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前編
17
「彼女から、色々と話を聞いています。 少し、お話をよろしいでしょうか?」
ヴィセの言葉は丁寧ではあったけれど、ラスティの肩を掴む手はとても力が入っていた。
「なんだおまえは!! 私は、彼女に話しがあるんだが?」
「彼女は疲れているんです。 あんな細く弱弱しい人が、加護があるとはいえ足場の悪い鍾乳洞を歩くのがどれほど負担か、想像できないのですか? 無理を強いれば嫌われますよ」
「嫌だ!! 私は……彼女に、ホリーには嫌われたくない」
「なら、なぜ、愛人を妊娠させた挙句、連れ帰ってきたんですか……」
「……彼女を好きになるなんて、思っていなかった……。 離縁をする気だった……から……」
「……まぁ、俺はそんな事どうでも良いんですけどね。 ところで、あなたの愛人に会わせて頂けますか?」
「突然に話を変えるな!! 私はホリーを思うと胸が痛くて……彼女に好かれたいのに誤解を重ねているみたいで、今なんて私が殺したとまで思われているんじゃないのか?!」
「知りませんよ。 いえ……ではこうしましょう。 あなたの愛人に会わせてくれたら、あなたの恋の相談にのりましょう」
「……カミラは、主治医に会うからと町にいっている」
「主治医?」
「あぁ……カミラが言うには、流産をし体調が思わしくないから故郷で世話になった主治医にはるばる来てもらったと言う話だった」
「故郷と言うことは、彼女はコチラの国の生まれではないと言う事ですか?!」
「ぇ、あぁ……そう言っていたが?」
「そう、ですか……。 何時、帰ってきますかね?」
「彼女に何の用だ」
「私の知っている人を連想したので、少し会ってみたいなと思っただけです。 それより、あなた……大丈夫ですか?」
ヴィセにじっと瞳を覗き込まれラスティは不快そうに顔を背けた。
「何が、いや、大丈夫じゃない!! 私はホリーに!!」
「あ~~、そう言えば……シバラク屋敷に厄介になる許可を得たのですが、彼女の住まいは何処ですか? 案内をお願いしていいでしょうか?」
「話しを聞く気はあるのか!! それに、なぜ、私が秋の屋敷に住まうように言われているのに、おまえは本宅に立ち入る事が許されているんだ!!」
「あなたに近寄って欲しく無いのではありませんか? 愛人を連れ帰ってきた夫に対する一般的な反応だと思いますよ」
納得出来なかった。
獣人を恋人にしていると言うのが嘘と言うなら、彼女は……ホリーは私を待っていたのではないか? 待っていたはずだ……。 ずっと手紙に会いたいと書いていたのだから。 そうラスティは考える。
私は、ただ……母を奪った彼女が許せなかっただけ……。
彼女を選んだ母が憎かっただけ……。
お会いしたいです。
いつお戻りですか?
今年は、美味しい魚が大量なんですよ?
騎士としての活躍お伺いしました。
陛下から勲章を得ると伺いました。 おめでとうございます。
最後の手紙……騎士としての功績が認められ、勲章を授与する事になった時のもの。 私は家名等を掲げる事無く、ただ身一つで得た結果に満足していた。 逆に……私と婚姻しただけで妻として王都の祝賀会に出ようと考えているように思えたホリーからの手紙を図々しく思えて仕方がなかった。
母を奪っただけで済まず、私の努力に寄生しようと言うのか、あの女は!!
腹立たしさを覚えた。
騎士として成果を上げるほどに女性を伴い参加しなければいけない場が増えて来ると言うもの。 それでも一人で参加すれば、娘を進めて来る声が日を重ねるごとに増えて来た。
公爵家の名が無くとも、私は世間に認められた!!
そう思っていた。
何時頃からだったろうか? カミラが妻の代理を引き受けましょうと言ったのは……そうだ……、王都でホリーが獣人を侍らせていると噂になり始めた頃か……。
「ずっと妻に操を立てていると思っていたが……」
馬鹿にするかのように笑われた。
「妻が獣人に溺れているそうだな」
「不貞をするにしても相手がなぁ……」
「そりゃぁ、ラスティが相手にされないのも当然だ」
私が相手をしていないだけだ!!
等と言えるはずもない。 言ってしまえば夫としての勤めを、公爵家の長子としての勤めを果たしていないと言われるだけだ。
だが……。
「なるほど、だから女嫌いになったのか」
「それとも、女性が怖いのか?」
違うと言えば女性が紹介された。
可哀そうにと女性達は言った。
そんな酷い女ばかりではないのよと囁いた。
私が慰めてあげると身を寄せて来た。
嫌だと思った。
特に理由はない。
別にホリーに操を立てようとは思っていない。
私はホリーに興味は無かったから……。
例え獣人との間に子が出来ようと気にする事は無かったと思う。
あの頃なら。
だから、どうでも良かったのだが……だからこそ、そこに付け入るように声をかけてくる女性達が鬱陶しくて仕方が無かったんだ。
苛立ちを露わに剣に乱れが現れた頃、同僚のカミラが恋人のふりをしようと声をかけてくれたのが全ての始まりだった。
「私は色んな殿方と付き合ってますから、不思議に思う人もいませんわ。 それに嫉妬でキーキー言う女性ってカワイイと思いませんか?」
悪趣味な……そう思ったが、都合が良かった。
そう都合が良かっただけだ。
あぁ、そうだ!! 私は悪くない。
全ての発端は、獣人と関係を持っていると誤解を与えるような事をしたホリーが悪いんだ。 本当に、誤解なんだよな?
だが……今なら……私も悪かったと思える。
1度でも戻って来れば良かった。
ただ、それだけの事だったんだ。
会って、その瞳を見つめ、話し合えば……きっと分かったはずだ。 大人になった私なら気づけたはずなんだ……ホリーが私の運命だったのだと。
ホリーと話がしたいのに!!
辛い……。
私はどうして間違いを起こしてしまったんだ。
どうして謝罪の機会を与えてはもらえないんだ……。
本宅に立ち入る事すら許されないんだ。
「そう言えば、あんた……えっと」
「ヴィセとお呼び下さい」
「あぁ、その、カミラの事を知りたいんだったな」
「えぇ、俺が……愛していた人と良く似ているので、気になったんですよ」
ヴィセの挑発的な瞳に、ラスティは気づく事は無く話は勧めていく。
「分かった……知りたいと言うなら話そう。 酷い恰好をしているし、風呂に入った方がいいだろう。 準備をするように頼むと言い、本宅はコッチだ」
ラスティはヴィセを本宅に案内し、そして……王都に出て初めて、本宅へと立ち入った。
これで、彼女と話す機会を作れる。
ラスティは、そう信じて疑わなかった。
ヴィセの言葉は丁寧ではあったけれど、ラスティの肩を掴む手はとても力が入っていた。
「なんだおまえは!! 私は、彼女に話しがあるんだが?」
「彼女は疲れているんです。 あんな細く弱弱しい人が、加護があるとはいえ足場の悪い鍾乳洞を歩くのがどれほど負担か、想像できないのですか? 無理を強いれば嫌われますよ」
「嫌だ!! 私は……彼女に、ホリーには嫌われたくない」
「なら、なぜ、愛人を妊娠させた挙句、連れ帰ってきたんですか……」
「……彼女を好きになるなんて、思っていなかった……。 離縁をする気だった……から……」
「……まぁ、俺はそんな事どうでも良いんですけどね。 ところで、あなたの愛人に会わせて頂けますか?」
「突然に話を変えるな!! 私はホリーを思うと胸が痛くて……彼女に好かれたいのに誤解を重ねているみたいで、今なんて私が殺したとまで思われているんじゃないのか?!」
「知りませんよ。 いえ……ではこうしましょう。 あなたの愛人に会わせてくれたら、あなたの恋の相談にのりましょう」
「……カミラは、主治医に会うからと町にいっている」
「主治医?」
「あぁ……カミラが言うには、流産をし体調が思わしくないから故郷で世話になった主治医にはるばる来てもらったと言う話だった」
「故郷と言うことは、彼女はコチラの国の生まれではないと言う事ですか?!」
「ぇ、あぁ……そう言っていたが?」
「そう、ですか……。 何時、帰ってきますかね?」
「彼女に何の用だ」
「私の知っている人を連想したので、少し会ってみたいなと思っただけです。 それより、あなた……大丈夫ですか?」
ヴィセにじっと瞳を覗き込まれラスティは不快そうに顔を背けた。
「何が、いや、大丈夫じゃない!! 私はホリーに!!」
「あ~~、そう言えば……シバラク屋敷に厄介になる許可を得たのですが、彼女の住まいは何処ですか? 案内をお願いしていいでしょうか?」
「話しを聞く気はあるのか!! それに、なぜ、私が秋の屋敷に住まうように言われているのに、おまえは本宅に立ち入る事が許されているんだ!!」
「あなたに近寄って欲しく無いのではありませんか? 愛人を連れ帰ってきた夫に対する一般的な反応だと思いますよ」
納得出来なかった。
獣人を恋人にしていると言うのが嘘と言うなら、彼女は……ホリーは私を待っていたのではないか? 待っていたはずだ……。 ずっと手紙に会いたいと書いていたのだから。 そうラスティは考える。
私は、ただ……母を奪った彼女が許せなかっただけ……。
彼女を選んだ母が憎かっただけ……。
お会いしたいです。
いつお戻りですか?
今年は、美味しい魚が大量なんですよ?
騎士としての活躍お伺いしました。
陛下から勲章を得ると伺いました。 おめでとうございます。
最後の手紙……騎士としての功績が認められ、勲章を授与する事になった時のもの。 私は家名等を掲げる事無く、ただ身一つで得た結果に満足していた。 逆に……私と婚姻しただけで妻として王都の祝賀会に出ようと考えているように思えたホリーからの手紙を図々しく思えて仕方がなかった。
母を奪っただけで済まず、私の努力に寄生しようと言うのか、あの女は!!
腹立たしさを覚えた。
騎士として成果を上げるほどに女性を伴い参加しなければいけない場が増えて来ると言うもの。 それでも一人で参加すれば、娘を進めて来る声が日を重ねるごとに増えて来た。
公爵家の名が無くとも、私は世間に認められた!!
そう思っていた。
何時頃からだったろうか? カミラが妻の代理を引き受けましょうと言ったのは……そうだ……、王都でホリーが獣人を侍らせていると噂になり始めた頃か……。
「ずっと妻に操を立てていると思っていたが……」
馬鹿にするかのように笑われた。
「妻が獣人に溺れているそうだな」
「不貞をするにしても相手がなぁ……」
「そりゃぁ、ラスティが相手にされないのも当然だ」
私が相手をしていないだけだ!!
等と言えるはずもない。 言ってしまえば夫としての勤めを、公爵家の長子としての勤めを果たしていないと言われるだけだ。
だが……。
「なるほど、だから女嫌いになったのか」
「それとも、女性が怖いのか?」
違うと言えば女性が紹介された。
可哀そうにと女性達は言った。
そんな酷い女ばかりではないのよと囁いた。
私が慰めてあげると身を寄せて来た。
嫌だと思った。
特に理由はない。
別にホリーに操を立てようとは思っていない。
私はホリーに興味は無かったから……。
例え獣人との間に子が出来ようと気にする事は無かったと思う。
あの頃なら。
だから、どうでも良かったのだが……だからこそ、そこに付け入るように声をかけてくる女性達が鬱陶しくて仕方が無かったんだ。
苛立ちを露わに剣に乱れが現れた頃、同僚のカミラが恋人のふりをしようと声をかけてくれたのが全ての始まりだった。
「私は色んな殿方と付き合ってますから、不思議に思う人もいませんわ。 それに嫉妬でキーキー言う女性ってカワイイと思いませんか?」
悪趣味な……そう思ったが、都合が良かった。
そう都合が良かっただけだ。
あぁ、そうだ!! 私は悪くない。
全ての発端は、獣人と関係を持っていると誤解を与えるような事をしたホリーが悪いんだ。 本当に、誤解なんだよな?
だが……今なら……私も悪かったと思える。
1度でも戻って来れば良かった。
ただ、それだけの事だったんだ。
会って、その瞳を見つめ、話し合えば……きっと分かったはずだ。 大人になった私なら気づけたはずなんだ……ホリーが私の運命だったのだと。
ホリーと話がしたいのに!!
辛い……。
私はどうして間違いを起こしてしまったんだ。
どうして謝罪の機会を与えてはもらえないんだ……。
本宅に立ち入る事すら許されないんだ。
「そう言えば、あんた……えっと」
「ヴィセとお呼び下さい」
「あぁ、その、カミラの事を知りたいんだったな」
「えぇ、俺が……愛していた人と良く似ているので、気になったんですよ」
ヴィセの挑発的な瞳に、ラスティは気づく事は無く話は勧めていく。
「分かった……知りたいと言うなら話そう。 酷い恰好をしているし、風呂に入った方がいいだろう。 準備をするように頼むと言い、本宅はコッチだ」
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