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局と魔法と原石たち
猫娘と入局試験
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「にゃあにゃあ、おみゃあも新人にゃのかにゃ?」
変なしゃべり方で話しかけられた。
ネコ目で2つのお団子ヘアー、さっき見せてもらった通りの人物がそこにいた。
「ああそうだよ」
「にゃらおいらのにゃかまか?」
「そう聞いた」
「うにゃ~ん、おいらリンシェンにゃ、よろしくにゃ」
挨拶もその言葉遣いか、まあいいけど。
「トウヤだ。よろしく」
軽く挨拶をした後、また崖下を覗き込んだ。そろそろ試験が始まることだろう。
「にゃあにゃあ、始まったらここ降りるんだよにゃ?」
「そう聞いたな」
「にゃあ、勝負しにゃいか?」
「は?」
「いつも通りにゃら廃墟が見えてくるはずにゃ。そこにどっちが早く着くか勝負にゃ!」
「は?嫌だよ、そんな意味の無い勝負」
そんなこと話してると試験開始の合図が聞こえる。
「レディーー」
こちらの話をお構いなしで勝負を始めようとする。
「ゴーーにゃ!」
そう言って崖を飛び下りるリンシェン。
「お・・・・・はぁ、何があるかわからないから普通滑り降りるだろうが」
トウヤは人の話を全く聞かなかった相手に呆れつつ、魔法で崖を滑り下りた。
「バカなの?あいつ」
「理解出来ないからバカと言うのはどうかと思うが、私も理解に苦しむな」
「ホントに大丈夫なの?」
初対面のティア、ルー、ミナは面食らっていた。
「一応、ここにいる誰よりも頭がいい天才児よ」
とポーラがフォローするが
「バカと天才は紙一重ってやつね」
「私の理解が追い付いていないだけか?」
「それ本当なの?」
と誰も信じなかった。
あの言動や行動を見たら誰も信じないのは当然である。
「あの言葉遣いは意識して言ってるの?」
ポーラも直接会ったことはないので、会った人たちに聞いてみる。
「猫が大好きだから猫の真似してるって言ってたぞ」
「使ってる体術もニャンフーとか言ってたな」
これを聞いてもリンシェンを信じることが出来なかった。
「でも、強さは本物だ。冗談抜きでうちが苦戦した」
接近戦のスペシャリストであるリーシャがそう言うと、初めてすごいのかもしれないと思えた。
「んにゃああああ!」
頭から真っ逆さまに落ちるリンシェンは地面に近づくと体の上下をひっくり返し、地面に暴風を放った。
放った暴風はクッションのようになり衝突を和らげ、宙に浮かせた。
そしてリンシェンは風から降り、右手を高らかに上げ、人差し指を立ててポーズをとる。
「いっちばーん、にゃ!」
後ろを確認し、勝負の相手がいないことを確認する。
「にゃっはっは、おいら早すぎたかにゃ?」
しかし待てども相手がなかなか降りてこなかった。
「んにゃ?んにゃ?にゃにかあったか?」
そうアタフタと心配した数分後に、トウヤはゆっくり滑り降りてきた。
「にゃあああ!にゃんで飛び下りにゃかったにゃあ?!」
リンシェンは涙目でトウヤに飛びつく。
「勝負は受けてねぇし、何があるかわからないから警戒して降りるのは当然だろ!」
するりと躱し、さっさと前に進む。
「局はそんにゃイジワルじゃにゃいにゃ!」
「知るか!」
「にゃら、にゃらあれで勝負するにゃ~」
まるで駄々を捏ねる子供である。
リンシェンが指を指す方向を確認すると、真っ直ぐな道とそれを挟むようにいくつもの廃墟が並んでいた。
「それぞれをお互いが担当し進んでいくってことか。ここからターゲットを探すのは面倒だな」
そう、試験はここから制限時間内に標的を探し出し撃破するという内容だ。
標的は無機物なので索敵魔法の効果がないため、いかに効率よく廃墟内から標的を探し出すかが問題である。
「にゅっふっふっふっ、おいらの魔法で絶望的な差を見せてやるにゃ!」
勝負に乗った覚えが無いが、リンシェンは乗ったつもりでいるようだ。めんどくさいので黙っておこう。
「グラビティィィ!」
リンシェンは廃墟の前に立ち、高く手をあげる。
「インパクトォォ!」
あげた手を勢いよく振り下ろすと、目の前の廃墟が一気に押し潰された。
「あの子・・・滅茶苦茶ね」
ティアは完全に呆れていた。
意地悪な試験にならないことは皆知っていたが、だからと言ってあそこまで警戒心無しで飛び下りたり、
誰もいないからって建物ごと全て潰したりとか普通は誰もしない。
まだ一緒にいるトウヤの方が真面に見える。
「バカよバカ。ただの頭のネジが外れた大馬鹿よ」
「でも建物を壊してはいけないなんてルールは無いし、壊されることを前提に作られてる。
ルールを守り、常識に囚われないやり方ではあると思うぞ」
完全にバカにし呆れてるルー、真面目に評価するミナと見た人の意見はバラバラだ。
「あの子の魔法、重力操作なの?」
「いや、よく見ろ。土埃が周りに飛んでる。たぶん風で押し潰したんだろうな」
ポーラとファイゼンは真剣にリンシェンの魔法を解析している。
「あいつ、うちと手合せした時は手加減してやがったな」
リーシャはリンシェンの魔法を見てニヤリと笑っていた。
「あいつの体術、もう一度見たいな」
この中で一番リンシェンを評価していたのはリーシャだった。
咄嗟に魔法で壁を作ったが、土埃が少し体についてしまったようだ。
かるく払いながら元凶を確認すると建物は跡形も無くなり、地面は少し凹んでいた。
減点を伝えるアナウンスが無い。と言うことはこのやり方は合法であると言える。
「へぇ」
感心すると、可笑しくなり笑いが込み上げてきた。
「ぷっ、はははは」
「うにゃ?にゃにも面白いことはしてにゃいにゃ」
「いや、悪い。ふふふ、面白いやつだなって思って」
「だから面白いことしてにゃいにゃ」
突然笑われたことに不満を持ったのか、リンシェンは頬を膨らます。
「なあ、それ横向きに出来ないのか?」
「うにゃ?横にしたって飛ばすだけで潰せないにゃ」
つまり横にも出来るってことだ。
「ならこうすればいいんだよ」
トウヤは自分の担当部分の前に立ち指を指す。
方向は道が伸びる方向。その先まで。
「は!」
トウヤの掛け声に合わせて暴風が起こる。そしてその暴風は建物を次々に吹っ飛ばしていく。
最後の建物が飛ぶと宙で渦を巻き、飛んだ建物が一塊になる。
「はあ!」
さらにトウヤは掛け声と共に地面を叩く。すると飛んでいた塊が地面に叩き潰される。
「うそぉ!?」
一瞬にして建物が全て無くなり、トウヤが探し出す予定だった標的ごと木端微塵となった。
「こういう風に使えばあっという間じゃね?」
「いやいや、そこまでパワーでにゃいにゃ」
「いや、出来る範囲でいいだろ」
「ぷっ、にゃっはっはっはっ!」
今度はリンシェンが笑い出した。
「おみゃあ、面白いにゃ、こんなぶっ飛んだやつ初めてにゃ」
こうして史上最速で入局試験の幕は下りたのだった。
変なしゃべり方で話しかけられた。
ネコ目で2つのお団子ヘアー、さっき見せてもらった通りの人物がそこにいた。
「ああそうだよ」
「にゃらおいらのにゃかまか?」
「そう聞いた」
「うにゃ~ん、おいらリンシェンにゃ、よろしくにゃ」
挨拶もその言葉遣いか、まあいいけど。
「トウヤだ。よろしく」
軽く挨拶をした後、また崖下を覗き込んだ。そろそろ試験が始まることだろう。
「にゃあにゃあ、始まったらここ降りるんだよにゃ?」
「そう聞いたな」
「にゃあ、勝負しにゃいか?」
「は?」
「いつも通りにゃら廃墟が見えてくるはずにゃ。そこにどっちが早く着くか勝負にゃ!」
「は?嫌だよ、そんな意味の無い勝負」
そんなこと話してると試験開始の合図が聞こえる。
「レディーー」
こちらの話をお構いなしで勝負を始めようとする。
「ゴーーにゃ!」
そう言って崖を飛び下りるリンシェン。
「お・・・・・はぁ、何があるかわからないから普通滑り降りるだろうが」
トウヤは人の話を全く聞かなかった相手に呆れつつ、魔法で崖を滑り下りた。
「バカなの?あいつ」
「理解出来ないからバカと言うのはどうかと思うが、私も理解に苦しむな」
「ホントに大丈夫なの?」
初対面のティア、ルー、ミナは面食らっていた。
「一応、ここにいる誰よりも頭がいい天才児よ」
とポーラがフォローするが
「バカと天才は紙一重ってやつね」
「私の理解が追い付いていないだけか?」
「それ本当なの?」
と誰も信じなかった。
あの言動や行動を見たら誰も信じないのは当然である。
「あの言葉遣いは意識して言ってるの?」
ポーラも直接会ったことはないので、会った人たちに聞いてみる。
「猫が大好きだから猫の真似してるって言ってたぞ」
「使ってる体術もニャンフーとか言ってたな」
これを聞いてもリンシェンを信じることが出来なかった。
「でも、強さは本物だ。冗談抜きでうちが苦戦した」
接近戦のスペシャリストであるリーシャがそう言うと、初めてすごいのかもしれないと思えた。
「んにゃああああ!」
頭から真っ逆さまに落ちるリンシェンは地面に近づくと体の上下をひっくり返し、地面に暴風を放った。
放った暴風はクッションのようになり衝突を和らげ、宙に浮かせた。
そしてリンシェンは風から降り、右手を高らかに上げ、人差し指を立ててポーズをとる。
「いっちばーん、にゃ!」
後ろを確認し、勝負の相手がいないことを確認する。
「にゃっはっは、おいら早すぎたかにゃ?」
しかし待てども相手がなかなか降りてこなかった。
「んにゃ?んにゃ?にゃにかあったか?」
そうアタフタと心配した数分後に、トウヤはゆっくり滑り降りてきた。
「にゃあああ!にゃんで飛び下りにゃかったにゃあ?!」
リンシェンは涙目でトウヤに飛びつく。
「勝負は受けてねぇし、何があるかわからないから警戒して降りるのは当然だろ!」
するりと躱し、さっさと前に進む。
「局はそんにゃイジワルじゃにゃいにゃ!」
「知るか!」
「にゃら、にゃらあれで勝負するにゃ~」
まるで駄々を捏ねる子供である。
リンシェンが指を指す方向を確認すると、真っ直ぐな道とそれを挟むようにいくつもの廃墟が並んでいた。
「それぞれをお互いが担当し進んでいくってことか。ここからターゲットを探すのは面倒だな」
そう、試験はここから制限時間内に標的を探し出し撃破するという内容だ。
標的は無機物なので索敵魔法の効果がないため、いかに効率よく廃墟内から標的を探し出すかが問題である。
「にゅっふっふっふっ、おいらの魔法で絶望的な差を見せてやるにゃ!」
勝負に乗った覚えが無いが、リンシェンは乗ったつもりでいるようだ。めんどくさいので黙っておこう。
「グラビティィィ!」
リンシェンは廃墟の前に立ち、高く手をあげる。
「インパクトォォ!」
あげた手を勢いよく振り下ろすと、目の前の廃墟が一気に押し潰された。
「あの子・・・滅茶苦茶ね」
ティアは完全に呆れていた。
意地悪な試験にならないことは皆知っていたが、だからと言ってあそこまで警戒心無しで飛び下りたり、
誰もいないからって建物ごと全て潰したりとか普通は誰もしない。
まだ一緒にいるトウヤの方が真面に見える。
「バカよバカ。ただの頭のネジが外れた大馬鹿よ」
「でも建物を壊してはいけないなんてルールは無いし、壊されることを前提に作られてる。
ルールを守り、常識に囚われないやり方ではあると思うぞ」
完全にバカにし呆れてるルー、真面目に評価するミナと見た人の意見はバラバラだ。
「あの子の魔法、重力操作なの?」
「いや、よく見ろ。土埃が周りに飛んでる。たぶん風で押し潰したんだろうな」
ポーラとファイゼンは真剣にリンシェンの魔法を解析している。
「あいつ、うちと手合せした時は手加減してやがったな」
リーシャはリンシェンの魔法を見てニヤリと笑っていた。
「あいつの体術、もう一度見たいな」
この中で一番リンシェンを評価していたのはリーシャだった。
咄嗟に魔法で壁を作ったが、土埃が少し体についてしまったようだ。
かるく払いながら元凶を確認すると建物は跡形も無くなり、地面は少し凹んでいた。
減点を伝えるアナウンスが無い。と言うことはこのやり方は合法であると言える。
「へぇ」
感心すると、可笑しくなり笑いが込み上げてきた。
「ぷっ、はははは」
「うにゃ?にゃにも面白いことはしてにゃいにゃ」
「いや、悪い。ふふふ、面白いやつだなって思って」
「だから面白いことしてにゃいにゃ」
突然笑われたことに不満を持ったのか、リンシェンは頬を膨らます。
「なあ、それ横向きに出来ないのか?」
「うにゃ?横にしたって飛ばすだけで潰せないにゃ」
つまり横にも出来るってことだ。
「ならこうすればいいんだよ」
トウヤは自分の担当部分の前に立ち指を指す。
方向は道が伸びる方向。その先まで。
「は!」
トウヤの掛け声に合わせて暴風が起こる。そしてその暴風は建物を次々に吹っ飛ばしていく。
最後の建物が飛ぶと宙で渦を巻き、飛んだ建物が一塊になる。
「はあ!」
さらにトウヤは掛け声と共に地面を叩く。すると飛んでいた塊が地面に叩き潰される。
「うそぉ!?」
一瞬にして建物が全て無くなり、トウヤが探し出す予定だった標的ごと木端微塵となった。
「こういう風に使えばあっという間じゃね?」
「いやいや、そこまでパワーでにゃいにゃ」
「いや、出来る範囲でいいだろ」
「ぷっ、にゃっはっはっはっ!」
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