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3話 はじめての課題
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「ああ、もう少しだよ、もう少しの辛抱だ、薬をもらって、楽になるからね、しっかり首に手を回していなさい」
エレベーターの中で…どんどん意識が遠のいていく。
息が
私…死んじゃうの?
くるしい
こんなに叫んでいるのに声にならない…息も出ない…
ダメなの…?
どうせ
どうせ死ぬなら
このままこの人の腕の中で死にたい
かいちょー・・・・・・。
暗い…なにここどこ
もやってる。
歩いてみる。
歩くって、、体が、、、ないっ?
えっもしかして私死んじゃったの!?
ちょっと待って、笑
「会長、こちらへ」
「ああ、これは」
「やはりそうか?」
「ですね」
「すみません、ストレッチャーへ寝かせてもらえますか、アドレナリン打ちます」
「まだ効かないのか」
「まだなんとも…進行がとても早いですね。10分くらい様子を見ましょう」
「10分!?間に合うのか、それで。アドレナリンが効かない可能性は?」
「それは…血圧の薬を常用しているとありえますがそういうケースは非常に少ないです。彼女は投薬はされてますか?」
「それはないと思うが」
「もしその場合は別の薬剤になるのですがここには置いてないんです。あと輸液も…アドレナリンを打って待つしかないんです」
「そうか」
「マズイ、AED」
「はいっ」
「蘇生準備」
「蘇生?そんなにひどいのか」
「わかりません、ただ対処するしかないんですよ。血液と酸素が止まらないように…脳に回らなくなったら危険です」
「早く、胸骨圧迫」
「人工呼吸」
「AED装着します」
ーーシンデンズヲシラベテイマスーー
えっ
会長が見える
わたし
どこにいるの
からだがない!?
ええっ?
もしかして…死‥?
ーーデンキショックガヒツヨウデスーージュウデンシテイマスー
会長……
ドキドキ…
アレ?
体がないのにドキドキするんだ(笑)
「ダメか・・・」
大好きな
低いセクシーな
会長の声が
すうって通りぬけていく
「ああ...」
「息が」
「大丈夫です、まだ…」
会長! 私、ここにいるんだけど。
ーーカラダカラハナレテクダサイーーボタンヲオシテクダサイーー
###########
ーーデンキショックヲオコナイマシターー
「会長……」
あったかい
体がないのに
あったかい?
ほわ~んて
なにかに包まれてるみたいな
なつかしい匂い…
キラキラ…
なんか降ってきた
まぶしい…
えっ
「脈戻ってます」
「助かったー」
上から声が聞こえる
上?
私体に戻った…の?
抱きしめられてるみたいに
あったかい……
「救急車きましたーーー」
「ああ、あぶなかった…よし、このまま」
「会長!」
「秘書室長」
「会長、どうなさったんですか、まあ、市川さん!これは…一体」
「ショック状態になっててーー応急処置をしていたところです」
「ショック状態?」
「上で倒れたんだ」
「上で!?申し訳ございません、気づきませんでしたわ」
「いや」
「会長、お顔が真っ青ですわ」
「そうか」
「なんとか息は吹き返しました。あとは病院で」
「息が止まってたの」
「ええ、ほんの数分ですが」
「本当に大丈夫?後遺症とか」
「また、病院から連絡します」
「そう」
「準備整いました。同行される方ははやく乗ってください」
「会長」
「すまない。私も一緒に行くのであとのことはまかせる」
「ええ、ええ、もう言ってありますわ。会長もお医者様にみていただいた方がーー」
「ありがとう…それじゃ頼んだよ」
「はい。お気をつけて」
「処置はアドレナリン剤と電気ショック一回ですね」
「はい」
「会長、大丈夫ですか、顔色が」
「ふー…心臓に悪いな」
「ホントに。急変するから…焦りますよね」
「キミがうまく対処してくれてよかったよ」
「そんな、当たり前のことです」
「ああ、だが正直もうダメかと…」
「会長、あのーー」
「ん?」
「付かぬ事をお伺いしますが、ごけっこん…されてるんでしたっけ」
「いや、してないよ。なんだ?」
「いえ、あの、されてたかな…とふと気になったものですから、すみません」
「よく言われるんだ。そろそろ…。だがとてもそんな余裕がなくて」
「そ、そーですよね、ははは、すみません、きにしないでください、俺一体何言ってるんだろう」
「すみません、静かにしてもらえませんか、心音とってるんで」
「あ、すすすすみません、俺としたことが」
「結婚か…」
いにしへの昔からーー
乙女の目覚めの特効薬は王子様のキスときまっている
厳密に言うと今のはキスじゃないけど…まあいいじゃん
日頃色々こうるさいけど
ちゃんと私を助けてくれた
かいちょー…
ありがとう
これからも
よろしくね
「ん・・・・・・」
「目を覚ました!」
……会長?
「全く君は! 驚かせないでくれ!!」
「まあまあ、なるあき、落ち着いて」
え?誰。
「……父だよ。心配して来てくれたんだ…。君、あやうく死にかけたんだぞ!」
「またそんな言い方をして……。さっきまでお前が死んだような顔してたじゃないか。ーーすみませんねえ、市川さん、せがれがこんな天邪鬼で。まあ、ゆっくり休養してまた面倒見てやってください」
「は、はあ…」
会長のホッとしたような呆れたような顔。
挨拶しようと体を動かした。
力が入らない。
「ああ、いいですよ、そのままで。声が聞けて一安心だ。寝てなさい、寝てなさい」
優しい声…会長の…お父さん?
「ほら、なるあき、帰ろう……」
お父さんが会長の腕をとって出て行った。ぱたんとドアが閉まる。
会長室にいたんだよね。
苦しくて、会長に突進したのは覚えてる。
またやっちゃったか、私…。
よくこれで首にならないな。(笑)
いい加減、気を付けないとなー、子供じゃないんだし・・・。
一瞬・・・、
あの世とこの世の境にいた気がする。
意識のない私の周りに一杯人がいて・・・。
皆が私を助けてくれたんだね。
ありがとう・・・。
そしてまたまた会長に運んでもらっちゃった・・・。
これもいい加減にしないと汗。
薄暗い病室。看護師さんが脈を図ってる。
「もう大丈夫ね。…ゆっくり休んでくださいね」
「はい」
「・・そばに人がいらしてよかったですね」
「え」
「もし一人だったら、対応が遅れますからね。ほんとうによかった。あなた、ラッキーだったわね」
ラッキー・・・。
なんか、それだけで生きてる気がするわ、私。
いつもすみません・・・会長。
エレベーターの中で…どんどん意識が遠のいていく。
息が
私…死んじゃうの?
くるしい
こんなに叫んでいるのに声にならない…息も出ない…
ダメなの…?
どうせ
どうせ死ぬなら
このままこの人の腕の中で死にたい
かいちょー・・・・・・。
暗い…なにここどこ
もやってる。
歩いてみる。
歩くって、、体が、、、ないっ?
えっもしかして私死んじゃったの!?
ちょっと待って、笑
「会長、こちらへ」
「ああ、これは」
「やはりそうか?」
「ですね」
「すみません、ストレッチャーへ寝かせてもらえますか、アドレナリン打ちます」
「まだ効かないのか」
「まだなんとも…進行がとても早いですね。10分くらい様子を見ましょう」
「10分!?間に合うのか、それで。アドレナリンが効かない可能性は?」
「それは…血圧の薬を常用しているとありえますがそういうケースは非常に少ないです。彼女は投薬はされてますか?」
「それはないと思うが」
「もしその場合は別の薬剤になるのですがここには置いてないんです。あと輸液も…アドレナリンを打って待つしかないんです」
「そうか」
「マズイ、AED」
「はいっ」
「蘇生準備」
「蘇生?そんなにひどいのか」
「わかりません、ただ対処するしかないんですよ。血液と酸素が止まらないように…脳に回らなくなったら危険です」
「早く、胸骨圧迫」
「人工呼吸」
「AED装着します」
ーーシンデンズヲシラベテイマスーー
えっ
会長が見える
わたし
どこにいるの
からだがない!?
ええっ?
もしかして…死‥?
ーーデンキショックガヒツヨウデスーージュウデンシテイマスー
会長……
ドキドキ…
アレ?
体がないのにドキドキするんだ(笑)
「ダメか・・・」
大好きな
低いセクシーな
会長の声が
すうって通りぬけていく
「ああ...」
「息が」
「大丈夫です、まだ…」
会長! 私、ここにいるんだけど。
ーーカラダカラハナレテクダサイーーボタンヲオシテクダサイーー
###########
ーーデンキショックヲオコナイマシターー
「会長……」
あったかい
体がないのに
あったかい?
ほわ~んて
なにかに包まれてるみたいな
なつかしい匂い…
キラキラ…
なんか降ってきた
まぶしい…
えっ
「脈戻ってます」
「助かったー」
上から声が聞こえる
上?
私体に戻った…の?
抱きしめられてるみたいに
あったかい……
「救急車きましたーーー」
「ああ、あぶなかった…よし、このまま」
「会長!」
「秘書室長」
「会長、どうなさったんですか、まあ、市川さん!これは…一体」
「ショック状態になっててーー応急処置をしていたところです」
「ショック状態?」
「上で倒れたんだ」
「上で!?申し訳ございません、気づきませんでしたわ」
「いや」
「会長、お顔が真っ青ですわ」
「そうか」
「なんとか息は吹き返しました。あとは病院で」
「息が止まってたの」
「ええ、ほんの数分ですが」
「本当に大丈夫?後遺症とか」
「また、病院から連絡します」
「そう」
「準備整いました。同行される方ははやく乗ってください」
「会長」
「すまない。私も一緒に行くのであとのことはまかせる」
「ええ、ええ、もう言ってありますわ。会長もお医者様にみていただいた方がーー」
「ありがとう…それじゃ頼んだよ」
「はい。お気をつけて」
「処置はアドレナリン剤と電気ショック一回ですね」
「はい」
「会長、大丈夫ですか、顔色が」
「ふー…心臓に悪いな」
「ホントに。急変するから…焦りますよね」
「キミがうまく対処してくれてよかったよ」
「そんな、当たり前のことです」
「ああ、だが正直もうダメかと…」
「会長、あのーー」
「ん?」
「付かぬ事をお伺いしますが、ごけっこん…されてるんでしたっけ」
「いや、してないよ。なんだ?」
「いえ、あの、されてたかな…とふと気になったものですから、すみません」
「よく言われるんだ。そろそろ…。だがとてもそんな余裕がなくて」
「そ、そーですよね、ははは、すみません、きにしないでください、俺一体何言ってるんだろう」
「すみません、静かにしてもらえませんか、心音とってるんで」
「あ、すすすすみません、俺としたことが」
「結婚か…」
いにしへの昔からーー
乙女の目覚めの特効薬は王子様のキスときまっている
厳密に言うと今のはキスじゃないけど…まあいいじゃん
日頃色々こうるさいけど
ちゃんと私を助けてくれた
かいちょー…
ありがとう
これからも
よろしくね
「ん・・・・・・」
「目を覚ました!」
……会長?
「全く君は! 驚かせないでくれ!!」
「まあまあ、なるあき、落ち着いて」
え?誰。
「……父だよ。心配して来てくれたんだ…。君、あやうく死にかけたんだぞ!」
「またそんな言い方をして……。さっきまでお前が死んだような顔してたじゃないか。ーーすみませんねえ、市川さん、せがれがこんな天邪鬼で。まあ、ゆっくり休養してまた面倒見てやってください」
「は、はあ…」
会長のホッとしたような呆れたような顔。
挨拶しようと体を動かした。
力が入らない。
「ああ、いいですよ、そのままで。声が聞けて一安心だ。寝てなさい、寝てなさい」
優しい声…会長の…お父さん?
「ほら、なるあき、帰ろう……」
お父さんが会長の腕をとって出て行った。ぱたんとドアが閉まる。
会長室にいたんだよね。
苦しくて、会長に突進したのは覚えてる。
またやっちゃったか、私…。
よくこれで首にならないな。(笑)
いい加減、気を付けないとなー、子供じゃないんだし・・・。
一瞬・・・、
あの世とこの世の境にいた気がする。
意識のない私の周りに一杯人がいて・・・。
皆が私を助けてくれたんだね。
ありがとう・・・。
そしてまたまた会長に運んでもらっちゃった・・・。
これもいい加減にしないと汗。
薄暗い病室。看護師さんが脈を図ってる。
「もう大丈夫ね。…ゆっくり休んでくださいね」
「はい」
「・・そばに人がいらしてよかったですね」
「え」
「もし一人だったら、対応が遅れますからね。ほんとうによかった。あなた、ラッキーだったわね」
ラッキー・・・。
なんか、それだけで生きてる気がするわ、私。
いつもすみません・・・会長。
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