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第一章
12話 地獄と言われる由縁
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後で知った話だが——。
このダンジョンが“地獄”なんて呼ばれてるのには、あのゴブリンどもが関係してるらしい。
普通、ゴブリンってのは弱い。
人間の子どもでも、頑張れば一匹くらい倒せるレベル。
冒険者にとっては入門モンスター。いわば「スライムの次」みたいな存在だ。
……だった、はずなんだよな。
でも、フォルミカイオにいる連中は別格だ。
なにせ——毒を持ってる。
そう、あの緑色のバカ共の口の中には、普通じゃあり得ない猛毒が詰まってる。
しかもそれが“標準装備”。
他のダンジョンじゃ希少個体扱いの毒持ちが、ここじゃわらわらと量産されてるんだから、そりゃあ「地獄」と言われても文句はない。
この毒がまた、えげつない。
ほんのかすり傷でも、すぐ効く。
まず吐き気、悪寒、四肢の麻痺。
で、少し経つと高熱と痒み。
地獄みたいな刺激のオンパレード。
これを食らった奴は、例外なくのたうち回って死ぬ。
いや、ほんとに地獄だ。
自分の身体をかきむしって血まみれになって、目を剥いたまま動かなくなる。
皮膚の下に赤黒い線が浮かぶんだが、それがまるで——彼岸花みたいに見えるらしい。
だから、この毒には名前がある。
『地獄花』
……センスあるようで、笑えない名前だ。
なんで彼岸花が出てくるんだよ、と俺も思ったが、名前を広めた奴も理由は知らないらしい。
ただ、ここではその名が定着してる。
つまりこの場所は、“毒を吸うように人が死ぬダンジョン”なんだ。
俺も、もし最初からそれを知ってたら——たぶん、あのとき『死を』って答えてたかもしれない。
……でも、結果的にはよかった。
偶然か、運命かは知らないが、俺はその地獄花を“無効化”した。
毒で死ぬはずが、毒を喰った。
まったく、笑える話だ。
このダンジョンが“地獄”なんて呼ばれてるのには、あのゴブリンどもが関係してるらしい。
普通、ゴブリンってのは弱い。
人間の子どもでも、頑張れば一匹くらい倒せるレベル。
冒険者にとっては入門モンスター。いわば「スライムの次」みたいな存在だ。
……だった、はずなんだよな。
でも、フォルミカイオにいる連中は別格だ。
なにせ——毒を持ってる。
そう、あの緑色のバカ共の口の中には、普通じゃあり得ない猛毒が詰まってる。
しかもそれが“標準装備”。
他のダンジョンじゃ希少個体扱いの毒持ちが、ここじゃわらわらと量産されてるんだから、そりゃあ「地獄」と言われても文句はない。
この毒がまた、えげつない。
ほんのかすり傷でも、すぐ効く。
まず吐き気、悪寒、四肢の麻痺。
で、少し経つと高熱と痒み。
地獄みたいな刺激のオンパレード。
これを食らった奴は、例外なくのたうち回って死ぬ。
いや、ほんとに地獄だ。
自分の身体をかきむしって血まみれになって、目を剥いたまま動かなくなる。
皮膚の下に赤黒い線が浮かぶんだが、それがまるで——彼岸花みたいに見えるらしい。
だから、この毒には名前がある。
『地獄花』
……センスあるようで、笑えない名前だ。
なんで彼岸花が出てくるんだよ、と俺も思ったが、名前を広めた奴も理由は知らないらしい。
ただ、ここではその名が定着してる。
つまりこの場所は、“毒を吸うように人が死ぬダンジョン”なんだ。
俺も、もし最初からそれを知ってたら——たぶん、あのとき『死を』って答えてたかもしれない。
……でも、結果的にはよかった。
偶然か、運命かは知らないが、俺はその地獄花を“無効化”した。
毒で死ぬはずが、毒を喰った。
まったく、笑える話だ。
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