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蛇足(R18)
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彼にとって慣れぬ環境だから。
そう言ってルカは夕食を過ぎても戻って来ることは無かった。 王子の方は本当に何も情報は無いけれど、モラレス公爵令嬢とは幾度か遠目に見たことはあります。
ジェシカ・モラレス、25歳。
令嬢……。
私より随分と年上ではあるけれど、身体が弱いからと公爵家同士の交流は不参加。 うちもラスティが居なかったから気にしたことはなかったのですが、どうしても断り切れない社交の場で幾度か姿を見かけたことがある。
何時も酒に酔ったような人だった。
「彼女は場を華やかにしてくださるのです」
顔をヒクヒクと痙攣させ、怒りを買わぬか様子をうかがっている貴族を思い出す。
公爵家に生まれながら、その責務を放棄し、権利を甘受している様子が羨ましくもあったのですが……実際に関わるとなると違いますよね。
ただ面倒と言うだけでなく……収まる事のないイライラが私の中で渦を巻く。
「……」
書類に目を通し、許可、不許可、改善提案を続けていくが、何時もより作業効率が悪い。
『今日の所はお休みになっては如何ですか? 日常と違う出来事に余り強くないのですから』
そう言いながらローズはお茶と果物の砂糖漬けを出してくれた。
『さてさて、湯にはどんな香りを使いましょうか?』
きゅるんとした顔でコチラを見て来る。
「そうねぇ……ローズの香りを豪華に……」
『わ、私ですか?!』
我が家の定番ネタに私は笑う。
公爵家同士としての付き合いというものはありますが、場を華やかにすると言うのは公爵令嬢に対する下位貴族の遠慮でしかなく、厄介ごとの多い方であった印象が強いのですよね。 薬が効くとなればソレの使用方法を書いてモラレス公爵家に令嬢と共に送り付けるのが吉と言う奴でしょう。
風呂からあがり、水分を魔法で除去し寝間着を着て浴室を出れば、お茶の匂いが室内に漂っていて。
「ろー……ルカ? 何しているの?」
ローズはおらず、そこにいたのは人の姿をしたルカだった。 特に職務もなく彼が人型を取る事は珍しく……王族として……それともモラレス公爵令嬢のため? と、奇妙な苛立ちを覚えてしまう。
「何って、お茶を淹れているんだが?」
「それで、何の用? ローズは?」
急用でもない限り、ルカであっても寝室に立ち入ることは禁じて来た。 主にブランがですが……そして夜間警護は女性と決めてある。 まぁ……部屋の外は別ですけど……。
「変わってもらった。 久々なのに挨拶もまともにできていないからな」
「まともではない挨拶を最初にしてくるからでしょう」
ソファに座れば、お茶が差し出された。
「それで、2人は何時まで預かるのですか?」
「預けた側の希望的には、素性にあった仕事を身に着けるまでと言う考えらしい」
「王子はまぁ……方向性が分かっているので、人に預ければ良いでしょうが……公爵令嬢の方はご実家で礼儀作法の教師を招いた方がよろしいのではありませんか?」
彼に嫌味を言っても意味がないのは分かってはいるが、とげとげした言い方が止められなかった。
「違法薬物の取り締まりが強化された中で、今までは上位貴族だからと見て見ないふりをしていた貴族社会も、違法薬物は悪だと咎める方向に向かっているからな……。 人の役に立つ芸の一つでも無ければ社交界に返り咲くことが出来ない。 公爵家も必死なんだろう」
「うちも忙しいので、薬物依存者の更生まで引き受けていられませんわ。 どうしても引き受けたいと言うなら」
あなたがモラレス公爵家に出向き令嬢を教育して差し上げればどう? と……言おうとした。 コチラの都合を無視して受け入れようとする態度が気に入らなかったから。
唇に押し付けられるチョコレート菓子。
ソレを口の中に入れ……私はルカを睨んだ。
「何よ?」
「土産」
「そう。 色々と対価を引き出してきただけじゃないの?」
「それは公爵家への土産だ。 まぁ、今はチョコだけだが、色々な人間と引き合わされたからな。 王都での有名デザイナーを呼び寄せ、ドレスを寄贈させるよう話をつけた。 他にもうちの領地に招きたいと言っていた職人の手配もしてある」
結局領地への土産じゃない。 でも……
「強請りたかりは良く無いわ」
「まさか、ちゃんと働いた分の対価で話はつけてある。 美味いか?」
「まぁ……美味しいけど」
次のチョコが口元に持ってこられ、私はソレを断った。
「それで客人の話ですが」
「仕事の話は明日で良いだろう。 レナードの件は庭を預かる者達に頼んである。 家にいる間は王子だと気にせずこき使えとな。 薬草の効果に関してだが、資料の方を貸してやって欲しい。 身体の方に余裕が出て来れば、資料を参考に自分専用の資料を作らせる事にする」
「そう。 それでもう一人の客人は?」
「アレは、茶葉と一緒に送り返す。 いや……送り返した。 何処も今は忙しいのはあるが……放蕩を極めた令嬢を甘やかす余裕等ないと公爵自身には直接断っている。 勝手について来た……いや……俺がレナードと戻る日程を考え先に領地入りし、屋敷前で馬車列に加わっていたって奴だ」
「……何よソレ……」
「俺個人からの苦言を書いた書状は政策済だ。 寝付けないと文句を言ってきたから、寝つきの良くなる茶葉に眠り薬を仕込んで、モラレス公爵家の使用人達には王家とレイダー公爵家の間に問題を作りたくないなら、厄介ごとを押し付けるなと伝えて放り出した」
私は意味が分からなかった。
「どうした? 変な顔になっている」
「放り出した?」
「あぁ、放り出した。 ずるずると先延ばし気苦労を増やす価値もないだろう」
「そうですか……」
そうか……別に彼が好んで連れて来た訳ではないのね……ホッとした。 そんな私の表情にルカは声に出さず笑い、そして……王家からの正式な書状を差し出してきた。
「何?」
「読んで」
仕事は終わったんですけど? と、言いたいところだけど、ルカの顔を見る限り、私の負担にばかりなるものではないのだろうと思い開いた。
「ぇ?」
王族から夫候補を提案したいと言う内容だった。
「どうする?」
「こういうのは……本人の言葉で聞きたいものね」
「それもそうか……。 ホリー、愛している。 俺を婿に貰ってくれ」
「少し考えさせて頂けますか?」
「ちょ、待て!!」
私は顔を反らし笑った。
彼が王族の試練を受けた理由が、初めて分かった。 彼は王族と言う地位を得て……私との婚姻を可能とするための準備をしていたに過ぎなかった。 人に奪われるのは嫌だった……でも、本当は……全て私のためで……。
嬉しい……。
とても嬉しいわ。
背を向け声を出さずに笑っている私をルカは抱きしめる。
「こら、真剣に言っているんだぞ?」
背後から頬に口づけられる。
「好きだ」
「私も……好きですよ」
今まで隠していた……許されないと思っていた言葉を私は初めて言葉にした。
そう言ってルカは夕食を過ぎても戻って来ることは無かった。 王子の方は本当に何も情報は無いけれど、モラレス公爵令嬢とは幾度か遠目に見たことはあります。
ジェシカ・モラレス、25歳。
令嬢……。
私より随分と年上ではあるけれど、身体が弱いからと公爵家同士の交流は不参加。 うちもラスティが居なかったから気にしたことはなかったのですが、どうしても断り切れない社交の場で幾度か姿を見かけたことがある。
何時も酒に酔ったような人だった。
「彼女は場を華やかにしてくださるのです」
顔をヒクヒクと痙攣させ、怒りを買わぬか様子をうかがっている貴族を思い出す。
公爵家に生まれながら、その責務を放棄し、権利を甘受している様子が羨ましくもあったのですが……実際に関わるとなると違いますよね。
ただ面倒と言うだけでなく……収まる事のないイライラが私の中で渦を巻く。
「……」
書類に目を通し、許可、不許可、改善提案を続けていくが、何時もより作業効率が悪い。
『今日の所はお休みになっては如何ですか? 日常と違う出来事に余り強くないのですから』
そう言いながらローズはお茶と果物の砂糖漬けを出してくれた。
『さてさて、湯にはどんな香りを使いましょうか?』
きゅるんとした顔でコチラを見て来る。
「そうねぇ……ローズの香りを豪華に……」
『わ、私ですか?!』
我が家の定番ネタに私は笑う。
公爵家同士としての付き合いというものはありますが、場を華やかにすると言うのは公爵令嬢に対する下位貴族の遠慮でしかなく、厄介ごとの多い方であった印象が強いのですよね。 薬が効くとなればソレの使用方法を書いてモラレス公爵家に令嬢と共に送り付けるのが吉と言う奴でしょう。
風呂からあがり、水分を魔法で除去し寝間着を着て浴室を出れば、お茶の匂いが室内に漂っていて。
「ろー……ルカ? 何しているの?」
ローズはおらず、そこにいたのは人の姿をしたルカだった。 特に職務もなく彼が人型を取る事は珍しく……王族として……それともモラレス公爵令嬢のため? と、奇妙な苛立ちを覚えてしまう。
「何って、お茶を淹れているんだが?」
「それで、何の用? ローズは?」
急用でもない限り、ルカであっても寝室に立ち入ることは禁じて来た。 主にブランがですが……そして夜間警護は女性と決めてある。 まぁ……部屋の外は別ですけど……。
「変わってもらった。 久々なのに挨拶もまともにできていないからな」
「まともではない挨拶を最初にしてくるからでしょう」
ソファに座れば、お茶が差し出された。
「それで、2人は何時まで預かるのですか?」
「預けた側の希望的には、素性にあった仕事を身に着けるまでと言う考えらしい」
「王子はまぁ……方向性が分かっているので、人に預ければ良いでしょうが……公爵令嬢の方はご実家で礼儀作法の教師を招いた方がよろしいのではありませんか?」
彼に嫌味を言っても意味がないのは分かってはいるが、とげとげした言い方が止められなかった。
「違法薬物の取り締まりが強化された中で、今までは上位貴族だからと見て見ないふりをしていた貴族社会も、違法薬物は悪だと咎める方向に向かっているからな……。 人の役に立つ芸の一つでも無ければ社交界に返り咲くことが出来ない。 公爵家も必死なんだろう」
「うちも忙しいので、薬物依存者の更生まで引き受けていられませんわ。 どうしても引き受けたいと言うなら」
あなたがモラレス公爵家に出向き令嬢を教育して差し上げればどう? と……言おうとした。 コチラの都合を無視して受け入れようとする態度が気に入らなかったから。
唇に押し付けられるチョコレート菓子。
ソレを口の中に入れ……私はルカを睨んだ。
「何よ?」
「土産」
「そう。 色々と対価を引き出してきただけじゃないの?」
「それは公爵家への土産だ。 まぁ、今はチョコだけだが、色々な人間と引き合わされたからな。 王都での有名デザイナーを呼び寄せ、ドレスを寄贈させるよう話をつけた。 他にもうちの領地に招きたいと言っていた職人の手配もしてある」
結局領地への土産じゃない。 でも……
「強請りたかりは良く無いわ」
「まさか、ちゃんと働いた分の対価で話はつけてある。 美味いか?」
「まぁ……美味しいけど」
次のチョコが口元に持ってこられ、私はソレを断った。
「それで客人の話ですが」
「仕事の話は明日で良いだろう。 レナードの件は庭を預かる者達に頼んである。 家にいる間は王子だと気にせずこき使えとな。 薬草の効果に関してだが、資料の方を貸してやって欲しい。 身体の方に余裕が出て来れば、資料を参考に自分専用の資料を作らせる事にする」
「そう。 それでもう一人の客人は?」
「アレは、茶葉と一緒に送り返す。 いや……送り返した。 何処も今は忙しいのはあるが……放蕩を極めた令嬢を甘やかす余裕等ないと公爵自身には直接断っている。 勝手について来た……いや……俺がレナードと戻る日程を考え先に領地入りし、屋敷前で馬車列に加わっていたって奴だ」
「……何よソレ……」
「俺個人からの苦言を書いた書状は政策済だ。 寝付けないと文句を言ってきたから、寝つきの良くなる茶葉に眠り薬を仕込んで、モラレス公爵家の使用人達には王家とレイダー公爵家の間に問題を作りたくないなら、厄介ごとを押し付けるなと伝えて放り出した」
私は意味が分からなかった。
「どうした? 変な顔になっている」
「放り出した?」
「あぁ、放り出した。 ずるずると先延ばし気苦労を増やす価値もないだろう」
「そうですか……」
そうか……別に彼が好んで連れて来た訳ではないのね……ホッとした。 そんな私の表情にルカは声に出さず笑い、そして……王家からの正式な書状を差し出してきた。
「何?」
「読んで」
仕事は終わったんですけど? と、言いたいところだけど、ルカの顔を見る限り、私の負担にばかりなるものではないのだろうと思い開いた。
「ぇ?」
王族から夫候補を提案したいと言う内容だった。
「どうする?」
「こういうのは……本人の言葉で聞きたいものね」
「それもそうか……。 ホリー、愛している。 俺を婿に貰ってくれ」
「少し考えさせて頂けますか?」
「ちょ、待て!!」
私は顔を反らし笑った。
彼が王族の試練を受けた理由が、初めて分かった。 彼は王族と言う地位を得て……私との婚姻を可能とするための準備をしていたに過ぎなかった。 人に奪われるのは嫌だった……でも、本当は……全て私のためで……。
嬉しい……。
とても嬉しいわ。
背を向け声を出さずに笑っている私をルカは抱きしめる。
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背後から頬に口づけられる。
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