83 / 107
番外編
3
しおりを挟む
「旭陽、旭陽」
「……ん」
そよ風にも浚われそうな囁きによって、ぼんやりと意識が浮上した。
「起きた」
開いた視界いっぱいを覆う顔が緩み、弾んだ声で呟く。
覚醒しきっていない頭でそれを眺め、首元に腕を回す。
引き寄せて口を塞ごうとすれば、慌てた声に遮られた。
「まッ、待て旭陽、寝起きにそんなことされたら反応しちゃうだろ! 襲っちまうから!」
嫌と言った覚えはねえが?
随分今更な制止に瞬けば、背中に腕が回されて上半身を引き起こされる。
いつの間にか、並んでいたはずの晃に膝枕されていたらしい。
先に目覚めた男が、おれの顔を一番よく眺めていられる姿勢を考えて移動したってところだろう。
勝手な行為ではあるが、目覚めを晃の顔に出迎えられるのは好ましい。不問にしてやるか。
「ほら。旭陽と一緒に見ようと思って起こしたんだ」
晃の首筋から落ちた手に肌色の手が重ねられ、指が絡まってくる。
最近筋肉が付いてきた胸板へ背を引き寄せられ、後ろから抱き締められた。
背後から抱かれるのはあまり好きじゃない。
晃の顔が見えないのも、したい時に口吻けられないのも退屈だ。
だが髪に擦り寄られる感触と絡んだ指に緩和されると、存外悪くない心地になった。
まあ、逃がさないとばかりに足まで絡んできてるのが一番の理由だろうが。
手も足もおれを絡め取ることに夢中になって、自分自身の身動きも取りづらくしている。
晃が自覚しているのかは知らねえが、おれを留めておくためなら一切我が身を省みはしねえ男だ。
気付いていても気にしないだろう。
気分が良くなって、示される通りに前方へ視線を向けた。
それなりに明るかった周囲はすっかり闇に沈んでいるが、蛍火に似た淡い光球に照らし出されて暗さは感じない。
真っ直ぐ見据えた先に、天まで届く巨木が聳え立っている。
樹木そのものが光を放っており、溢れた光が触れた先々に魔力が灯って生気が生まれていた。
「この森の中枢なんだと。最初期のトレントが姿を変えた樹木らしい。普段は見えないけど、五十年に一度の祭りの日だけ見えるようになるんだってさ」
柔らかい光に顔を向けて、晃が感慨深い声音を出す。
正確には、普段は空間の狭間に存在しているからこの世界からは認識出来ねえ、だな。
五十年に一度こっちに戻ってきて、集め続けた様々な世界の魔力を吐き出している。
王としての魔力は晃に渡していても、覚醒した魔王自身はおれだ。
初代魔王の時代から生きているものは、正しく存在を認知して勝手に知識を渡してくる。
久しく覚醒した王に見えていなかった者が、溢れんばかりの歓喜を伝えてきた。
聞き流しながら、「キレイだよな」と呑気に感心している声に相槌を打つ。
すると、不意に巨木がぶるりと大きく震えた。
「っ、ん!? 今……」
背後の体が跳ね、驚きの声を上げる。
警戒が灯っていないのは、どれだけ旧くともトレント――魔族が、自分やおれに害を与えるはずがないという信頼からだろうな。
随分と魔王らしくなった。
満足しているおれと混乱している晃の前で、巨木の震えが大きくなっていく。
やがて震えが絶頂に達すると、巨大な光の塊が目の前に弾け飛んできた。
「……え? これ……ん?」
混乱している晃の、おれと絡んでいる方の手を引き寄せる。
互いに指を繋いでいる手を前に出せば、凝縮されて小さくなっていく光が掌の上に移動してきた。
「……布?」
光が弾け、どろりと溶けて質量を持って垂れ下がる。
透き通った金色を覗き込み、晃が不思議がる声を零した。
「いや、これは……樹液だな」
「樹液!?」
軽く持ち上げ、光に翳す。訂正すると、背後の声が驚愕に変わった。
まあ液体じゃねえからな、どう見ても。
樹液と言っても、これはトレントとなった木が分泌したもの。
幾種類かこの世界に存在する、《命の雫》の一種だ。
動物で言うところの血液であり、かつてトレントが矢鱈と人間どもに狙われた理由の一端だ。
「魔王サマに捧げますってこったろ。良かったじゃねえか。原種トレントの樹液なんざ、金でも権力でも手に入るもんじゃねえぜ」
絡んでいた指を解いて、好きに使えよと手に乗せてやる。
おれに捧げられた物だ。晃にやろうがおれの勝手だろう。
「……何に使うものなんだ?」
「所有者の魔力に応じて、どんな形にでも如何なる硬度にでも変質するとか見たぜ。何でも好きなモン作りゃいいだろ」
まだ晃の体温を残している指を背後に回し、そっと顎下の薄い皮膚を擽ってやる。
なぞり下ろした喉がひくつくのを感じながら、飴色の髪に頬をすり寄せた。
好きに使えと言やあ、まあおれに使おうとするだろう。
最近見るからにそわついてたよな……良い機会だと指輪でも作るか?
どんな反応をするのかと楽しみに眺めていると、布状の金色が半分に分かれた。
晃が魔力を籠めているのが見える。
意外と悩まなかったな。元から何か作りたいものがあったらしい。
何も口を挟まずにいると、恭しいまでの丁寧さで片手を掬い上げられる。
やっぱ指輪か?
考え方は魔王らしくなってきても、人間の習慣の幾つかは根付いてるもんだからな。
「旭陽」
どうするのか、始終を眼に収めようと思っていた。
だが呼ばれて首を捻れば、熱を帯びた瞳にぶつかる。
おれを食い尽くさんとしている時の眼差しだ。
意識を奪われた瞬間、噛み付くように口を塞がれた。
「ッん! っぁ、ふっゥッ、ッンぁ……ッ、っ」
最初から深く重なって、熱い舌が急いた力で絡み付いてくる。
手を掬い取られたまま、手首もなぞられている感覚がした。
だがそちらに目を向ける余裕はない。
溢れ出した唾液を啜られ、じゅうじゅうと舌を吸い上げられた。
「っんんぅ……ッ、っァ! ふ、ぅっ……ア……ッ」
腰が震え、体から急速に力が抜けていく。
ずる、と喉口を舌で擦り上げられた。
がくりと腰が跳ねれば、突然口吻けが解かれる。
「ッん、ンあッ! っぁ……、?」
太い舌が口腔のあちこちを擦りながら抜け出していく感覚に、また腰が揺れる。
ぼやけた視界で晃を捕らえるが、急にキスを中断した理由は見付からない。
眉を寄せれば、熱量を増した瞳が困った様子で細まった。
「そんな物足りなさそうな目するなよ、旭陽……お前が泣くまで口の中ぐちゃぐちゃにしてやりたくなる」
……どれだけおれが泣いても、ますます興奮して犯してくる男が何言ってんだ。
呆れた目を向けてやる。
自分でも苦しい言い分だと気付いたのか、照れた笑みを浮かべてから視線を落とした。
同じ方向へおれも視線を向ける。
そこでようやく、自分の手首で金色が光っていることに気付いた。
「ずっと……お前のここに、俺の選んだ輪を通してやりたいと思ってたんだ」
うっとりと熱い吐息を零した男が、おれの手と其れの隙間を撫でる。
口腔を弄られている最中、晃になぞられている感覚がしていた手首。
そこに、細い金の腕輪が巻き付いていた。
軽く手を持ち上げてみると、くるりと回って肌の上で滑る。
手首を固定するような太さではなく、多少だがゆったりとした余裕もあって動きが阻害されることはない。
金色の珠がひとつ煌いていて、一見はそこから外せるように見えた。
だが魔力の流れは完全におれの手首を巻いて、僅かな綻びもなく巡っている。
外せそうに見えるのは外見だけで、実際は取り外しを想定した造りにはなっていないのが見て取れた。
「……ん」
そよ風にも浚われそうな囁きによって、ぼんやりと意識が浮上した。
「起きた」
開いた視界いっぱいを覆う顔が緩み、弾んだ声で呟く。
覚醒しきっていない頭でそれを眺め、首元に腕を回す。
引き寄せて口を塞ごうとすれば、慌てた声に遮られた。
「まッ、待て旭陽、寝起きにそんなことされたら反応しちゃうだろ! 襲っちまうから!」
嫌と言った覚えはねえが?
随分今更な制止に瞬けば、背中に腕が回されて上半身を引き起こされる。
いつの間にか、並んでいたはずの晃に膝枕されていたらしい。
先に目覚めた男が、おれの顔を一番よく眺めていられる姿勢を考えて移動したってところだろう。
勝手な行為ではあるが、目覚めを晃の顔に出迎えられるのは好ましい。不問にしてやるか。
「ほら。旭陽と一緒に見ようと思って起こしたんだ」
晃の首筋から落ちた手に肌色の手が重ねられ、指が絡まってくる。
最近筋肉が付いてきた胸板へ背を引き寄せられ、後ろから抱き締められた。
背後から抱かれるのはあまり好きじゃない。
晃の顔が見えないのも、したい時に口吻けられないのも退屈だ。
だが髪に擦り寄られる感触と絡んだ指に緩和されると、存外悪くない心地になった。
まあ、逃がさないとばかりに足まで絡んできてるのが一番の理由だろうが。
手も足もおれを絡め取ることに夢中になって、自分自身の身動きも取りづらくしている。
晃が自覚しているのかは知らねえが、おれを留めておくためなら一切我が身を省みはしねえ男だ。
気付いていても気にしないだろう。
気分が良くなって、示される通りに前方へ視線を向けた。
それなりに明るかった周囲はすっかり闇に沈んでいるが、蛍火に似た淡い光球に照らし出されて暗さは感じない。
真っ直ぐ見据えた先に、天まで届く巨木が聳え立っている。
樹木そのものが光を放っており、溢れた光が触れた先々に魔力が灯って生気が生まれていた。
「この森の中枢なんだと。最初期のトレントが姿を変えた樹木らしい。普段は見えないけど、五十年に一度の祭りの日だけ見えるようになるんだってさ」
柔らかい光に顔を向けて、晃が感慨深い声音を出す。
正確には、普段は空間の狭間に存在しているからこの世界からは認識出来ねえ、だな。
五十年に一度こっちに戻ってきて、集め続けた様々な世界の魔力を吐き出している。
王としての魔力は晃に渡していても、覚醒した魔王自身はおれだ。
初代魔王の時代から生きているものは、正しく存在を認知して勝手に知識を渡してくる。
久しく覚醒した王に見えていなかった者が、溢れんばかりの歓喜を伝えてきた。
聞き流しながら、「キレイだよな」と呑気に感心している声に相槌を打つ。
すると、不意に巨木がぶるりと大きく震えた。
「っ、ん!? 今……」
背後の体が跳ね、驚きの声を上げる。
警戒が灯っていないのは、どれだけ旧くともトレント――魔族が、自分やおれに害を与えるはずがないという信頼からだろうな。
随分と魔王らしくなった。
満足しているおれと混乱している晃の前で、巨木の震えが大きくなっていく。
やがて震えが絶頂に達すると、巨大な光の塊が目の前に弾け飛んできた。
「……え? これ……ん?」
混乱している晃の、おれと絡んでいる方の手を引き寄せる。
互いに指を繋いでいる手を前に出せば、凝縮されて小さくなっていく光が掌の上に移動してきた。
「……布?」
光が弾け、どろりと溶けて質量を持って垂れ下がる。
透き通った金色を覗き込み、晃が不思議がる声を零した。
「いや、これは……樹液だな」
「樹液!?」
軽く持ち上げ、光に翳す。訂正すると、背後の声が驚愕に変わった。
まあ液体じゃねえからな、どう見ても。
樹液と言っても、これはトレントとなった木が分泌したもの。
幾種類かこの世界に存在する、《命の雫》の一種だ。
動物で言うところの血液であり、かつてトレントが矢鱈と人間どもに狙われた理由の一端だ。
「魔王サマに捧げますってこったろ。良かったじゃねえか。原種トレントの樹液なんざ、金でも権力でも手に入るもんじゃねえぜ」
絡んでいた指を解いて、好きに使えよと手に乗せてやる。
おれに捧げられた物だ。晃にやろうがおれの勝手だろう。
「……何に使うものなんだ?」
「所有者の魔力に応じて、どんな形にでも如何なる硬度にでも変質するとか見たぜ。何でも好きなモン作りゃいいだろ」
まだ晃の体温を残している指を背後に回し、そっと顎下の薄い皮膚を擽ってやる。
なぞり下ろした喉がひくつくのを感じながら、飴色の髪に頬をすり寄せた。
好きに使えと言やあ、まあおれに使おうとするだろう。
最近見るからにそわついてたよな……良い機会だと指輪でも作るか?
どんな反応をするのかと楽しみに眺めていると、布状の金色が半分に分かれた。
晃が魔力を籠めているのが見える。
意外と悩まなかったな。元から何か作りたいものがあったらしい。
何も口を挟まずにいると、恭しいまでの丁寧さで片手を掬い上げられる。
やっぱ指輪か?
考え方は魔王らしくなってきても、人間の習慣の幾つかは根付いてるもんだからな。
「旭陽」
どうするのか、始終を眼に収めようと思っていた。
だが呼ばれて首を捻れば、熱を帯びた瞳にぶつかる。
おれを食い尽くさんとしている時の眼差しだ。
意識を奪われた瞬間、噛み付くように口を塞がれた。
「ッん! っぁ、ふっゥッ、ッンぁ……ッ、っ」
最初から深く重なって、熱い舌が急いた力で絡み付いてくる。
手を掬い取られたまま、手首もなぞられている感覚がした。
だがそちらに目を向ける余裕はない。
溢れ出した唾液を啜られ、じゅうじゅうと舌を吸い上げられた。
「っんんぅ……ッ、っァ! ふ、ぅっ……ア……ッ」
腰が震え、体から急速に力が抜けていく。
ずる、と喉口を舌で擦り上げられた。
がくりと腰が跳ねれば、突然口吻けが解かれる。
「ッん、ンあッ! っぁ……、?」
太い舌が口腔のあちこちを擦りながら抜け出していく感覚に、また腰が揺れる。
ぼやけた視界で晃を捕らえるが、急にキスを中断した理由は見付からない。
眉を寄せれば、熱量を増した瞳が困った様子で細まった。
「そんな物足りなさそうな目するなよ、旭陽……お前が泣くまで口の中ぐちゃぐちゃにしてやりたくなる」
……どれだけおれが泣いても、ますます興奮して犯してくる男が何言ってんだ。
呆れた目を向けてやる。
自分でも苦しい言い分だと気付いたのか、照れた笑みを浮かべてから視線を落とした。
同じ方向へおれも視線を向ける。
そこでようやく、自分の手首で金色が光っていることに気付いた。
「ずっと……お前のここに、俺の選んだ輪を通してやりたいと思ってたんだ」
うっとりと熱い吐息を零した男が、おれの手と其れの隙間を撫でる。
口腔を弄られている最中、晃になぞられている感覚がしていた手首。
そこに、細い金の腕輪が巻き付いていた。
軽く手を持ち上げてみると、くるりと回って肌の上で滑る。
手首を固定するような太さではなく、多少だがゆったりとした余裕もあって動きが阻害されることはない。
金色の珠がひとつ煌いていて、一見はそこから外せるように見えた。
だが魔力の流れは完全におれの手首を巻いて、僅かな綻びもなく巡っている。
外せそうに見えるのは外見だけで、実際は取り外しを想定した造りにはなっていないのが見て取れた。
0
あなたにおすすめの小説
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
弟勇者と保護した魔王に狙われているので家出します。
あじ/Jio
BL
父親に殴られた時、俺は前世を思い出した。
だが、前世を思い出したところで、俺が腹違いの弟を嫌うことに変わりはない。
よくある漫画や小説のように、断罪されるのを回避するために、弟と仲良くする気は毛頭なかった。
弟は600年の眠りから醒めた魔王を退治する英雄だ。
そして俺は、そんな弟に嫉妬して何かと邪魔をしようとするモブ悪役。
どうせ互いに相容れない存在だと、大嫌いな弟から離れて辺境の地で過ごしていた幼少期。
俺は眠りから醒めたばかりの魔王を見つけた。
そして時が過ぎた今、なぜか弟と魔王に執着されてケツ穴を狙われている。
◎1話完結型になります
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
【完結】白豚王子に転生したら、前世の恋人が敵国の皇帝となって病んでました
志麻友紀
BL
「聖女アンジェラよ。お前との婚約は破棄だ!」
そう叫んだとたん、白豚王子ことリシェリード・オ・ルラ・ラルランドの前世の記憶とそして聖女の仮面を被った“魔女”によって破滅する未来が視えた。
その三ヶ月後、民の怒声のなか、リシェリードは処刑台に引き出されていた。
罪人をあらわす顔を覆うずた袋が取り払われたとき、人々は大きくどよめいた。
無様に太っていた白豚王子は、ほっそりとした白鳥のような美少年になっていたのだ。
そして、リシェリードは宣言する。
「この死刑執行は中止だ!」
その瞬間、空に雷鳴がとどろき、処刑台は粉々となった。
白豚王子様が前世の記憶を思い出した上に、白鳥王子へと転身して無双するお話です。ざまぁエンドはなしよwハッピーエンドです。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる