上 下
52 / 80
第五章 15歳

51 なぜなにエレイン先生

しおりを挟む
「すまん、リーダー。
 実は、既に誘いを受けていてな」

 緑のポニテのきりっとした女子が、両手を合わせてそう言った。
 遠足のチームで一緒だった武術科の女子――シズレーンを誘ってみたのだが、あえなく断られてしまった。

 ラシヴァ、ユナと首尾よくメンバーを増やせた翌日だ。
 武術科の一部生徒が自主的に行ってる朝稽古を覗いて、シズレーンを見つけたところまではよかったんだけどな。

「そうか。シズレーンならと思ったんだが……。
 あと、もうリーダーじゃないだろ」

「そうだったな。いろいろありすぎて、リーダー呼びが刷り込まれてしまったようだ。
 エリアックに誘えてもらえたのは光栄だが、わたしが学園に入ったら一緒に組もうと以前から約束していた相手がいてな。
 もっとも、わたしではとてもリーダー……じゃなかった、エリアックのチームメンバーは務まらんとも思うぞ」

「そんなことはないと思うけどな」

「自分の実力はわかっているつもりだ。
 自分より優れた人間の下につくことで自分が成長できる場合もあろう。
 だが、わたしとエリアックでは実力に差がありすぎる。
 わたしは、エリアックに頼りきりになってしまうのが怖い」

 なかなかストイックなことを言うシズレーン。

(一理はあるな。それを自覚できてるやつなら大丈夫な気もするが……)

 とはいえ、無理に誘うのもよくないだろう。
 あの地獄のような遠足をともにくぐり抜けた仲とはいえ、もとはくじで決めたその日限りのチームメイトにすぎないんだからな。

「わかったよ。模擬戦で戦うことがあったらよろしくな」

「リー……エリアックのチームとは戦いたくないな……。勝てる未来がまったく見えん」

 引きつった顔で言うシズレーンを残し、俺は稽古場を後にした。




 忘れてはならないが、生徒騎士には授業がある。

 闘戯や遠足なんていうのは、突発的なイベントにすぎない。
 生徒騎士の本分は学業と訓練だ。

 俺は学術科の第一教室で、同じクラスのハントやミリーと雑談しながら、授業の開始を待っていた。

(こいつらは……違うよな)

 二人とも優秀な部類の生徒に入ると思うが、生徒会円卓に挑むメンバーとしては力不足だろう。
 本人たちにその気もなさそうだ。
 根っからの武闘派は、そもそも魔術科か武術科に入ることが多いからな。
 学術科には、軍師タイプか研究者タイプの生徒が多い。

「ねえ、エリアック君はアルバイトは何にした?」

 ミリーがそう聞いてくる。

「ああ、図書館の索引作成で応募しといた」

「げっ、あのしんどいやつか」

 ハントが顔をしかめて言った。

「よく知ってるな、ハント」

「索引作成って?」

「図書館の本を一冊一冊読んでさ、その中から重要語や人物名、参照してる文献名なんかを抽き出して、それを何枚もカードに書くんだよ」

 ハントがミリーに説明した。

「それってキツいの?」

「抜けや漏れ、写し間違いが許されないから、めっちゃ神経が削られるって話だ。毎年学術科の新入生がそうと知らずに応募して、三日で根を上げるって噂だぞ」

「うわー、大変そう。わたしだったら一時間でうがーってなる!
 エリアック君、大丈夫なの?」

「大丈夫だ、問題ない」

 なんだか問題大アリな感じの答えになってしまったが、実際に問題はないはずだ。
 神経を削るような単純作業だろうと、【無荷無覚】のある俺には関係ないからな。
 むしろ、バイトしながら知識が増やせて便利だと思う。

(時給も高いし)

 授業を受けるだけでも仮想通貨は貯まる。
 でも、せっかくの学生生活なのだ。遊ぶための資金はほしかった。

 昨日、ラシヴァやユナをあれだけ焚きつけておいておまえは遊ぶのか? と言われるかもしれない。

 だが、日常に遊びを取り入れていかないことには、この先息苦しくなっていくばかりだろう。
 ストレスを感じない俺はそれでも耐えられるだろうが、ロゼたちはそうじゃないはずだ。
 俺だって、いくらストレスを感じないとはいえ、楽しいことがまったくないのでは、何のために生きてるのかわからなくなってしまうだろう。

 ……という大義名分を立ててはいるが、要は、ロゼとデートするための資金である。
 前世を含め、働くことにこんなにモチベを感じられるのは初めてだ。

「ミリーとハントはなんのバイトをやるんだ?」

「わたしはウェイトレスだよー」

「えっ、この都市って飲食店なんてあったの?」

 何箇所かに食堂があるのは知ってるが、いずれもウルヴルスラの都市機能によって自動化されてる。
 自動販売機のようなものから食事の載ったプレートが出てくる仕組みだ。
 黄昏人の遺産だけに、謎肉・謎野菜・謎スープ・謎フルーツではあるものの、味は悪くないし、栄養バランスもよさそうだ。
 メニューのローテもちゃんとある。

 そんな便利なものがあるのに、他の飲食店が成り立つんだろうか?

「うん、先輩の生徒騎士が趣味でやってる店だけどね。自動食堂だけだと味気ないって人が結構いて、まあまあ成り立ってるみたい」

「へええ」

 俺が素直に感心してると、

「……ウェイトレスはメイド衣装を着て、お客さんに『おかえりなさいませご主人様』って言ってくれるらしいぞ」

 ハントがぼそっと補足情報をつぶやいた。
 メイド喫茶じゃねえか。

「学園の生徒はみんな貴族の子弟だろ。メイドなんて珍しくなくね?」

「それはそうなんだが、同じ学園の女子がメイドの格好で出迎えてくれるのは、背徳感があってそそる……らしい」

「大丈夫なのか、その店」

 心配になってミリーに聞く。

「そこは、店長がきっちり締めてるから大丈夫。いろいろイベントとかもやってるんだって。試しに覗いてきたけど楽しかったよ?」

「健全な店ならいいけどな」

「いや、さすがに風紀上問題のある店は、生徒会に潰されるって」

 そりゃそうか。

「ハントは?」

「俺か? 精霊教会で司祭の手伝いだな」

「信者だったのか?」

「俺はそうでもないんだけど、家の絡みでな」

「家格を学園に持ち込むのは禁止だろ?」

「家格を持ち込むのは禁止だが、生徒同士が以前から知り合いって場合もあるからな。知らないふりをするのも不自然だろ。そういう人間関係はどうしたってあるよ。
 エリアックだって、ローゼリアさんと知り合いじゃないか」

「知り合いっていうか、カノジョなんだよねー?」

「まぁな」

 ロゼなら婚約者だと訂正したかもしれないが、恥ずかしいので俺は言わないでおく。

「今度、ミリーとハントの職場でも覗きに行くか」

「ええっ!? さすがにそれはちょっと……同級生がいると、ねえ?」

「おっ、そう聞いたら行かざるをえないな」

「……ローゼリアさんに言いつけるよ?」

「うぐっ……」

 的確に嫌なところを突いてきやがって。

「ハントのほうは?」

「いやぁ、俺のほうもちょっとな……面白みもないと思うぜ?」

「後学のためにはなるだろ?」

「エリアックは真面目なんだか不真面目なんだかわからねえよな。
 やめとけやめとけ。マジで退屈だから。関わり合いにならないほうがいいって。厄介な連中なんだ、精霊教徒はよ」

 嫌そうな顔で、ハントが片手を顔の前で振った。

「そうか……」

 どうも本気で嫌がってるみたいだな。
 いたずら半分でいきなり行ったらガチギレされそうな雰囲気だ。
 俺は陽キャではないので、ここまで言われてサプライズを仕掛ける気にはならなかった。

 そうこうするうちに、授業が始まる。
 前世の大学と一緒で、クラスルームの時間はない。

 最初の授業は担任のエレイン先生だった。
 教科は歴史。

「……こうして、古のデシバル帝国を倒した五賢者は、それぞれに国を建てました。
 それが、今大陸にある五大国ね。
 帝国に滅ぼされたザスターシャを除くと、四大国になってしまうけれど……。
 地の賢者が建てたのがジオラルド王国、水の賢者が建てたのがシャルディス王国、火の賢者が建てたのがザスターシャ王国、風の賢者が建てたのがヒュルベーン王国よ」

「あれ? ミルデニアは何の賢者が建てたんですか?」

 ミリーが小さく手を挙げて聞いた。

「それが、わからないのよね。
 諸説はあるわ。
 賢者ミルデニアは、サンかヌルだった。
 あるいは、いずれかの複合属性だった。
 もっと奇妙な伝承では、賢者ミルデニアは属性を持たなかった、なんてものもあるわね。
 賢者ミルデニアは黄昏人の最後の直系だったという伝承もあって、その正体は謎に包まれてるの。性別すらわかってないほどよ。
 属性に関しては、まあ、サンかヌルだったと考えるのが自然でしょうけど……」

 エレイン先生が俺をちらりと見る。

「今年は前代未聞のサンヌルの生徒はいるし、ヒュルサンヌルの生徒までいるものね。これまでありえないとされてきたけど、賢者ミルデニアがサンヌルだった可能性もあるんじゃないかと思えてきたわ」

 今度は俺が聞いてみる。

「ラシヴァはうまいこと国柄に合った火属性なわけですけど、偶然ってことでいいんですか?」

「ここだけの話、なんとも言えないわ。
 もちろん、生まれた曜日で加護が決まるわけなんだけど、偏りがあるみたいなの。
 各王国の王族の属性を数え上げた学者さんがいて、それによると、ザスターシャはジトの王族が3割近くもいるわ」

「それぞれの曜日に生まれる確率を単純に6分の1と考えると、各属性になる確率は1割6分ってとこか。3割だと2倍近いですね」

「あら、エリアック君は計算も早いのね」

 エレイン先生が、ちょっと感心した目で俺を見た。

(あ、やべ)

 この世界でも基礎的な算数くらいは各家庭で教わるが、前世みたいに徹底してドリルを繰り返すようなことはしないらしい。
 家庭によっては、かけ算を教えずじまいってこともあるんだとか。

 学園騎士団のカリキュラムにも算術の授業はあるのだが、よくて中学レベルという感じだった。

 もちろん、この世界にも詳しい人はいる。
 前世でも江戸時代に独自に微積分を研究してた和算の学者がいたように、高度な数学を研究してる学者もいるらしい。
 ただ、学園騎士団は軍事組織なので、基本的な計数以上の内容は、なかなか学ぶ機会がないようだ。

「えっと、ザスターシャ以外の国でもそうなんですか?」

 俺は質問をして誤魔化した。

「そうなのよ。他の王家でも同様の偏りがあるの。ヒュルベーンならヒュルが多くて、シャルディスはアマが多い、というようにね。
 ただし、この偏りの理由にも諸説があるわ」

 そう聞いて、ピンと来た。

「ひょっとして、サンヌル対策ですか?」

「ええ、まあ。
 エリアック君の前で言うのも悪いけど、王家ともなると、子どもがサンヌルになるのを避けるために、いろんな手立てを尽くすものよ。
 その時に、自分の国の建国者にちなんだ曜日を狙う、という発想をするのは自然よね? たとえばラシヴァ君なら、ザスターシャの王族である以上、ジトに生まれたほうが箔がつくじゃない?」

「建国者にあやかったほうが王としての権威が増すわけですね」

「増すといっても、そうでないよりは説得力がある、という程度の話だけれど。
 もうひとつ指摘されてるのは、生まれた子どもの選別が行われているのではないか、という話ね」

 エレイン先生は、やや声を落としてそう言った。

「まさか、特定の属性を持った子どもを間引くってことですか?」

「ことがことだけに正確なところはわからないけど、昔はあったとも言われてるわ。産む曜日の調整は、絶対にうまくいくとは限らないものね」

 俺やロゼの場合みたいにな。

「その各王家の属性を数え上げた学者さんは、王族の属性の偏りは、曜日の調整と間引きによってほぼ説明できる、という仮説を立てていたわ。
 ただ、他の学者さんの中には、やはり偏りは存在すると言ってる人もいる。
 実際、各王家で目覚ましい活躍をした王は、建国者と同じ属性の持ち主だった、とは、よく言われることね」

「それも、同じ属性の王が活躍した場合に、それが印象に残ったせいかもしれないですね」

「数え上げたほうの学者さんは、エリアック君と同じ意見だったみたいね。王家が精霊から特別の加護を受けているというのは妄説に過ぎないと言ってるわ。
 でも、そういう意見を主張するのは、時として危険よ。
 その学者さんはジオラルド王国のお抱えだったんだけど、その主張が時の王の不興を買って、最後には処刑されてしまったとか」

 エレイン先生がぶるるっと身を震わせてそう言った。

「せんせー、そんなことを学園で教えちゃっていいんですか?」

 ミリーの質問に、

「いい質問ね、ミリーさん。
 そこで最初の話に戻るのだけど、ミルデニアは建国者の属性が不明だわ。
 だから、他国の王家が主張している『自分たちは精霊の加護を受けた特別な存在だ』という説を批判しても、ミルデニア王家にとっては痛くもかゆくもないの。
 むしろ、他国の神聖性を否定する材料が手に入ってほっくほくというわけね」

「うへえ、政治の話かよ」

 ハントが嫌そうに言った。

「政治ついでで言うと、ミルデニアは建国者の属性の問題はないけれど、精霊教の本拠である精霊庁があるわ。
 だから、精霊の神聖性を冒涜するようなことは言わないほうがいいわね。
 言ったからといってすぐにどうこうということではないけれど、他人の信じてることをわざわざ否定することはないじゃない? どっちにせよ、真偽なんてわからないのだから」

 ハント、ますます嫌そうな顔に。
 エレイン先生はかなりの現実主義者みたいだな。

「ともあれ、デシバル帝国滅亡後の歴史は、五賢者による五大国の建国から始まったわ。
 五大国は時に戦鉾を交えてはいるけれど、おおむね勢力を均衡させたままで千年の歴史を刻んできたの。
 それには、いくつかの理由があるけれど、もっとも大きなものは、帝国の残したある『遺産』ね。
 ここで質問よ。五大国が均衡を保つ上で最も重要だったとされている、デシバル帝国の遺産とは何か? 誰か、わかるかしら?」

 エレイン先生の質問に、みんなが思いついた答えを言う。

「黄昏人の遺産ですか?」

「帝国の遺産と言ったでしょ?」

「魔法技術?」

「帝国の高度な魔法技術は、後世に継承されることなく消滅したわ。
 まあ、最近復活したわけだけど」

 エレイン先生の時事ジョークに、生徒の何人かが苦笑する。

「都市の遺構ですか? ラングレイみたいな」

「それは、影響力が局所に留まるわね。ラングレイの瓦斯灯は便利だけど、他の地には広まっていないでしょ?」

「じ、じゃあ……精霊教?」

「精霊教は、五賢者が創始したものだから、帝国の遺産ではないわ。むしろ、帝国の復活を封じ込めるためのものね」

 クラスメイトたちが黙り込む。

 そんなクラスメイトたちの様子をそっと伺ってると、エレイン先生が俺を見た。

「エリアック君、何か言いたそうにしてるわね?」

「え、ああ……気づかないものなんだなと思って」

「あら? そういうあなたは気づいたの?」

 エレイン先生が、青い目で面白そうに俺を覗き込んでくる。
 エレイン先生はユナと同じアマだが、ユナみたいなアクアマリンではなく、コバルトやインディゴに近い青色だ。

「言語、じゃないですか? 五大国は現在に至るまで、同じ言語を使ってます」

 俺の指摘に、エレイン先生が笑みを深くした。
 一方、クラスメイトたちはぽかんとしてる。

「エリアック君、大正解!」

「え、当たりなんですか?」

 と、ミリーが聞く。
 エレイン先生がうなずいた。

「そもそも、デシバル帝国が大陸を統一する以前の時代には、この大陸では無数の言語が使われていたの。
 そもそもの黄昏人が、複数の言語を使っていたとも言われてるわ。
 現在でも、大陸の僻地に行くと、訛りの強い方言があったりするわね?
 言語というものは、放っておくと地域ごとに特色が出てくるわ。
 そして、長い時間が経つにつれて、お互いに通じなくなってしまうこともあるらしいの」

「そ、そんなことがあるんですか」

 ミリーを始め、クラスメイトたちが驚いた。

「デシバル帝国は、武力で大陸を統一したわ。
 その経緯や、帝国以前の歴史については、帝国が徹底した焚書を行なったせいで、残念ながら知ることができません。
 帝国は、自らの支配を確たるものとするためにまず何をしたか?
 各地を結ぶ街道網を整備するとともに、大陸の言語を統一するという大計画を実行に移したの」

「どうやって、ですか?」

 クラスの男子が聞いた。

「もちろん、力で、よ。
 帝国の公用語を話さない者は人間にあらずと言って、公用語の使用を強制したの。
 そのために、大陸に無数にあったとされる超古代の言語は、デシバル帝国の大陸公用語だけを残して消滅した。
 結果、わたしたちは、言葉はどこでも通じるのが当たり前だと思ってる。
 それを、帝国の残した最大の遺産だと認識してる人は少ないわ」

 ちらっと、エレイン先生が俺を見た。
 俺は居心地悪く頬をかく。

「でも、その後千年ものあいだ、公用語が分裂しなかったのは不思議ですね」

 誤魔化すように聞いておく。

「五大国は、王家も貴族も、互いに婚姻関係を結び合って、情報網を作ってきたの。
 だから、王侯貴族は帝国の生み出した大陸公用語を使い続けたってわけ。
 王侯貴族の奉公人や出入りする商人たちにとっても、大陸公用語は必須のものとなった。各地で方言はあるけれど、言語が決定的に分裂しなかったのはそのせいだと言われてるわ。
 他にも、帝国の整備した街道によって交易がさかんに行われてきたからだとか、帝国の通貨がその後の五大国でも通貨となって流通し続けているからだとか、精霊教の布教が公用語で行われたからだとか、いろいろな原因があるらしいのだけれど」

「そこに、当のデシバル帝国が復活した、か……」

「デシバルの復活とザスターシャの滅亡は、この千年で最大の歴史的事件でしょうね。
 わたしたちは、そんな奇妙で難しい時代を生きてるの。
 そのことを、みんなにはよく理解しておいてほしいのよ」

 エレイン先生の言葉に、俺を含む生徒たちが、歴史の転換点に立ってることに思いを馳せて、黙り込む。
 そのあいだに、授業の終了を告げる鐘が鳴った。

「はい、今日はここまで。
 次回は小テストをするから、ちゃんと復習しておくように」

 げー!と言うクラスメイトに苦笑しながら、エレイン先生が教室を出ていった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~

WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
 1~8巻好評発売中です!  ※2022年7月12日に本編は完結しました。  ◇ ◇ ◇  ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。  ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。  晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。  しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。  胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。  そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──  ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?  前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第二章シャーカ王国編

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

虐げられた魔神さんの強行する、のんびり異世界生活

雲水風月
ファンタジー
 ある日、奇妙な事故に巻き込まれて異世界に転移してしまった主人公。  そして、何故かその世界では、人間たちから忌み嫌われる闇の魔力を身につけていた。  町の権力者たちからは理不尽な扱いを受けるが、しかし主人公はあまり動じないマイペースな性格だった。大様な人物だった。  主人公エフィルアは、彼を取り巻く激動の世界を尻目に、今日ものんびり異世界生活を強行する。美味なる食材を手に入れ、慕ってくれる仲間、モフモフがいつのまにやら集まってきて。  王国の守護神獣や、冥府魔界と地獄の統率神までもが同居を始めたとしても、けっきょく彼はただ、温かくて清潔なお風呂を皆で楽しむ事なんかを目指すのだった。 ※、「闇属性で虐げられたけど思い切って魔神になってみたら」という作品の別バージョンになります。シリアス成分が減ってゆるめに。美味ごはん無双や育成要素が増えてる仕様。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。 しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた! 今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。 そうしていると……? ※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!

処理中です...