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第13章・悪役闘争
◆ 24・記憶の穴(中) ◆
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「フロー、わたし、納得ない、です」
片言じみてしまうのも仕方ない。
斧を見れば彼女が殺害を諦めていない事など、丸分かりだ。
「いいじゃないですか? すぐにまた始まりますから、安心なさって? お姉様」
一歩踏み出すフローレンス。
どうする?!
逃げ道を探して視線を泳がせるも、出口の前に彼女が立ちはだかっているのだと気付いた。どこまでも性格が捻じ曲がっている。
「どう、しても……って言うなら、せめて成功軸の流れ、ヒントよ! ヒントをちょうだいよ!」
「お姉さん、諦めたの?」
半笑いのヘクターを無視する。
二つの色が混ざり合った状態こそが正道だというならば、アーラが顕在でない今の状態で話を聞いても無駄だ。だが、このまま殺害コースだけは回避したい。
逃げようにも敵は二人。
今所、私の生存を押してくれているらしいヘクターだが、VSフローレンスとなった時にまで味方をしてくれる保障はない。
むしろ、フローレンスを親友と言っている彼だ。
ヘクターが私の味方をしてくれるわけもないよね……。
話をして、時間を引き延ばして、……何とか逃げ道を作り出す!
「ヒント……ヒント、……ヒント、は。……そうですね。なんでしょう……」
「そりゃアレだよ! さっさと第二王子と啓教会の幹部を殺したパターン!」
ヘクターが頬を紅潮させて叫ぶ。
「アレは良かったっ、本当に良かったよ! 死体をどんどん積み上げて、一気にファイアーしたんだよ! あぁ、綺麗だったなぁ……」
しみじみ呟く男から目を逸らす。
私、何してんの?
え? おっさん天使が側にいたわけよね?? 天使ってホントいったい何なのよ……。目的の為なら手段選ばないな??
フローレンスも思い出したように「そうでしたね」と同意している。
「成功したルートだと、啓教会と早めに関係を持って捨ててますね」
「……そ、そぉ……へぇ……。あー……じゃぁ、そんな成功してたのに、何が切っ掛けで……失敗になったの?」
聞く限り、アーラの存在に関係しない話にも感じられる。これなら、意味のあるヒントを確保できそうだと、追加で質問すれば、二人は顔を見合わせる。
「それは、まぁ……早かった、んじゃないでしょうか?」
「うん……お姉さんが進みすぎたんだよねぇ」
進みすぎた?
「魔王と会わないまま先に進めてましたから」
「うん。むしろ魔王になる気かなって感じだったよね」
聖女と魔王は対なる存在である事を考えれば、成程とも思える失敗理由だ。
うん、その私は……おっさん天使が教育したわけで……、環境が人を作るとするなら、もうソレ、私じゃないし?!
うんうん、気にしちゃダメよね!
結局なくなった軸だし?!
もう私、そんなひどい事はしない予定だし?!
「まぁ、『外側』の存在にとったらさ? この何十年にも渡るリスタートだって退屈なものだよ! たまには刺激があっていいし、殺すのも殺されるのもスパイスだし?」
ヘクターが私の側に移動してくる。
私はそっと一歩一歩と離れる。
「そう考えると、少しくらい先延ばしは悪くないよ。今回は面白い展開だし?」
彼は私の前に立ち、くるりと親友の方に振り向いた。
「いつでも殺せるんだ。もうちょっと様子を見ようよ」
私はヘクターの隣に進み出て、大きく頷く。
「その通りよ! 今じゃなくていいじゃない!? 次回の為にいっぱいヒント集める時間をもらいたいわ?!」
片言じみてしまうのも仕方ない。
斧を見れば彼女が殺害を諦めていない事など、丸分かりだ。
「いいじゃないですか? すぐにまた始まりますから、安心なさって? お姉様」
一歩踏み出すフローレンス。
どうする?!
逃げ道を探して視線を泳がせるも、出口の前に彼女が立ちはだかっているのだと気付いた。どこまでも性格が捻じ曲がっている。
「どう、しても……って言うなら、せめて成功軸の流れ、ヒントよ! ヒントをちょうだいよ!」
「お姉さん、諦めたの?」
半笑いのヘクターを無視する。
二つの色が混ざり合った状態こそが正道だというならば、アーラが顕在でない今の状態で話を聞いても無駄だ。だが、このまま殺害コースだけは回避したい。
逃げようにも敵は二人。
今所、私の生存を押してくれているらしいヘクターだが、VSフローレンスとなった時にまで味方をしてくれる保障はない。
むしろ、フローレンスを親友と言っている彼だ。
ヘクターが私の味方をしてくれるわけもないよね……。
話をして、時間を引き延ばして、……何とか逃げ道を作り出す!
「ヒント……ヒント、……ヒント、は。……そうですね。なんでしょう……」
「そりゃアレだよ! さっさと第二王子と啓教会の幹部を殺したパターン!」
ヘクターが頬を紅潮させて叫ぶ。
「アレは良かったっ、本当に良かったよ! 死体をどんどん積み上げて、一気にファイアーしたんだよ! あぁ、綺麗だったなぁ……」
しみじみ呟く男から目を逸らす。
私、何してんの?
え? おっさん天使が側にいたわけよね?? 天使ってホントいったい何なのよ……。目的の為なら手段選ばないな??
フローレンスも思い出したように「そうでしたね」と同意している。
「成功したルートだと、啓教会と早めに関係を持って捨ててますね」
「……そ、そぉ……へぇ……。あー……じゃぁ、そんな成功してたのに、何が切っ掛けで……失敗になったの?」
聞く限り、アーラの存在に関係しない話にも感じられる。これなら、意味のあるヒントを確保できそうだと、追加で質問すれば、二人は顔を見合わせる。
「それは、まぁ……早かった、んじゃないでしょうか?」
「うん……お姉さんが進みすぎたんだよねぇ」
進みすぎた?
「魔王と会わないまま先に進めてましたから」
「うん。むしろ魔王になる気かなって感じだったよね」
聖女と魔王は対なる存在である事を考えれば、成程とも思える失敗理由だ。
うん、その私は……おっさん天使が教育したわけで……、環境が人を作るとするなら、もうソレ、私じゃないし?!
うんうん、気にしちゃダメよね!
結局なくなった軸だし?!
もう私、そんなひどい事はしない予定だし?!
「まぁ、『外側』の存在にとったらさ? この何十年にも渡るリスタートだって退屈なものだよ! たまには刺激があっていいし、殺すのも殺されるのもスパイスだし?」
ヘクターが私の側に移動してくる。
私はそっと一歩一歩と離れる。
「そう考えると、少しくらい先延ばしは悪くないよ。今回は面白い展開だし?」
彼は私の前に立ち、くるりと親友の方に振り向いた。
「いつでも殺せるんだ。もうちょっと様子を見ようよ」
私はヘクターの隣に進み出て、大きく頷く。
「その通りよ! 今じゃなくていいじゃない!? 次回の為にいっぱいヒント集める時間をもらいたいわ?!」
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