢の用事の相手が殿下だと知れば少しだけだが心が軽くなった。
あぁ、違う、ダメよ。 これでは……私がパーシィに恋をしているようじゃない。
一気に顔があつくなり。
そして、青くなる。
呪いのように、恋心とセットに思い浮かぶ母の顔。
今、向こうでは政治的な話をしていた。
現在ウェイド家の生き残りであるナイジェルが王位継承権を得て、陛下の養子となることで、2大勢力の1つが消失。 ミランダの生家であるレイランド侯爵家は、国内最大勢力となるだろうと予測されていた。
だけれど実際には、ウェイド家の所有していた財産、人脈、ナイジェル自身の美貌と、悲劇性、それに王子と言う立場を得たことで、ナイジェルは中立派や、もともと優柔不断であった貴族達を取り込み大きな派閥を作ってしまったのだ。
正確な宣言がある訳ではないが、既にその派閥は第一王位継承権を持つライオネル以上の支持を、レイランド侯爵家以上の派閥をナイジェルがもっているのでは? と言われている。
ライオネル殿下と、レイランド侯爵令嬢が密談をしたいというなら、ヒュブリス騎士団の庁舎は最高の場所と言えるだろう。
そんな政治的に重要な話をしているのに……
シヴィルは、実感した恋心に振り回され胸を騒めかせ、不安を暴走させていた。
「先生、先生、大丈夫ですか?」
「ごめんなさい」
「いえ、そうではなくて……なぜ、その、泣いているんですか?」
「ぇ、あ……うそ?」
手で頬に触れれば、指を濡らしていた。
「ご気分が悪いのであれば、部屋までお送りしますよ」
ルーカスの言葉に微笑んだ。 正直助かったと思った。 執務室を出るには窓を強引に通るか、図々しくも入り口を通るかしかない。
「あの……」
「なんですか?」
「一人で帰れますので、その、窓から帰していただきたいのですけど……」
ルーカスはキョトンとしか言いようのない顔をし、困った様子でシヴィルを宥めるように穏やかな声でいう。
「ご挨拶と共に、正面からお願いします」
優しい対応に甘えていたが、返される返事は当たり前のものだった。
「そう、よね」
私は天井をみやげて深呼吸をする。 背筋を伸ばして、自分と言う存在をプライドを持って奮い立たせる。
簡易キッチンから出た私は、優雅に礼義よく頭を下げ挨拶とする。 言葉は必要ない。 むしろ話しかけるのは失礼にあたる権力差が、私と彼女の差に存在している。
令嬢の前でお辞儀をするが、彼女はそんな姿へ視線を向けてくることはない。 それが正しい貴族である。 だが、ミランダ侯爵令嬢は何かを思い出したように声をかけてきた。
「王妃様の薬師殿ですわよね?」
私は戸惑いつつも、凛とした……そう、元上司であるクライン医局長を意識した立ち姿で返事をする。 仕事での役割、評価をプライドに代えて私は侯爵令嬢の前に立つ。
「はい」
もし、私と言う存在に対し突っ込んだ話があれば『私ごときを知って頂けているなんて光栄です』 そのように答えるのが通例だ。 だが、彼女の返事は違った。
「先日、王妃様の心を乱してしまい、ご迷惑をおかけしました。 ごめんなさい」
ニッコリと微笑む姿は美しく、それ以上に彼女の発言に驚いた。 なぜ、私ごときにこの方は謝罪するの?
「侯爵令嬢ともあろうかたが、気になさらないでください」
王妃様があぁ言う方であるため、目の前のこの女性はこの国1番のお姫様と言ってもいい。 庶民である女性の最も憧れるべき女性だ。 綺麗に結われた髪には、金でつくられた細工に宝石がちりばめられた髪飾りがつけられていた。 ドレスも最先端のものである。 胸を強調しつつも、スカートは大輪の花のように華やかに広げられ、豪華な刺繍が施されている。
どこまでも隙の無い姿。
女性らしく華やかに彼女の地位を主張する。
綺麗だと思った。
可愛らしいと思った。
小さな頃、憧れた存在。
だけど、庶民は何処かで夢は夢と割り切り、彼女達貴族女性を夢物語の存在と割り切り、自分と言う者を確定していく。 シヴィルの場合であれば、貴族ではないが、白衣を身に着ける事が許された自分。
「仕事が残っておりますので失礼いたします」
短く告げて、パーシヴァルにも頭を下げた。
ルーカスには、僅かな手の動きで一人で戻れますと伝える。
そして、部屋を去っていった。
「とても綺麗な方ね」
パーシヴァルが、シヴィルに好意を抱いているのは有名な話。 くすっとわらったミランダ侯爵令嬢の視線は、パーシヴァルに向けられた。 褒められればパーシヴァルもご機嫌で口が軽くなると思われたが、パーシヴァルの視線はシヴィルの出ていった扉を眺めている。
「よろしいのですよ。 気になるのでしょう? 私の相手はルーカス様がしてくださいますわよね?」
後を追うようにと勧め、ルーカスへとミランダ侯爵令嬢は視線を向ける。
「えぇ私ごときで宜しければ、侯爵令嬢のお茶の相手を喜んでさせていただきますとも」
「そうか、助かる」
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