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第396話
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姫の問いかけに対して学園長室にいる皆の視線がグレイに集まる。
「・・・」
グレイは未だに何も答えることが出来ない。
(・・・もしあの時の行動が俺だったという事が発覚した場合、当然どうやって行ったかという話になるよな・・・そうすると、この腕輪の話をしないといけない事になってしまう・・・とはいえ違うとしらを切るのも・・・)
違うと言えばそれまでではあったが、グレイは面と向かって嘘を吐く気にはなれなかった。
「・・・その沈黙は肯定という意味で宜しいでしょうか?」
姫がグレイの様子を見て尋ねる。
「っ!?」
その視線に耐えられなくなったグレイは思わず、隣に座るアリシアの方を見る。
コクリ
アリシアはグレイの心情を理解した上で頷く。
「グレイ、正直にお答えして大丈夫ですわ」
「・・・本当によろしいのですか?」
「はい。もちろんですわ」
グレイは念のためアリシアに最終確認を取るとアリシアは動ずることもなくはっきりと肯定をした。
グレイは姫の方を見て、相手に悟られないように一度深い息を吐く。
「・・・正直なところ、マズロー騎士隊長様のお姿をはっきりと見たわけではありませんが私に心当たりはあります」
グレイは前置きをしてからそのように答えた。
「やはり、そうでしたかっ!」
グレイの言葉を聞いて思わず立ち上がる姫。
(っ!?何だ?そんなに興奮する事なのか??)
姫の反応にグレイは少し身を後ろに移動する。
「コホン。姫様?」
流石にこの反応は思うところがあったのかゾルムがわざとらしく咳をしてから声を掛ける。
「あっ・・・申し訳ございません。随分と探していたものですから嬉しくてつい・・・」
ゾルムの言葉に我に返った姫は慌ててそう答えるとソファに座り直す。
「あの時は本当にありがとうございました。お陰で助かりました。ズー様の御助力がなければどうなっていたか分かりません。心より感謝致します」
そして、一度呼吸を整えた後、姫は頭を下げながら礼を言った。
姫の動きに合わせるようにマズローも頭を下げる。
「とんでもありません。偶然気づいて出来ることをしただけですのでお気になさらないでください」
グレイは王族が平民の自分に頭を下げて礼を言ってきたことに内心で驚きながらもいつものように答える。
だが、続いての言葉には動揺を露わにしてしまう。
「ズー様に対して感謝の気持ちを形にしたいのですがどのようなものがよろしいでしょうか?」
「っ!?・・・御気持ちだけで結構でございます」
姫はグレイの言葉に首を振り、
「そういう訳には参りません。ズー様は次期女王である私《わたくし》の命を救ってくれたのです。何かしらの御礼をさせて頂かないと他の者に示しがつきません」
はっきりとそのように告げる。
(・・・勘弁してくれ・・・)
礼などいらないグレイは心の底からそう思った。
「・・・」
グレイは未だに何も答えることが出来ない。
(・・・もしあの時の行動が俺だったという事が発覚した場合、当然どうやって行ったかという話になるよな・・・そうすると、この腕輪の話をしないといけない事になってしまう・・・とはいえ違うとしらを切るのも・・・)
違うと言えばそれまでではあったが、グレイは面と向かって嘘を吐く気にはなれなかった。
「・・・その沈黙は肯定という意味で宜しいでしょうか?」
姫がグレイの様子を見て尋ねる。
「っ!?」
その視線に耐えられなくなったグレイは思わず、隣に座るアリシアの方を見る。
コクリ
アリシアはグレイの心情を理解した上で頷く。
「グレイ、正直にお答えして大丈夫ですわ」
「・・・本当によろしいのですか?」
「はい。もちろんですわ」
グレイは念のためアリシアに最終確認を取るとアリシアは動ずることもなくはっきりと肯定をした。
グレイは姫の方を見て、相手に悟られないように一度深い息を吐く。
「・・・正直なところ、マズロー騎士隊長様のお姿をはっきりと見たわけではありませんが私に心当たりはあります」
グレイは前置きをしてからそのように答えた。
「やはり、そうでしたかっ!」
グレイの言葉を聞いて思わず立ち上がる姫。
(っ!?何だ?そんなに興奮する事なのか??)
姫の反応にグレイは少し身を後ろに移動する。
「コホン。姫様?」
流石にこの反応は思うところがあったのかゾルムがわざとらしく咳をしてから声を掛ける。
「あっ・・・申し訳ございません。随分と探していたものですから嬉しくてつい・・・」
ゾルムの言葉に我に返った姫は慌ててそう答えるとソファに座り直す。
「あの時は本当にありがとうございました。お陰で助かりました。ズー様の御助力がなければどうなっていたか分かりません。心より感謝致します」
そして、一度呼吸を整えた後、姫は頭を下げながら礼を言った。
姫の動きに合わせるようにマズローも頭を下げる。
「とんでもありません。偶然気づいて出来ることをしただけですのでお気になさらないでください」
グレイは王族が平民の自分に頭を下げて礼を言ってきたことに内心で驚きながらもいつものように答える。
だが、続いての言葉には動揺を露わにしてしまう。
「ズー様に対して感謝の気持ちを形にしたいのですがどのようなものがよろしいでしょうか?」
「っ!?・・・御気持ちだけで結構でございます」
姫はグレイの言葉に首を振り、
「そういう訳には参りません。ズー様は次期女王である私《わたくし》の命を救ってくれたのです。何かしらの御礼をさせて頂かないと他の者に示しがつきません」
はっきりとそのように告げる。
(・・・勘弁してくれ・・・)
礼などいらないグレイは心の底からそう思った。
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