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53.王様だって息抜きしたい
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アクアースの救済放棄を決めたヒューバートは、夕食前に部下達に指示を出す。
城内の日常を管理するメイド長のアニーには、自称アクアース王を責任ある立場、いわゆる賓客として扱うこと、加えて必ず複数の見張りをつけるようにと命じた。
そして、各国の通信は今まで同様に傍受を続け、定期的に報告。 自国に関しては、アクアース側の国境警備の強化に加え、遠視を使える寵児を配備し、報告義務の徹底を行わせる。
そして、ゼルには
「休みを与えると言っていたが、現状その余裕がなくなったので、そのまま次の業務についてもらう」
「……イヤです」
「何を言っているのかなぁ? 坊主は」
ヒューバートがゼルを子供扱いする時は、イライラが限界突破している時で、ゼルは凄く嫌な表情のままヒューバートへと視線を向けた。
「イヤです。 まだ、リエルに国の案内すらしていないんですよ。 むしろ陛下も少し休まれてはどうです? イライラしていては終わる仕事も終わりませんよ!」
リエルのことになると一気に感情をむき出しにしてくるゼルを面白いと思うが、今のヒューバートにはゼルをカラカイ遊ぶだけの心の余裕がない。
いや……、ここはあえて余裕を作るために遊ぶべきなのか? そんなことを考えこんでいれば、ゼルは憮然とした表情をヒューバートに向けていた。
「なんて顔をしているんだ。 そもそも、今の時期に2人して休みを取れる訳ないだろう。 ババァが来ていても、追いつかないってのに」
「でも、陛下が嘘をついた……」
ヒューバートは笑った。
「ガキかよ。 まぁ、初めての反抗期だ。 お兄ちゃんお願いって可愛く言ってみたら考えてやる」
硬直するゼルと、笑うヒューバート。 壁際で待機しているメイドが必死に笑うのを堪えており、リエルが煩いとボソリとした呟きと共に目を覚まし上体を起こせば、ゼルがお気に入りのヌイグルミでも抱きしめるように、リエルを抱きしめた。
「はい、時間オーバー。 とにかく、オマエが自分で余計な仕事を増やしたんだから仕事はしろ。 後、俺に感謝しろ。 今、この瞬間からオマエの仕事は、リエルの警護だ。 離れる場合は、俺か……最悪ババァでもいい……リエルを信頼できる相手に預けろ。 絶対だ。 今度は本当に許さんからな」
「はっ」
分かりにくいが、ゼルの頬が緩んでいた。
「わかっているのか? 事は重大だぞ? リエルの重要性をリエル自身が理解していないため、自己防衛がなっていない。 そこをオマエがフォローできるのか? 出来ないなら先に言ってくれ。 もう1人社交用に人間をつける」
「……大丈夫……です」
「本当か? 他国の人間は腹の黒い年寄り共だぞ?」
「大丈夫なはずです……」
「では、なぜ、リエルを守る必要があるかを答えろ」
ニヤニヤ笑いでヒューバートは手にしていたペンをくるくると回し遊びだす。
「可愛い!! そして可愛くてエロイ。」
ゼ ルのお腹に向かって思い切り肘を入れるリエルだが、効果は全くなくゼルからは肘を心配する声がかけられた。
「リエルが痛いだけですよ?」
「エロイ言うなぁああ!!」
「リエルはエロイでしょう……むしろエロイ事をしましょう!」
「疲れを残さない程度にしてやれ、仕事を任せてあるんだから」
ヒューバートの発言は、止めているのかいないのか……。
「それだと少々のスキンシップしかできないじゃないですか」
「少々のスキンシップで抑えておくように」
ヒューバートが念を押す。
「はいはい、わかりましたよ。 別に入れる事だけを目的にしていませんから」
ゼルが拗ねるように言ったとしてもリエルは途方に暮れるしかない。 壁際で置物と化しているメイドに救いを求めるが、二人の言動に入ってこれるものなどいなかった。
「まぁ、いい」
「良くないですから!!」
「なんだ? そんなにエッチなことをしたいのか?」
ヒューバートの言葉に、ゼルが応じたように、投げ出された足を太ももをイヤらしく撫で始めた。
「仕方のない子ですねぇ。 少しだけですよ?」
「リエルの願いだから止めはしないが、ゼルは常に護衛の任務が与えられている事を忘れるな」
「違うから1! エッチな事なんてしたっんっぐ」
叫べば足を撫でている逆手の指が口の中に突っ込まれ、口内をマッサージでもするかのように撫でられる。
んっぐんふぅ……
「わかっていますよ。 私の最優先はいつだってリエルなんですから」
甘く耳に囁かれるが、観客のいる前で身を任せる気のないリエルはじたばたと無謀な抵抗に励む。
「その割に……何度見失うんだかなぁ」
「それは……言わないでください。 反省しています」
「OK、で、今回リエルの警護にオマエをつける理由は?」
ゼルは真剣に考え、そして答えた。 そうしている間も、リエルを撫で続けている。
「私へのサービス?」
ヒューバートはシバラク楽しそうに笑った後で、真面目な顔で答えた。
「違う」
ヒューバートの表情に、ゼルも分からないなら分からないなりに真剣に考えだした。
「最もらしいのは、知識の独占という奴でしょうか?」
「大まかに言えばその通りだ。 だが、食料問題に関することで、リエルに出し惜しみをしてもらう気はない。 ただし、料理に関する知識は別だ。 さて、理由は何だと思う?」
「食料問題は、個々の国の問題と捉えがちですが、最終的には世界的な問題となるため。 料理は……リエルが作る美味しいものは手間、時間、素材がかかりすぎです。 誰もが口にできる条件下にないですから、情報を抑制する必要はないですよね?」
「と、思うところが浅はかなんだよ」
「リエル」
んっぐぅふぅ。 口を塞がれ涙目のリエルに苦笑するヒューバートは、ゼルにやめるようにと視線で告げる。
「まだやってたのか……」
「いや、可愛くて仕方がないんですよ。 見るたびに可愛らしくなっていくんですから、仕事中ですがキスしてもいいですか?」
「そりゃぁ、俺が可愛がっているからな。 後、自重できない行動は辞めろ」
「もう勝手に可愛がらないでくださいよ。 勝負しますか? 叩きのめして良いですか?」
「年寄り相手に無茶言うな」
意味のない2人の会話にリエルが割って入った。
「でっ!! なんなのよ!!」
「怒っていても可愛いんですからリエルはぁ」
リエル不足で少しばかり壊れかけているゼルだった。
「リエルにとっての食事とは?」
「前言った!」
「もう一度」
拗ねた様子のリエルだが、以前寝物語の一つとして語った事をもう一度言葉にす。
「娯楽、活動エネルギー、健康の源、安定した精神を作るための栄養」
「ってことをリエルは言う訳だ。 俺達は通常、病気、ケガとは無縁だが、リエル曰く病気もケガも食事の内容で最低限に抑えられ、肉体的な上昇も見られるそうだ。 そして何より精神の安定は大きな意味を持つ」
「魔力の制御、魔法術式の構築……あとは、神力への影響……ですか?」
ゼルの表情が真面目なものになった。
「そうだ……。 既に何人かの有志によって、食生活と神力の影響を調査させてもらっている。 精神が安定したことで神力の侵食率に減少がみられた。 ソレに加えて、上位の魔法使い限定だが、今まで寵児達にしか出来なかった神力から魔力への変換が可能とされた」
「それは共有すべき情報ではないのですか?」
「成功率が100%ならな……。 人の身で神力の蓄積でき魔力に変換できるとなったら、空白期を前に多くのものが神力をためようとするだろう。 成功率が高ければいい。 だが、失敗すれば……」
「よくて獣オチ、悪くて魔物オチ」
「そうだ。 で、その魔物オチをリエルが止めた訳だ。 食料自給が既に整っている国にとっては、食料生産よりも、食料を奪いにくる国への対応策に追われる。 うちとしては、リエルの神力を消す力が何時まで有効か分からない以上、危険なことはさせたくない」
ようやく、ゼルは自分の行った失態の大きさを知った。
「……申し訳ありませんでした……リエルは絶対に守ります」
「おぅ、頼んだぞ。 あと……無理だと思えったなら、俺の所に連れてくるんだ。 わかったな?」
「はい……」
城内の日常を管理するメイド長のアニーには、自称アクアース王を責任ある立場、いわゆる賓客として扱うこと、加えて必ず複数の見張りをつけるようにと命じた。
そして、各国の通信は今まで同様に傍受を続け、定期的に報告。 自国に関しては、アクアース側の国境警備の強化に加え、遠視を使える寵児を配備し、報告義務の徹底を行わせる。
そして、ゼルには
「休みを与えると言っていたが、現状その余裕がなくなったので、そのまま次の業務についてもらう」
「……イヤです」
「何を言っているのかなぁ? 坊主は」
ヒューバートがゼルを子供扱いする時は、イライラが限界突破している時で、ゼルは凄く嫌な表情のままヒューバートへと視線を向けた。
「イヤです。 まだ、リエルに国の案内すらしていないんですよ。 むしろ陛下も少し休まれてはどうです? イライラしていては終わる仕事も終わりませんよ!」
リエルのことになると一気に感情をむき出しにしてくるゼルを面白いと思うが、今のヒューバートにはゼルをカラカイ遊ぶだけの心の余裕がない。
いや……、ここはあえて余裕を作るために遊ぶべきなのか? そんなことを考えこんでいれば、ゼルは憮然とした表情をヒューバートに向けていた。
「なんて顔をしているんだ。 そもそも、今の時期に2人して休みを取れる訳ないだろう。 ババァが来ていても、追いつかないってのに」
「でも、陛下が嘘をついた……」
ヒューバートは笑った。
「ガキかよ。 まぁ、初めての反抗期だ。 お兄ちゃんお願いって可愛く言ってみたら考えてやる」
硬直するゼルと、笑うヒューバート。 壁際で待機しているメイドが必死に笑うのを堪えており、リエルが煩いとボソリとした呟きと共に目を覚まし上体を起こせば、ゼルがお気に入りのヌイグルミでも抱きしめるように、リエルを抱きしめた。
「はい、時間オーバー。 とにかく、オマエが自分で余計な仕事を増やしたんだから仕事はしろ。 後、俺に感謝しろ。 今、この瞬間からオマエの仕事は、リエルの警護だ。 離れる場合は、俺か……最悪ババァでもいい……リエルを信頼できる相手に預けろ。 絶対だ。 今度は本当に許さんからな」
「はっ」
分かりにくいが、ゼルの頬が緩んでいた。
「わかっているのか? 事は重大だぞ? リエルの重要性をリエル自身が理解していないため、自己防衛がなっていない。 そこをオマエがフォローできるのか? 出来ないなら先に言ってくれ。 もう1人社交用に人間をつける」
「……大丈夫……です」
「本当か? 他国の人間は腹の黒い年寄り共だぞ?」
「大丈夫なはずです……」
「では、なぜ、リエルを守る必要があるかを答えろ」
ニヤニヤ笑いでヒューバートは手にしていたペンをくるくると回し遊びだす。
「可愛い!! そして可愛くてエロイ。」
ゼ ルのお腹に向かって思い切り肘を入れるリエルだが、効果は全くなくゼルからは肘を心配する声がかけられた。
「リエルが痛いだけですよ?」
「エロイ言うなぁああ!!」
「リエルはエロイでしょう……むしろエロイ事をしましょう!」
「疲れを残さない程度にしてやれ、仕事を任せてあるんだから」
ヒューバートの発言は、止めているのかいないのか……。
「それだと少々のスキンシップしかできないじゃないですか」
「少々のスキンシップで抑えておくように」
ヒューバートが念を押す。
「はいはい、わかりましたよ。 別に入れる事だけを目的にしていませんから」
ゼルが拗ねるように言ったとしてもリエルは途方に暮れるしかない。 壁際で置物と化しているメイドに救いを求めるが、二人の言動に入ってこれるものなどいなかった。
「まぁ、いい」
「良くないですから!!」
「なんだ? そんなにエッチなことをしたいのか?」
ヒューバートの言葉に、ゼルが応じたように、投げ出された足を太ももをイヤらしく撫で始めた。
「仕方のない子ですねぇ。 少しだけですよ?」
「リエルの願いだから止めはしないが、ゼルは常に護衛の任務が与えられている事を忘れるな」
「違うから1! エッチな事なんてしたっんっぐ」
叫べば足を撫でている逆手の指が口の中に突っ込まれ、口内をマッサージでもするかのように撫でられる。
んっぐんふぅ……
「わかっていますよ。 私の最優先はいつだってリエルなんですから」
甘く耳に囁かれるが、観客のいる前で身を任せる気のないリエルはじたばたと無謀な抵抗に励む。
「その割に……何度見失うんだかなぁ」
「それは……言わないでください。 反省しています」
「OK、で、今回リエルの警護にオマエをつける理由は?」
ゼルは真剣に考え、そして答えた。 そうしている間も、リエルを撫で続けている。
「私へのサービス?」
ヒューバートはシバラク楽しそうに笑った後で、真面目な顔で答えた。
「違う」
ヒューバートの表情に、ゼルも分からないなら分からないなりに真剣に考えだした。
「最もらしいのは、知識の独占という奴でしょうか?」
「大まかに言えばその通りだ。 だが、食料問題に関することで、リエルに出し惜しみをしてもらう気はない。 ただし、料理に関する知識は別だ。 さて、理由は何だと思う?」
「食料問題は、個々の国の問題と捉えがちですが、最終的には世界的な問題となるため。 料理は……リエルが作る美味しいものは手間、時間、素材がかかりすぎです。 誰もが口にできる条件下にないですから、情報を抑制する必要はないですよね?」
「と、思うところが浅はかなんだよ」
「リエル」
んっぐぅふぅ。 口を塞がれ涙目のリエルに苦笑するヒューバートは、ゼルにやめるようにと視線で告げる。
「まだやってたのか……」
「いや、可愛くて仕方がないんですよ。 見るたびに可愛らしくなっていくんですから、仕事中ですがキスしてもいいですか?」
「そりゃぁ、俺が可愛がっているからな。 後、自重できない行動は辞めろ」
「もう勝手に可愛がらないでくださいよ。 勝負しますか? 叩きのめして良いですか?」
「年寄り相手に無茶言うな」
意味のない2人の会話にリエルが割って入った。
「でっ!! なんなのよ!!」
「怒っていても可愛いんですからリエルはぁ」
リエル不足で少しばかり壊れかけているゼルだった。
「リエルにとっての食事とは?」
「前言った!」
「もう一度」
拗ねた様子のリエルだが、以前寝物語の一つとして語った事をもう一度言葉にす。
「娯楽、活動エネルギー、健康の源、安定した精神を作るための栄養」
「ってことをリエルは言う訳だ。 俺達は通常、病気、ケガとは無縁だが、リエル曰く病気もケガも食事の内容で最低限に抑えられ、肉体的な上昇も見られるそうだ。 そして何より精神の安定は大きな意味を持つ」
「魔力の制御、魔法術式の構築……あとは、神力への影響……ですか?」
ゼルの表情が真面目なものになった。
「そうだ……。 既に何人かの有志によって、食生活と神力の影響を調査させてもらっている。 精神が安定したことで神力の侵食率に減少がみられた。 ソレに加えて、上位の魔法使い限定だが、今まで寵児達にしか出来なかった神力から魔力への変換が可能とされた」
「それは共有すべき情報ではないのですか?」
「成功率が100%ならな……。 人の身で神力の蓄積でき魔力に変換できるとなったら、空白期を前に多くのものが神力をためようとするだろう。 成功率が高ければいい。 だが、失敗すれば……」
「よくて獣オチ、悪くて魔物オチ」
「そうだ。 で、その魔物オチをリエルが止めた訳だ。 食料自給が既に整っている国にとっては、食料生産よりも、食料を奪いにくる国への対応策に追われる。 うちとしては、リエルの神力を消す力が何時まで有効か分からない以上、危険なことはさせたくない」
ようやく、ゼルは自分の行った失態の大きさを知った。
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