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学院編 14
537 悪役令嬢は茶番劇を演じる
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「ありがとうございます。リオネル様」
兵士から逃れた商人は満面の笑みでリオネルの前にひれ伏した。室内の灯りが男の服に散りばめられた装飾に反射して眩しく、エミリーは嫌そうに目を背けた。
「そう畏まらなくていいよ。部屋に案内してあげてもいいけど、もうすぐ評議会が再開するらしいんだよね。議場に行った方が確実だと思うんだ。事情は分からないけれど、急いでいるんでしょう?」
「そうなのです!二つ揃いのものが、手違いで一つずつ送られて来まして。一刻も早く、ソレンヌ様にお渡ししなければならないのです」
「……で?品物は?」
エミリーが見る限り、男は手ぶらのようだ。ポケットに入るほど小さなものでも、王族に渡す品を包まずに持ち込むなど考えられない。
「それは……私の知り合いが持ってくることになっております」
「手元にないのに会いに行こうとしてたの?」
「到着が遅れ、お詫びだけでもと。ソレンヌ様は、『評議会が始まる前に』と仰って……それにしても、評議会の開催はもっと先だと思っていたのですが」
「いつもはそうさ。今日の評議会は臨時だから。……話を戻すよ。ソレンヌは評議会が近々始まると言っていたの?」
「はい。半月以内に品物を取り寄せるようにと」
「ふうん」
リオネルがにやりと笑ってエミリーに目くばせをした。
「じゃあ、急いだ方がいいね。品物を持って、議場に行きなよ」
「ええっ?私は王族の皆様のいらっしゃる場所に入れませんが、よろしいのですか?」
身を乗り出した商人のネックレスがじゃらりと音を立てた。
「ソレンヌ様はお急ぎなのだ。警備の兵士に告げればいいよ」
「はい!ありがとうございます。すぐに向かいます!」
商人は派手な黄緑色の上着を揺らして直角に礼をした。
――あの服、裏地が紫なんだ……。
どうでもいいところが気になる。何度も礼を述べて部屋を後にした商人の背中が見えなくなると、エミリーはリオネルに向き直った。
「……いいの?逃がして」
「いいのいいのー。品物を取って議場に入ろうとすれば、貴族の入口の傍からしか僕達がいるところには来られない。兵士は絶対に通さないから、せいぜい騒いでくれればいいさ」
器用に口笛を吹きながら、着崩した正装を直したリオネルは、
「さあ、参りましょうか。エミリー嬢」
と茶目っ気たっぷりに笑って手を差し出した。
◆◆◆
議場へ向かっていたホラスと、その付き人のふりをしているアリッサとアレックスは、急いで階段を下りてくる派手な男を見つけた。
「ホラスさん!あの人じゃないか?」
動体視力が自慢のアレックスが叫んだ。
「おお、そうだな。彼に違いあるまい。……おぉい!」
引退した老人の素振りでゆったりと手を挙げる。狡猾な商人の顔は見せない。声に気づいた商人がホラスへ走り寄った。
「あなたは……?」
「わしはホラス。ロディス港じゃ、名を知られた老いぼれじゃ。引退して家に引きこもっておったら、ほれ、こうしておつかいを言いつけられたのでな」
「ああ、あなたでしたか!」
派手な商人は指輪だらけの手でホラスの手を握り、勢いよくぶんぶんと振った。議場にほど近い廊下で、貴族達が彼らを横目で見ていく。
――ホラスさんの狙い通りだわ!
アリッサは品物を抱きしめながら感心した。
「ところで、頼まれた品はなんじゃったかのう?」
「腕輪ですよ」
「ん?なんじゃ?」
「う、で、わ!」
「指輪?すまんが、もうちぃっと大きな声で話してくれんか?」
「まーほーうーのーうーでーわ!急いでいるんですから、早く渡してください」
耳が遠いふりをして、ホラスは商人に大声で品物が何か、誰に頼まれた物か、通りすがりの貴族達に聞こえるように話をさせた。
「腕輪……はて、そうじゃったか?これ、こちらへ」
ホラスの手招きに、アリッサはゆっくりと腕輪の箱を持って近づいた。時間を長引かせるのも彼の作戦のうちなら、ここは急いではいけないのだ。
「こちらですわ」
「おや、蓋に鍵がかかっておるな。小僧、鍵はどうした?」
今度はアレックスの番だ。先ほどの部屋で軽く打ち合わせたとおり、鍵を持っていたのはアレックスだという設定だ。
「はい。旦那様、鍵は……あれ?」
「どうした?」
「すいません。俺、失くしてしまったかも」
「何だと?あれほど肌身離さず持っておけと言っただろうが!」
大声で叱りつけるのも演技だ。ペコペコ謝るアレックスを庇い、アリッサがホラスを宥める。
「おじい様、そんなに怒っては彼が可哀想です。ここは箱ごとお渡しして……」
「いいや。中身を確かめてもらわんうちは、渡せんのじゃよ」
「もういいですから!そのままください!」
派手男は痺れを切らしてアリッサから箱をひったくると、王族入口に向かって走って行った。
◆◆◆
自分の手も足も、はっきりと形が見えてきて、ジュリアは自分の中に取り込んだロンの魔力が切れたと分かった。
「……お?ジュリアじゃないか。どうしたんだ?」
振り向いたヴィルソード騎士団長が、何も考えずに声をかけてくる。自分がおかしくなっていたとはつゆ知らず、普段通りの彼である。
「小父様、ごめん!」
「な……!?」
騎士団長を突き飛ばし(てもびくともしなかったが)、ジュリアは兵士やエンウィ伯爵とは反対方向へ猛ダッシュした。半開きになっていた窓から飛び出し、一目散に車寄せへと向かう。背後では兵士が叫ぶ声がする。
――うわあ。追いかけられてんじゃん!レイモンドが待ってなかったらどうしよう。
車寄せにオードファン家の馬車を探し、ジュリアはドアを開けて飛び込んだ。
「うわっ!」
手持無沙汰で本を読んでいたレイモンドは、突然飛びかかられて狼狽した。向かいの席から笑い声がする。
「笑い事じゃありませんよ、叔父上!」
「仲がいいな」
バイロン先生はすまし顔を崩さず、甥が慌てふためく様子を観察している。
「レイモンド!早く、馬車、出して!追われてるの!」
「何だって?」
二人の会話を聞いていた御者にバイロン先生が合図を出し、公爵家の馬車は出発した。
「追われている、とは穏やかではないな。説明してもらうぞ」
「そうだな。まず、どうして君が魔導士のローブを着ているか、だな」
「叔父上、それは別の問題では?」
レイモンドが苛立って眼鏡を上げた。
「そのローブは、ロン先生のものだね?」
「へ?あ、はい。借りました。着てる人の魔力に反応して、姿が見えなくなるって」
「すっかり見えているぞ」
「うん。魔力をちょっともらったけどさ、私、魔力がないから見えちゃうんだ」
バイロンは頷いて、ふっと笑みを浮かべた。
「……何です?叔父上」
「いや。懐かしいなと思っただけだ」
「先生の想い出の品なんですか?」
「リック……リチャード・コーノックを知っているだろう。彼の弟が元気をなくした時に、ロンがそれを作ったんだ」
「コーノック先生の弟……?」
――って、どう考えてもマシューしかいないよね?あの人が来たらカンペキに見えなくなるじゃん。
「丁度、彼らと一緒に温泉に行く予定を立てていてね。ロンがマシューにそれを着せて……と、この先はやめておこう」
「ん?」
「叔父上、それ以上はコーノック先生の名誉にかかわります。透明人間になったら誰しも考えることではありますが……コホン。まだ追われている理由を聞いていないぞ」
「あ、それねー。ちょっとトラブ……問題発生でさ。車寄せに来る途中で、小父様……アレックスのお父さんが暴れてて」
ジュリアはヴィルソード騎士団長の様子がおかしく、エンウィ魔導師団長が遠巻きに笑って見ていたことを話した。驚いたレイモンドは叔父と視線を合わせて頷いた。
「魔法か」
「多分ね。あそこに魔導師団長がいたのは何でかな。私、姿を見られたっぽいんだよね」
「はあ……厄介なことになりそうだ」
こめかみを押さえて俯き、レイモンドは大きく溜息をついた。
兵士から逃れた商人は満面の笑みでリオネルの前にひれ伏した。室内の灯りが男の服に散りばめられた装飾に反射して眩しく、エミリーは嫌そうに目を背けた。
「そう畏まらなくていいよ。部屋に案内してあげてもいいけど、もうすぐ評議会が再開するらしいんだよね。議場に行った方が確実だと思うんだ。事情は分からないけれど、急いでいるんでしょう?」
「そうなのです!二つ揃いのものが、手違いで一つずつ送られて来まして。一刻も早く、ソレンヌ様にお渡ししなければならないのです」
「……で?品物は?」
エミリーが見る限り、男は手ぶらのようだ。ポケットに入るほど小さなものでも、王族に渡す品を包まずに持ち込むなど考えられない。
「それは……私の知り合いが持ってくることになっております」
「手元にないのに会いに行こうとしてたの?」
「到着が遅れ、お詫びだけでもと。ソレンヌ様は、『評議会が始まる前に』と仰って……それにしても、評議会の開催はもっと先だと思っていたのですが」
「いつもはそうさ。今日の評議会は臨時だから。……話を戻すよ。ソレンヌは評議会が近々始まると言っていたの?」
「はい。半月以内に品物を取り寄せるようにと」
「ふうん」
リオネルがにやりと笑ってエミリーに目くばせをした。
「じゃあ、急いだ方がいいね。品物を持って、議場に行きなよ」
「ええっ?私は王族の皆様のいらっしゃる場所に入れませんが、よろしいのですか?」
身を乗り出した商人のネックレスがじゃらりと音を立てた。
「ソレンヌ様はお急ぎなのだ。警備の兵士に告げればいいよ」
「はい!ありがとうございます。すぐに向かいます!」
商人は派手な黄緑色の上着を揺らして直角に礼をした。
――あの服、裏地が紫なんだ……。
どうでもいいところが気になる。何度も礼を述べて部屋を後にした商人の背中が見えなくなると、エミリーはリオネルに向き直った。
「……いいの?逃がして」
「いいのいいのー。品物を取って議場に入ろうとすれば、貴族の入口の傍からしか僕達がいるところには来られない。兵士は絶対に通さないから、せいぜい騒いでくれればいいさ」
器用に口笛を吹きながら、着崩した正装を直したリオネルは、
「さあ、参りましょうか。エミリー嬢」
と茶目っ気たっぷりに笑って手を差し出した。
◆◆◆
議場へ向かっていたホラスと、その付き人のふりをしているアリッサとアレックスは、急いで階段を下りてくる派手な男を見つけた。
「ホラスさん!あの人じゃないか?」
動体視力が自慢のアレックスが叫んだ。
「おお、そうだな。彼に違いあるまい。……おぉい!」
引退した老人の素振りでゆったりと手を挙げる。狡猾な商人の顔は見せない。声に気づいた商人がホラスへ走り寄った。
「あなたは……?」
「わしはホラス。ロディス港じゃ、名を知られた老いぼれじゃ。引退して家に引きこもっておったら、ほれ、こうしておつかいを言いつけられたのでな」
「ああ、あなたでしたか!」
派手な商人は指輪だらけの手でホラスの手を握り、勢いよくぶんぶんと振った。議場にほど近い廊下で、貴族達が彼らを横目で見ていく。
――ホラスさんの狙い通りだわ!
アリッサは品物を抱きしめながら感心した。
「ところで、頼まれた品はなんじゃったかのう?」
「腕輪ですよ」
「ん?なんじゃ?」
「う、で、わ!」
「指輪?すまんが、もうちぃっと大きな声で話してくれんか?」
「まーほーうーのーうーでーわ!急いでいるんですから、早く渡してください」
耳が遠いふりをして、ホラスは商人に大声で品物が何か、誰に頼まれた物か、通りすがりの貴族達に聞こえるように話をさせた。
「腕輪……はて、そうじゃったか?これ、こちらへ」
ホラスの手招きに、アリッサはゆっくりと腕輪の箱を持って近づいた。時間を長引かせるのも彼の作戦のうちなら、ここは急いではいけないのだ。
「こちらですわ」
「おや、蓋に鍵がかかっておるな。小僧、鍵はどうした?」
今度はアレックスの番だ。先ほどの部屋で軽く打ち合わせたとおり、鍵を持っていたのはアレックスだという設定だ。
「はい。旦那様、鍵は……あれ?」
「どうした?」
「すいません。俺、失くしてしまったかも」
「何だと?あれほど肌身離さず持っておけと言っただろうが!」
大声で叱りつけるのも演技だ。ペコペコ謝るアレックスを庇い、アリッサがホラスを宥める。
「おじい様、そんなに怒っては彼が可哀想です。ここは箱ごとお渡しして……」
「いいや。中身を確かめてもらわんうちは、渡せんのじゃよ」
「もういいですから!そのままください!」
派手男は痺れを切らしてアリッサから箱をひったくると、王族入口に向かって走って行った。
◆◆◆
自分の手も足も、はっきりと形が見えてきて、ジュリアは自分の中に取り込んだロンの魔力が切れたと分かった。
「……お?ジュリアじゃないか。どうしたんだ?」
振り向いたヴィルソード騎士団長が、何も考えずに声をかけてくる。自分がおかしくなっていたとはつゆ知らず、普段通りの彼である。
「小父様、ごめん!」
「な……!?」
騎士団長を突き飛ばし(てもびくともしなかったが)、ジュリアは兵士やエンウィ伯爵とは反対方向へ猛ダッシュした。半開きになっていた窓から飛び出し、一目散に車寄せへと向かう。背後では兵士が叫ぶ声がする。
――うわあ。追いかけられてんじゃん!レイモンドが待ってなかったらどうしよう。
車寄せにオードファン家の馬車を探し、ジュリアはドアを開けて飛び込んだ。
「うわっ!」
手持無沙汰で本を読んでいたレイモンドは、突然飛びかかられて狼狽した。向かいの席から笑い声がする。
「笑い事じゃありませんよ、叔父上!」
「仲がいいな」
バイロン先生はすまし顔を崩さず、甥が慌てふためく様子を観察している。
「レイモンド!早く、馬車、出して!追われてるの!」
「何だって?」
二人の会話を聞いていた御者にバイロン先生が合図を出し、公爵家の馬車は出発した。
「追われている、とは穏やかではないな。説明してもらうぞ」
「そうだな。まず、どうして君が魔導士のローブを着ているか、だな」
「叔父上、それは別の問題では?」
レイモンドが苛立って眼鏡を上げた。
「そのローブは、ロン先生のものだね?」
「へ?あ、はい。借りました。着てる人の魔力に反応して、姿が見えなくなるって」
「すっかり見えているぞ」
「うん。魔力をちょっともらったけどさ、私、魔力がないから見えちゃうんだ」
バイロンは頷いて、ふっと笑みを浮かべた。
「……何です?叔父上」
「いや。懐かしいなと思っただけだ」
「先生の想い出の品なんですか?」
「リック……リチャード・コーノックを知っているだろう。彼の弟が元気をなくした時に、ロンがそれを作ったんだ」
「コーノック先生の弟……?」
――って、どう考えてもマシューしかいないよね?あの人が来たらカンペキに見えなくなるじゃん。
「丁度、彼らと一緒に温泉に行く予定を立てていてね。ロンがマシューにそれを着せて……と、この先はやめておこう」
「ん?」
「叔父上、それ以上はコーノック先生の名誉にかかわります。透明人間になったら誰しも考えることではありますが……コホン。まだ追われている理由を聞いていないぞ」
「あ、それねー。ちょっとトラブ……問題発生でさ。車寄せに来る途中で、小父様……アレックスのお父さんが暴れてて」
ジュリアはヴィルソード騎士団長の様子がおかしく、エンウィ魔導師団長が遠巻きに笑って見ていたことを話した。驚いたレイモンドは叔父と視線を合わせて頷いた。
「魔法か」
「多分ね。あそこに魔導師団長がいたのは何でかな。私、姿を見られたっぽいんだよね」
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