ボクのツガイは獅子獣人の王様

カムクラ

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5話

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「ふふ、誰かに背中を流してもらうのはいつぶりだろうか。」
 
 
 広い浴場で2人きり。ユキヒョウのニクスは今回の依頼者である獅子獣人の背中を石鹸水で濡れた布で洗う。
 
 ごつごつとした広い背中。金色の体毛。そして立派なたてがみ。体毛が濡れて身体に張り付いているせいで筋肉が際立っている。
 
 洗い残しが無いよう時間をかけて丁寧に洗うと、今度はロワがニクスの背中を洗って、そのあと湯船に一緒に浸かる。
 
 
「ニクス、」
 
 
「はい。」
 
 
「本当に俺の仔を産んでくれるのか?」
 
 
「えっ?」
 
 
「昨日は調子に乗ってノリで色々言ったからな。お前が望むなら、すぐにでもお前が普通の暮らしができるように手助けできる。故郷に返すことも。…もちろん、産んでくれて良いぞ。」
 
 
 ニクスは視線を落とす。
 
 
「家には…帰りたくないです。子供と一緒にいれるなら僕は……この身体は自分ではどうしようもないですし…」
 
 
 ロワはしばらくニクスを見つめて、そしてニクスを抱きしめる。
 
 
「わかった。まぁ、昨日散々抱いた俺が言える口じゃあないか。もうできてるかもしれないし。」
 
 
 お腹をさすられて、ニクスも昨晩の激しいまぐわいを思い出す。何かの階段を登ったような気分になった。
 
 
「これからもよろしくな、ニクス。」
 
 
「はい!」
 
 
 これからも、と言われて思わず元気な返事をすると、頭をわしわしと撫でられる。
 
 
「可愛いなぁお前は。」
 
 
 次期国王は、ひとまわり大きなお兄ちゃんのようだった。
 
 
 朝食はパンとチーズと果物というありふれたものだったが、国王と妃、そしてロワの3人と同じ部屋で食べることになってニクスの一気に背筋が緊張する。
 
 
「思ったより若い子だったのね。身体は大丈夫?」
 
 
 雌の獅子獣人、ロワの母親は穏やかに微笑む。かなりの美人だ。そしてロワの父親はさすが妙齢の獅子獣人で国王、貫禄がある。
 
 
「ロワ様は…とてもお優しかったです。」
 
 
 素直に出た一言だが、知られているとはいえ両親の前で夜の話をされるのは流石に御免だったロワは話題をニクスの部屋のことに変える。
 
 
「しばらくは俺の部屋で我慢してくれないか。」
 
 
「あ…僕はそれで十分です。……というか独りよりその方が…」
 
 
 消え入るような声で付け加えると、男娼らしからぬ発言にロワの母は怪訝そうな顔をし、ロワの父は満更でもなさそうだった。
 
 
「随分懐かれたじゃないか。」
 
 
 ロワは横目でニクスを見る。
 
 
「…別に悪いことじゃないだろ?これから子供を作るんだ。俺だってニクスにできるだけことはする。」
 
 
「そうか。これでようやく安泰だ。」
 
 
 満足げな国王に、ロワ様はふん、と鼻を鳴らした。
 
 
「ニクス、市場に連れて行ってやろう。服もそこで買える。そのローブだけじゃ不便だし。」
 
 
 朝食の後、ニクスはロワに連れられて街の市場へ。着てきた白いローブでは昼間の街に出るには相応しくないので、ロワがタンスの奥から引っ張り出した彼の少年時代の古着を貸してもらった。
 
 古着といっても皇子が来ていたものなので、金の刺繍が施されている絹製のゆったりとした一枚布の服はとても着心地が良い。
 
 一方ロワが着ている赤いジャケットは前が開いていて、その下には何も着ていないのでロワの逞しい腹筋と胸筋が露わになっている。
 
 目に入ると昨晩を思い出して胸がドキドキするのでなるべく街に視線を流した。
 
 ロワは沢山の人に慕われているようで、すれ違う人は大人も子供も笑顔で挨拶をしており、ロワもそれを一人一人返していた。
 
 
「その方はロワ様のお友達ですか?」
 
 
 唐突に聞かれてニクスが口ごもると、ロワがすかさず助け船を出す。
 
 
「友人の弟をしばらく預かることになったんだ。長い間病気で外に出れなかったから今は緊張してるが、良い子だ。」
 
 
 人々の挨拶を捌きつつロワはニクスを衣装屋に連れていき、そこで雄獣人用の紺色のシャツと亜麻色の半ズボンを買い与えた。上質なものだが、デザインはごくごく庶民的なもの。
 
 街に出るならこの服装の方が溶け込みやすい。ロワの服装が派手ながら無駄に豪華ではないのも同じ理由だった。
 
 
「似合ってるぞ。」
 
 
「あ、ありがとうございます…」
 
 
 その場で着替えると大きな手で頭を撫でられる。店の鏡に映ったのはどこにでもいそうなユキヒョウの少年だった。
 
 その後もロワの案内で大きな公園に行ったり、屋台で軽食を買ったりと充実した時間を過ごす。
 
 
「汚されたな。」
 
 
「はい…こんなに砂まみれになるのは久しぶりです…」
 
 
 孤児院を訪れて、そこの子供達とはしゃぎすぎたニクスは宮殿に帰ってからロワに洗われた。もちろん、ニクスが他人に洗われるような歳をとっくに過ぎていることくらい2人ともわかっていたが、ロワは弟ができた感覚でニクスの背中を揉みしだく。
 
 ロワよりも体毛一本一本が長いニクス。ひとりで自分の全身を洗うとなるとかなり時間がかかるのも理由の一つだ。
 
 洗い終わって、広い湯船に浸かって、外に出る前に水をたっぷり含んだ体毛を撫でるように絞る。
 
 濡れた毛が身体に張り付くと、ニクスは華奢なことがわかる。ほっそりとした背中。脇腹から腰にかけてほんのり肉が乗っている。上半身が華奢なこともあって、雄を誘うようなふっくらした腰に見える。
 
 そんなニクスの後ろ姿をみてロワは生唾を飲んだ。薄灰色の豹柄の細身は、とても妖艶だった。
 
 
「ロワ様?」
 
 
 足音に気づいて振り向こうとしたニクスは、後ろから抱擁される。突然股間が温かくなって、ニクスは思わず前屈みになった。ロワの大きな手がニクスの股間を包んでいた。
 
 そんな優しい快楽に、ニクスの雄槍はすぐに反応して固くそそり立った。
 
 
「…昨日散々したし、明日は忙しいから今夜は控えようと思ったんだが…このままじゃあ戻れないな。」
 
 
 耳元で囁かれただけで、ニクスのお腹が疼く。
 
 
「…お互いにな。」
 
 
 ニクスの柔らかい玉袋を指で揉みながら、こちらも隆起した肉棒をニクスの背中に押し付ける。
 
 ロワはそのままニクスを壁まで歩かせると、片手でニクスの雄槍を包んだままもう片方の手でニクスの尻をぐわっと広げて揉む。
 
 
「ロワさま…」
 
 
 ニクスはすでに恍惚としていて、ロワの内腿を愛撫した。それのお返しというようにロワはニクスの首筋を舐め、包んでいた肉棒を、手のひらでこね回す。ニクスの尻尾がピクピク動いて、その可愛らしい様子がロワの興奮を引き立てた。
 
 
「…あっ、」
 
 
「もう出るのか?良いぞ…」
 
 
 他の誰かの手に弄られるのは昨晩も含めて初めてだったニクスはロワのサラサラな手に優しく揉まれて達した。
 
 
「うっ…」
 
 
「おお…」
 
 
 びゅっ、びゅるっ、と白濁が飛び出してロワの手を染めていく。収まると、手のひらいっぱいに出されたそれをロワは舐めとった。
   
 
「さて、」
 
 
 今度は両手でニクスの臀部を広げ、綺麗な穴を広げる。熟れたそこへ突き入れるのに、硬くそそり立つ肉棒を手で支える必要はない。
 
 亀頭を押し付けて、ニクスの腰を引き寄せつつ腰を突き出す。華奢でありながらふっくらしたニクスの腰に、怒張の先が飲み込まれた。
 
 
「ふぁ…」
 
 
 ニクスは一瞬身体をのけぞらせたが、すぐに前屈みになって壁に両手をついた。
 
 ロワはニクスの腰から手を離す。引き寄せなくとも、ニクスの身体の方から吸い付いてくる。そしてロワは、またニクスを後ろから抱きしめた。今度はニクスの腹の奥を貫きながら。
 
 ロワはニクスの内腿に自分の両膝を入れ、開く。そうすれば、ニクスはロワの下腹部に腰を押し付けなければならなくなる。ニクスはさらに前屈みになった。
 
 そのまま前に倒れないようロワがぐいっとニクスの身体を起こさせれば、腹の奥を押し上げている亀頭が奥で擦れてニクスに強烈な刺激を送る。
 
 さらにロワが自身の肉棒を飲み込んでいるニクスのお腹を強めに撫でるとニクスは身体と肉壁を痙攣させながら嬌声を上げた。
 
 
「そこ…あっ……」
 
 
「んー?気持ちいいか?」
 

「だめ…あっ…こし…ぬけちゃう……」
 
  
「いいぞー、お前軽いからな。ほらほら。お前を孕ませる雄だぞ。しっかり馴染ませないとな。」
 
 
 撫で回して、ニクスの声と肉の甘美な刺激を堪能するとロワは一旦膝を閉じてニクスを立たせ、今度はニクスの脚を自身の膝の内側にくるように膝を肩幅開く。
 
 そして腰を引いて肉棒を引き抜き、ニクスの男根の裏側目掛けて突き出した。
 
 
「ひゃうっ…!」
 
 
 ボタボタ、とニクスの雄から白濁が垂れて、ニクスの中がきつく締まる。
 
 間髪入れずに剛直が何度も突き上げ、ニクスはかべに手と顔を押し付けてその衝撃に耐える。ロワの手が内側から突かれているニクスのお腹にあてられ、お腹が突き出そうな激しい快楽にじんわりとした快感が加わった。
 
 やがてロワの肉棒が最奥を突き上げたままドクンと脈を打てばニクスの尻尾がロワの腰に巻きついた。

 
「はぁー…はぁー…」
 
 
「ふぅ…ふふ…もう一回洗わないとな。」
 
 
 ズル、と引き抜けば白濁が漏れてくる。ロワはそれを満足げに眺めてからニクスを抱きかかえて軽く洗う。
 
 続けたい気持ちはあるが、ロワには明日の予定が詰まっている。
 
 身体を乾かして部屋に戻ったら、ロワとニクスはベッドに入った。
 
 
「ニクス、」
 
 
「はい。」
 
 
「…いや、なんというか、」
 
 
 ニクスがロワを見れば、ロワはニクスを抱きしめる。
 
 
「弟がいたらこんな感じなんだろうか。それとも彼女か?」
 
 
「どっちでも…嬉しいです。」
 
 
 ロワは笑って、撫でてからニクスを離して仰向けに戻るとおおあくびをしてからおやすみと言って瞼を閉じた。
 
 忘れていた日常の賑やかさに触れたニクスはやっと解放されたような、なんとも清々しい余韻に浸る。やる事はやっているのに不思議な感覚だった。
 
 そして、ロワが隣にいる安心感に包まれて、疲れていたニクスはすぐに眠りに落ちた。
 
 
 つづく
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