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学院編 10 忍び寄る破滅
299 悪役令嬢は術式を編み出す
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アリッサと二人で生徒会室に入ったマリナは、集まったメンバーを見て
「あら?」
と小さく声を上げた。
「マクシミリアン先輩、他の皆さんは?」
書類に目を走らせていたマクシミリアンが顔を上げ、感情が読めない顔でこちらを見た。
「キースは明日のために勉強をするそうです。一科目だけ追試になったとか。会長は公務があって行けないと、休み時間に私のところへ来て仰っていました」
「そうなんですか……」
あからさまに残念そうな顔をしたマリナに、マクシミリアンはほんの少し微笑んだ。
「……会長に会いたかったと、顔に書いてありますよ?」
「そ、そうですけど、言わないでください!」
真っ赤になって両手で顔を隠す。
「マリナちゃん……」
隣でアリッサが複雑な気持ちになっていることなど、マリナは知る由もなかった。
◆◆◆
「先日話し合った件ですが、会長は承諾するそうです」
「パートナーを探す女子生徒が申し出てくれるように、ですね。理由をもう少し聞かせてください」
マクシミリアンの作戦をアリッサから聞かされていたマリナは、セドリックが客寄せパンダになるのをあまりよく思っていなかった。つい、きつい口調になってしまう。
「はい。パートナーを探す生徒は多くいますが、男子生徒に比べ、女子生徒はパートナーがいなくても申し出ないことが多いようなのです。三年生に詳しく話を聞いて分かったのですが、パートナーを探してもどうせ壁の花だと諦めてしまっていると。生徒会でパートナーを斡旋してもらったり、友達の伝手で紹介してもらっても、ダンスを一回踊ればお役御免とばかりに、パートナーがどこかへいなくなってしまう。壁の花になってみじめな思いをするよりは、最初から参加しない方がいいと」
「それなら、男子生徒だって同じではありませんか」
「パートナーに去られても、男子の間では噂が広がりませんからね。要するに、どうでもいいのですよ。女子は違うでしょう?あの令嬢が壁の花になったと、翌日には噂になる。晒し者もいいところです」
マリナは黙って、いつかのパーティー会場を思い出した。自分自身はパートナーに困ったことはない、というより、セドリック以外とパートナーになったことはないのだが、会場には何人も壁の花と呼ばれる令嬢がいた。パートナーと会場に来ても、彼は友人と話していたり、あろうことか他の女性にアプローチしていたりする。令嬢自身もあまり交友関係が広くなく、会話に加わることもできずにいるのだ。
「……確かに、噂は恐ろしいですわね」
「王立学院は小さな社交界です。ここで傷つけられたら、将来、社交界に出るのが恐ろしくなると思いませんか?」
「あのー」
「アリッサ?」
「皆さんにお相手を見繕ったところで、会場に放って置かれるのは同じだと思うんです。だから、パートナーがいなくても楽しめるように、お話で盛り上がれる場所があればいいのかなって」
「なるほど……サロンですか」
「お友達ができれば……きっと楽しいと思います」
「講堂の控室をいくつか開放しましょう。踊りつかれたら休めるようにと」
マクシミリアンはさらさらとノートに書き留めた。
「今日の話し合いの結果は、後で私から会長に報告しておきます。レイモンド副会長が戻られたら、衣装の件とパートナーの組み合わせを詰めましょう」
「分かりました」
◆◆◆
「うわー、何これ、すごくない?」
女子寮の部屋に届けられたドレス一式を見て、ジュリアが大騒ぎをした。エミリーはどうでも良さそうに魔法球を投げては撃ち投げては撃ちを繰り返している。先日のデートでは気合の入ったお洒落をしたが、普段は黒いローブが手放せない。
「ジュリアのじゃないし」
「いいじゃん。こういう豪華なのって、いつ見ても癒されるぅ」
「……けばけばしくて好きじゃない」
「エミリーは地味すぎるんだよ。これ見てよ、織模様が細かいよねえ。よく見ると高級感たっぷりで、マリナが好きそうな感じ。殿下はよく分かってるなあ」
ジュリアが勝手に開けた箱は、セドリックからマリナへのプレゼントだった。よかったら銀雪祭のパーティーで着てほしいと、短いメッセージカードが添えられていた。
「王太子殿下はマリナ様を大切になさっておいでですから、学院の行事にもこのように素晴らしいお品を届けてくださるのですね」
「やっぱ、リリーもそう思う?」
「はい。布地の美しさもさることながら、仕立ての見事なこと。この細かいフリルと糸の始末が……」
リリーが目を輝かせて話しだし、ジュリアはしまったと思った。長くなりそうだ。
「この色、遠くから見ると緑っぽく見えるんだけど、近寄ると青に金なんだよね。殿下の色じゃん?マリナと踊る気してんのかな」
全体的にシンプルなデザインでありながら、光沢のあるロイヤルブルーの布地は、織模様の金糸と相まって、高級感を醸し出している。裾や肩口に控えめについているフリルやリボンも嫌味がない。
「……さあね」
エミリーは魔法球を撃ち、徐に椅子から立ち上がると、リリーが手触りを楽しんでいるドレスに手をかざした。
「……ふう。予想通りだわ。強力な結界が織り込まれてる」
「結界?」
「これに使った糸自体に、防御魔法がかけられているの。私のローブより、魔法防御が高いかも」
「へえー、すっごいな。殿下はこの間のこと気にしてるんだね」
「きっと、マリナには近寄らないようにするつもりだろう。……あ!」
バタバタと机に走って行き、エミリーはノートに何やら書き出した。
「これは……で……ん?でも……ああ、これが……」
「エミリー、何やってんの?」
「話しかけないで、集中してるんだから」
ジュリアが覗き込むと、エミリーは数式のような図のような文章のような何かを書いていた。何を書いているのかさっぱり理解できない。
「……と、ああー、……ダメか」
「魔法?」
「『命の時計』に対抗する術式を考えるの。無効化できないなら、逆の作用をさせればいい」
マリナに教えないでこっそり魔法を解こうとしているのだ。
「エミリーは頑張ってるなあ。私も何かできればいいんだけど」
「……まずは、追試頑張れば?明日でしょ」
「ぐうう……」
胸を押さえてヤラレタと呻き、ジュリアは長椅子に倒れ込んだ。
「あら?」
と小さく声を上げた。
「マクシミリアン先輩、他の皆さんは?」
書類に目を走らせていたマクシミリアンが顔を上げ、感情が読めない顔でこちらを見た。
「キースは明日のために勉強をするそうです。一科目だけ追試になったとか。会長は公務があって行けないと、休み時間に私のところへ来て仰っていました」
「そうなんですか……」
あからさまに残念そうな顔をしたマリナに、マクシミリアンはほんの少し微笑んだ。
「……会長に会いたかったと、顔に書いてありますよ?」
「そ、そうですけど、言わないでください!」
真っ赤になって両手で顔を隠す。
「マリナちゃん……」
隣でアリッサが複雑な気持ちになっていることなど、マリナは知る由もなかった。
◆◆◆
「先日話し合った件ですが、会長は承諾するそうです」
「パートナーを探す女子生徒が申し出てくれるように、ですね。理由をもう少し聞かせてください」
マクシミリアンの作戦をアリッサから聞かされていたマリナは、セドリックが客寄せパンダになるのをあまりよく思っていなかった。つい、きつい口調になってしまう。
「はい。パートナーを探す生徒は多くいますが、男子生徒に比べ、女子生徒はパートナーがいなくても申し出ないことが多いようなのです。三年生に詳しく話を聞いて分かったのですが、パートナーを探してもどうせ壁の花だと諦めてしまっていると。生徒会でパートナーを斡旋してもらったり、友達の伝手で紹介してもらっても、ダンスを一回踊ればお役御免とばかりに、パートナーがどこかへいなくなってしまう。壁の花になってみじめな思いをするよりは、最初から参加しない方がいいと」
「それなら、男子生徒だって同じではありませんか」
「パートナーに去られても、男子の間では噂が広がりませんからね。要するに、どうでもいいのですよ。女子は違うでしょう?あの令嬢が壁の花になったと、翌日には噂になる。晒し者もいいところです」
マリナは黙って、いつかのパーティー会場を思い出した。自分自身はパートナーに困ったことはない、というより、セドリック以外とパートナーになったことはないのだが、会場には何人も壁の花と呼ばれる令嬢がいた。パートナーと会場に来ても、彼は友人と話していたり、あろうことか他の女性にアプローチしていたりする。令嬢自身もあまり交友関係が広くなく、会話に加わることもできずにいるのだ。
「……確かに、噂は恐ろしいですわね」
「王立学院は小さな社交界です。ここで傷つけられたら、将来、社交界に出るのが恐ろしくなると思いませんか?」
「あのー」
「アリッサ?」
「皆さんにお相手を見繕ったところで、会場に放って置かれるのは同じだと思うんです。だから、パートナーがいなくても楽しめるように、お話で盛り上がれる場所があればいいのかなって」
「なるほど……サロンですか」
「お友達ができれば……きっと楽しいと思います」
「講堂の控室をいくつか開放しましょう。踊りつかれたら休めるようにと」
マクシミリアンはさらさらとノートに書き留めた。
「今日の話し合いの結果は、後で私から会長に報告しておきます。レイモンド副会長が戻られたら、衣装の件とパートナーの組み合わせを詰めましょう」
「分かりました」
◆◆◆
「うわー、何これ、すごくない?」
女子寮の部屋に届けられたドレス一式を見て、ジュリアが大騒ぎをした。エミリーはどうでも良さそうに魔法球を投げては撃ち投げては撃ちを繰り返している。先日のデートでは気合の入ったお洒落をしたが、普段は黒いローブが手放せない。
「ジュリアのじゃないし」
「いいじゃん。こういう豪華なのって、いつ見ても癒されるぅ」
「……けばけばしくて好きじゃない」
「エミリーは地味すぎるんだよ。これ見てよ、織模様が細かいよねえ。よく見ると高級感たっぷりで、マリナが好きそうな感じ。殿下はよく分かってるなあ」
ジュリアが勝手に開けた箱は、セドリックからマリナへのプレゼントだった。よかったら銀雪祭のパーティーで着てほしいと、短いメッセージカードが添えられていた。
「王太子殿下はマリナ様を大切になさっておいでですから、学院の行事にもこのように素晴らしいお品を届けてくださるのですね」
「やっぱ、リリーもそう思う?」
「はい。布地の美しさもさることながら、仕立ての見事なこと。この細かいフリルと糸の始末が……」
リリーが目を輝かせて話しだし、ジュリアはしまったと思った。長くなりそうだ。
「この色、遠くから見ると緑っぽく見えるんだけど、近寄ると青に金なんだよね。殿下の色じゃん?マリナと踊る気してんのかな」
全体的にシンプルなデザインでありながら、光沢のあるロイヤルブルーの布地は、織模様の金糸と相まって、高級感を醸し出している。裾や肩口に控えめについているフリルやリボンも嫌味がない。
「……さあね」
エミリーは魔法球を撃ち、徐に椅子から立ち上がると、リリーが手触りを楽しんでいるドレスに手をかざした。
「……ふう。予想通りだわ。強力な結界が織り込まれてる」
「結界?」
「これに使った糸自体に、防御魔法がかけられているの。私のローブより、魔法防御が高いかも」
「へえー、すっごいな。殿下はこの間のこと気にしてるんだね」
「きっと、マリナには近寄らないようにするつもりだろう。……あ!」
バタバタと机に走って行き、エミリーはノートに何やら書き出した。
「これは……で……ん?でも……ああ、これが……」
「エミリー、何やってんの?」
「話しかけないで、集中してるんだから」
ジュリアが覗き込むと、エミリーは数式のような図のような文章のような何かを書いていた。何を書いているのかさっぱり理解できない。
「……と、ああー、……ダメか」
「魔法?」
「『命の時計』に対抗する術式を考えるの。無効化できないなら、逆の作用をさせればいい」
マリナに教えないでこっそり魔法を解こうとしているのだ。
「エミリーは頑張ってるなあ。私も何かできればいいんだけど」
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胸を押さえてヤラレタと呻き、ジュリアは長椅子に倒れ込んだ。
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