54 / 65
3章 オマジナイ
51.呪術師と医師
ルーカスに呼ばれ、やってきたマリン。
そしてマリンと一緒にやってきたのは、兄のクラインではなく、その場にいる誰もが知らない人物。 マリンはその人物を紹介することもなく、シヴィルへと視線を向けまっすぐ歩み寄る。
周囲とすれば、この緊急時に連れてきたのだから、まさかパーシヴァルのように自分の好きな人間を側に置きたいだけで連れてきたんではないよな? と、忙しい中でも心の中でパーシヴァルをディスる事で平静を保とうとする面々であった。
「もぅ~~~、何やってんの」
マリンは、シヴィルが先ほどからチビチビと飲んでいた水を取り上げながら、ルーカスへと視線を向けた。
「手の空いている人間に、窓を開くように命じて、室内の魔力濃度を下げた方がいいから」
言われてルーカスが指示をだし、そしてライオネルはマリンに聞く。
「風を起こして魔力を外に出せないのか?」
「風魔法が増幅されて、内部を滅茶苦茶にするだけですわ殿下」
マリンは告げながら、隣にいるミランダ侯爵令嬢に軽く会釈をした。 その手元ではシヴィルが水を返してと手を伸ばしている。
「魔力接種控えなさい」
ペシャリと手を叩きながらマリンが、軽く睨みつけた。 そして、そんなマリンへと視線を送るパーシヴァル。 一応怒気ははらんではいないが……マリンは、振り返る事を拒み、面倒くさいわねぇ~~~と、心の中で呟いた。
シヴィルは、甘えるようにパーシヴァルに対して、水を取り上げられたと不満を言えば、給仕に新しい水を持ってこさせるようにパーシヴァルが指示を出す。
「閣下おやめください。 料理や酒だけでなく、水にも魔力を増幅させる魔物成分が加えられていたんですよ!」
もってこらせた水をシヴィルに渡し、パーシィ好きとかどうとか言われパーシヴァルは丁度ニヤニヤしている最中。
「ボス、顔がキモイです」
「上司、責任とって水を取り上げてください。 あと、顔がはしたないです」
真顔で言うアイザック、ソレにつづくルーカス。 しめるライオネル。
「あぁ、しまりがありませんね。 まぁ、ヴァルの顔はこの際手遅れです、ですが救えるものがあるなら、救わなければいけません。 レイランド侯爵……夜会の閉幕を」
そう告げれば、レイランド侯爵が頷いている側では、水は我慢しようか? と、無理やり取り上げる事が出来ずに説得にかかるパーシヴァル。
緩い一面もあるが、全体的には緊張を帯び、対策がドンドン進められていく。 見得も尊厳も関係ない様子に、マリンの同行者である男性が訴えた。
「殿下の将来を考えれば、そのような不必要な大規模対策は不要なのではないでしょうか?」
「そいつは?」
未だ、シヴィルの水を取り上げられないパーシヴァルが、キツイ表情を向ける。 緊急的な助言をするためであれば、新人の発言でも受け止めるが。 対策が大げさだと見ず知らずの人間に言われる筋合いはないという視線が集まる。
男は両手を上げた。
「そんな怖い顔で睨まないでください。 私、王宮内のトラブルに、呪術を持って日頃から関わっている者です。 王宮内でも数少ない呪術師です」
ライオネルもレイランド侯爵家の者達も、顔をしかめる。
王宮内のトラブル解決と言えば聞こえがいいが、王宮内に古くから存在する暗殺・呪殺などを生業とする組織だ。 気に入らない相手を『呪い』をもって殺害し陥れる事を請け負う者達。 表ざたにならず、表に出ず、人数、人員構成も不明、呪術師たちはただ紹介を持ってのみ依頼を受けるが、その際も姿を見せることは無いという謎の組織である。
ライオネルもレイランド侯爵家の者達も、彼等を使ったことは無いが、幾度か狙われた経験を持つのだから、気分の良い相手ではなかった。
だが、そんな彼等の『呪術師』に対する嫌悪を、気づかないふりをし男は会話を続けた。
「そもそも呪術というものは、難易度の高い呪術アイテムを集めることと、呪術を形作る思いを増幅させるための時間経過が重要なんです。 思いを増幅させる間、1日もかかさず術式の生成が必要とされ、一時的な魔力上昇を持って呪術が完成する訳ではありません。 なので、ここにある魔力量の増加なんてのは、術式の発動になんら影響などないんですよ」
ここまでの呪術説明を早口でまくし立てられれば、耳に残るが記憶に残らず、その場にいる者達は混乱した。 それだけでなく、くちゃくちゃと口の中で唾液を絡める喋り方は不快で妙に気がそがれて仕方がない状態だった。
そして誰かが反論する前に、男はユックリと絡みつくような声色でつづけた。
「まったく皆さんこういう時は、まず専門家に従ってください。 殿下も将来を考えれば、なるべく穏便に事を済ませたいですよね?」
殿下に対する脅しともとれる言葉に、周囲は顔をしかめる。
だが、パーシヴァルだけは違った!
無理やりシヴィルから水を奪うことで、シヴィルに嫌われるのでは? だが魔力の摂取過多は身体に悪いと思えば断腸の思い、決死の覚悟で、水を没収している最中。 オマエも話を聞けよ!! と言う状態であったが、人々の視線は呪術師に向けられるばかりでパーシヴァルの行動を見ている者はいない。
水を奪われ、プイッと視線をそらすシヴィル。
ショックを受けるパーシヴァル。
視線をそらしたシヴィルは、マリンを見る。
わずかに視線を伏せたマリン。
「パーシィ」
シヴィルが甘い声で、パーシヴァルに両手を差し出す。
「水はダメ」
そういってルーカスへとパスされる水。
「違う、抱っこ」
「へっ?」
ヘラリと口元が緩んだパーシヴァルに、拒否はない!! 嫌われなくてよかったぁ~~~等と思いながらシヴィルを抱き上げれば、そのままシヴィルはパーシヴァルに抱きつきパーシヴァルの耳元に囁く。
「スパイ」
一言つげて、シヴィルはパーシヴァルの身体を軽く膝蹴りし離れた。 パーシヴァルはシヴィルを解き放つと同時に、男に向かって襲い掛かり、取り押さえ、意識を奪う。 数秒の出来事だった。
「ぁ……つい、おとしてしまった……」
「いえ、それで構いませんわ。 彼から今聞き出すべきことはありませんから。 本来であれば報告と共に指示を頂くものでしたが、それでは時間がかかることと、既に会場では唯一の呪術対策とされる術返しの準備が行われています。 準備が知られれば妨害がなされる可能性があるため、コチラに連れてきたに過ぎませんから。 勝手な行動、申し訳ありませんでした」
マリンの言葉にライオネルはただ頷いて見せた。
「構いません。 それよりも閉幕を、」
レイランド侯爵に対するライオネルの支持をマリンは遮った。
「いえ、それは術返しの仕組みが終わるまでお待ちください。 騎士団庁舎へ押し込んだ者の依頼者宅で、呪術道具を押収したところ、術式に少し厄介な介入がなされていました」
「介入?」
「はい、先ほどの彼の話ですが……呪術系が難しいと言われているのは、先ほどのアレが語ったような理由ではなく、一般人が簡単に呪術に手を出せなくするための嘘なんです。 実際には、正しい呪術具さえ手に入れれば、術返しと言うリスクが伴うものの、素人にでも使えてしまうんです」
そんな会話と共に、マリンが懐から取り出し見せた3枚の紙には、複雑な模様が紙一面に書かれていた。
「これが、蛇の邪法の術式とされていますが、実はこれは容易に呪術をさせないため、多くの無駄が含まれているます。 そして、今回のオマジナイ騒動に使われていた術式がコチラです」
術式の量が1/20ほどに減少していた。
「これでも余計なものが含まれています。 この余計なものが呪術の遠隔起動術式であり、術者と思われていた令嬢達を呪術アイテムの1つとする術式なんです」
「ズイブンと詳しいな」
マリンの説明に、ライオネルが不審感を向ければ。 シヴィルが、険悪になりそうな雰囲気の中に割って入る。
「王宮内での呪術合戦は、意外とポピュラー。 被害者は医局につれこまれるのだから、治療のために呪術知識があるのは当然なことなのです」
二パッと笑いながらシヴィルが言えば、緊張感が僅かに緩む。 ホッとした様子のマリンは、シヴィルの頬を指先でつついた。
「何、今日いつもより可愛いじゃない。 生意気な」
頬を突かれ、むーーーと、無表情に戻るシヴィル。 その手には、新しい水が所持されていたが、誰も気に掛けるものがないほどに、本当は余裕がないのであった。
そしてマリンと一緒にやってきたのは、兄のクラインではなく、その場にいる誰もが知らない人物。 マリンはその人物を紹介することもなく、シヴィルへと視線を向けまっすぐ歩み寄る。
周囲とすれば、この緊急時に連れてきたのだから、まさかパーシヴァルのように自分の好きな人間を側に置きたいだけで連れてきたんではないよな? と、忙しい中でも心の中でパーシヴァルをディスる事で平静を保とうとする面々であった。
「もぅ~~~、何やってんの」
マリンは、シヴィルが先ほどからチビチビと飲んでいた水を取り上げながら、ルーカスへと視線を向けた。
「手の空いている人間に、窓を開くように命じて、室内の魔力濃度を下げた方がいいから」
言われてルーカスが指示をだし、そしてライオネルはマリンに聞く。
「風を起こして魔力を外に出せないのか?」
「風魔法が増幅されて、内部を滅茶苦茶にするだけですわ殿下」
マリンは告げながら、隣にいるミランダ侯爵令嬢に軽く会釈をした。 その手元ではシヴィルが水を返してと手を伸ばしている。
「魔力接種控えなさい」
ペシャリと手を叩きながらマリンが、軽く睨みつけた。 そして、そんなマリンへと視線を送るパーシヴァル。 一応怒気ははらんではいないが……マリンは、振り返る事を拒み、面倒くさいわねぇ~~~と、心の中で呟いた。
シヴィルは、甘えるようにパーシヴァルに対して、水を取り上げられたと不満を言えば、給仕に新しい水を持ってこさせるようにパーシヴァルが指示を出す。
「閣下おやめください。 料理や酒だけでなく、水にも魔力を増幅させる魔物成分が加えられていたんですよ!」
もってこらせた水をシヴィルに渡し、パーシィ好きとかどうとか言われパーシヴァルは丁度ニヤニヤしている最中。
「ボス、顔がキモイです」
「上司、責任とって水を取り上げてください。 あと、顔がはしたないです」
真顔で言うアイザック、ソレにつづくルーカス。 しめるライオネル。
「あぁ、しまりがありませんね。 まぁ、ヴァルの顔はこの際手遅れです、ですが救えるものがあるなら、救わなければいけません。 レイランド侯爵……夜会の閉幕を」
そう告げれば、レイランド侯爵が頷いている側では、水は我慢しようか? と、無理やり取り上げる事が出来ずに説得にかかるパーシヴァル。
緩い一面もあるが、全体的には緊張を帯び、対策がドンドン進められていく。 見得も尊厳も関係ない様子に、マリンの同行者である男性が訴えた。
「殿下の将来を考えれば、そのような不必要な大規模対策は不要なのではないでしょうか?」
「そいつは?」
未だ、シヴィルの水を取り上げられないパーシヴァルが、キツイ表情を向ける。 緊急的な助言をするためであれば、新人の発言でも受け止めるが。 対策が大げさだと見ず知らずの人間に言われる筋合いはないという視線が集まる。
男は両手を上げた。
「そんな怖い顔で睨まないでください。 私、王宮内のトラブルに、呪術を持って日頃から関わっている者です。 王宮内でも数少ない呪術師です」
ライオネルもレイランド侯爵家の者達も、顔をしかめる。
王宮内のトラブル解決と言えば聞こえがいいが、王宮内に古くから存在する暗殺・呪殺などを生業とする組織だ。 気に入らない相手を『呪い』をもって殺害し陥れる事を請け負う者達。 表ざたにならず、表に出ず、人数、人員構成も不明、呪術師たちはただ紹介を持ってのみ依頼を受けるが、その際も姿を見せることは無いという謎の組織である。
ライオネルもレイランド侯爵家の者達も、彼等を使ったことは無いが、幾度か狙われた経験を持つのだから、気分の良い相手ではなかった。
だが、そんな彼等の『呪術師』に対する嫌悪を、気づかないふりをし男は会話を続けた。
「そもそも呪術というものは、難易度の高い呪術アイテムを集めることと、呪術を形作る思いを増幅させるための時間経過が重要なんです。 思いを増幅させる間、1日もかかさず術式の生成が必要とされ、一時的な魔力上昇を持って呪術が完成する訳ではありません。 なので、ここにある魔力量の増加なんてのは、術式の発動になんら影響などないんですよ」
ここまでの呪術説明を早口でまくし立てられれば、耳に残るが記憶に残らず、その場にいる者達は混乱した。 それだけでなく、くちゃくちゃと口の中で唾液を絡める喋り方は不快で妙に気がそがれて仕方がない状態だった。
そして誰かが反論する前に、男はユックリと絡みつくような声色でつづけた。
「まったく皆さんこういう時は、まず専門家に従ってください。 殿下も将来を考えれば、なるべく穏便に事を済ませたいですよね?」
殿下に対する脅しともとれる言葉に、周囲は顔をしかめる。
だが、パーシヴァルだけは違った!
無理やりシヴィルから水を奪うことで、シヴィルに嫌われるのでは? だが魔力の摂取過多は身体に悪いと思えば断腸の思い、決死の覚悟で、水を没収している最中。 オマエも話を聞けよ!! と言う状態であったが、人々の視線は呪術師に向けられるばかりでパーシヴァルの行動を見ている者はいない。
水を奪われ、プイッと視線をそらすシヴィル。
ショックを受けるパーシヴァル。
視線をそらしたシヴィルは、マリンを見る。
わずかに視線を伏せたマリン。
「パーシィ」
シヴィルが甘い声で、パーシヴァルに両手を差し出す。
「水はダメ」
そういってルーカスへとパスされる水。
「違う、抱っこ」
「へっ?」
ヘラリと口元が緩んだパーシヴァルに、拒否はない!! 嫌われなくてよかったぁ~~~等と思いながらシヴィルを抱き上げれば、そのままシヴィルはパーシヴァルに抱きつきパーシヴァルの耳元に囁く。
「スパイ」
一言つげて、シヴィルはパーシヴァルの身体を軽く膝蹴りし離れた。 パーシヴァルはシヴィルを解き放つと同時に、男に向かって襲い掛かり、取り押さえ、意識を奪う。 数秒の出来事だった。
「ぁ……つい、おとしてしまった……」
「いえ、それで構いませんわ。 彼から今聞き出すべきことはありませんから。 本来であれば報告と共に指示を頂くものでしたが、それでは時間がかかることと、既に会場では唯一の呪術対策とされる術返しの準備が行われています。 準備が知られれば妨害がなされる可能性があるため、コチラに連れてきたに過ぎませんから。 勝手な行動、申し訳ありませんでした」
マリンの言葉にライオネルはただ頷いて見せた。
「構いません。 それよりも閉幕を、」
レイランド侯爵に対するライオネルの支持をマリンは遮った。
「いえ、それは術返しの仕組みが終わるまでお待ちください。 騎士団庁舎へ押し込んだ者の依頼者宅で、呪術道具を押収したところ、術式に少し厄介な介入がなされていました」
「介入?」
「はい、先ほどの彼の話ですが……呪術系が難しいと言われているのは、先ほどのアレが語ったような理由ではなく、一般人が簡単に呪術に手を出せなくするための嘘なんです。 実際には、正しい呪術具さえ手に入れれば、術返しと言うリスクが伴うものの、素人にでも使えてしまうんです」
そんな会話と共に、マリンが懐から取り出し見せた3枚の紙には、複雑な模様が紙一面に書かれていた。
「これが、蛇の邪法の術式とされていますが、実はこれは容易に呪術をさせないため、多くの無駄が含まれているます。 そして、今回のオマジナイ騒動に使われていた術式がコチラです」
術式の量が1/20ほどに減少していた。
「これでも余計なものが含まれています。 この余計なものが呪術の遠隔起動術式であり、術者と思われていた令嬢達を呪術アイテムの1つとする術式なんです」
「ズイブンと詳しいな」
マリンの説明に、ライオネルが不審感を向ければ。 シヴィルが、険悪になりそうな雰囲気の中に割って入る。
「王宮内での呪術合戦は、意外とポピュラー。 被害者は医局につれこまれるのだから、治療のために呪術知識があるのは当然なことなのです」
二パッと笑いながらシヴィルが言えば、緊張感が僅かに緩む。 ホッとした様子のマリンは、シヴィルの頬を指先でつついた。
「何、今日いつもより可愛いじゃない。 生意気な」
頬を突かれ、むーーーと、無表情に戻るシヴィル。 その手には、新しい水が所持されていたが、誰も気に掛けるものがないほどに、本当は余裕がないのであった。
あなたにおすすめの小説
お姉様優先な我が家は、このままでは破産です
編端みどり
恋愛
我が家では、なんでも姉が優先。 経費を全て公開しないといけない国で良かったわ。なんとか体裁を保てる予算をわたくしにも回して貰える。
だけどお姉様、どうしてそんな地雷男を選ぶんですか?! 結婚前から愛人ですって?!
愛人の予算もうちが出すのよ?! わかってる?! このままでは更にわたくしの予算は減ってしまうわ。そもそも愛人5人いる男と同居なんて無理!
姉の結婚までにこの家から逃げたい!
相談した親友にセッティングされた辺境伯とのお見合いは、理想の殿方との出会いだった。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝🌹グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
そう名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
✴️設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
✴️稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
ある日、私は事故で死んだ───はずなのに、目が覚めたら事故の日の朝なんですけど!?
ねーさん
恋愛
アイリスは十六歳の誕生日の前の日に、姉ヴィクトリアと幼なじみジェイドと共に馬車で王宮に向かう途中、事故に遭い命を落とした───はずだったが、目覚めると何故か事故の日の朝に巻き戻っていた。
何度もその日を繰り返して、その度事故に遭って死んでしまうアイリス。
何度目の「今日」かもわからなくなった頃、目が覚めると、そこにはヴィクトリアの婚約者で第三王子ウォルターがいた。
「明日」が来たんだわ。私、十六歳になれたんだ…
笑い方を忘れた令嬢
Blue
恋愛
お母様が天国へと旅立ってから10年の月日が流れた。大好きなお父様と二人で過ごす日々に突然終止符が打たれる。突然やって来た新しい家族。病で倒れてしまったお父様。私を嫌な目つきで見てくる伯父様。どうしたらいいの?誰か、助けて。
もう一度あなたに逢いたくて〜こぼれ落ちた運命を再び拾うまで〜
雪野 結莉
恋愛
魔物を倒す英雄となる運命を背負って生まれた侯爵家嫡男ルーク。
しかし、赤ん坊の時に魔獣に襲われ、顔に酷い傷を持ってしまう。
英雄の婚約者には、必ず光の魔力を持つものが求められる。そして選ばれたのは子爵家次女ジーナだった。
顔に残る傷のため、酷く冷遇された幼少期を過ごすルークに差し込んだ一筋の光がジーナなのだ。
ジーナを誰よりも大切にしてきたルークだったが、ジーナとの婚約を邪魔するものの手によって、ジーナは殺されてしまう。
誰よりも強く誰よりも心に傷を持つルークのことが死してなお気になるジーナ。
ルークに会いたくて会いたくて。
その願いは。。。。。
とても長いお話ですが、1話1話は1500文字前後で軽く読める……はず!です。
他サイト様でも公開中ですが、アルファポリス様が一番早い更新です。
本編完結しました!
大変お待たせ致しました。番外編も完結いたしました!
悪女の針仕事〜そのほころび、見逃しません!〜
陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)
ファンタジー
公爵令嬢として生まれながら、子ども時代からメイドや周囲の陰謀で、次々と濡れ衣を着せられ、「悪女」扱いされてきたミリアム。
第3王子との婚約を聖女に奪われ、聖女への嫌がらせの冤罪で国外追放された後、平民として生き延びる中で、何度も5年前へのロールバック(逆行)を繰り返すことに。
生計をたてる為に、追放後の平民生活で極めた針仕事が、ロールバックが繰り返されることで、針仕事の能力だけは引き継がれ、天才的な実力を手に入れる。
その時女神「アテナ」の加護を得て、2つの力を手にすることに。
「加護縫い」
(縫った布に強力な祝福を込められる)
「嘘のほころびを見抜く力」
(相手の嘘を布のほころびとして視覚的に捉え、引き抜く、または繕うことで、真実を暴いたり修正したりする)
を手にしたミリアムは、5歳の幼女時代まで遡り、2つの力で悪評をぬりかえ、仲違いしていた家族も、加護の力を与えることで協力な味方へと変貌。
さらに、女神から可愛いしもべ「アリアドネ」を授かり、元婚約者と聖女にザマァを狙う中、加護縫いの能力が最も高い人間を王太子妃に迎える決まりのある大国、ルーパート王国の王子が近付いて来て……?
【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?