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14.パンダ叔父、店長と競い合う
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緑のミストがまるで特撮ヒーローの登場シーンみたいにシュワワ~ンと晴れた。
その瞬間、カウンターの向こうからイケメン店長が降臨した。
背が高くダンディな顔立ちに、シルクのスーツがキラキラ輝く! しかもその声、まるで悪役幹部の穏やかな休日のような魅力的ボイス!
カリンが、きらきらした瞳で私とミライの疑問に答える事になる。 なぜか自慢げに。
「彼が噂のカフェ店長!! 通称「イケオジ・ザ・グレート」よ!」
呆然とする私とミライはチラチラと視線を合わせる。 言葉は無いがきっと以心伝心できているだろう。
確かに見た目は良いのだろうが、パンダの演出過剰を今も受け入れていない私は正直引いていた。だが、それは私の感性に過ぎない。
「キャアアア! 店長さぁああん!!」
「歌ってぇ~~、店長さあああん!」
オバサン軍団に負けまいとカリンも叫ぶ。
「いやぁあああああああ」
いやあ?って嫌なの?とカリンを見るが、ただの叫び声のバリエーションに過ぎないらしい。 店長ラブを宣言していたカリンの目からハート型のビームが発射される勢いで熱狂している。まるでイケオジ教の信者が神の降臨を拝む勢いだ。
「こんにちは、美しきレディたち! ようこそ、私の愛とスイーツの楽園へ!」
店長が両手を広げ、キザなウインクをキメると、店内の空気が一瞬でピンク色に染まる。いや、物理的にピンクのキラキラエフェクトが漂い始めた! 頭が痛くなる感性だが、パンダの知り合いなら……こういうものかもしれない。
店長の視線が突如サキに狙いを定めてガッツリロックオン! まるでレーザービームで狙撃されている気分で、逃げたくなってきて……サキの視線が泳ぐ。
「ほほう、君がパンダ君の姪っ子、サキちゃんか! 噂の『純真無垢の天使』だね!」
「え、じゅ、純真無垢って……!? 言い過ぎ」
単にパンダに対する不信感が強いだけなのに。
私の戸惑いを照れていると勘違いしたのか、ニヒルな笑みを浮かべて店長がカウンターを飛び越える。そして私の目の前でひざまずき、まるでプロポーズでもする勢いで手を差し出してきたが、その手を取る訳などない。
「初めまして、お嬢さん。パンダ君から毎日100回は聞いているよ! 『俺の姪っ子が可愛すぎて地球が爆発しそう!』ってね! でも実物は……噂の100倍は可愛いよ!」
誰でもない、私が褒められている。そう思えば、少しずつ気持ちが高ぶってくるが、次の瞬間、シュンと萎えることになる。
「さすが、パンダ君の姪っ子ちゃんだ」
基準、パンダ似って言われている?!
テーブルを殴りそうになる衝動を抑えたのに、テーブルが激しく鳴り響いた。カリンだ。
静電気で髪を逆立て、ギラリと瞳を光らせ、ゆらゆらと身体を震わせ、私の方へとゆっくりと視線を向ける。……その背後でうにょる緑のスライム【提供:純エキス協会】ってなんだよ!!
その瞬間、店内のBGMがなぜか戦闘モードに切り替わり、ドラムロールが鳴り響く!
誰だ?! と思えば……カピバラ君だった。
いたんだ……ではなく、転校先で初めてできた友達を敵にするというのは面白くない。
「ちょ、ちょっと待って落ち着こうか?」
私が言うと、ミライもカリンが衝動的行動に出るのでは?と身構えていた。だが、行動に出たのは違った。
パンダ参上!!
まるで最終ボスに変身する直前の悪役みたいにガチッと暗くなる。悪役しかいないの!?
「オイ、ダイスケ。てめぇ、調子に乗るんじゃねぇぞ。」
パンダの声が低く響き、背後に謎のオーラが燃え上がる! ハートフルパンダが、まるで「ダークフルパンダ」に進化した瞬間だ!
「はっはは、なんだなんだ? ただ可愛い子を褒めてるだけだろ? ほら、サキちゃん、今度二人でスイーツデートしない? 僕のスペシャル『キラキラ☆ユニコーンパフェ』を君にだけプレゼントするよ!」
店長がサキの手を握ろうとすると、突然!
バコォォン!
パンダの巨大なパンダハンド(謎の強化装備!)が店長の手を弾き飛ばす! 店内に衝撃波が広がり、テーブル上のスプーンがカチャカチャと踊り出す!
「ふざけんな、ダイスケ! 俺の姪っ子に変なこと言ったら、てめぇの店をパンダ特製のハートフル爆弾で木っ端微塵にしてやる!」
何を言っているのか良く分からないけれど、勢いだけは感じて私はオロオロしてしまう。
マジギレモードのパンダの背後には「姪っ子保護神」の幻影が現れ、店内の客が「うおお、なんだこの展開!?」とスマホで撮影を開始!
だが、ここでカリンが爆発!
「ちょっと待てよ! なんでサキちゃんばっかり!? 私だってイケオジのスペシャルパフェ食べたい! 私も純真無垢だもん! ね、店長さああん!」
カリンが椅子をドカンと蹴り飛ばし、テーブルをバン!と叩く。嫉妬の炎がメラメラ燃え上がり、店内の温度が3度上昇!(マジで熱い!)
「カリン、落ち着きなさい! ステイ!!」
ミライが常識人のストッパーとして立ち上がるが、カリンの暴走は止まらない!
「サキばっかり特別扱いずるい! パンダさんも店長さんも、サキ教の信者なわけ!? 私だってイケオジの心を掴むレディよ!」
カリンが店長に抱きつこうとすると、店長が華麗にスライディング回避!
「ハハッ、カリンちゃんも可愛いけど、君のように情熱的な子は……私が捕まってしまうからね。それに……私にとってサキちゃんは特別なんだよ」
「特別って何!?」
カリン、頭から煙を噴きながらテーブルをひっくり返そうとする! 店内はカオス状態! 客たちは、
「ドラマの撮影!?」
「いや、リアリティ番組だろ!」
と大騒ぎ。サキは恥ずかしさで顔を覆いながら、パンダの背中に隠れる。
「オ、オジサン……私、帰りたい……」
「姪っ子ちゃん、安心しろ! 俺がこの性悪野郎をギャフンと言わせてやる!」
パンダが拳を握り、なぜか革ジャンを脱いでマッチョなパンダボディを披露!(いつ鍛えた!?)だが、店長はニヤリと笑い、秘密兵器を発動!
「ふふふ、パンダ君、君の姪っ子愛を試させてもらうよ! サキちゃん、特別な『ハートフルパンダケーキ』を今すぐ作るから、二人で試食会はどうかな?」
店内に花火がドカーン!と打ち上がり(どこから!?)、ケーキのイラストがスクリーンに映し出される! ケーキのデザインは……パンダの顔にそっくり!
「てめぇ! 俺の顔をケーキにすんじゃねぇ! これは俺専用だ!」
パンダが店長に飛びかかろうとするから、サキは焦り、必死にパンダを止めようとした。
「オジサン……あの、私、ケーキ……食べてみたいかも?」
その一言で、パンダの動きがピタッと止まる。目からハートが飛び出し、姪っ子愛が全開!
「サキが食べたいなら……仕方ねぇ! ダイスケ、ケーキ作れ! ただし、俺の監視下でな!」
「ハハハ、さすがパンダ君! 切り替えが天才的だ」
褒めているの?
カリンは「私もケーキ食べるー!」と乱入し店長に抱きつこうとして回避され、ミライは頭を抱えていた。
「もう、収拾つかない……」と頭を抱えた。
サキはパンダの背後に隠れたまま、萌えるカリンと店長の戦いを見守る。
「イケオジ好き?」
イケオジってな……に……?
サキとミライは視線を合わせた。
その瞬間、カウンターの向こうからイケメン店長が降臨した。
背が高くダンディな顔立ちに、シルクのスーツがキラキラ輝く! しかもその声、まるで悪役幹部の穏やかな休日のような魅力的ボイス!
カリンが、きらきらした瞳で私とミライの疑問に答える事になる。 なぜか自慢げに。
「彼が噂のカフェ店長!! 通称「イケオジ・ザ・グレート」よ!」
呆然とする私とミライはチラチラと視線を合わせる。 言葉は無いがきっと以心伝心できているだろう。
確かに見た目は良いのだろうが、パンダの演出過剰を今も受け入れていない私は正直引いていた。だが、それは私の感性に過ぎない。
「キャアアア! 店長さぁああん!!」
「歌ってぇ~~、店長さあああん!」
オバサン軍団に負けまいとカリンも叫ぶ。
「いやぁあああああああ」
いやあ?って嫌なの?とカリンを見るが、ただの叫び声のバリエーションに過ぎないらしい。 店長ラブを宣言していたカリンの目からハート型のビームが発射される勢いで熱狂している。まるでイケオジ教の信者が神の降臨を拝む勢いだ。
「こんにちは、美しきレディたち! ようこそ、私の愛とスイーツの楽園へ!」
店長が両手を広げ、キザなウインクをキメると、店内の空気が一瞬でピンク色に染まる。いや、物理的にピンクのキラキラエフェクトが漂い始めた! 頭が痛くなる感性だが、パンダの知り合いなら……こういうものかもしれない。
店長の視線が突如サキに狙いを定めてガッツリロックオン! まるでレーザービームで狙撃されている気分で、逃げたくなってきて……サキの視線が泳ぐ。
「ほほう、君がパンダ君の姪っ子、サキちゃんか! 噂の『純真無垢の天使』だね!」
「え、じゅ、純真無垢って……!? 言い過ぎ」
単にパンダに対する不信感が強いだけなのに。
私の戸惑いを照れていると勘違いしたのか、ニヒルな笑みを浮かべて店長がカウンターを飛び越える。そして私の目の前でひざまずき、まるでプロポーズでもする勢いで手を差し出してきたが、その手を取る訳などない。
「初めまして、お嬢さん。パンダ君から毎日100回は聞いているよ! 『俺の姪っ子が可愛すぎて地球が爆発しそう!』ってね! でも実物は……噂の100倍は可愛いよ!」
誰でもない、私が褒められている。そう思えば、少しずつ気持ちが高ぶってくるが、次の瞬間、シュンと萎えることになる。
「さすが、パンダ君の姪っ子ちゃんだ」
基準、パンダ似って言われている?!
テーブルを殴りそうになる衝動を抑えたのに、テーブルが激しく鳴り響いた。カリンだ。
静電気で髪を逆立て、ギラリと瞳を光らせ、ゆらゆらと身体を震わせ、私の方へとゆっくりと視線を向ける。……その背後でうにょる緑のスライム【提供:純エキス協会】ってなんだよ!!
その瞬間、店内のBGMがなぜか戦闘モードに切り替わり、ドラムロールが鳴り響く!
誰だ?! と思えば……カピバラ君だった。
いたんだ……ではなく、転校先で初めてできた友達を敵にするというのは面白くない。
「ちょ、ちょっと待って落ち着こうか?」
私が言うと、ミライもカリンが衝動的行動に出るのでは?と身構えていた。だが、行動に出たのは違った。
パンダ参上!!
まるで最終ボスに変身する直前の悪役みたいにガチッと暗くなる。悪役しかいないの!?
「オイ、ダイスケ。てめぇ、調子に乗るんじゃねぇぞ。」
パンダの声が低く響き、背後に謎のオーラが燃え上がる! ハートフルパンダが、まるで「ダークフルパンダ」に進化した瞬間だ!
「はっはは、なんだなんだ? ただ可愛い子を褒めてるだけだろ? ほら、サキちゃん、今度二人でスイーツデートしない? 僕のスペシャル『キラキラ☆ユニコーンパフェ』を君にだけプレゼントするよ!」
店長がサキの手を握ろうとすると、突然!
バコォォン!
パンダの巨大なパンダハンド(謎の強化装備!)が店長の手を弾き飛ばす! 店内に衝撃波が広がり、テーブル上のスプーンがカチャカチャと踊り出す!
「ふざけんな、ダイスケ! 俺の姪っ子に変なこと言ったら、てめぇの店をパンダ特製のハートフル爆弾で木っ端微塵にしてやる!」
何を言っているのか良く分からないけれど、勢いだけは感じて私はオロオロしてしまう。
マジギレモードのパンダの背後には「姪っ子保護神」の幻影が現れ、店内の客が「うおお、なんだこの展開!?」とスマホで撮影を開始!
だが、ここでカリンが爆発!
「ちょっと待てよ! なんでサキちゃんばっかり!? 私だってイケオジのスペシャルパフェ食べたい! 私も純真無垢だもん! ね、店長さああん!」
カリンが椅子をドカンと蹴り飛ばし、テーブルをバン!と叩く。嫉妬の炎がメラメラ燃え上がり、店内の温度が3度上昇!(マジで熱い!)
「カリン、落ち着きなさい! ステイ!!」
ミライが常識人のストッパーとして立ち上がるが、カリンの暴走は止まらない!
「サキばっかり特別扱いずるい! パンダさんも店長さんも、サキ教の信者なわけ!? 私だってイケオジの心を掴むレディよ!」
カリンが店長に抱きつこうとすると、店長が華麗にスライディング回避!
「ハハッ、カリンちゃんも可愛いけど、君のように情熱的な子は……私が捕まってしまうからね。それに……私にとってサキちゃんは特別なんだよ」
「特別って何!?」
カリン、頭から煙を噴きながらテーブルをひっくり返そうとする! 店内はカオス状態! 客たちは、
「ドラマの撮影!?」
「いや、リアリティ番組だろ!」
と大騒ぎ。サキは恥ずかしさで顔を覆いながら、パンダの背中に隠れる。
「オ、オジサン……私、帰りたい……」
「姪っ子ちゃん、安心しろ! 俺がこの性悪野郎をギャフンと言わせてやる!」
パンダが拳を握り、なぜか革ジャンを脱いでマッチョなパンダボディを披露!(いつ鍛えた!?)だが、店長はニヤリと笑い、秘密兵器を発動!
「ふふふ、パンダ君、君の姪っ子愛を試させてもらうよ! サキちゃん、特別な『ハートフルパンダケーキ』を今すぐ作るから、二人で試食会はどうかな?」
店内に花火がドカーン!と打ち上がり(どこから!?)、ケーキのイラストがスクリーンに映し出される! ケーキのデザインは……パンダの顔にそっくり!
「てめぇ! 俺の顔をケーキにすんじゃねぇ! これは俺専用だ!」
パンダが店長に飛びかかろうとするから、サキは焦り、必死にパンダを止めようとした。
「オジサン……あの、私、ケーキ……食べてみたいかも?」
その一言で、パンダの動きがピタッと止まる。目からハートが飛び出し、姪っ子愛が全開!
「サキが食べたいなら……仕方ねぇ! ダイスケ、ケーキ作れ! ただし、俺の監視下でな!」
「ハハハ、さすがパンダ君! 切り替えが天才的だ」
褒めているの?
カリンは「私もケーキ食べるー!」と乱入し店長に抱きつこうとして回避され、ミライは頭を抱えていた。
「もう、収拾つかない……」と頭を抱えた。
サキはパンダの背後に隠れたまま、萌えるカリンと店長の戦いを見守る。
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