解雇(クビ)にされた細工師が自分の価値を知る【リ】スタート冒険者生活~ちまたで噂されてる伝説の職人の正体は、どうも俺らしい~

安野 吽

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【第二章 第一部】

第九話 市場調査と骨董店

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 それから数日間、店が閉まっていてピピとは会うことができなかった。
 レノンさんにも聞いてみたが、冒険者ギルドにも顔を出した様子もないようで、心配しつつも俺たちはCランクの冒険者となるべく依頼をこなす日々を送っている。

 人のことばかりを気にしていても仕方がないので、合間にできた時間で俺は彼女から言われた装飾店での市場調査に乗り出そうと、今新しい住処のつた屋敷を出ようとしているところだ。

「んじゃライラ頼むな。リュカをしっかり見ておいてくれよ」
「はいはい……過保護なのよ。首に縄でも掛けておいた方がいいかしら?」
「ララ姉失礼だぞ! おいらだって、静かにしようと思えばできるんだからね!! ……多分」

 今日はチロル以外のふたりはお留守番である。
 この時点でもう静かではないのだが、ライラはせめて機会を与えてあげるようだ。リュカに指を差し、きつく言いつける。

「あ~ら、ならやってみせてもらおうかしら。今日はこの家から一歩たりとも出ちゃダメだからね。騒ぐのも禁止。部屋で本でも読んでなさい」
「う……一歩も!? ……が、頑張るもん! 頑張る……」
「頑張れよ~」
(大丈夫でしょうか、あのふたり……)
(お前とリュカを置いとくよりかはマシだよ……俺的には)

 ぎゅっと拳を握って神妙に頷くリュカは、ライラに連れられ家の中へ消えてゆく。俺はそんなふたりの後ろ姿に手を振ると、心配そうなチロルと囁き合いながら中層街の街中へと向かっていった。

「今日は、耳を隠してないでいいのか?」

 そこかしこから時々ちらちらと窺うような視線が送られてくるのは、チロルがウサビトという珍しい種族であるのと、そこそこ可愛い容姿をしているせいだろう。少しそわそわしているが、前までのようにおどおどとした感じは消えている。

「はい、大丈夫なのです! 最近は少し慣れましたし、テイルさんも一緒ですから」
「俺を頼りにするのはいいが、さっさと自分で身を守れるようになれよ?」
「了解なのです!!」

 冗談めかして敬礼するチロルのふかふかした触り心地の兎耳を撫でてやると、彼女はふにゃっと表情を崩し、俺の腕を引いた。

「うへぁ~……そうして撫でられると、安心して力が抜けてしまうのです~」
「じゃあやめる。お前はもっと気張れ。自分で歩け」
「うぅ、テイルさんはあまのじゃくなのです……。もっと女の子は丁重に扱うべきだと主張します!」

 あまり甘やかしてもなんなので跳ね除けると、彼女はむっとして真上に挙手し、謎の宣誓を行う。
  
「そうか? 一応気は使ってるつもりだが、普通に気安く接するのは嫌か?」

 確かにこいつらと暮らすようになってずいぶん経つし、お互いに遠慮みたいなものがなくなりつつあるが……それが悪いことだと、今のところ俺は思ってはいない。

「嫌ではないのです……。でもたまには、らしく扱って欲しい時もあるのですよ」

 チロルは目線を下げて恥ずかしそうに、ぼそぼそとそんな風に答える。
 顔を赤らめるくらいなら言わなければいいのに……この年頃の女の子は難しい。

(らしくって言ってもなぁ……。御嬢様、お手をどうぞとか言ってやりゃいいのか? ……さぶっ)

 俺は気持ち悪い想像に体を震わせつつ、彼女がどうして欲しいのかもわからず、結局この場で最大限効果的だと思える行動に移ることにした。

 ――すなわち、物で釣る。

「仕方ねえなあ。これが終わったら特別にどこぞで甘いものでも食べさせてやるから」
「子どもですか!? わたしはリュカちゃんじゃないのですよ!」
「食わねえの?」
「食います……、のですけどっ! もうちょっと違う方向で!」
(面倒くせえ……)

 それでも不満そうなチロルに俺は「また今度な」と茶を濁し、一軒の装飾品店に気づくと進路を修正した。

 事前にピピには、幾つかそれらしい店を教えてもらっており、ここはその中で一番新しい場所だったはずだ。客の入りも上々で、ほとんどが仲の良さそうな男女という、俺ひとりでは少々敷居の高い店。

 さすがに俺たちを見て恋人同士だと思う奴はいまいが、なんとなく気後れせずにはすむのはチロル様々だ。感謝しつつ俺は店の戸を潜った。

 すると入ってすぐ目に付いたショーケースの中の品に、チロルがぎょっとする。

(テ、テイルさん……き、98金貨もするのです!? こんな小さな指輪が)
(もっと高いのもあるぜ、こっちのピアスなんて300金貨だってさ……。ま、純金使用だって書いてあるし、そんなもんかもな)

★★アンコモン ゴールドピアス(装飾品)》
 スロット数:1 
 基本効果:魔力+15
 追加効果:【-】

 飾られているのは、ほとんどが純金やプラチナなど高価な材料を使用した装飾品。品質はアンコモンからレアで、素材は上等だが、追加効果など特別な物は付いていない。

 こういった一般の装飾品店では、アイテムのランクよりも原材料とデザイナーの名前で金額が決まるはずだ。

(テ、テイルさんがもし本気を出せば、大金持ちになれるのではないですか?)
(バァカ、俺が同じものを作ってもせいぜい原価を回収できるかどうかってところだ。名前が売れてるかって、本当大事なんだぜ……。それに俺は今、金儲けより色んな人に装飾品を使ってもらいてえから……こっちの世界の住人になるつもりはないの)

 馬鹿高い商品群を眺めながらひそひそ言い合っていると、店員のひとりが声を掛けてくる。

「お客様、どのような物をお探しでしょうか?」

 男の表情は冷たく、こちらが物を買う気が無いのは察しているようだった。
 おそらく、俺たちのような手合いはよく見かけるのだろう。

 隠しても仕方がないので、素直に冒険者向けの装飾品を扱っているかどうかを尋ねてみると、彼は薄笑いを浮かべたまま、いくつかの店舗を教えてくれた。

「特にお勧めをするとすれば、当店から左手に出まして、二つ目の交差路を右手に曲がった所にあります《ゼルビック骨董・装飾品店》がよろしいかと思います。鑑定士がしっかりしておりますので、まず騙されることはないかと」
「ありがとな、これ」

 俺は男にチップを支払う。銀貨を出すと男がわずかに顔をしかめたが、金貨ニ枚を握らせると笑顔になって見送ってくれた。その額に店を出たチロルは青ざめる。

「き、金貨二枚も……世界が違いすぎるのです。テイルさんと会う前の私なら、一週間くらいは暮らせてました。チップであんなに払うなんて、大人のお店は恐ろしいところなのです……」
「無駄金はあんまり使いたくないけど、このくらいは必要経費ってとこだな」

 自分で探す手間が省けただけプラスだと思うことにして、俺たちは早速その店を訪れた。今度は一転して古くさいアンティークショップである。

「らっしゃい。いろいろ置いてるぜー」

 奥のカウンターに座っている少年が、こちらに声を掛けた。
 奇抜な恰好――大きな布を数か所帯で縛ったような姿の彼は、それきり視線も上げようとしない。どうやらあんまり商品を売る気も無いようだ。

 俺たちは店内を少し回り、特殊な効果がついた装飾品が集められた棚の前に寄った。

 古めかしい物から新しい物まで様々で……その値段は前の店と同じように、俺たちからすればかなり高価だ。

(……最低でも金貨50枚以上するのか。ピピの言っていることは本当だったな)

 疑っていたわけではないが、ここまで貴重品扱いされているとは思わず、軽く手持ちを売った額を計算して思わず唸っていると……。

「おや、お客さんかね……」

 カウンターの奥から老人が姿を現す。
 丁度いいタイミングだったので、俺は近くに寄って挨拶する。

「どうも。テイル・フェインって言う冒険者だ……こっちはチロル。ちょっと冒険者用のアクセサリーを見せてもらいに来た」
「ふむ……。わしはデュゴル・ゼルピック。こっちは孫のセインじゃ。ほれ、客にちゃんと挨拶せんか!」
「はいはいどーもどーも。……痛ってえな、ジジイ!」
 
 生意気そうな少年をぽかっと叩くと、老人は鋭く目を光らせた。

「さて、どういう効果のものをお探しかな?」

 そう言いながらも、老人の視線は俺たちの持ち物を検分するように動いており……視線が止まったのはやはり、チロルの腕輪や俺の刀の上。物の価値を判断している鋭い目つきだ。 

 間違いなくこの人が、前の店の店員が言っていた鑑定士だろう。
 そうと分かれば、余計なやり取りはまだるっこしい。俺は自分が売り手側であることを告げる。

「……実は買い物に来たんじゃないんだ。見せたいものが幾つかある。広げていいか?」
「おっなになに? 値打ちもんか?」
「……かまわんよ、出してみなさい」

 肩を乗り出しすセインという少年を押さえつつ、頷くデュゴル老人。
 その目の前に、俺は鞄からピピに見せたのと同じ三つの装飾品を取り出して置いてゆく。

 しかし、それを目にした途端セインが舌打ちをし、台の上から押し退けようとした。

「あぁ~? なぁんだ、貴金属かと思えば魔物素材のアイテムじゃんか。んなもん、二束三文にも――んげっ!」

 ――ガゴンッ。

「お前は黙っとれ!! 物の価値も分からん馬鹿孫が……失礼した。見せていただこう」

 それをものすごい剣幕で怒鳴りつけ、デュゴルさんはエプロンから取り出したガラスルーペで、俺の作った品を熱の入った視線で眺め始める。

「あんた、鑑定士じゃないのか? アビリティで効果や品質は分かるんだろ?」
「それもそうじゃが、商品の価値を決める要素はそれだけではないぞ。作り手がいかに使い手のことを思って作っているかどうか……こうして隅々まで見るとそれが良く分かるんじゃ。それは決して無視できるものではない」

 しばし凝視した後、デュゴルさんは顔を上げる。
 そして、目尻の皺を深くして微笑む。

「うむ。チョーカーと靴は金貨120枚までなら出そう。ガラスリングは240枚でどうじゃ?」
「ジッジジイ! 正気か!? ついに頭のねじがどっか行っちまったか!?」

 セインが目を剥くが、彼は真剣な表情を変えない。

「正気も正気よ。どれも汎用性が高く、持っておいて損はない一品ばかり。少し上乗せして置いておいても、すぐに売れるじゃろう。露店市で買い手を待つのも良いが、即金が必要ならどうかね?」
「う~ん……」

 チロルとリュカの装備の件はとりあえず保留として、今とりたてて大金が急ぎで必要なこともない……だが、こうまで自分の品を評価してもらえるのは、素直に嬉しいものだ。

「わかった。あんたの言い値で買い取ってくれ」
「おお……では少し金を用意するので待っていておくれ」

 老人は嬉々として奥に引っ込んでゆき、頭を押さえた少年が口を尖らしてこちらに疑いの眼を向けた。

「ちぇっ……あんなジジイの嬉しそうな姿、久しぶりだぜ。目利きだけは正確だから損はしねえんだろうけど……。あんた見たとこ金持ってるようにゃ見えねえし、盗品とかじゃねえんだろうな?」
「当たり前だろ。あれは俺が作ったもんだ」

 失礼なことを言う小僧は、再び口を大きく広げた。

「作っただぁ!? ふ、ふざけんなよ! アンタ、オレとそこまで年変わんねえだろ! んな奴がそんな技術持ってるはずが……」
「人は見た目では測れんと何度言ったらわかるんじゃこの馬鹿が! その男は滅多に見んくらいの凄腕じゃぞ……まったく」

 出てきた老人が金額を記入した小切手を俺に手渡してくれる。
 その額なんと金貨500枚……少しおまけまでしてくれたらしい。

「良くぞその年でそのレベルまで技術を上げたな。やはり冒険者が経験を積みやすいと言うのは本当らしいの……」
「なんだって!? そ、それじゃオレもこいつ……このお方みてえに冒険者になりゃ、こんなしけた古道具屋で店番しなくても左うちわで暮らせんじゃねえか! い、今すぐオレも冒険者に……」
「やめんか! その代わり通って来た道は生半可ではなかっただろう。体のどこかを失うような代償を負っていても驚きはせん。死にかけたことも何度かあるのではないかね?」
「あーまぁ……二度や三度じゃ効かないかもな。はは……」

 例えば……巨大なレッドオーガに頭を踏みつぶされそうになったこととか、前にも言ったがヒュドラに飲み込まれ体内を切り裂いて脱出したことや、洞窟の中で数十メトル下の滝壺に叩きつけられたりと……冒険していればそのくらいの危険は日常茶飯事で、数え上げれば限りがなく、思い出すだけで嫌な汗が浮かんでくる……。

「くそぉ……オレも可愛い女の子連れて世界を旅して周りてぇよぉ」

 その目がチロルに向き、怯えた彼女がさっと俺の後ろに隠れるのを見てデュゴルさんは、またセインの頭をぽかりと叩く。
 
「そうなりたかったらまずは自分を磨け。覚悟がないと務まらん仕事じゃ。お前には百年早い。さて、テイルと言ったか……持ち込みは歓迎するから、自信のある品物が出来たらまたいつでも立ち寄ってくれ。値付けに困る品物があれば、相談にも乗れるじゃろう」
「ああ、また頼りにさせてもらう。ありがとう」

 露店で高値を付けて交渉待ちするのも有りだが……客とのトラブルや、売れるまでにかかる時間などを考えると、こちらの方が正解なのかも知れない。なにより信用できる相談相手が見つかったのは本当に幸運だった。

 デュゴルさんと握手して店を後にし、小切手を胸にしまい込む俺。
 それを見て、今まで無言だったチロルが急に羨望の眼差しをきらめかせた。

「す、すごいのですテイルさん。なんだか急に、デキる大人のように見えて来ました……」
「ほぉ。今まではどんなふうに見てたんだ?」
「はいです! 意地っ張り、照れ屋、変人……少し性格がひねている――」

 指折り数え、そんな評価を列挙するチロル。

「ほぉ、いい度胸だよ。今日の礼に特別に豪華なスイーツでも奢ってやろうと思ったが、無しな!」

 それを聞くたびに俺の表情は引きつり……途中で冷たく鼻を鳴らして告げた。
 すると彼女は両手で頬を挟み絶望する。

「え……嘘なのでーす! 強くて格好良くて優しい自慢のお兄さんです! だから奢ってください! 待ってぇぇぇぇ!」 
「待たん!」

 不機嫌になり、その場から早足で歩き去る俺をチロルはあわあわ言いながら半泣きで追いすがるが、絶対に速度は緩めてやらない。

 この際だ……ケーキは甘くとも、俺はそんなに甘くないということをその頭にしかと刻み込んでもらっておこう。
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