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11.パンダ叔父は、心配性
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朝、リビングに差し込む柔らかな日差し。
目を覚ますと、パンダはいなかった。
それでもいつもの発作とは違い、早く収まりしっかり眠れたのはパンダのおかげだろう。誰かが支えてくれているというのは……安心できる。胸が少し熱くなった。
「ただの変態だと思っていたけど、ああいう時には安心できるよね……」
仕事に忙しいパパとママに甘えるなんてできるわけがないし、もう高校生だということを考えれば親に甘える年じゃない。そういう意味では、パンダの存在はとても甘えやすいと言えるだろう。
そんな風に感謝を胸に、台所に行けば。
キッチンカウンターに擬態するかのように、丸い水槽でうごうごしている緑の粘液。緑の濃さはまちまちで、光に反射してキラキラ光る。綺麗だと錯覚しそうになるのがヤバい。
「なんで、そんなところにいるのよ」
「Hello」
「……ハロー」
「プク…ククク」
怪しく笑う。
「オジサン!! これ、新しい冷蔵庫買ったんだからしまいなさいよ!」
声を上げたら、ドスドスと身体の大きさを感じさせない足音で歩み寄ってきて、ふんわりとハグをする。
「ぶつかって飛ばされるかと思った……」
「俺が姪っ子ちゃん相手にそんなことするわけないだろう。熱は? 喉は? 体調は?」
パンダの肉球で熱を測られ、抱っこされて四方八方から確認しようと持ち上げられた。スカートが……。
げしっ。
「ご、ご無体な……」
私はゆっくりと床に降ろされた。
「今日は、パン派の姪っ子ちゃんのために、朝からフレンチトースト行くぜ!」
仄かに緑に染まっているフレンチトースト。
「ごめん、もう時間がないから行かないと!!」
……って、逃げ切れるはずがない。叔父と親戚風を吹かせているが、奴はパンダなのだから。
「まぁまぁ、俺、昨日本当にお前がどうにかなるんじゃないかって心配したんだぞ」
「それは、申し訳ございません」
敬語なのは、距離感を大切にしたいからだ。
「朝から、新鮮な竹を使って癒し竹エキス空気清浄スムージーIN牛乳&卵&砂糖を作ってだな」
説明の動作で、あちらこちらに置かれた笹の葉が落ちれば、パンダは凄い速さで葉をかき集めて口に入れる。
「掃除だ掃除、姪っ子ちゃんの周りは綺麗なもので揃えたいからな」
笑顔とウィンク。だが、この室内が竹置き場のような喧噪なのは、アンタのせいでしょう!
こほっ。
「あああああああ、やっぱり空気清浄元気満々スムージーに使ったフレンチトースト、すぐに準備するからね!!」
すぐに逃げよう。それが私の強い決意だ。ソロリソロリと、作業中の目を盗んで学校へ向かうことにした。どこまでも静かに、気配を消して……。
こほっ。
「ハハ、姪っ子ちゃん、細かいこと気にするな! これはピュアな竹パワーで肺をリフレッシュだぜ! 飲んだ瞬間に元気満々だぁ~」
とニヤリ。
「……いや、絶対怪しいって!」
「怪しいもの、不味いものほど効果があるって言うだろう?」
「限度があります!!」
私は緩慢なパンダの動きの隙を突いて玄関へと猛ダッシュ……そして、両手で抱きしめるように捕獲された。
見上げる視線。
「全く、いたずらな子猫ちゃんだ」
ドキッ……って、違うでしょう!!
「私よりアンタが猫でしょ、熊猫」
「ふっ、話を変えようと思っても、残念……とは言え、時間はないようだから、これだけは持って行ってくれ!!」
なぜか緊迫感が張り詰めた映画の中のように言われた……瞬間、マスクが着用された。
謎の竹製マスク。
「これが! 俺の『パンダ式癒しマスク』! 姪っ子ちゃん、これつけて深呼吸だ! 喘息なんてぶっ飛ばすぜ! まあ、新しい愛の形だ。ぜひ持って行ってくれ」
マスクには、もちろんパンダの顔がプリントされてて、目が……光ってる!? しかも、なんか微妙にヒンヤリする!? この設定、パンダ的ブーム? それとも危険があるとビーム攻撃とか?
「ちょ、なにこれ!? 怪しさMAXじゃん! てか、こんなマスクつけたら学校で目立つって!」
拒否モード全開。あまり意味がない。
パンダがモフモフの腕で私の肩を抱き(重い!)、真剣な目で言う。
「姪っ子ちゃん、叔父としてお前の健康が一番大事だ。絆ってのは、こうやって守り合うもんだろ? ほら、試しにつけてみな!」
その声、いつもよりしんみりしてる……って、待て、サングラス外したパンダの目、キラキラしすぎ! ギャップ萌え狙ってる!? 渋々マスクをつけると……なんか、竹の清涼な香りがフワッと広がって、呼吸が楽に!?
「……うそ、なんで!? 怪しいのに、なんでちょっと効くの!?」
私が動揺する中、パンダがドヤ顔で胸(たぶん)をドン!
「ハハ、俺の愛のパワーだぜ!」
ちょっと怪しい体勢。
だが、そこへ現れたのは、ご近所のおばちゃん軍団が「パンダさぁ~ん!」と乱入!
「この間もらったマスク、うちの孫のアレルギーにも効いたわぁ~。癒しエキス、追加でちょうだい」
と大騒ぎ。
パンダが竹スティックを咥えながら、「どうだい?」とでも言いたげにウインク。
「レディース達、癒しは任せな! さぁ、姪っ子ちゃんも俺を存分に頼ってくれていいんだぜ」
カッコつけポーズ。
……って、ステージじゃないんだから!
「サキちゃん、いい叔父さんね!」
「そ、そうですね。もう少し落ち着いてくれるといいんですけど」
確かにそう言う時もある! が、が!! この『が!』が問題なのよぉおおおおお!! みんなのこのノリ、洗脳されてる?
おばさん軍団に囲まれそうになり、私は慌てて学校へと向かった。
「いってきま~~す!!」
全員声を揃えて「いってらっしゃい」の大合唱。悪い人達ではないのよね。だから困るんだけど。
学校に向かう途中、友達がマスクを見て爆笑。
「サキちゃん、それヤバすぎ! パンダの目が光ってる!」
「今は昼なんだから控えなさいよ」
「そうそう、夜は自転車通学のサキには必須だろうけどね」
笑っているのか応援しているのか……いや、これは楽しんでいるやつだ。
「でも、なんか涼しそうじゃん!」
「これ、オジサンの手作り……」
「え、めっちゃ愛感じるじゃん! いいなー!」
とニコニコ。
教室に行けば、なんかみんながパンダアイテムに群がる始末。なんでみんなパンダの愛にハマるのよぉおおおおお!?
放課後、帰宅すると、パンダが庭で緑の軟体生物(!?)とスパーリングしながら、
「姪っ子ちゃん、今日の発作はどうだった!? さぁ、叔父に報告だ!」
元気にパワフルに、心配モード全開。
ため息をつきつつ、意地悪な嘘をつけない私は、
「……まあ、マスクのおかげで楽だった、かな。ありがと……」と小声で呟く。
パンダの耳がピクッと動き、牙がキラリ。
「やったぜ、姪っ子ちゃん! 俺たちの絆、また一歩深まったな!」
ガッツポーズを見せてきた。
その日の夕食は、暑さに負けるなスタミナすき焼きだった。
食卓で、軟体生物が一緒にご飯を食べているのは……多分、気にしちゃ負けなやつ。
目を覚ますと、パンダはいなかった。
それでもいつもの発作とは違い、早く収まりしっかり眠れたのはパンダのおかげだろう。誰かが支えてくれているというのは……安心できる。胸が少し熱くなった。
「ただの変態だと思っていたけど、ああいう時には安心できるよね……」
仕事に忙しいパパとママに甘えるなんてできるわけがないし、もう高校生だということを考えれば親に甘える年じゃない。そういう意味では、パンダの存在はとても甘えやすいと言えるだろう。
そんな風に感謝を胸に、台所に行けば。
キッチンカウンターに擬態するかのように、丸い水槽でうごうごしている緑の粘液。緑の濃さはまちまちで、光に反射してキラキラ光る。綺麗だと錯覚しそうになるのがヤバい。
「なんで、そんなところにいるのよ」
「Hello」
「……ハロー」
「プク…ククク」
怪しく笑う。
「オジサン!! これ、新しい冷蔵庫買ったんだからしまいなさいよ!」
声を上げたら、ドスドスと身体の大きさを感じさせない足音で歩み寄ってきて、ふんわりとハグをする。
「ぶつかって飛ばされるかと思った……」
「俺が姪っ子ちゃん相手にそんなことするわけないだろう。熱は? 喉は? 体調は?」
パンダの肉球で熱を測られ、抱っこされて四方八方から確認しようと持ち上げられた。スカートが……。
げしっ。
「ご、ご無体な……」
私はゆっくりと床に降ろされた。
「今日は、パン派の姪っ子ちゃんのために、朝からフレンチトースト行くぜ!」
仄かに緑に染まっているフレンチトースト。
「ごめん、もう時間がないから行かないと!!」
……って、逃げ切れるはずがない。叔父と親戚風を吹かせているが、奴はパンダなのだから。
「まぁまぁ、俺、昨日本当にお前がどうにかなるんじゃないかって心配したんだぞ」
「それは、申し訳ございません」
敬語なのは、距離感を大切にしたいからだ。
「朝から、新鮮な竹を使って癒し竹エキス空気清浄スムージーIN牛乳&卵&砂糖を作ってだな」
説明の動作で、あちらこちらに置かれた笹の葉が落ちれば、パンダは凄い速さで葉をかき集めて口に入れる。
「掃除だ掃除、姪っ子ちゃんの周りは綺麗なもので揃えたいからな」
笑顔とウィンク。だが、この室内が竹置き場のような喧噪なのは、アンタのせいでしょう!
こほっ。
「あああああああ、やっぱり空気清浄元気満々スムージーに使ったフレンチトースト、すぐに準備するからね!!」
すぐに逃げよう。それが私の強い決意だ。ソロリソロリと、作業中の目を盗んで学校へ向かうことにした。どこまでも静かに、気配を消して……。
こほっ。
「ハハ、姪っ子ちゃん、細かいこと気にするな! これはピュアな竹パワーで肺をリフレッシュだぜ! 飲んだ瞬間に元気満々だぁ~」
とニヤリ。
「……いや、絶対怪しいって!」
「怪しいもの、不味いものほど効果があるって言うだろう?」
「限度があります!!」
私は緩慢なパンダの動きの隙を突いて玄関へと猛ダッシュ……そして、両手で抱きしめるように捕獲された。
見上げる視線。
「全く、いたずらな子猫ちゃんだ」
ドキッ……って、違うでしょう!!
「私よりアンタが猫でしょ、熊猫」
「ふっ、話を変えようと思っても、残念……とは言え、時間はないようだから、これだけは持って行ってくれ!!」
なぜか緊迫感が張り詰めた映画の中のように言われた……瞬間、マスクが着用された。
謎の竹製マスク。
「これが! 俺の『パンダ式癒しマスク』! 姪っ子ちゃん、これつけて深呼吸だ! 喘息なんてぶっ飛ばすぜ! まあ、新しい愛の形だ。ぜひ持って行ってくれ」
マスクには、もちろんパンダの顔がプリントされてて、目が……光ってる!? しかも、なんか微妙にヒンヤリする!? この設定、パンダ的ブーム? それとも危険があるとビーム攻撃とか?
「ちょ、なにこれ!? 怪しさMAXじゃん! てか、こんなマスクつけたら学校で目立つって!」
拒否モード全開。あまり意味がない。
パンダがモフモフの腕で私の肩を抱き(重い!)、真剣な目で言う。
「姪っ子ちゃん、叔父としてお前の健康が一番大事だ。絆ってのは、こうやって守り合うもんだろ? ほら、試しにつけてみな!」
その声、いつもよりしんみりしてる……って、待て、サングラス外したパンダの目、キラキラしすぎ! ギャップ萌え狙ってる!? 渋々マスクをつけると……なんか、竹の清涼な香りがフワッと広がって、呼吸が楽に!?
「……うそ、なんで!? 怪しいのに、なんでちょっと効くの!?」
私が動揺する中、パンダがドヤ顔で胸(たぶん)をドン!
「ハハ、俺の愛のパワーだぜ!」
ちょっと怪しい体勢。
だが、そこへ現れたのは、ご近所のおばちゃん軍団が「パンダさぁ~ん!」と乱入!
「この間もらったマスク、うちの孫のアレルギーにも効いたわぁ~。癒しエキス、追加でちょうだい」
と大騒ぎ。
パンダが竹スティックを咥えながら、「どうだい?」とでも言いたげにウインク。
「レディース達、癒しは任せな! さぁ、姪っ子ちゃんも俺を存分に頼ってくれていいんだぜ」
カッコつけポーズ。
……って、ステージじゃないんだから!
「サキちゃん、いい叔父さんね!」
「そ、そうですね。もう少し落ち着いてくれるといいんですけど」
確かにそう言う時もある! が、が!! この『が!』が問題なのよぉおおおおお!! みんなのこのノリ、洗脳されてる?
おばさん軍団に囲まれそうになり、私は慌てて学校へと向かった。
「いってきま~~す!!」
全員声を揃えて「いってらっしゃい」の大合唱。悪い人達ではないのよね。だから困るんだけど。
学校に向かう途中、友達がマスクを見て爆笑。
「サキちゃん、それヤバすぎ! パンダの目が光ってる!」
「今は昼なんだから控えなさいよ」
「そうそう、夜は自転車通学のサキには必須だろうけどね」
笑っているのか応援しているのか……いや、これは楽しんでいるやつだ。
「でも、なんか涼しそうじゃん!」
「これ、オジサンの手作り……」
「え、めっちゃ愛感じるじゃん! いいなー!」
とニコニコ。
教室に行けば、なんかみんながパンダアイテムに群がる始末。なんでみんなパンダの愛にハマるのよぉおおおおお!?
放課後、帰宅すると、パンダが庭で緑の軟体生物(!?)とスパーリングしながら、
「姪っ子ちゃん、今日の発作はどうだった!? さぁ、叔父に報告だ!」
元気にパワフルに、心配モード全開。
ため息をつきつつ、意地悪な嘘をつけない私は、
「……まあ、マスクのおかげで楽だった、かな。ありがと……」と小声で呟く。
パンダの耳がピクッと動き、牙がキラリ。
「やったぜ、姪っ子ちゃん! 俺たちの絆、また一歩深まったな!」
ガッツポーズを見せてきた。
その日の夕食は、暑さに負けるなスタミナすき焼きだった。
食卓で、軟体生物が一緒にご飯を食べているのは……多分、気にしちゃ負けなやつ。
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