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第387話
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聖女はアリシアとセリーのやり取りを見て、
(アリシアが私《わたくし》をお友達と紹介してくれたわ!)
内心で歓喜しながら二人の方に体を向ける。
「セリーさん?私《わたくし》の名前はセリス・ロングマリーです。仲良くしてくださると嬉しいですわ」
笑みを浮かべて頭を軽く下げる。
アリシアは聖女の様子を見てにっこり笑う。
(セリーの事だからきっと・・・)
アリシアが考え終えるよりも早くセリーは聖女に一歩近づくと、
「・・・セリーで良い。アリシアの友達は私の友達。よろしく、セリス」
そう返事をした。
(・・・やっぱり、セリーらしいですわ)
「は、はい!よろしくおね・・・よろしく、セリー」
聖女はまさかこんなにも早く自分に対してフランクに接してくれることに驚きながらも嬉しそうにそう返事をした。
事情が事情だけにグレイ達の会話を止める事無く見守っていた教諭が会話が一段落したのを見て先導を再開する。
「それで、先生はどこに向かっているの?」
目の前で楽しそうに会話をしているアリシア、セリー、セリスの様子を見ながら二人並んで歩いているエルリックがグレイに尋ねる。
「?分からないけど安全な場所なんじゃないか?先生は聖女様を案内していて、俺は成り行きで付いて来ているだけだから会場を出てアリシアを送ったら医務室に行く予定だけど?」
グレイが自分の認識をエルリックに説明をする。
「ふーん。そうなんだ。というか、医務室って!?どこか具合が悪いの?怪我なら聖女様に治して貰ったら??」
グレイの返答にエルリックは驚き、治療をして貰おうと聖女に近づこうとする。
「ちょっと待て、早とちりするな。俺はどこも怪我してないから大丈夫だ」
(本当は既に治したが正しいが別にいいだろう)
グレイがエルリックの肩をガシッと掴み行動を止める。
「なんだ。良かった」
エルリックはグレイの言葉にほっとしてから、
「それじゃあ、どうして医務室に?」
「ん?ああ、多分怪我したゾルゲがいるだろうから見舞いに行きたくてな」
グレイは聞きかじった状況からしてゾルゲはマドッグの襲来の所為で負傷したのだと判断していた。
今日何事も無く【魔法武闘会】が開催されていれば再び直接戦えたかも知れないが今更どうにもならない。
せめて見舞いくらいはしたかったのだ。
「・・・正確に何が起こったかは分からないけど、そうだったんだね・・・可哀想に」
エルリックはゾルゲがグレイとの再戦のために尋常じゃないくらいの研鑽を積んでいたことを知っているためグレイと戦えなかっただけでなく大会自体にも参加できなくなった状況を理解し同情を禁じ得なかった。
(アリシアが私《わたくし》をお友達と紹介してくれたわ!)
内心で歓喜しながら二人の方に体を向ける。
「セリーさん?私《わたくし》の名前はセリス・ロングマリーです。仲良くしてくださると嬉しいですわ」
笑みを浮かべて頭を軽く下げる。
アリシアは聖女の様子を見てにっこり笑う。
(セリーの事だからきっと・・・)
アリシアが考え終えるよりも早くセリーは聖女に一歩近づくと、
「・・・セリーで良い。アリシアの友達は私の友達。よろしく、セリス」
そう返事をした。
(・・・やっぱり、セリーらしいですわ)
「は、はい!よろしくおね・・・よろしく、セリー」
聖女はまさかこんなにも早く自分に対してフランクに接してくれることに驚きながらも嬉しそうにそう返事をした。
事情が事情だけにグレイ達の会話を止める事無く見守っていた教諭が会話が一段落したのを見て先導を再開する。
「それで、先生はどこに向かっているの?」
目の前で楽しそうに会話をしているアリシア、セリー、セリスの様子を見ながら二人並んで歩いているエルリックがグレイに尋ねる。
「?分からないけど安全な場所なんじゃないか?先生は聖女様を案内していて、俺は成り行きで付いて来ているだけだから会場を出てアリシアを送ったら医務室に行く予定だけど?」
グレイが自分の認識をエルリックに説明をする。
「ふーん。そうなんだ。というか、医務室って!?どこか具合が悪いの?怪我なら聖女様に治して貰ったら??」
グレイの返答にエルリックは驚き、治療をして貰おうと聖女に近づこうとする。
「ちょっと待て、早とちりするな。俺はどこも怪我してないから大丈夫だ」
(本当は既に治したが正しいが別にいいだろう)
グレイがエルリックの肩をガシッと掴み行動を止める。
「なんだ。良かった」
エルリックはグレイの言葉にほっとしてから、
「それじゃあ、どうして医務室に?」
「ん?ああ、多分怪我したゾルゲがいるだろうから見舞いに行きたくてな」
グレイは聞きかじった状況からしてゾルゲはマドッグの襲来の所為で負傷したのだと判断していた。
今日何事も無く【魔法武闘会】が開催されていれば再び直接戦えたかも知れないが今更どうにもならない。
せめて見舞いくらいはしたかったのだ。
「・・・正確に何が起こったかは分からないけど、そうだったんだね・・・可哀想に」
エルリックはゾルゲがグレイとの再戦のために尋常じゃないくらいの研鑽を積んでいたことを知っているためグレイと戦えなかっただけでなく大会自体にも参加できなくなった状況を理解し同情を禁じ得なかった。
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