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局と魔法と原石たち
不安しかないもう一人
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入局試験当日。
「もうすぐ始まるってのにどこ行ってんのよ、もう!」
ウロウロと忙しなく歩き回るポーラはとても機嫌が悪かった。
「もう一人ってどんなやつ?」
トウヤの問いにファイゼンは宙に画面を開く。
「こんなやつ。研究ばっかやってる学者さんだけど、カンフーってやつがめちゃくちゃ強い変わり者だな」
「うちが手合せしたが、変則的でかなり苦戦したな」
「へぇ、頭も切れて動けるタイプか」
名前には“琳鈴音”と書かれている。
アジア系の顔立ちにカンフーってことは中国人の中国拳法の使い手みたいなものか。
「学者なら何日も引きこもって研究するなんてよくあるんじゃね?」
何気ないトウヤの一言にポーラ達は青ざめる。
「迎えに行く!」
「「まてまてまてまて!」」
必死な顔のポーラをファイゼンとリーシャが止める。
「お前は残れ。迎えは俺たちが行く」
そう言い、ファイゼンとリーシャは迎えに行った。
試験参加用のブレスレットを身に着け、控室に行くと見知った顔が居た。
「あ、トウヤく~ん」
トウヤを見つけるなりティアが飛びつき、トウヤを強く抱きしめる。
「あのデバイスありがブフォ!」
ティアの立派な双丘に顔が埋められ呼吸困難になりかけたが、ボディブローでしっかり回避した。
「ティ、ティア?」
あまりの決まり具合にポーラは心配したがティアの反応は無い。
「来てくれたんだ」
「まあな」
ティアの他にはミナとルーがいた。
「ルーもありがと」
ふて腐れながら座ってるルーにも挨拶するがフイッと顔をそらされた。
「ミナが行きたいって言ったからついて来ただけよ」
「なら帰っていいよ。私は一人で大丈夫だから」
ルーは友人の一言に口を一文字にしながら腕を振り何かを訴えかけている。
「まぁ今日はここにいて一緒に見守ってくれよ」
ハァとため息を吐いたミナに、トウヤがフォローの言葉を入れる。
「そ、そうよね。あんたが居て欲しいって言うなら、しょうがないから居てあげるわ」
思いがけない言葉に動揺しながらも腕を組み踏ん反り返って言うルー。
面倒な女だな。すまない。とアイコンタクトで話すトウヤとミナはげんなりとしていた。
トウヤを試験会場に送り出した後、コンコンとドアを叩く音がしたので客人を迎え入れた。
思いがけない客人に全員が立ち上がり一礼する。
「こんにちは、あら?珍しい顔がいるわね?ポーラさんを介してこんなに仲良くなったの?」
訪れたのはパースレースのギルドマスター、アローニャ・E・ハーディだった。
「いえ、私達は昨日食堂で彼と会ったので、その時の興味の続きです」
「彼?」
不意に質問したのはルーだった。
「か・れ。気付かなかったのか?」
そう言いながらミナは画面に映る見送った新人のことを指した。
ルーは理解すると同時に顔を真っ赤にしてお尻を抑えた。
屈まなきゃ見えなかったから彼は見てないぞ。とミナは思いつつも無視した。
「アローニャさんこそ、なぜここに?」
「ポーラさんが選んだ子を直に見たかったんだけど遅かったみたいね」
「わざわざそんなことされなくても・・・」
昔お世話になった上司を前に緊張しっぱなしのポーラ。
「ちゃんと私も見てギルドのみんなに教えないといけないからね。だから見に来たのよ」
ギルドマスター自らがメンバーに対して教えれば、トウヤに対する偏見は減るだろうと言う配慮だろう。
全く持って頭の下がる思いである。
「でも二人って言ってなかったかしら?」
ギクっとポーラは体をびくつかせる。
「じ、実は遅刻してるようで・・・・」
「まあ!時間を守れないなんて大変よ」
返す言葉がない。そう思ってると
「うにょおおおおおおおおおおおおお、おおおくううれええるううううううう」
と奇妙な叫びが聞こえると同時に全力疾走のリンシェンの姿が見えた。
「リンシェン!これ付けて!あっち!」
と参加ブレスレットをつけると嵐のように去って行った。
「だ、大丈夫なの?あの子」
「・・・たぶん」
ティアの問いに自分の決断に不安を覚えるポーラ。
「ふふふ、面白い子ね」
全員呆けてる中、アローニャだけが笑っていた。
会場はグランドキャニオンを思わせる岩の峡谷のようだった。
高さは300m程度で始まったらこの崖を降りて課題に取り組むと説明されたが、覗き込んでも底が見えない。
本当にあるのかと疑問に思ったが、覗き込んだ時に落ちた石が、
後ろから転がってきたことを踏まえると魔法で隠してるだけのようだ。
しかも開始前に行けないように空間魔法で歪めている。
反則防止とは手が込んでるなと思ってると後ろから何かが飛んできた。
「ぁぁぁああああ・・・・ああああぁぁぁぁぁ」
何か人のようなものが飛んできたがしっかり避けると、それは崖下に落ちて行った。
「ぷぎゅ!」
落ちたものが空間魔法で後ろから転がってくると、それがもう一人の新人であることがわかった。
「うにゃ!ニャンで受け止めなかったんダ?受け止めて欲しかったゾ!」
「普通は避けるよ!」
そう突っ込んでいると、
「琳鈴音さんの反則行為が確認されたため減点されます」
と無慈悲なアナウンスが聞こえた。
「うにゃ!?今のは事故ニャ!事故で落ちただけニャ!」
そう訴えるが取り合ってもらえない。
当然だ。普通に来てればトウヤと同じ状況になってるはず。遅れる本人が悪い。
同情はするが当然の報いであるので無視すると同時に、また面倒な奴が現れたとトウヤはうな垂れた。
「な・・・何やってんのよ、もぅ・・・・」
いきなり減点と言う失態に頭を抱えるポーラ。
「はぁ、はぁ、あいつめちゃくちゃ早ぇえな。はぁはぁ」
「はぁ、技は変則的なのにこういう時は直線的かよ、はぁ」
「二人ともお疲れさん」
遅刻した新人を迎えに行き、息を切らせて帰ってきた二人をティアが労う。
「でもあの子すごいわね。同じ距離を走った二人より息を切らせてないなんて」
アローニャは画面越しに見るリンシェンを見て感心する。
「いや・・・はぁはぁ・・・あいつだけは近道してるんですよ」
「どういうこと?」
ティアが説明を求める。
「あいつだけ人込みの多い通路を通ってるんだよ」
「え?それでよく間に合ったわね」
人込みが多い通路は時間がかかるはず。しかし彼女は一番早く到着した。
「あいつは人をすり抜けて平然と走るんだ」
「もうすぐ始まるってのにどこ行ってんのよ、もう!」
ウロウロと忙しなく歩き回るポーラはとても機嫌が悪かった。
「もう一人ってどんなやつ?」
トウヤの問いにファイゼンは宙に画面を開く。
「こんなやつ。研究ばっかやってる学者さんだけど、カンフーってやつがめちゃくちゃ強い変わり者だな」
「うちが手合せしたが、変則的でかなり苦戦したな」
「へぇ、頭も切れて動けるタイプか」
名前には“琳鈴音”と書かれている。
アジア系の顔立ちにカンフーってことは中国人の中国拳法の使い手みたいなものか。
「学者なら何日も引きこもって研究するなんてよくあるんじゃね?」
何気ないトウヤの一言にポーラ達は青ざめる。
「迎えに行く!」
「「まてまてまてまて!」」
必死な顔のポーラをファイゼンとリーシャが止める。
「お前は残れ。迎えは俺たちが行く」
そう言い、ファイゼンとリーシャは迎えに行った。
試験参加用のブレスレットを身に着け、控室に行くと見知った顔が居た。
「あ、トウヤく~ん」
トウヤを見つけるなりティアが飛びつき、トウヤを強く抱きしめる。
「あのデバイスありがブフォ!」
ティアの立派な双丘に顔が埋められ呼吸困難になりかけたが、ボディブローでしっかり回避した。
「ティ、ティア?」
あまりの決まり具合にポーラは心配したがティアの反応は無い。
「来てくれたんだ」
「まあな」
ティアの他にはミナとルーがいた。
「ルーもありがと」
ふて腐れながら座ってるルーにも挨拶するがフイッと顔をそらされた。
「ミナが行きたいって言ったからついて来ただけよ」
「なら帰っていいよ。私は一人で大丈夫だから」
ルーは友人の一言に口を一文字にしながら腕を振り何かを訴えかけている。
「まぁ今日はここにいて一緒に見守ってくれよ」
ハァとため息を吐いたミナに、トウヤがフォローの言葉を入れる。
「そ、そうよね。あんたが居て欲しいって言うなら、しょうがないから居てあげるわ」
思いがけない言葉に動揺しながらも腕を組み踏ん反り返って言うルー。
面倒な女だな。すまない。とアイコンタクトで話すトウヤとミナはげんなりとしていた。
トウヤを試験会場に送り出した後、コンコンとドアを叩く音がしたので客人を迎え入れた。
思いがけない客人に全員が立ち上がり一礼する。
「こんにちは、あら?珍しい顔がいるわね?ポーラさんを介してこんなに仲良くなったの?」
訪れたのはパースレースのギルドマスター、アローニャ・E・ハーディだった。
「いえ、私達は昨日食堂で彼と会ったので、その時の興味の続きです」
「彼?」
不意に質問したのはルーだった。
「か・れ。気付かなかったのか?」
そう言いながらミナは画面に映る見送った新人のことを指した。
ルーは理解すると同時に顔を真っ赤にしてお尻を抑えた。
屈まなきゃ見えなかったから彼は見てないぞ。とミナは思いつつも無視した。
「アローニャさんこそ、なぜここに?」
「ポーラさんが選んだ子を直に見たかったんだけど遅かったみたいね」
「わざわざそんなことされなくても・・・」
昔お世話になった上司を前に緊張しっぱなしのポーラ。
「ちゃんと私も見てギルドのみんなに教えないといけないからね。だから見に来たのよ」
ギルドマスター自らがメンバーに対して教えれば、トウヤに対する偏見は減るだろうと言う配慮だろう。
全く持って頭の下がる思いである。
「でも二人って言ってなかったかしら?」
ギクっとポーラは体をびくつかせる。
「じ、実は遅刻してるようで・・・・」
「まあ!時間を守れないなんて大変よ」
返す言葉がない。そう思ってると
「うにょおおおおおおおおおおおおお、おおおくううれええるううううううう」
と奇妙な叫びが聞こえると同時に全力疾走のリンシェンの姿が見えた。
「リンシェン!これ付けて!あっち!」
と参加ブレスレットをつけると嵐のように去って行った。
「だ、大丈夫なの?あの子」
「・・・たぶん」
ティアの問いに自分の決断に不安を覚えるポーラ。
「ふふふ、面白い子ね」
全員呆けてる中、アローニャだけが笑っていた。
会場はグランドキャニオンを思わせる岩の峡谷のようだった。
高さは300m程度で始まったらこの崖を降りて課題に取り組むと説明されたが、覗き込んでも底が見えない。
本当にあるのかと疑問に思ったが、覗き込んだ時に落ちた石が、
後ろから転がってきたことを踏まえると魔法で隠してるだけのようだ。
しかも開始前に行けないように空間魔法で歪めている。
反則防止とは手が込んでるなと思ってると後ろから何かが飛んできた。
「ぁぁぁああああ・・・・ああああぁぁぁぁぁ」
何か人のようなものが飛んできたがしっかり避けると、それは崖下に落ちて行った。
「ぷぎゅ!」
落ちたものが空間魔法で後ろから転がってくると、それがもう一人の新人であることがわかった。
「うにゃ!ニャンで受け止めなかったんダ?受け止めて欲しかったゾ!」
「普通は避けるよ!」
そう突っ込んでいると、
「琳鈴音さんの反則行為が確認されたため減点されます」
と無慈悲なアナウンスが聞こえた。
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そう訴えるが取り合ってもらえない。
当然だ。普通に来てればトウヤと同じ状況になってるはず。遅れる本人が悪い。
同情はするが当然の報いであるので無視すると同時に、また面倒な奴が現れたとトウヤはうな垂れた。
「な・・・何やってんのよ、もぅ・・・・」
いきなり減点と言う失態に頭を抱えるポーラ。
「はぁ、はぁ、あいつめちゃくちゃ早ぇえな。はぁはぁ」
「はぁ、技は変則的なのにこういう時は直線的かよ、はぁ」
「二人ともお疲れさん」
遅刻した新人を迎えに行き、息を切らせて帰ってきた二人をティアが労う。
「でもあの子すごいわね。同じ距離を走った二人より息を切らせてないなんて」
アローニャは画面越しに見るリンシェンを見て感心する。
「いや・・・はぁはぁ・・・あいつだけは近道してるんですよ」
「どういうこと?」
ティアが説明を求める。
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