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第28話
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「その『決闘』、『S組』担任ユイ・カグラが預かったわ!!!」
そのセリフの後は急ピッチだった。
簡単に自己紹介をするやいなや『S組』の全員を連れて闘技場に向かったのだ。
中には真面目な生徒が、
「授業はいいのですか?」
といったがユイは、
「『S組』という新たな試みをするのだ。お互いが切磋琢磨するには遅かれ早かれぶつかり合うはずだ。こんな良い機会を逃すわけには行かないだろう?」
と不敵に答えた。
そんなこんなでしばらくした後、『S組』は全員林の中にある開けた場所に集まっていた。
「すまんな。闘技場が相手無くてこんなところになってしまった」
当初は闘技場に向かったのだが上級生が普通に授業で使っていたため急遽場所を変更したのだ。
ユイはあんまり悪びれず、『S組』のクラスメイト、特にグレイとゾルゲに謝る。
「構いませんよ先生。こいつにはこういうところがお似合いだ」
ゾルゲがグレイを挑発するように答えるが、
「とんでもないです。お時間と機会をくださりありがとうございます」
グレイは真面目に返事をする。
ユイは2人の言葉に頷いた後、
「さあ、グレイ・ズーよ。君が『決闘』を申し込まれたわけだが、どう決着をつける?」
グレイに向かって尋ねる。
グレイは心配そうにこちらを見ているアリシアの様子を見た後、
(アリシアさん、ごめんね)
心の中で謝ってからユイに向かって答える。
「魔法、体術何でも有りの戦いでお願い致します」
「「「おおお!!」」」
ゾルゲは意外そうな顔をし、他の新クラスメイト達の何人かが驚きの声を上げる。
「そんな!グレイさん、おやめください!!」
アリシアは思わず叫び、グレイに近づくがユイが2人の間に入りアリシアを止める。
「アリシア・エト・バルムよ。残念ながら、これは『決闘』だ。当事者に近づくのも喋りかけるのも無しだ」
基本的に『決闘』が受理された場合には公平を期すために第三者への声掛けや接触は禁止となる。
常在戦場。
最近では戦争も少なくなり形だけになっているがいつ如何なる時でも常に戦場にいる心持ちでいるのが貴族の心構えとされていることから『決闘』時にはそのような習慣が未だに残っている。
「・・・」
アリシアは何かを言おうとしたがぐっと堪え、沈黙する。
アリシアがこれ以上何も言わないことを確認した後、ユイがグレイとゾルゲに向かって言う。
「では、何でもありの勝負だ。審判は私が引き受ける。勝敗は気絶するか降参するかだ。流石に死に要らしめるまでいきそうな場合は止めるからな。安心するが良い。即死でない限り私が治してやる」
2人が頷いたのを確認した後、クラスメイト達を遠くにやる。
ユイはグレイとゾルゲが構えたのを確認し、『決闘』の条件を再確認する。
「マードック・ゾルゲが勝った場合、グレイ・ズーがアリシア・エト・バルムの『付き人』を辞める。グレイ・ズーが勝った場合、マードック・ゾルゲが叶えられる範囲でグレイ・ズーの望みを叶える。双方、相違ないな?」
「相違ない」
「はい」
「それでは、『決闘』を開始する!」
ユイはグレイとゾルゲの返事を聞き、『決闘』開始を宣言した。
ユイが開始を合図したがグレイもゾルゲもすぐには動かない。
「何でもありとはな。意外だったぞ」
ソルゲがグレイに向かって声を掛ける。
どうやらグレイが提示した『決闘』方法が意外だったらしい。
グレイはゾルゲとの距離をはかりながら、
「あんたが納得できる方法じゃないとな。勝った後が面倒だろう?」
「何だとっ!!舐めやがって!!業炎よ」
ゾルゲはグレイの明らかな挑発に苛立ち林に向かって魔法を放つ。
ズドン!
いくつもの木々があっさりと消し炭になった。
「どうだ?これでも舐めた口を聞けるか!!」
ゾルゲがグレイに怒鳴る。
「・・・当たらなきゃ意味ないだろ」
一方、グレイは淡々とゾルゲに返事をした。
その様子を見ていたユイはゾルゲの魔法の威力とグレイの肝の太さの両方に「ほう」と感心した。
クラスメイト達は単純にゾルゲの魔法の威力に感心していた。
「グレイさん・・・」
アリシアはゾルゲの能力を知っていたのでグレイの身をただただ案じていた。
セリーはアリシアのそんな様子を心配そうに見ている。
「大丈夫だよ。バルムさん」
そんなアリシアに向かって声を掛ける人物が現れた。
「・・・バスターさん」
それは、グレイの親友エルリックである。
「グレイは勝てない勝負は挑まない」
アリシアを安心させるようにエルリックが言い切る。
「!?もしかしてグレイさんは魔法が得意なのですか?」
アリシアはエルリックの発言で、自分を助けに来てくれたグレイが魔法を使った様子が無かった為勘違いをしていたのかと思い至る。
「いや・・・得意ではないよ」
嘘はつけないエルリックがアリシアの言葉を否定する。
「でしたら・・・勝ち目なんて無いのではありませんか?」
より一層心配そうにアリシアが呟く。
「まあ、大丈夫だから安心して見ていよう」
エルリックがやけに自信たっぷり言うので、アリシアは黙ってグレイの戦いを見ておこうと集中する。
(いざとなったらすぐに治癒できるようにしておきますわ)
いつでも治癒魔法を使えるように意識しながら。
グレイの言葉に腹を立てたゾルゲは、
「喰らえ!」
今度は当てる気でグレイに向かって魔法を放つ。
その一撃はグレイには当たらず後ろの木々を消し炭にした。
「は?」
その結果にゾルゲが間の抜けた声を上げる。
グレイが無傷で立っていたからだ。
訳が分からない。
ゾルゲの動揺を感じ取ったグレイは無言で走り出す。
「!?ちぃ」
ゾルゲはグレイを近寄らせてはまずいと魔法を連射する。
ここでようやくゾルゲはグレイが先程何をしたのか理解した。
(俺の魔法を紙一重で避けてやがる・・・)
連続で魔法を放ち続けながらゾルゲはグレイの異常な行動に驚きの声を上げる。
グレイはこともあろうに触れたら体が欠損すること間違いない魔法を紙一重で避けていたのである。
しかもゾルゲに向かって走りながら。
「そんな!そんなバカな事があるかぁぁぁぁぁ!!!」
ゾルゲはグレイが迫ってくるプレッシャーも相まって魔法を放つスピードを上げる。
だが、当たらない。
まるでゾルゲが魔法を放つ場所を理解しているかのようにグレイは走り続けていた。
「死ねぇぇぇぇ!!!」
ひたすらに魔法を放つゾルゲ。
(大した魔力だな)
紙一重で躱しながらグレイはゾルゲの魔力に感心する。
正直グレイであればゾルゲの魔法2~3発分で魔力がすっからかんになるだろう。
(・・・そもそも俺の場合、こんな高威力の魔法は放てないから意味のない予想だけどな・・・)
『決闘』当初のグレイとゾルゲの距離はかなり縮まり、あと数歩のところまで来ていた。
(くそっ!くそっ!!くそがぁぁぁ!!!何故当たらない!何故当たらないんだ!!)
一方ゾルゲは、冷静なグレイとは異なり、焦りがほとんどの感情を占めていた。
(こうなったら、避けきれない大きさの魔法を叩きこむ!!)
そうと決まればゾルゲは、心の底から嫌だったが思い切り後方に飛びグレイとの距離を稼ぐ。
「ちぃ!?」
グレイはゾルゲの狙いを悟り、走る速度を上げるが、
「姿形だけは残しておいてやろうと思ったが気が変わった。俺にこの魔法を出させることを光栄に思いながら死ぬが良いっ!!」
ゾルゲが笑みを浮かべながら呪文を唱える。
「獄炎よ!!!」
今までの魔法の倍はある大きさの炎がグレイの視界を埋め尽くす。
ゾルゲはご丁寧にグレイの足元辺りを狙い、仮に避けた場合でも被害は免れないようにという念の入れようである。
ドドドドドォォォォン!!!
今までの比では無いくらいの炎が辺り一面を覆いつくす。
「グレイさぁぁぁぁぁん!!!!!」
アリシアが余りの事に大きな声を上げる。
何かあれば駆けつけて治癒をしようとしていたもののあれでは姿形も残らない。
(あれでは、間に合わない・・・跡形も無くなってしまった・・・ううう。グレイさん)
アリシアは炎が消えていくのをじっと見ているが何の影も見えず、涙が溢れる。
(ううう。先生。恨みますわよ)
『S組』の担任であるユイであれば途中で止めることも出来たはず。
そう思い、アリシアはユイの姿を恨みのこもった目で見る。
が、
ユイは消えていく炎ではなく、空を見上げていた。
(何故?空を??まさかっ!!)
アリシアはユイの仕草から状況を瞬時に悟り、自分も空を見上げた。
「ああ・・・あなたって方は」
溢れ出る涙をはしたなくも袖で拭いながらアリシアは今まさに落下中の影を見て思わず呟く。
どうやってかは分からないがグレイが天高く跳躍していたのだ。
「はーはっはー!!俺に逆らうからこうなるんだよ!!!」
ゾルゲはグレイを消滅させたと未だに勘違いし、高笑いを浮かべる。
「ん?なんだ??」
地面を見ていたゾルゲは自分の影以外にどんどん大きくなる影を認めてふと我に返る。
そして、ふと上を見る。
「な!!!」
いままさに肉薄しそうなグレイの姿を認めて驚きの声を上げた。
グレイは右足を大きく上げ、
「歯ぁ食いしばれ。平民の足は御貴族様にはちょっと響くぞ」
ゾルゲの左肩にかかと落としが叩きこまれた。
そのセリフの後は急ピッチだった。
簡単に自己紹介をするやいなや『S組』の全員を連れて闘技場に向かったのだ。
中には真面目な生徒が、
「授業はいいのですか?」
といったがユイは、
「『S組』という新たな試みをするのだ。お互いが切磋琢磨するには遅かれ早かれぶつかり合うはずだ。こんな良い機会を逃すわけには行かないだろう?」
と不敵に答えた。
そんなこんなでしばらくした後、『S組』は全員林の中にある開けた場所に集まっていた。
「すまんな。闘技場が相手無くてこんなところになってしまった」
当初は闘技場に向かったのだが上級生が普通に授業で使っていたため急遽場所を変更したのだ。
ユイはあんまり悪びれず、『S組』のクラスメイト、特にグレイとゾルゲに謝る。
「構いませんよ先生。こいつにはこういうところがお似合いだ」
ゾルゲがグレイを挑発するように答えるが、
「とんでもないです。お時間と機会をくださりありがとうございます」
グレイは真面目に返事をする。
ユイは2人の言葉に頷いた後、
「さあ、グレイ・ズーよ。君が『決闘』を申し込まれたわけだが、どう決着をつける?」
グレイに向かって尋ねる。
グレイは心配そうにこちらを見ているアリシアの様子を見た後、
(アリシアさん、ごめんね)
心の中で謝ってからユイに向かって答える。
「魔法、体術何でも有りの戦いでお願い致します」
「「「おおお!!」」」
ゾルゲは意外そうな顔をし、他の新クラスメイト達の何人かが驚きの声を上げる。
「そんな!グレイさん、おやめください!!」
アリシアは思わず叫び、グレイに近づくがユイが2人の間に入りアリシアを止める。
「アリシア・エト・バルムよ。残念ながら、これは『決闘』だ。当事者に近づくのも喋りかけるのも無しだ」
基本的に『決闘』が受理された場合には公平を期すために第三者への声掛けや接触は禁止となる。
常在戦場。
最近では戦争も少なくなり形だけになっているがいつ如何なる時でも常に戦場にいる心持ちでいるのが貴族の心構えとされていることから『決闘』時にはそのような習慣が未だに残っている。
「・・・」
アリシアは何かを言おうとしたがぐっと堪え、沈黙する。
アリシアがこれ以上何も言わないことを確認した後、ユイがグレイとゾルゲに向かって言う。
「では、何でもありの勝負だ。審判は私が引き受ける。勝敗は気絶するか降参するかだ。流石に死に要らしめるまでいきそうな場合は止めるからな。安心するが良い。即死でない限り私が治してやる」
2人が頷いたのを確認した後、クラスメイト達を遠くにやる。
ユイはグレイとゾルゲが構えたのを確認し、『決闘』の条件を再確認する。
「マードック・ゾルゲが勝った場合、グレイ・ズーがアリシア・エト・バルムの『付き人』を辞める。グレイ・ズーが勝った場合、マードック・ゾルゲが叶えられる範囲でグレイ・ズーの望みを叶える。双方、相違ないな?」
「相違ない」
「はい」
「それでは、『決闘』を開始する!」
ユイはグレイとゾルゲの返事を聞き、『決闘』開始を宣言した。
ユイが開始を合図したがグレイもゾルゲもすぐには動かない。
「何でもありとはな。意外だったぞ」
ソルゲがグレイに向かって声を掛ける。
どうやらグレイが提示した『決闘』方法が意外だったらしい。
グレイはゾルゲとの距離をはかりながら、
「あんたが納得できる方法じゃないとな。勝った後が面倒だろう?」
「何だとっ!!舐めやがって!!業炎よ」
ゾルゲはグレイの明らかな挑発に苛立ち林に向かって魔法を放つ。
ズドン!
いくつもの木々があっさりと消し炭になった。
「どうだ?これでも舐めた口を聞けるか!!」
ゾルゲがグレイに怒鳴る。
「・・・当たらなきゃ意味ないだろ」
一方、グレイは淡々とゾルゲに返事をした。
その様子を見ていたユイはゾルゲの魔法の威力とグレイの肝の太さの両方に「ほう」と感心した。
クラスメイト達は単純にゾルゲの魔法の威力に感心していた。
「グレイさん・・・」
アリシアはゾルゲの能力を知っていたのでグレイの身をただただ案じていた。
セリーはアリシアのそんな様子を心配そうに見ている。
「大丈夫だよ。バルムさん」
そんなアリシアに向かって声を掛ける人物が現れた。
「・・・バスターさん」
それは、グレイの親友エルリックである。
「グレイは勝てない勝負は挑まない」
アリシアを安心させるようにエルリックが言い切る。
「!?もしかしてグレイさんは魔法が得意なのですか?」
アリシアはエルリックの発言で、自分を助けに来てくれたグレイが魔法を使った様子が無かった為勘違いをしていたのかと思い至る。
「いや・・・得意ではないよ」
嘘はつけないエルリックがアリシアの言葉を否定する。
「でしたら・・・勝ち目なんて無いのではありませんか?」
より一層心配そうにアリシアが呟く。
「まあ、大丈夫だから安心して見ていよう」
エルリックがやけに自信たっぷり言うので、アリシアは黙ってグレイの戦いを見ておこうと集中する。
(いざとなったらすぐに治癒できるようにしておきますわ)
いつでも治癒魔法を使えるように意識しながら。
グレイの言葉に腹を立てたゾルゲは、
「喰らえ!」
今度は当てる気でグレイに向かって魔法を放つ。
その一撃はグレイには当たらず後ろの木々を消し炭にした。
「は?」
その結果にゾルゲが間の抜けた声を上げる。
グレイが無傷で立っていたからだ。
訳が分からない。
ゾルゲの動揺を感じ取ったグレイは無言で走り出す。
「!?ちぃ」
ゾルゲはグレイを近寄らせてはまずいと魔法を連射する。
ここでようやくゾルゲはグレイが先程何をしたのか理解した。
(俺の魔法を紙一重で避けてやがる・・・)
連続で魔法を放ち続けながらゾルゲはグレイの異常な行動に驚きの声を上げる。
グレイはこともあろうに触れたら体が欠損すること間違いない魔法を紙一重で避けていたのである。
しかもゾルゲに向かって走りながら。
「そんな!そんなバカな事があるかぁぁぁぁぁ!!!」
ゾルゲはグレイが迫ってくるプレッシャーも相まって魔法を放つスピードを上げる。
だが、当たらない。
まるでゾルゲが魔法を放つ場所を理解しているかのようにグレイは走り続けていた。
「死ねぇぇぇぇ!!!」
ひたすらに魔法を放つゾルゲ。
(大した魔力だな)
紙一重で躱しながらグレイはゾルゲの魔力に感心する。
正直グレイであればゾルゲの魔法2~3発分で魔力がすっからかんになるだろう。
(・・・そもそも俺の場合、こんな高威力の魔法は放てないから意味のない予想だけどな・・・)
『決闘』当初のグレイとゾルゲの距離はかなり縮まり、あと数歩のところまで来ていた。
(くそっ!くそっ!!くそがぁぁぁ!!!何故当たらない!何故当たらないんだ!!)
一方ゾルゲは、冷静なグレイとは異なり、焦りがほとんどの感情を占めていた。
(こうなったら、避けきれない大きさの魔法を叩きこむ!!)
そうと決まればゾルゲは、心の底から嫌だったが思い切り後方に飛びグレイとの距離を稼ぐ。
「ちぃ!?」
グレイはゾルゲの狙いを悟り、走る速度を上げるが、
「姿形だけは残しておいてやろうと思ったが気が変わった。俺にこの魔法を出させることを光栄に思いながら死ぬが良いっ!!」
ゾルゲが笑みを浮かべながら呪文を唱える。
「獄炎よ!!!」
今までの魔法の倍はある大きさの炎がグレイの視界を埋め尽くす。
ゾルゲはご丁寧にグレイの足元辺りを狙い、仮に避けた場合でも被害は免れないようにという念の入れようである。
ドドドドドォォォォン!!!
今までの比では無いくらいの炎が辺り一面を覆いつくす。
「グレイさぁぁぁぁぁん!!!!!」
アリシアが余りの事に大きな声を上げる。
何かあれば駆けつけて治癒をしようとしていたもののあれでは姿形も残らない。
(あれでは、間に合わない・・・跡形も無くなってしまった・・・ううう。グレイさん)
アリシアは炎が消えていくのをじっと見ているが何の影も見えず、涙が溢れる。
(ううう。先生。恨みますわよ)
『S組』の担任であるユイであれば途中で止めることも出来たはず。
そう思い、アリシアはユイの姿を恨みのこもった目で見る。
が、
ユイは消えていく炎ではなく、空を見上げていた。
(何故?空を??まさかっ!!)
アリシアはユイの仕草から状況を瞬時に悟り、自分も空を見上げた。
「ああ・・・あなたって方は」
溢れ出る涙をはしたなくも袖で拭いながらアリシアは今まさに落下中の影を見て思わず呟く。
どうやってかは分からないがグレイが天高く跳躍していたのだ。
「はーはっはー!!俺に逆らうからこうなるんだよ!!!」
ゾルゲはグレイを消滅させたと未だに勘違いし、高笑いを浮かべる。
「ん?なんだ??」
地面を見ていたゾルゲは自分の影以外にどんどん大きくなる影を認めてふと我に返る。
そして、ふと上を見る。
「な!!!」
いままさに肉薄しそうなグレイの姿を認めて驚きの声を上げた。
グレイは右足を大きく上げ、
「歯ぁ食いしばれ。平民の足は御貴族様にはちょっと響くぞ」
ゾルゲの左肩にかかと落としが叩きこまれた。
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