ブリアール公爵家の第二夫人

大城いぬこ

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淫らなロシェル





 熱い吐息が耳をくすぐる。艶かしい抑えた声とお尻から届く振動が私を起こす。 

「ロシェル……ロシェル」

 寝台と私を揺らしながらディオルド様の低い声がした。たくましい腕が巻きつき、苦しさを感じない程度に絞めている。 

 足の間…熱く硬い何かが秘所をこすり、それが何なのか察したとき下腹がうずいた。無意識に力んでしまったのか、秘所から子種が溢れた感触にディオルド様は動きを止めた。 

「…起こしたか」 

 ディオルド様のしていることが理解できず少し混乱して、寝たふりをしようか悩んだけれど、騙せるとは思えなくて小さく頷く。 

「すまん…寝ているお前に」 

 私のうなじに顔を擦り付け、いつものように匂いを嗅いだディオルド様の局部が足の間で跳ねた。 

「…無理をさせた…だからまだ…起きないと思った…」 

 小さな言い訳が聞こえ、巻きつく腕に力が入り、なぜかディオルド様は私の耳を咥え、舐め始めた。 

「…俺は…変態なんだ」 

 変態…なにかしら?無知なことを知られたくないからエコーかダフネに聞いてみようかしら。 

「ディオルド…様」 

 耳を舐められているだけなのに腰が震えて、お尻を動かしてしまった。 

「く……ロシェル…」 

 ディオルド様は呻いたあと、腕に力を込め私を固定して激しく腰を振り始めた。熱く硬い局部が秘所を擦って気持ちがよくて声が出ていた。肌を打ち付ける音が、軋む寝台が、私の欲を昂らせる。 

 どうして繋がらずにこうしているのかわからず、はしたなくも入れてほしいと言ってしまいそうで口を覆う。 

「ぐっ…」 

 私を抱き締めながら体を震わせ、子種を吐き出したディオルド様は荒い呼吸をしながら私の顔に触れた。 

「…なぜ隠す…?痛かったのか?」 

 私はディオルド様と閨を始めて、自分がとても淫らだと知った。

 ブリアール領地で買ってくれた本に女性から男性の体を求めるようなことは淫らであり、それは淑女として望ましくないと書いてあった。 

「いいえ」 

 淑女の基本、その本は貴族令嬢の在り方、貴族夫人の役割り、閨は夫に従う。そんなことが大まかに書かれていた。 

「ロシェル」 

 足の間から局部が抜かれ、体が反転する。乱れた髪が無造作に跳ね、公爵とは思えない姿のディオルド様の困ったような顔と向き合う。 

「怒ってるんだろ?」 

 怒ってないわ、と伝えたくて小さく首を振る。 

「エコーにも怒られたんだ」 

「エコーに?」 

 エコーが怒るなんてどんな悪さをしたの? 

「お前を抱きすぎだとな…お前の体が辛いと」 

「辛くないです。求められるのは嬉しい」 

「だが、俺は意識のないお前に欲をぶつけてるだろ」 

「私が意識を失うのが…ごめんなさい」 

「違う」 

 硬い指先が私の髪に触れ、耳に触れ、頬に触れた。それが心地よくて自ら擦り付ける。 

「一度で終われない俺が悪い」 

 子種を一度吐き出したら終わり…?それは寂しいわ。 

「…それでは短いです。私…繋がっているの…好きです」 

「み……好きか?」 

 ディオルド様は満足そうに嬉しそうに微笑んだ。 

「はい。好き」 

「…俺はもっと好きだぞ」 

「ふふ……」 

 貴族夫人の役割り…私はそれを全うしてないわ。でも…それでもいいと言ってくれたわ……思うままに…思うままに… 

「ロシェル!」 

 私は重い腕を動かし、向かい合うディオルド様の局部へ手を伸ばし触れた。濡れて柔らかい局部に違和感を覚え、視線を向けると腰を引かれて離れてしまった。 

「…なぜ触れた?」 

 なぜ…触れたかったから…擦るのではなく入れてほしかったから… 

「痛くしましたか?」 

「なぜ触れたか聞いてる」 

 ディオルド様は優しい。私のすることなら怒らないような気がする。私がなにを言っても、それがふしだらなことでも。 

「中に欲しかったのです。繋がると気持ちがよくてディオルド様でいっぱいになって幸せな気持ちに…体も」 

 ディオルド様の顔がみるみる険しくなって赤みも増していく。眉間は力み深いしわを作って、歯を食い縛る様はとても素敵な顔だった。 

「ふふ…私…淑女にはなれません…もう…ディオルド様と繋がってから…淫らになってしまった…閨が好きです…でも…ディオルド様の局部はもう閨は終わりと」 

 ディオルド様がお仕事中、私は本を読んで勉強したわ。男性の体の変化も理解したの。局部が固くなると子種を注ぐ準備が、柔らかいなら準備ができていないか、体が疲れているから妻は労るべき。淑女の基本、閨編に書かれていたの。 

「エコーがそんなことを言ったのか?」 

「私が淑女に」 

「違う。俺のい……局部が終わりの状態を詳しくお前に」 

「淑女の基本という本に書かれていたのです」 

 ディオルド様は険しい顔のまま鼻が触れそうなところまで私に近づいた。 

「触れてみろ」 

「…局部に…?」 

「ああ」 

 触れてみろと言うくらいだからいけないことではないのね。閨では女性は積極的に動いてはならないとあったけれど。 

 私は手をさ迷わせ、触れた硬いお腹から下へと向かう。硬い秘毛に触れたと思った瞬間、熱くて硬い、ぬるぬるとした局部に触れ、思わず離してしまった。 

「あ…」 

「確かめてみろ」 

 いまだに険しい顔のディオルド様が睨むように見つめて言った。

 私はゆっくりと触れ、下腹を満たす局部を握る。つるつると張りのある熱くて硬いディオルド様の一部が私の奥まで届くと頭の先まで痺れるような快感に声を上げてしまう。高く強い快感は私の頭を真っ白にして、全てを忘れる瞬間を与えてくれる。ただそこに私とディオルド様がいる世界へ導いてくれる。 

「硬いです…繋がる準備ができています」 

 ディオルド様の顔がますます力み、赤くなっていく。 

「欲しいです」 

「…なんだって?」 

 目の前で伝えたのに聞こえなかったの? 

「入れて欲しいです」 

 寝ぼけているのかしら? 

「ロシェル…これは…お前から誘ったんだぞ」 

「…はい…誘いました」 

 ディオルド様の言う通りだわ。私から誘った。私はふしだらな一面を持っているのね。 

「エコーに…お…怒られ」 

「ふふ、私も怒られます…一緒に謝ります」 

 握っていた局部に願いを伝えるため動かすと手の中で跳ねた。 

「なんて…匂いだ…くそ」 

 ディオルド様は突然起き上がり、私を押した。寝台にうつ伏せになった私に跨がるように乗ったディオルド様に混乱していると、お尻を左右に開かれた感覚に混乱する。 

「…や…ディオルド様…?」 

 この体勢では見て欲しくないところまで見えてしまう。 

「お前が誘った」 

 うわ言のような呟きのあと、秘所に熱い局部が触れたと思った瞬間、大きな衝撃が私を襲った。 

「あああ!」 

「くっ…」 

 貫かれたような衝撃といつもと違う体勢に、混乱しても快感がそれを勝った。

 ディオルド様の局部をどうしてこんなに鮮明に感じるのか、抜かれる度、突かれる度に締め付けているように、握ったときの形が私の中にあると思うだけで強烈な快感に支配される。高ぶりが強くなり全身が強ばる感覚に爪先まで神経が鮮明になってなにかが弾けた。 

「あああ!!」 

「ぐっ…」 

 弾けたから、頭が真っ白になったから止まって欲しくてもディオルド様は私の腰が浮くほど突き上げ、また下腹がきゅうっとなる感覚になにかが出そうで必死に力んだ。 

「や!駄目!!ああ!」 

 激しく軋む寝台の音が聞こえなくなるほど混乱した。 

「ロシェル!くっ…」 

 腰を強く掴まれ、押し付けられ、私の奥へ子種が送られる。 

「や…や…あ…」 

 私は必死に力んだけど、秘所からなにかが出る感覚と強い快感に涙が溢れ、視界が弾ける。全身が 脱力し、寝台に張りついたようになっていく。

 私はきっと漏らしたわ…でもこの体勢ならディオルド様に知られずに…濡らさずに……でも寝台は…きっと… 

「ロシェル…ロシェル」 

 私の名を呼びながら覆い被さるディオルド様と視線が合い、恥ずかしくてそらしてしまった。 

「ロシェル…重いか?痛むか?」 

 ディオルド様は私に体重を乗せてないわ。それでも労るように尋ねるディオルド様の優しさが好きだけれど、今はどうやって漏らしてしまったことを知られずに済むか考えてしまう。 

「離れ…て」 

 鼻が利くというディオルド様に知られてしまう。 

「湯に…入ってください」 

「ロシェル…なんだ…ロシェル…ん…?」 

 私の上で動くディオルド様は寝台と私の体の間に手を入れ秘所に向かった。 

「あ!」







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