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2章 ドラゴンステーキを求めて
2章ー5 やっとドラゴンステーキを求める幼女達
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「で、クロノ? はれてこの家はあなたの物になったわけだけど、どうするの?」
「どうするの? とは」
ハルカの問題を解決した後、なぜか外にいなかった店主を探し、商店まで戻るともともと安いのに、当初よりもかなり値引いてこの家を売ってくれたのだ。
どうしてだろうか?
「あなた騎士なのよね? この時代の騎士がどんな立場にあるのか私は詳しくはないけど、それでも貴族の一員みたいなものなんでしょ? 家のお披露目とか、パーティーとかよ」
「あぁ、そういうことね。正直なところ、曰く付きのこの家でパーティーやってもだれも来ないよね? それに僕はそういう上流階級の知り合いはいないし」
なんて、感じて暗にめんどくさいからやらないって流れを作ろうとしていると、
「ねぇ、ねぇ! ぱーてー、ってあのぱーてー?」
そんな言葉とともに引っ張られた場所をみるとエレナが下から僕を見上げていた。
その目はキラキラと、夜空に散らばる星よりも輝いている。
「う~ん、エレナがいうパーティーが、どのパーティーかわからないけど―」
「エレちゃん! パーティーってのはね、美味しいご飯をたくさん用意して、仲のいい友達を沢山呼んで遊ぶことよ」
そうビシッと言い切るハルカ。それを聞いてエレナの目がいっそう輝きを増す。目だけでなく、口元からもなにか輝きを放つものがジュルリと垂れて――
「おねえちゃん、それやろぉ~」
「うん、やろう! これはもう決定だよね?」
と、もう一人口物を腕で拭きながらこちらを見る姿が。もちろんハルカだ。
君も食いしん坊キャラか? と思った僕の思考を読んだかのようにすぐにハルカが慌てて言い訳をする。
「ここ数百年は霊体だったから料理を食べれなかったのよ。だ・か・ら・よ!! だから」
「おにいちゃん! レーナちゃん呼んでもいい?」
「私は食いしん坊キャラなんかじゃないわよ」
「あっ、リサちゃんも呼ぶの! それでエレナのおへやみせる!」
「あなたに数百年も目の前のごちそうを我慢する苦しみがわかる?」
エレナとハルカがそれぞれ好き勝手に話すので収集がつかない。
僕はひたすらにうん、うんと頷き2人の話が終わるのを待つ。
―2人の話が終わるまでしばしお待ちください―
「「きいてる?(の)?」」
聞いてません。とは言えないのは男の性だろうか?
ここでその言葉を言えばもう一度最初からループしそうな気がしてならない。
僕はとりあえず、
「わかった、パーティーはやろう。貴族を呼ぶかどうかは置いておいて、パーティーはやろう」
「やった「わーい」」
2人の喜ぶ姿を見て、まず最初の掴みはOKだと確信する。次に
「エレナのお友達はちゃんとパパやママに話をしていいって言われたお友達を呼んでもいいよ。ハルカはなにか特に食べたいってものがあるの?」
と、再び喜びの声を上げるエレナ。ハルカはというと
「いざそう聞かれると困るわね・・・」
「エレナ、ドラゴンステーキがいい! あれ美味しいの!!」
「えっ、ドラゴンステーキ!?」
エレナの言葉に驚きを見せるハルカ。
「ドラゴンステーキなんてもの普通に流通してるはずないわよね? そんなものが簡単に流通するほど冒険者たちが強いのなら私ももっとピンチになってたはずだし・・・」
疑問に思うハルカに僕は広場での出来事を説明する。
「そーゆーことね。わかったわ。ならなおさらね。エレちゃん、本物のドラゴンステーキを食べさせてあげるわ」
「エレナたべたことあゆよ?」
熱っぽく語るハルカにエレナはそっけなく返す。が、続くハルカの言葉には簡単に返せない。
「それよりももっと美味しいやつよ、しかも食べきれないほどたくさんね」
「ほ、ほんとぉ? おじさんのやつよりも??」
先ほどのそっけなさはどこへやら。
ハルカにぐぐっとせまるエレナ。
そんなエレナにハルカは胸を張り
「もちのろんよ!!」
「おぉぉぉぉ」
なぜかエレナの瞳にはハルカへの尊敬の色が見える。
「てなわけで、ちょっとドラゴン狩ってくるわね。こう見えても勇者だったんだから上位竜ぐらいなら一人でも、は厳しくても普通の属性竜やその下のただの成龍なら余裕のよっちゃんよ!」
ハルカ、ホントに君の年齢は・・・。
藪蛇になりそうなのでここらへ思考を止めよう。
「せっかくだし、僕たちも行くよ」
「危ないわよ、私は余裕って言ったけど、あれだけの魔法を使えるあなたはともかくエレちゃんやそっちのワンちゃんじゃ」
「そっちも大丈夫だから」
「う~ん、なんか特別なアイテムでもあるかしら? まぁ、いいわ。それじゃ、ドラゴンステーキ目指してがんばるぞぉ~」
「「おーーーー」」
ハルカの号令の下僕とエレナの掛け声が辺りに響く。
そしてなんとか、ループは避けれたみたいだと、そっと胸をなでおろす僕。
*道中*
ハルカ(以下ハ):本当に大丈夫なのあの二人? 竜は普通に強いのよ?
クロノ(以下ク):ハルカが大丈夫なら大丈夫だよ
ハ:私が基準って私のステータス知ってるの?
ク:知ってるよ。言葉であれこれ説明するよりは見た方が早いかな。
ハ:えっ? 知ってる?
クロノがエレナとポチのステータスだけをハルカに知らせる。
ハ:なによこれ、エレちゃんは私より能力低いとはいえ、一流以上の能力だし。え、なにただのエルフじゃなくてハイエルフ!? 伝説だと思ってたわよ、ハイエルフの存在なんて。それが実際するとはね、ホントに驚いたわ。それにこっちのワンちゃんは、魔王って。しかも私たちが生死をかけて倒した魔王のさらに上だなんて・・・。
ク:(エレナのスキルは隠しておいて正解だったかな、また徐々に知らせていこう)
「どうするの? とは」
ハルカの問題を解決した後、なぜか外にいなかった店主を探し、商店まで戻るともともと安いのに、当初よりもかなり値引いてこの家を売ってくれたのだ。
どうしてだろうか?
「あなた騎士なのよね? この時代の騎士がどんな立場にあるのか私は詳しくはないけど、それでも貴族の一員みたいなものなんでしょ? 家のお披露目とか、パーティーとかよ」
「あぁ、そういうことね。正直なところ、曰く付きのこの家でパーティーやってもだれも来ないよね? それに僕はそういう上流階級の知り合いはいないし」
なんて、感じて暗にめんどくさいからやらないって流れを作ろうとしていると、
「ねぇ、ねぇ! ぱーてー、ってあのぱーてー?」
そんな言葉とともに引っ張られた場所をみるとエレナが下から僕を見上げていた。
その目はキラキラと、夜空に散らばる星よりも輝いている。
「う~ん、エレナがいうパーティーが、どのパーティーかわからないけど―」
「エレちゃん! パーティーってのはね、美味しいご飯をたくさん用意して、仲のいい友達を沢山呼んで遊ぶことよ」
そうビシッと言い切るハルカ。それを聞いてエレナの目がいっそう輝きを増す。目だけでなく、口元からもなにか輝きを放つものがジュルリと垂れて――
「おねえちゃん、それやろぉ~」
「うん、やろう! これはもう決定だよね?」
と、もう一人口物を腕で拭きながらこちらを見る姿が。もちろんハルカだ。
君も食いしん坊キャラか? と思った僕の思考を読んだかのようにすぐにハルカが慌てて言い訳をする。
「ここ数百年は霊体だったから料理を食べれなかったのよ。だ・か・ら・よ!! だから」
「おにいちゃん! レーナちゃん呼んでもいい?」
「私は食いしん坊キャラなんかじゃないわよ」
「あっ、リサちゃんも呼ぶの! それでエレナのおへやみせる!」
「あなたに数百年も目の前のごちそうを我慢する苦しみがわかる?」
エレナとハルカがそれぞれ好き勝手に話すので収集がつかない。
僕はひたすらにうん、うんと頷き2人の話が終わるのを待つ。
―2人の話が終わるまでしばしお待ちください―
「「きいてる?(の)?」」
聞いてません。とは言えないのは男の性だろうか?
ここでその言葉を言えばもう一度最初からループしそうな気がしてならない。
僕はとりあえず、
「わかった、パーティーはやろう。貴族を呼ぶかどうかは置いておいて、パーティーはやろう」
「やった「わーい」」
2人の喜ぶ姿を見て、まず最初の掴みはOKだと確信する。次に
「エレナのお友達はちゃんとパパやママに話をしていいって言われたお友達を呼んでもいいよ。ハルカはなにか特に食べたいってものがあるの?」
と、再び喜びの声を上げるエレナ。ハルカはというと
「いざそう聞かれると困るわね・・・」
「エレナ、ドラゴンステーキがいい! あれ美味しいの!!」
「えっ、ドラゴンステーキ!?」
エレナの言葉に驚きを見せるハルカ。
「ドラゴンステーキなんてもの普通に流通してるはずないわよね? そんなものが簡単に流通するほど冒険者たちが強いのなら私ももっとピンチになってたはずだし・・・」
疑問に思うハルカに僕は広場での出来事を説明する。
「そーゆーことね。わかったわ。ならなおさらね。エレちゃん、本物のドラゴンステーキを食べさせてあげるわ」
「エレナたべたことあゆよ?」
熱っぽく語るハルカにエレナはそっけなく返す。が、続くハルカの言葉には簡単に返せない。
「それよりももっと美味しいやつよ、しかも食べきれないほどたくさんね」
「ほ、ほんとぉ? おじさんのやつよりも??」
先ほどのそっけなさはどこへやら。
ハルカにぐぐっとせまるエレナ。
そんなエレナにハルカは胸を張り
「もちのろんよ!!」
「おぉぉぉぉ」
なぜかエレナの瞳にはハルカへの尊敬の色が見える。
「てなわけで、ちょっとドラゴン狩ってくるわね。こう見えても勇者だったんだから上位竜ぐらいなら一人でも、は厳しくても普通の属性竜やその下のただの成龍なら余裕のよっちゃんよ!」
ハルカ、ホントに君の年齢は・・・。
藪蛇になりそうなのでここらへ思考を止めよう。
「せっかくだし、僕たちも行くよ」
「危ないわよ、私は余裕って言ったけど、あれだけの魔法を使えるあなたはともかくエレちゃんやそっちのワンちゃんじゃ」
「そっちも大丈夫だから」
「う~ん、なんか特別なアイテムでもあるかしら? まぁ、いいわ。それじゃ、ドラゴンステーキ目指してがんばるぞぉ~」
「「おーーーー」」
ハルカの号令の下僕とエレナの掛け声が辺りに響く。
そしてなんとか、ループは避けれたみたいだと、そっと胸をなでおろす僕。
*道中*
ハルカ(以下ハ):本当に大丈夫なのあの二人? 竜は普通に強いのよ?
クロノ(以下ク):ハルカが大丈夫なら大丈夫だよ
ハ:私が基準って私のステータス知ってるの?
ク:知ってるよ。言葉であれこれ説明するよりは見た方が早いかな。
ハ:えっ? 知ってる?
クロノがエレナとポチのステータスだけをハルカに知らせる。
ハ:なによこれ、エレちゃんは私より能力低いとはいえ、一流以上の能力だし。え、なにただのエルフじゃなくてハイエルフ!? 伝説だと思ってたわよ、ハイエルフの存在なんて。それが実際するとはね、ホントに驚いたわ。それにこっちのワンちゃんは、魔王って。しかも私たちが生死をかけて倒した魔王のさらに上だなんて・・・。
ク:(エレナのスキルは隠しておいて正解だったかな、また徐々に知らせていこう)
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