3 / 16
前編
03
しおりを挟む
英雄、大魔導師と言われても、その働きはあくまで戦場に限定される。 戦場に出始めた当初こそ膨大な報奨金を得ていたけれど、勝利して当たり前となれば話は大いに違ってくる。
与えられる給与は、仕事に応じたものではなく、大魔導師と言う職業名に対して与えられる月給制となった。 戦争など何時もあるものではないし、攻撃力が強すぎるため、魔物狩りをすれば素材が木っ端みじんとなるため小遣い稼ぎも出来ないのだから都合が良いと思い契約をしたのだが……メアリーが王都に訪れた時から、事情が変わった。
膨大な魔力制御で成長が阻害される僕を一人前の成人男性として見る者はおらず、その割には魔力の余波を受ければ体調が悪くなるなどと言う理由で避けられる僕に対して、メアリーは違った。
お兄様とメアリーよりも幼く見える僕に対して、敬意を向け、甘え、寄り添ってくれるのだ。 無邪気に頼られ、実家からは面倒を見るように言われ……男としてのプライドが刺激されたのは言うまでもない。
だけれど……英雄とは名ばかり……楽師になりたいと言うメアリーに必要な物も買い与える事が出来ない。 出来ない事を、ソフィラに頼っている以上、彼女を怒らせる訳にはいかない!!
「ま、待ってくれ!!」
「何か御用でございましょうか?」
ユックリと振り返る彼女に、安堵した。
「この茶会は陛下によって定められたお茶会。 勝手に帰ってもらっては困る」
「では、陛下には私達には一般社会に対して大きな認識の差があり、そのまま婚姻に至れば大きな問題となるため、私達の婚約は無かった事にして下さいませとお伝えしましょう」
「なぜ、そうなる!! 陛下は僕たちの婚約に対して様々な配慮をされている。 お互いの魔力耐性、そして、次代に続く血。 ソレを少々の価値観が違うからと言って、陛下の考えに反するのはどうなのだろうか? 誤解しているなら、正させて欲しい、彼女は私は私の義妹だ」
「ですが……長年共に育ったと言う情もございませんのでしょう? なのに、彼女の事を何よりも優先したいとなれば、それは恋心と言うものではございませんか?」
「やだ!! ソフィラったら。 もしかして兄様と私との関係を誤解して嫉妬していたの?! おっかしいんだからぁ~。 私の兄様に対する思いは尊敬って奴よ。 何しろ彼は」
「命の恩人であり、憧れ、いつかウィル様の役に立つような力を手に入れたいでしたわよね」
「そうそう。 だから、嫉妬しないでくれる? そういうのってさぁ、ソフィラの中では正解なのかもしれないけど、正直言うと一緒に居る身としてはウザいんだよね」
「メアリー!! いい加減にしないか!! 君はあくまで世話になっている立場なんだぞ? いくら実家の爵位は消失したと言っても、庶民のように礼儀をわきまえず品性に欠ける言葉を並べ立てるようでは、僕でも擁護出来ないと言うものだ」
「は~い!! ごめんなさ~い」
「お話はもうよろしいですか? 私は失礼させていただきますので……」
「待ってくれ……これを……」
いつもはフンワリとした様子でユックリ歩いているソフィラが足早に去り、僕が呼びかける声を聞いているあろう状況でも、優雅さを忘れる事なく扉を音を立てず閉ざし去っていくのを見ればシマッタと思った。
手に持ったカールから渡された土産の小さな美しい箱が空しい。
どう……しよう……。
怒らせてしまった。
いや……自分の過去の働きを考えれば、国王陛下と言えど無碍な扱いをする事はないだろうし、今までだって親しく付き合ってくれる友人はカールぐらい……それに比べ恐怖からの悪名は多い……評判だって気にする必要はない。
問題は……ウィルはチラリと自分の手に持たれた箱を気にするメアリーの姿を見た。
楽師と言う芸能の中で生きると決めた彼女は自らを美しく飾る事も必要不可欠と言っており……最初の頃は一人王都で学ぶ彼女を気にかけてやって欲しいと言われ、必要だと言うものを買い与えて来た。
だが……やがて贅沢に身を包むメアリーに不安を覚え、各地の領主から様々な贈り物をされているソフィラに装飾品を貸し与えてくれないだろうか? と頼んだのだ。
ソフィラは贈って下さった方の気持ちもありますから。
そう言って1度は断られたものの、メアリーはソフィラが僕の婚約者なら、贈られたものはグランビルの物であり、私はウィル兄様の妹なのだからソレを使う権利があると言って追い回し、根負けさせたのだと言う話だった。
「メアリー、君はもう少し考えて発言をする必要があるんじゃないかな?」
「あら、兄様。 私達は家族でしょう? そんな他人行儀でどうするのよ。 家族なんだから仲良くしないと。 それより、兄様、コレは何かしら?」
「それは、ソフィラへの、こらっ!! 止めないか!!」
素早い動きで奪い取っていった木箱を奪い返そうとすれば、部屋の隅に走って行って箱を背に隠してお茶目に笑って見せた。
「ソフィラの物なら私の物よ。 だって、私達はいずれ家族になるんですから」
そう言って箱を乱暴に開け……そして放り出した。
「なんか、子供のオモチャみたいで私の趣味じゃないわ。 お兄様もこんな贈り物で婚約者の気を引こうなんて、安っぽい事は止めた方がよろしくてよ」
笑顔で懐いてくればカワイイと思えるが、こういうところを目の当たりにすれば危機感を覚えてしまう。
メアリー君は、僕の本当の妹ではない!!
そんな言葉を必死に飲み込み、ソフィラが感情的になってこの場を出ていったのが全て悪いんだ……と、心に折り合いをつけようとした。
なのに……胸が痛む。
何時もなら……それで全て納得出来たはずなのに……。
強い罪悪感を覚えた。
戦争が無ければ魔術研究に明け暮れるしかない自分と違ってソフィラは忙しい……謝罪の手紙でも書くか……。
「兄様!! 凄いケーキですわ!!」
まるでソフィラが部屋を後にするのを見計らったかのようにやってきたオーナーが、入口で騒ぐメアリーにデザートワゴンを渡し一礼して去って行った。
今まで業務的だと思っていたオーナーの視線に、背筋がヒヤリとした。 たかが庶民になぜ恐怖を……そう思っていたはずなのに……僕は僕たちを見る彼の視線が怖かったのだ。
早く、早く……早く謝罪の手紙を……。
気持ち悪いほどに僕の心は急かされたけれど……メアリーはソフィラを追いかけようとする僕の手を取った。
「兄様は、私に恥をかかせるつもりなのですか?」
置き去りに帰ろうとすれば、何時までも酷く責められるだろう。 そう考えれば、僕は溜息をつきながら席に座りなおした。
与えられる給与は、仕事に応じたものではなく、大魔導師と言う職業名に対して与えられる月給制となった。 戦争など何時もあるものではないし、攻撃力が強すぎるため、魔物狩りをすれば素材が木っ端みじんとなるため小遣い稼ぎも出来ないのだから都合が良いと思い契約をしたのだが……メアリーが王都に訪れた時から、事情が変わった。
膨大な魔力制御で成長が阻害される僕を一人前の成人男性として見る者はおらず、その割には魔力の余波を受ければ体調が悪くなるなどと言う理由で避けられる僕に対して、メアリーは違った。
お兄様とメアリーよりも幼く見える僕に対して、敬意を向け、甘え、寄り添ってくれるのだ。 無邪気に頼られ、実家からは面倒を見るように言われ……男としてのプライドが刺激されたのは言うまでもない。
だけれど……英雄とは名ばかり……楽師になりたいと言うメアリーに必要な物も買い与える事が出来ない。 出来ない事を、ソフィラに頼っている以上、彼女を怒らせる訳にはいかない!!
「ま、待ってくれ!!」
「何か御用でございましょうか?」
ユックリと振り返る彼女に、安堵した。
「この茶会は陛下によって定められたお茶会。 勝手に帰ってもらっては困る」
「では、陛下には私達には一般社会に対して大きな認識の差があり、そのまま婚姻に至れば大きな問題となるため、私達の婚約は無かった事にして下さいませとお伝えしましょう」
「なぜ、そうなる!! 陛下は僕たちの婚約に対して様々な配慮をされている。 お互いの魔力耐性、そして、次代に続く血。 ソレを少々の価値観が違うからと言って、陛下の考えに反するのはどうなのだろうか? 誤解しているなら、正させて欲しい、彼女は私は私の義妹だ」
「ですが……長年共に育ったと言う情もございませんのでしょう? なのに、彼女の事を何よりも優先したいとなれば、それは恋心と言うものではございませんか?」
「やだ!! ソフィラったら。 もしかして兄様と私との関係を誤解して嫉妬していたの?! おっかしいんだからぁ~。 私の兄様に対する思いは尊敬って奴よ。 何しろ彼は」
「命の恩人であり、憧れ、いつかウィル様の役に立つような力を手に入れたいでしたわよね」
「そうそう。 だから、嫉妬しないでくれる? そういうのってさぁ、ソフィラの中では正解なのかもしれないけど、正直言うと一緒に居る身としてはウザいんだよね」
「メアリー!! いい加減にしないか!! 君はあくまで世話になっている立場なんだぞ? いくら実家の爵位は消失したと言っても、庶民のように礼儀をわきまえず品性に欠ける言葉を並べ立てるようでは、僕でも擁護出来ないと言うものだ」
「は~い!! ごめんなさ~い」
「お話はもうよろしいですか? 私は失礼させていただきますので……」
「待ってくれ……これを……」
いつもはフンワリとした様子でユックリ歩いているソフィラが足早に去り、僕が呼びかける声を聞いているあろう状況でも、優雅さを忘れる事なく扉を音を立てず閉ざし去っていくのを見ればシマッタと思った。
手に持ったカールから渡された土産の小さな美しい箱が空しい。
どう……しよう……。
怒らせてしまった。
いや……自分の過去の働きを考えれば、国王陛下と言えど無碍な扱いをする事はないだろうし、今までだって親しく付き合ってくれる友人はカールぐらい……それに比べ恐怖からの悪名は多い……評判だって気にする必要はない。
問題は……ウィルはチラリと自分の手に持たれた箱を気にするメアリーの姿を見た。
楽師と言う芸能の中で生きると決めた彼女は自らを美しく飾る事も必要不可欠と言っており……最初の頃は一人王都で学ぶ彼女を気にかけてやって欲しいと言われ、必要だと言うものを買い与えて来た。
だが……やがて贅沢に身を包むメアリーに不安を覚え、各地の領主から様々な贈り物をされているソフィラに装飾品を貸し与えてくれないだろうか? と頼んだのだ。
ソフィラは贈って下さった方の気持ちもありますから。
そう言って1度は断られたものの、メアリーはソフィラが僕の婚約者なら、贈られたものはグランビルの物であり、私はウィル兄様の妹なのだからソレを使う権利があると言って追い回し、根負けさせたのだと言う話だった。
「メアリー、君はもう少し考えて発言をする必要があるんじゃないかな?」
「あら、兄様。 私達は家族でしょう? そんな他人行儀でどうするのよ。 家族なんだから仲良くしないと。 それより、兄様、コレは何かしら?」
「それは、ソフィラへの、こらっ!! 止めないか!!」
素早い動きで奪い取っていった木箱を奪い返そうとすれば、部屋の隅に走って行って箱を背に隠してお茶目に笑って見せた。
「ソフィラの物なら私の物よ。 だって、私達はいずれ家族になるんですから」
そう言って箱を乱暴に開け……そして放り出した。
「なんか、子供のオモチャみたいで私の趣味じゃないわ。 お兄様もこんな贈り物で婚約者の気を引こうなんて、安っぽい事は止めた方がよろしくてよ」
笑顔で懐いてくればカワイイと思えるが、こういうところを目の当たりにすれば危機感を覚えてしまう。
メアリー君は、僕の本当の妹ではない!!
そんな言葉を必死に飲み込み、ソフィラが感情的になってこの場を出ていったのが全て悪いんだ……と、心に折り合いをつけようとした。
なのに……胸が痛む。
何時もなら……それで全て納得出来たはずなのに……。
強い罪悪感を覚えた。
戦争が無ければ魔術研究に明け暮れるしかない自分と違ってソフィラは忙しい……謝罪の手紙でも書くか……。
「兄様!! 凄いケーキですわ!!」
まるでソフィラが部屋を後にするのを見計らったかのようにやってきたオーナーが、入口で騒ぐメアリーにデザートワゴンを渡し一礼して去って行った。
今まで業務的だと思っていたオーナーの視線に、背筋がヒヤリとした。 たかが庶民になぜ恐怖を……そう思っていたはずなのに……僕は僕たちを見る彼の視線が怖かったのだ。
早く、早く……早く謝罪の手紙を……。
気持ち悪いほどに僕の心は急かされたけれど……メアリーはソフィラを追いかけようとする僕の手を取った。
「兄様は、私に恥をかかせるつもりなのですか?」
置き去りに帰ろうとすれば、何時までも酷く責められるだろう。 そう考えれば、僕は溜息をつきながら席に座りなおした。
194
あなたにおすすめの小説
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
愛を騙るな
篠月珪霞
恋愛
「王妃よ、そなた一体何が不満だというのだ」
「………」
「贅を尽くした食事、ドレス、宝石、アクセサリー、部屋の調度も最高品質のもの。王妃という地位も用意した。およそ世の女性が望むものすべてを手に入れているというのに、何が不満だというのだ!」
王妃は表情を変えない。何を言っても宥めてもすかしても脅しても変わらない王妃に、苛立った王は声を荒げる。
「何とか言わぬか! 不敬だぞ!」
「……でしたら、牢に入れるなり、処罰するなりお好きに」
「い、いや、それはできぬ」
「何故? 陛下の望むままなさればよろしい」
「余は、そなたを愛しているのだ。愛するものにそのような仕打ち、到底考えられぬ」
途端、王妃の嘲る笑い声が響く。
「畜生にも劣る陛下が、愛を騙るなどおこがましいですわね」
[完結]裏切りの果てに……
青空一夏
恋愛
王都に本邸を構える大商会、アルマード男爵家の一人娘リリアは、父の勧めで王立近衛騎士団から引き抜かれた青年カイルと婚約する。
彼は公爵家の分家筋の出身で、政争で没落したものの、誇り高く優秀な騎士だった。
穏やかで誠実な彼に惹かれていくリリア。
だが、学園の同級生レオンのささやいた一言が、彼女の心を揺らす。
「カイルは優しい人なんだろ? 君が望めば、何でもしてくれるはずさ。
でも、それは――仕事だからだよ。結婚も仕事のうちさ。
だって、雇い主の命令に逆らえないでしょ?
君に好意がなくても、義務でそうするんだ」
その言葉が頭から離れないリリアは、カイルの同僚たちに聞き込み、彼に病気の家族がいると知った。「治療費のために自分と結婚するの?」 そう思い込んだリリアに、父母がそろって事故死するという不幸が襲う。
レオンはリリアを惑わし、孤立させ、莫大な持参金を持って自分の元へ嫁ぐように仕向けるのだった。
だが、待っていたのは愛ではなく、孤独と裏切り。
日差しの差さない部屋に閉じ込められ、心身を衰弱させていくリリア。
「……カイル、助けて……」
そう呟いたとき。動き出したのは、かつて彼女を守ると誓った男――カイル・グランベルだった。そしてリリアも自らここを抜けだし、レオンを懲らしめてやろうと決意するようになり……
今、失われた愛と誇りを取り戻す物語が始まる。
私も貴方を愛さない〜今更愛していたと言われても困ります
せいめ
恋愛
『小説年間アクセスランキング2023』で10位をいただきました。
読んでくださった方々に心から感謝しております。ありがとうございました。
「私は君を愛することはないだろう。
しかし、この結婚は王命だ。不本意だが、君とは白い結婚にはできない。貴族の義務として今宵は君を抱く。
これを終えたら君は領地で好きに生活すればいい」
結婚初夜、旦那様は私に冷たく言い放つ。
この人は何を言っているのかしら?
そんなことは言われなくても分かっている。
私は誰かを愛することも、愛されることも許されないのだから。
私も貴方を愛さない……
侯爵令嬢だった私は、ある日、記憶喪失になっていた。
そんな私に冷たい家族。その中で唯一優しくしてくれる義理の妹。
記憶喪失の自分に何があったのかよく分からないまま私は王命で婚約者を決められ、強引に結婚させられることになってしまった。
この結婚に何の希望も持ってはいけないことは知っている。
それに、婚約期間から冷たかった旦那様に私は何の期待もしていない。
そんな私は初夜を迎えることになる。
その初夜の後、私の運命が大きく動き出すことも知らずに……
よくある記憶喪失の話です。
誤字脱字、申し訳ありません。
ご都合主義です。
その結婚は、白紙にしましょう
香月まと
恋愛
リュミエール王国が姫、ミレナシア。
彼女はずっとずっと、王国騎士団の若き団長、カインのことを想っていた。
念願叶って結婚の話が決定した、その夕方のこと。
浮かれる姫を前にして、カインの口から出た言葉は「白い結婚にとさせて頂きたい」
身分とか立場とか何とか話しているが、姫は急速にその声が遠くなっていくのを感じる。
けれど、他でもない憧れの人からの嘆願だ。姫はにっこりと笑った。
「分かりました。その提案を、受け入れ──」
全然受け入れられませんけど!?
形だけの結婚を了承しつつも、心で号泣してる姫。
武骨で不器用な王国騎士団長。
二人を中心に巻き起こった、割と短い期間のお話。
壊れた心はそのままで ~騙したのは貴方?それとも私?~
志波 連
恋愛
バージル王国の公爵令嬢として、優しい両親と兄に慈しまれ美しい淑女に育ったリリア・サザーランドは、貴族女子学園を卒業してすぐに、ジェラルド・パーシモン侯爵令息と結婚した。
政略結婚ではあったものの、二人はお互いを信頼し愛を深めていった。
社交界でも仲睦まじい夫婦として有名だった二人は、マーガレットという娘も授かり、順風満帆な生活を送っていた。
ある日、学生時代の友人と旅行に行った先でリリアは夫が自分でない女性と、夫にそっくりな男の子、そして娘のマーガレットと仲よく食事をしている場面に遭遇する。
ショックを受けて立ち去るリリアと、追いすがるジェラルド。
一緒にいた子供は確かにジェラルドの子供だったが、これには深い事情があるようで……。
リリアの心をなんとか取り戻そうと友人に相談していた時、リリアがバルコニーから転落したという知らせが飛び込んだ。
ジェラルドとマーガレットは、リリアの心を取り戻す決心をする。
そして関係者が頭を寄せ合って、ある破天荒な計画を遂行するのだった。
王家までも巻き込んだその作戦とは……。
他サイトでも掲載中です。
コメントありがとうございます。
タグのコメディに反対意見が多かったので修正しました。
必ず完結させますので、よろしくお願いします。
ご安心を、2度とその手を求める事はありません
ポチ
恋愛
大好きな婚約者様。 ‘’愛してる‘’ その言葉私の宝物だった。例え貴方の気持ちが私から離れたとしても。お飾りの妻になるかもしれないとしても・・・
それでも、私は貴方を想っていたい。 独り過ごす刻もそれだけで幸せを感じられた。たった一つの希望
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる