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芽吹の箱庭
冒険者登録
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「タクミ、まずは受付であなたの身分証を作るわ。リゼさん、彼の冒険者登録をお願いしたいの。」
「ミナさん、お帰りなさい。怪我は・・・なさそうね。無事に帰ってこれたようで安心したわ。それで、こちらの方の登録ね。ようこそ、《蒼銀のギルド》へ。冒険者登録用紙に記入をお願いします。」
カウンターの奥に立つ綺麗なお姉様――リゼ・アルフィーネは、淡い水色の制服に身を包み、微笑を浮かべて僕たちを迎えた。そして優雅な所作で僕の前に一枚の用紙とペンを置いた。
「これを書けば…冒険者になるってことか。」
用紙に書かれている文字は読める。だが、字は書けるのだろうか?日本語でタクミと書いたつもりだが、この世界の言葉に変換されているようだ。良かった。
「では次に魔力の登録を行います。」
彼女はカウンターの奥から、蒼銀の台座を引き寄せた。魔法陣が淡く輝き、空気が震える。
「この台座に手を置いてください。あなたの“存在”そのものが、記録となります。」
僕が手を置くと、台座が微かに脈動し始めた。名前も出身も語らずとも、僕の中の何かが蒼銀の光に包まれて浮かび上がる。
「では、登録に必要な項目を確認いたします。お名前、得意分野……そして、希望する活動範囲。戦闘職、支援職、探索職などから選択できますが、特例として“未分類”もございます。」
得意分野・・・。職業・・・。僕は一瞬迷ったが
「未分類でお願いします。まだ、自分が何に向いているのか……分からないので。」
リゼさんは目を細め、優しく頷いた。
「その選択も、立派な始まりです。では、最後に――このギルドにおいて、あなたが守りたいものは何ですか?」
問いかけは、形式的なものではなかった。ギルドの魔力が、その答えを記録し、今後の依頼や成長に影響を与えるのだ。
「守りたいもの・・・。」
今までそんなことを考えたことはなかった。命の危険を感じたことのない平和な日本で育ち、ブラック企業だったが仲間たちとの団結力は強く仕事の内容自体にはやりがいがあった。だが、守りたいという感情とは違う。
この世界にきて命のやりとりを初めて経験した。そして困っている人を助けたい、と思った。
僕のギフトーー箱庭ーーが役に立つと実感した瞬間でもあった。
「まだ誰かを守る、なんて大それたことは言えないけれど、、困っている誰かを助けたい、と思います。」
最後はリゼの目をしっかりと見つめながら僕の意志を告げた。
その瞬間、登録台座が淡く輝き、蒼銀の紋章が空中に浮かび上がった。ギルド嬢が僕に手渡したのは、銀縁の冒険者証――まだ何も刻まれていない、真新しい証。
「登録完了です。あなたの冒険が、ここから始まります。」
そう言ってリゼさんは僕に向かってニッコリと微笑んだ。
その後に冒険者ランクや依頼の受け方などの説明を受けた。
F級とE級が初心者で、冒険者カードはブロンズ。
F級は探索や簡単な依頼が中心で、ギルド登録+初期依頼達成を一ヶ月以内に行えばE級に進める。ルーキーに優しくギルドからの支援もある。
E級は地域貢献レベル。人助けや物資運搬など。昇格条件は依頼達成数10件+自分より上のランクの冒険者一人の推薦。戦闘以外の貢献も評価対象となる。
ミナが最近なったD級は、小規模な魔物討伐や護衛任務が可能となる。カードの色はシルバー。指定依頼達成+スキル評価となり一気にTHE冒険者な雰囲気だ。
リオが在籍するC級となると中規模任務や遠征が可能と更に任務内容も多様になり、信頼度も高くなる。なので、昇格するにはギルド試験合格+評判が重要となる。カードの色はゴールド。
そしてここからはぐっと人数が減ってくる。
B級。カードの色はプラチナ。高難度任務に挑戦可能で地域の英雄格。特殊依頼達成+推薦状が必要となる。他ギルドとの連携も発生する。
A級。ここまでくると国規模の任務や戦略支援に関与する任務が増える。カードの色は燃えるような深紅だ。戦闘力以外の影響力も評価され、実績+精神的成長の証明という並大抵ではなれなさそうな香りがプンプンする。
そしてトップオブトップはS級。もはや世界に影響を与える存在だ。希少で伝説級の存在。世界的貢献+ギフト覚醒が昇格条件だが、ここまでくると災害級の、国が亡びる案件を解決するくらいのレベルだろう。カードの色は一見真っ黒に見えるが、角度によって濃い紫にも見える。めちゃくちゃカッコイイ! 僕には到底かかわる事ができないであろうランクだが、このカードは憧れる。前世でいうプラチナカード、ブラックカード辺りか。
周囲ではベテランの冒険者たちが談笑し、武器を磨き、依頼を選んでいる。
その空気に混ざるだけで、まるで自分も物語の一部になったような気がした。
不安もある。怖さもある。
でもそれ以上に、胸の奥でふつふつと何かが沸き上がっている。
「ようやく、始まるんだ。」
——自分だけの旅が。
——誰かを救う力が。
——そして、世界を少しだけ変える物語が。
「ミナさん、お帰りなさい。怪我は・・・なさそうね。無事に帰ってこれたようで安心したわ。それで、こちらの方の登録ね。ようこそ、《蒼銀のギルド》へ。冒険者登録用紙に記入をお願いします。」
カウンターの奥に立つ綺麗なお姉様――リゼ・アルフィーネは、淡い水色の制服に身を包み、微笑を浮かべて僕たちを迎えた。そして優雅な所作で僕の前に一枚の用紙とペンを置いた。
「これを書けば…冒険者になるってことか。」
用紙に書かれている文字は読める。だが、字は書けるのだろうか?日本語でタクミと書いたつもりだが、この世界の言葉に変換されているようだ。良かった。
「では次に魔力の登録を行います。」
彼女はカウンターの奥から、蒼銀の台座を引き寄せた。魔法陣が淡く輝き、空気が震える。
「この台座に手を置いてください。あなたの“存在”そのものが、記録となります。」
僕が手を置くと、台座が微かに脈動し始めた。名前も出身も語らずとも、僕の中の何かが蒼銀の光に包まれて浮かび上がる。
「では、登録に必要な項目を確認いたします。お名前、得意分野……そして、希望する活動範囲。戦闘職、支援職、探索職などから選択できますが、特例として“未分類”もございます。」
得意分野・・・。職業・・・。僕は一瞬迷ったが
「未分類でお願いします。まだ、自分が何に向いているのか……分からないので。」
リゼさんは目を細め、優しく頷いた。
「その選択も、立派な始まりです。では、最後に――このギルドにおいて、あなたが守りたいものは何ですか?」
問いかけは、形式的なものではなかった。ギルドの魔力が、その答えを記録し、今後の依頼や成長に影響を与えるのだ。
「守りたいもの・・・。」
今までそんなことを考えたことはなかった。命の危険を感じたことのない平和な日本で育ち、ブラック企業だったが仲間たちとの団結力は強く仕事の内容自体にはやりがいがあった。だが、守りたいという感情とは違う。
この世界にきて命のやりとりを初めて経験した。そして困っている人を助けたい、と思った。
僕のギフトーー箱庭ーーが役に立つと実感した瞬間でもあった。
「まだ誰かを守る、なんて大それたことは言えないけれど、、困っている誰かを助けたい、と思います。」
最後はリゼの目をしっかりと見つめながら僕の意志を告げた。
その瞬間、登録台座が淡く輝き、蒼銀の紋章が空中に浮かび上がった。ギルド嬢が僕に手渡したのは、銀縁の冒険者証――まだ何も刻まれていない、真新しい証。
「登録完了です。あなたの冒険が、ここから始まります。」
そう言ってリゼさんは僕に向かってニッコリと微笑んだ。
その後に冒険者ランクや依頼の受け方などの説明を受けた。
F級とE級が初心者で、冒険者カードはブロンズ。
F級は探索や簡単な依頼が中心で、ギルド登録+初期依頼達成を一ヶ月以内に行えばE級に進める。ルーキーに優しくギルドからの支援もある。
E級は地域貢献レベル。人助けや物資運搬など。昇格条件は依頼達成数10件+自分より上のランクの冒険者一人の推薦。戦闘以外の貢献も評価対象となる。
ミナが最近なったD級は、小規模な魔物討伐や護衛任務が可能となる。カードの色はシルバー。指定依頼達成+スキル評価となり一気にTHE冒険者な雰囲気だ。
リオが在籍するC級となると中規模任務や遠征が可能と更に任務内容も多様になり、信頼度も高くなる。なので、昇格するにはギルド試験合格+評判が重要となる。カードの色はゴールド。
そしてここからはぐっと人数が減ってくる。
B級。カードの色はプラチナ。高難度任務に挑戦可能で地域の英雄格。特殊依頼達成+推薦状が必要となる。他ギルドとの連携も発生する。
A級。ここまでくると国規模の任務や戦略支援に関与する任務が増える。カードの色は燃えるような深紅だ。戦闘力以外の影響力も評価され、実績+精神的成長の証明という並大抵ではなれなさそうな香りがプンプンする。
そしてトップオブトップはS級。もはや世界に影響を与える存在だ。希少で伝説級の存在。世界的貢献+ギフト覚醒が昇格条件だが、ここまでくると災害級の、国が亡びる案件を解決するくらいのレベルだろう。カードの色は一見真っ黒に見えるが、角度によって濃い紫にも見える。めちゃくちゃカッコイイ! 僕には到底かかわる事ができないであろうランクだが、このカードは憧れる。前世でいうプラチナカード、ブラックカード辺りか。
周囲ではベテランの冒険者たちが談笑し、武器を磨き、依頼を選んでいる。
その空気に混ざるだけで、まるで自分も物語の一部になったような気がした。
不安もある。怖さもある。
でもそれ以上に、胸の奥でふつふつと何かが沸き上がっている。
「ようやく、始まるんだ。」
——自分だけの旅が。
——誰かを救う力が。
——そして、世界を少しだけ変える物語が。
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