夢に繋がる架け橋(短編集)

木立 花音

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彼の名前は?(ホラー)

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 死んだ人間と会う方法があるとしたら、君ならどうする?
 もし、そんな方法が本当にあるとしたら、誰かと会いたいと、多くの人がそう願うのではないだろうか。
 誰と会いたいと思うかは、人それぞれだろうね。
 たとえば、死に別れた母親。大好きだった祖父。事故で命を落としてしまった恋人など。例を挙げたら、枚挙にいとまがないほどだろうね。
 かくいう私も、そう思ったうちの一人。
 方法自体は、そこまで難しくなかったからね。

 私には、幼馴染が二人いた。家の近所に住んでいた双子の男の子で、名前は優一君と、優弥君。
 二人の両親は幼い頃に事故で亡くなっていて、父親の実家があるこの地に引っ越してきた。側に住んでいた同い年の子どもが私だけだったので、二人はよく、私の家に預けられていた。
 三人で、いろんな遊びをしたよ。かくれんぼや鬼ごっこはもちろんのこと、探検に虫取り、それに肝試しなんかもしたかな。
 二人は、99.99%同じDNAを持つと言われる一卵性双生児だったので、見た目はそっくり。見分ける方法は、髪型が違うことくらいしかなかった。髪型を一緒にされると、幼馴染の私ですらたびたび間違えてしまうほどだったよ。
 双子は、どうやって兄とか弟とか決めるの? と訊ねたことがある。「生まれたのが早いほうが兄。後に出てきたほうが弟になるんだよ」と優一君が答えた。誇らしげにそう語った優一君が、そう――双子の兄だった。
「でも、昔の日本では、後に生まれた子が兄、姉としていたらしいよ」とどこか不満げに語ったのは弟の優弥君だった。「昔だったら立場が逆だったのに」とたびたび語っていたように、優弥君は自分が弟であることを気にしていた。安っぽいプライドみたいなものだと私は思っていたが、そこには深い意味があったのだと私はのちに知ることになる。
 そう。すべてが終わってしまったその後に。

【死の世界から、あなたの知人を呼び出す方法、知りたくありませんか?】 
 怪しげな文面が踊っているサイトを、スマホで閲覧しながらうんうんと私は唸っていた。
 季節は七月で、場所は学校の教室だった。夏休みまであと一週間というこの時期にもなると、周囲の人たちはみな弛緩した雰囲気になる。高校生活最後の夏だし――と、自分たちが受験生であることを、休みの間だけは忘れたいとみな思っているのだろうか。
 高校生活最後の夏休みは、気持ちがどこかふわついていて宙ぶらりんだ。

 校庭から、サッカーに興じている男子生徒の喚声が聞こえてくる。その中から馴染みの声を探しているうちに、また別の声が鼓膜からひそやかに忍び込んできた。

「なーに見てるの?」

 スマホに向けていた視線を上げると、親友の沙耶が私の顔を覗きこんでいた。

「あーっと……。もしかして、この間言っていたサイトがこれ? うわっ……なんか気持ち悪くない?」

 沙耶がそういった感想を持つのはごく自然な反応だ。黒基調の壁紙、文字色がすべて赤系統で統一されているサイトのデザインは、およそ趣味が良いものではないのだし。

「確かにね。でも、もし本当なら」と私が言うと、沙耶はつまらなそうに否定した。
「ないない。こんなこと起こるわけがない。どうせ創作でしょ」
「その可能性のほうが高いだろうね」

 私は素直に認めた。

「それでも、試してみる価値はあると思わない? ……方法は簡単なのだし」
「あのねえ」と沙耶は呆れた声を出す。「死者と会おうとするなんて、それが本当かどうかはともかくとしてろくなことにならないよ。……ましてや、優弥と会おうと思っているのだとしたら。……優一君だってもう前を向いているこのタイミングで、あんたが後ろを向いていてどうすんのよ」

 それっきり、ぷいと怒ったような反応をして、沙耶は教室を出ていった。
 沙耶が苛立つのはよくわかる。彼女は、優弥君に片想いをしていたのだから。だからこそ、私は優弥君に謝らなくてはならないのだ。
 彼を傷つけてしまったことを。
 これは、私が前を向くためにしなくてはならない儀式なのだ。

   ◇

「やめておけよ」と帰り道で優一君にも言われた。

「そんなことをしても、なんにもならないよ」
「でも」と私は反論した。
「会えたとしても、そいつは偽物かもしれない。綾乃を黄泉の国に引きずり込もうとする悪霊とかだったらどうする」
「それは……」

 そういう言い方をされると、怖いと感じてしまう。リスクはあるとわかっていたが、それでも。

「あいつだって、会いたい気持ちがあるかもしれないけれど、死んでしまった人間を引き留めるのはよくないことだよ」
「そうかもだけどさ……」と私は口ごもる。
「僕たちにできることがあるとすれば、あいつを弔ってやることだけだ。そして、忘れずにいることだ。あいつのことは僕たちが一番よくわかっているだろう。僕たちはあいつのことをずっと忘れない。だからきっと、幽霊になった優弥も僕たちを忘れないでいてくれるはずだ」

 優一君は言う。私は彼の言葉に反論できなかったが、それでも納得はしていなかった。
 それじゃダメなの、と心中でのみ呟いた。

   ◇

 私と優一君は付き合っている。今から約一年前、去年の八月にあった夏まつりの日に弟である優弥君が亡くなってしまい、その少し後から付き合い始めた。
 双子の弟を失って傷心していた優一君と、その当時心に傷を負っていた私と。まるで傷をなめ合うような関係ではあったけれども、ごく自然とそうなった。
 こう言うと、私と優一君は仕方なく付き合っているように聞こえるかもしれないが、決してそうではない。私は昔から優一君のことが好きだったし、自惚れかもしれないけれど、彼も私のことを好いてくれているのだと確信していた。
 それなのに、私たちが交際するまでにはずいぶんと時間がかかってしまった。
 優一君だけではなく、優弥君も私に想いを寄せているのを知っていたから。優弥君の想いも、沙耶の想いも知っていただけに、なかなか踏ん切りが付かずにいたのだ。
 ちょっと、いやだいぶ歪な四角形になっていた私たちの関係は、危ういバランスの上に成り立っていた。
 この四角形が崩れたのが、去年の八月――だったんだ。

 夏休みも終盤に入った八月の十日。この街の神社で夏祭りがある。例年であれば四人で夏祭りに行っていたのだが、去年は私と優弥君と二人だけで回った。友だちと急用ができたとかで優一君は都合がつかなくなって、沙耶は部活動の合宿がこのときあったから。
 去年の、八月十日。
 花火大会が終わったあと、私たち二人は神社の境内にある石段に座っていた。時刻は午後八時頃で、夏の夜の神社には夜の虫の鳴き声が響いている。神社の境内では大勢の人が祭りを楽しんでいたが、私たちの周りだけは静かであったように想う。
 ふと視線を下げると、足元にある小石が目に入った。それを拾い、軽く上に投げる。石段、続いて砂利道に落ちた小石は、軽い音を立てたが、それは花火が終わったあとの狼煙の音にかき消された。
「綾乃」と優弥君は言った。それから少し間をあけて、優弥君が私に告白をしてきた。「前から好きだったんだ」と。そのときの私がどう返答をしたかはよく覚えていない。
 ひとつはっきりと言えるのは、私は首を縦に振らなかったことだ。
 私は優一君のことが好きだったし、頭に沙耶の姿がちらついてしまったから。
 崩れかけた四角形を、なんとか真四角に保とうとして余計なことを言ったのかもしれない。慰めか、もしくは哀れみともとれる私の方便が、彼の心をえぐってしまったのかもしれない。
 私は彼の目を見ていたけれど、私が彼の姿をちゃんと見ていないことはわかっていたのだろう。私の目がもっと遠くを見ていることも。その遠くにいる人が誰なのかも。

「……そっか」

 失恋のショックからか優弥君は寂しそうに笑って、私と彼はそこで別れた。
 とぼとぼと石段を独りで降りて、家に戻って一時間くらいしたときに、優一君のスマホから着信があった。
『優弥のこと、見なかったか?』と。
 私と別れたあと、優弥君は家に戻っていなかったらしく、それから慌てて町の駐在所に駆け込んで、人数をかけての彼の捜索が始まった。
 町で一番大きな川に架かっている橋の下で血まみれになっている優弥君の遺体が発見されたのは、翌朝のことだった。
 死因は高所から落下したことによる失血死で、おそらく自殺であろうとのことだった。
 ただし、彼の遺書は発見されなかった。橋の欄干の側に、綺麗にそろえて脱がれた彼の靴だけが残されていた。

   ◇

「私ね、優弥君に謝らなきゃいけないの」

 学校からの帰り道。私は沙耶にそう切り出した。

「……何よ急に。……まあ、あなたのことだから、またなんか余計なことを考えているんでしょうけれど」
「余計なことじゃないよ」と私は言ったが、沙耶は聞く耳を持ってくれなかった。

 私は、優弥君にも沙耶にも謝らなくてはいけない。
 私が振ったせいで、優弥君はおそらく自殺してしまったのだから。

   ◇

 八月十日。夜半。私は一人で神社の裏手にあるご神木を目指していた。
 神社の社の裏にそびえ立っているご神木は、樹齢何百年とも言われている榊の木だ。榊の木は、日本では古くから神事に用いられている植物である。常緑の広葉樹であるにもかかわらず紅葉するのが特徴で、秋が深まってくると葉が燃えるような赤に染まる。太くて複雑な形状をしているその幹は、あからさまに神秘的だ。
 きっとうまくいく、と私は思う。
 死者を呼び戻す方法は、その人が亡くなった日時にご神木の根本にその人ゆかりの物をなんでもいいので埋めて祈ること。
 なんでもいいと言われても、他人の物を手に入れるのは大変だ。
 しかし、私はすでにこの問題をクリア済みだった。
 小学生の頃、二人が家に泊まりにきたときに、風呂場で髪の毛を採取していたからね。優一君の物を手に入れるついでではあったのだが。
 いかにもストーカーじみた逸話で、自分でもちょっと引いてしまう。とてもじゃないが他人には言えない。

 木の根元に彼の髪の毛を埋める。準備を整えて祈りを捧げた。
 優弥君の死亡推定時刻は零時前後だったので、夜の十一時にはこの場所に来ていた。
 一時間がすぎて日付が変わっても、なんの反応もなかった。
 十分、二十分、三十分。ただ静かに時間が流れていく。
 やっぱりダメかもしれないな、と諦めかけていたそのとき、ご神木全体が眩い光に包まれ始めた。光の粒子が木の幹や枝葉から立ち昇り、月夜を明るく照らしていく。
 あまりの眩しさに目を閉じてしまう。
 それは一瞬のことだったが、次に目を開けるとあれほど眩しかった光はすべて消えていて、代わりに目の前に見慣れた顔があった。
 ご神木の真ん前に、優弥君が立っていた。
「久しぶり。元気にしてた?」と上げた右手は、背景が透けて見えていた。
 眉唾ものだと思っていたが、噂は本当だったんだ。

   ◇

「ごめんね。私が優弥君を振ったばっかりに、あんなことになってしまって」
「いいんだよ。それはしょうがないことだ。自分の気持ちに嘘をつくのが、一番良くないことだからね」
「でも、私に振られたことで、優弥君はとても苦しんでいたんでしょ?」
「そうだな。だからこそ、あんなことをしてしまったのかもしれない」
「今は落ちついているけれど、彼が死んだあと、沙耶大変だったんだ」
「そうだろうな。沙耶はああ見えて、感受性が豊かだからね。まるで自分のことみたいに痛みを感じてしまったのだろう」
「そうだね」
「あまり落ち込まないようにと、沙耶に言っておいてよ」
「うん。わかったよ」

 優弥君も、沙耶の気持ちに気づいていたのだろうか? 
 訊ねようかと一瞬だけ思うが、余計なお世話だと考え直した。それを伝えたところで、沙耶の心の傷がかさぶたに変わるわけではないのだし。

「優一君も沙耶も、みんな長いこと苦しんでいたけど、ちゃんと前を向けていると思う」
「そう? ならいいんだけど」
「このまま成仏できそう?」
「ああ、そうだ。それなんだけど」

 優一君の顔が真面目なものに変わる。

「綾乃に伝えたいことがあったんだ。だから、今日僕を呼び出してくれて本当に良かった」
「伝えたいことって、なに?」
「優弥に気をつけるんだ」

 文脈に違和感があった。

「ん、……どういうこと? 優弥君は私に何かしようとしているの?」

 すっかり失念していたが、相手は幽霊なのだ。生前と同じように私に好意的とは限らない。身の危険を感じて一歩後ずさる。フクロウの声が遠くで響いた。夜の静けさが突然私の恐怖を駆り立てる。

「それはわからない。だが、僕を殺したのはあいつだから」
「殺したって何? あいつって誰のこと?」

 話の筋道が見えなくなった。

「どういうこと? ちゃんと教えてほしい」
「もしかして……勘違いをしているのかい? ……わかった。最初から順序だてて話そう」

 言葉を選ぶように、優弥君がゆっくりとした口調で語り始める。

「あの日。僕は急用があるからと突然友だちに呼び出されて、彼の家に向かった。……ところが、そいつは用件を言わないし、のらりくらりとはぐらかしてばかりで、まるで時間稼ぎをしているようだった。『どういうことなんだ?』と詰問したら、優弥に頼まれて僕を呼び出したとそう言ったんだ」
「優弥君に頼まれて?」
「そうだ。綾乃と一緒にお祭りを回りたいから、僕を足止めしてほしいと言われていたらしい。いらぬ足止めを食ったと憤慨しながら僕は神社の境内に向かった。そのときすでに君の姿はなくて、そこには優弥だけがいた」

 いやな予感が沸々とわいてきて、背筋が冷え込んでくる。

「あいつは、綾乃に振られちまったよ、と力なく笑った。そんなことをしなくても、正々堂々を告白したら良かったのに、と思ったよ。二人で回りたいと言ってくれたら、僕だって気を使ったのにと。それから、二人でいろいろな話をしながら、家まで帰ることにした」

 優弥君の姿が薄くなってきた。もう、タイムリミットが近いのだろうか。

「橋の上を通りがかったときだった。『綾乃は、お前のことが好きだと言ったんだ』と背中から声がして、驚いて振り向いたときには突き飛ばされたあとだった。橋の欄干を超えて落ちていく途中に聞こえたのは、『お前さえいなければ』という優弥の声だった。このとき思ったんだ。もしかしたら、ここまでがあいつの計画だったのだろうかと。僕は橋から下に転落して、そこからあとの記憶がない。綾乃。気をつけてくれ。優弥の奴は、僕を殺して〝入れ替わろう〟としているのかもしれない。くれぐれも、あいつの行動に気をつけてくれ」

 その声を最後に、〝彼〟の姿は見えなくなった。
 ――99.99%同じDNAを持つ一卵性双生児は外見がよく似ていて、そっくりなことがある。

「……冗談でしょ。じゃあ、今私が付き合っている優一君は、優一君じゃなくて……」
「気づいてしまったようだね」

 背中から声がした。驚いて振り向いたときには。
 グシャ。
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