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16 腕の中
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「君は、その記憶を持つ日に、アイリ隊長からアデラの護衛担当の打診を受けたはずだ」
……
…………
なるほど。
そう言われれば。そんな気がしてきた。
隊長の執務室、組まれた美しい指、回廊。そこに立つ私。その後に先輩につかまったんだ。
そうだ……
「君は現在既にアデラの警護に就いていて、昨日君は公休で午後から町に降りている。ここからは推測だが、森に入った所で何かしらの異変に気付き、さらに深く分け入った所で、他国の間諜に遭遇し確保した」
……
…………そうかもしれない。
なるほど。アデラ様付きになったから、彼女の顔を鮮明に浮かべる事ができるのだ。
先輩はとてもいい人で、一から十まで指導してくれた。サロンにお招きした流行作家との茶話に立ち会うことができ緊張したのを……覚えている。
それに……秋祭り、下見。
単語がメッセージのようにひらりと体のまん中を抜け、足元に落ちた気がした。それが少しずつ積み重なっていく。
この頭の負傷は自分のせいだ。事後に、自分で作った傷だ。
足の負傷には心当たりがある。蹴り上げた感触も蘇った。医学の時間に習った足首近くの五番の骨が少し痛む。それは消える事なく残っている。
休日、森、男。
ファーガス様の言葉を聞くうちに、欠けていた記憶が少しずつ蘇り、隙間を埋めていく。
まだ欠けたピースはあるけれど、全体像はぼんやり見える。誰か他の人の記憶をのぞいているような感覚はないでもないが、それが自分のものとはっきりするのは単に時間の問題だろう。
私は、休日に、秋祭りの下見に出た。森へ入った……
それが昨日の午後の出来事、という事は、私が意識を失ってから一晩たち、日付はかわっている。思ったより経過している時間は長い。
たった一つだけある窓からの伸びる日差しの強さと位置からすると、今は正午に入ったという時間かもしれない。
どこか現実と切り離された空間にいる気がするのは、眠り過ぎたせいだろうか。
「その辺りの詳しい話は、もう少し時間を置いて落ち着いてからにしよう。少し顔色が悪い」
混乱しているつもりはないけれど、ファーガス様の顔を歪めてしまう位に、不適な空気を作ってしまったらしい。私もその方がいいのだろうと頷いておいた。だけど気になることもある。
「捕えた男は本当に間諜なんですか」
「ああ、決まりだ。まず持ち物に特徴があったからね」
「男は、生きているんですよね」
「草の臭いで顔面蒼白になり、大人しく連行されたと報告を受けた。今は軍の工作部預かりにしてある。そこで奴は、自分の犯した罪を嫌と言うほど悔いることになるだろう」
工作部というと、肉体的精神的な残虐な拷問が許されいる唯一の部署だと聞く。昔はそれ専用の地下室を持っていたのは本当らしい。
そこに男はいる。
なのに、そうか、としか思わなかった。
確かに休日な事もあって気は抜いていた。普通だったら聞きなれない物音一つで森まで潜り込まないだろう。人がいるとは思いもせず勢いで突っ込んだのも到底いただけない。
だけど結果だけを見れば、私は間諜を確保した。自分も負傷して迷惑をかけているわけだから、総合的に見ればやっぱりマイナスだ。
ここまでにあったことがわかったけれど、力が抜けはしなかった。
男はただの密猟者でなく、他国の、しかも間諜。
そう言われると思い当たることがあった。
男が持っていたのは見かけと違い重みのある剣だった。諸刃の剣で片刃には雑なギザギザの切り込みが入れられ、傷口を破壊する威力までほどこされていた。狩猟用の物とは見た目からして違っていたはずだ。
刃先の色だけが茶色く変色していたのは、何かしらの薬が塗ってあるという印なのかもしれない。
たまたま。
たまたま運がよく、私は私を守る事ができたのだ。運が悪ければ、命はなかったかもしれない。
ここに、いなかったのかもしれない。
最後の瞬間に父や母、兄弟の事を思う間もなく殺されてもおかしくなかったのだ。一度は危惧したように、暴力で犯される事もあながち無いとは言い切れないのだ。
ザアザアと葉が擦れるような、倒れる直前に似たような音が耳の奥から聞こえ始める。
この音はどこから聞こえてくるんだろう……呑み込まれそうで怖い。
どこよりも痛むのは頬だった。
頭より高い場所で振り上げられた手は、意図を持って振り落とされた。この道を目指してから一度も味わった事のない感覚に、思わず胸を掻き合わせた。
声は飲み込んだ、けど、どこからか来る大きな震えはどうにもならかった。
情けない。あれだけ学校で学び、体を作って近衛になったというのに、どうして拳一つがこれほど怖いのか。
隣接する国とは比較的友好な関係を結んでいる。懸念するのはその隣接国の1つについては緊張状態にあること。しかしその国境は王都から遠い。
平和で飢えた者のいない王都。自分の身にも主たちの身にも危険がないと、何かあっても私は主を守れるだろう。知らずのうちに高をくくっていたのだ。
稽古で傷を作る事はあったけれど、生身の平手一つ受けた経験はない。たったの一撃で植え付けられた恐怖心。
騎士のくせに、馬鹿だ、甘え過ぎたんだ。そんな心持でいるから、認められないんだ。
私は馬鹿だ。そして誰より弱いんだ……自分を嫌いになりそうだ。
ベッドが軋む音がしわずかに沈んだかと思うと、ファーガス様が腰を降ろしていた。
「痛かっただろう。かわいそうに……あの男は絶対に許さない……」
その指先が痛みのない方の頬を撫でた。
そして、ふわりと大きな物に包まれていた。
身構える間はなかった。
信じられないけれど、ファーガス様の中にいる。
私の額の辺りは彼の胸にあり、髪に彼の息遣いを感じる。気のせいじゃない。
近衛の紋章の一部である剣はサーベルにも見えるが、実は両手でしか振るう事のでない重量のある国宝の大剣がモデルだ。
力強い男性近衛の象徴。それを思い出し涙が滲む。
「パトリシア……大丈夫だ。僕がいる」
ファーガス様の言葉はただ一言だけけど、それ以上に伝えてくるのが背中にまわされた彼の腕の強さだった。
……
…………
なるほど。
そう言われれば。そんな気がしてきた。
隊長の執務室、組まれた美しい指、回廊。そこに立つ私。その後に先輩につかまったんだ。
そうだ……
「君は現在既にアデラの警護に就いていて、昨日君は公休で午後から町に降りている。ここからは推測だが、森に入った所で何かしらの異変に気付き、さらに深く分け入った所で、他国の間諜に遭遇し確保した」
……
…………そうかもしれない。
なるほど。アデラ様付きになったから、彼女の顔を鮮明に浮かべる事ができるのだ。
先輩はとてもいい人で、一から十まで指導してくれた。サロンにお招きした流行作家との茶話に立ち会うことができ緊張したのを……覚えている。
それに……秋祭り、下見。
単語がメッセージのようにひらりと体のまん中を抜け、足元に落ちた気がした。それが少しずつ積み重なっていく。
この頭の負傷は自分のせいだ。事後に、自分で作った傷だ。
足の負傷には心当たりがある。蹴り上げた感触も蘇った。医学の時間に習った足首近くの五番の骨が少し痛む。それは消える事なく残っている。
休日、森、男。
ファーガス様の言葉を聞くうちに、欠けていた記憶が少しずつ蘇り、隙間を埋めていく。
まだ欠けたピースはあるけれど、全体像はぼんやり見える。誰か他の人の記憶をのぞいているような感覚はないでもないが、それが自分のものとはっきりするのは単に時間の問題だろう。
私は、休日に、秋祭りの下見に出た。森へ入った……
それが昨日の午後の出来事、という事は、私が意識を失ってから一晩たち、日付はかわっている。思ったより経過している時間は長い。
たった一つだけある窓からの伸びる日差しの強さと位置からすると、今は正午に入ったという時間かもしれない。
どこか現実と切り離された空間にいる気がするのは、眠り過ぎたせいだろうか。
「その辺りの詳しい話は、もう少し時間を置いて落ち着いてからにしよう。少し顔色が悪い」
混乱しているつもりはないけれど、ファーガス様の顔を歪めてしまう位に、不適な空気を作ってしまったらしい。私もその方がいいのだろうと頷いておいた。だけど気になることもある。
「捕えた男は本当に間諜なんですか」
「ああ、決まりだ。まず持ち物に特徴があったからね」
「男は、生きているんですよね」
「草の臭いで顔面蒼白になり、大人しく連行されたと報告を受けた。今は軍の工作部預かりにしてある。そこで奴は、自分の犯した罪を嫌と言うほど悔いることになるだろう」
工作部というと、肉体的精神的な残虐な拷問が許されいる唯一の部署だと聞く。昔はそれ専用の地下室を持っていたのは本当らしい。
そこに男はいる。
なのに、そうか、としか思わなかった。
確かに休日な事もあって気は抜いていた。普通だったら聞きなれない物音一つで森まで潜り込まないだろう。人がいるとは思いもせず勢いで突っ込んだのも到底いただけない。
だけど結果だけを見れば、私は間諜を確保した。自分も負傷して迷惑をかけているわけだから、総合的に見ればやっぱりマイナスだ。
ここまでにあったことがわかったけれど、力が抜けはしなかった。
男はただの密猟者でなく、他国の、しかも間諜。
そう言われると思い当たることがあった。
男が持っていたのは見かけと違い重みのある剣だった。諸刃の剣で片刃には雑なギザギザの切り込みが入れられ、傷口を破壊する威力までほどこされていた。狩猟用の物とは見た目からして違っていたはずだ。
刃先の色だけが茶色く変色していたのは、何かしらの薬が塗ってあるという印なのかもしれない。
たまたま。
たまたま運がよく、私は私を守る事ができたのだ。運が悪ければ、命はなかったかもしれない。
ここに、いなかったのかもしれない。
最後の瞬間に父や母、兄弟の事を思う間もなく殺されてもおかしくなかったのだ。一度は危惧したように、暴力で犯される事もあながち無いとは言い切れないのだ。
ザアザアと葉が擦れるような、倒れる直前に似たような音が耳の奥から聞こえ始める。
この音はどこから聞こえてくるんだろう……呑み込まれそうで怖い。
どこよりも痛むのは頬だった。
頭より高い場所で振り上げられた手は、意図を持って振り落とされた。この道を目指してから一度も味わった事のない感覚に、思わず胸を掻き合わせた。
声は飲み込んだ、けど、どこからか来る大きな震えはどうにもならかった。
情けない。あれだけ学校で学び、体を作って近衛になったというのに、どうして拳一つがこれほど怖いのか。
隣接する国とは比較的友好な関係を結んでいる。懸念するのはその隣接国の1つについては緊張状態にあること。しかしその国境は王都から遠い。
平和で飢えた者のいない王都。自分の身にも主たちの身にも危険がないと、何かあっても私は主を守れるだろう。知らずのうちに高をくくっていたのだ。
稽古で傷を作る事はあったけれど、生身の平手一つ受けた経験はない。たったの一撃で植え付けられた恐怖心。
騎士のくせに、馬鹿だ、甘え過ぎたんだ。そんな心持でいるから、認められないんだ。
私は馬鹿だ。そして誰より弱いんだ……自分を嫌いになりそうだ。
ベッドが軋む音がしわずかに沈んだかと思うと、ファーガス様が腰を降ろしていた。
「痛かっただろう。かわいそうに……あの男は絶対に許さない……」
その指先が痛みのない方の頬を撫でた。
そして、ふわりと大きな物に包まれていた。
身構える間はなかった。
信じられないけれど、ファーガス様の中にいる。
私の額の辺りは彼の胸にあり、髪に彼の息遣いを感じる。気のせいじゃない。
近衛の紋章の一部である剣はサーベルにも見えるが、実は両手でしか振るう事のでない重量のある国宝の大剣がモデルだ。
力強い男性近衛の象徴。それを思い出し涙が滲む。
「パトリシア……大丈夫だ。僕がいる」
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