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ネクタイ①
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「 ねぇ、これ取ってよ・・・。」
「今日は好きにしても良い、って言ったのはお前だろ?」
「でも…」
顔見えないし、やっぱり不安なんだけど…伝えたかった言葉は、口づけに吸い込まれて消えていく。
「痛くない?」
「・・・うん。」
けれど、乱暴とは無縁の仕草で、彼は私の髪を撫で付ける。
そうやって心配してくれるくらいなら取ってほしい、と思ったけれど、慣らされた身体は優しく体重をかける彼に逆らえなかった。
「今日は好きにしても良い」なんて口走ってしまったのは、一体何故だったろうか。
彼は、私の言葉を少なくとも彼にとっては上手く掬って、掛けていた背広から持ち出したのは、今私の目を覆うネクタイだった。
上機嫌でベッドに戻った彼の目は、全く笑っていなかったように思う。身体だけの付き合いとはいえ、知り合って短くはない彼であったが、どこでスイッチが入るのか未だに掴みきれていない。
むしろ、掴みきれる日は来るのだろうか。
ちょっと待って、と焦る私を尻目に、視界を奪われたかと思えば、あっという間に手慣れた手つきで、ほどけないようなキツさで結ばれた。
反射で結び目に手を回そうとすれば、「取ったらお仕置きだからね?」なんて耳を甘噛みされながら囁かれては、後ろに回した手は下すより他なかった。
視界が奪われると、他の感覚が敏感になるのか、ネクタイの触感だとか、におい、それから耳に入る情報が私を刺激する。
「このネクタイ、新品だろうか」だとか、彼の息遣いが聞こえる、だとか、詮無いことだったけれど。
真っ暗な視界のまま、彼の大きな手がブラウスのボタンを一つ二つと、ゆっくりと順番に外していく。
少し冷やかな手が、どうしてかいつもより熱を帯びた私の肌を滑る。
「ん・・・。」
見えない分、やはり感度が上がっている気がする。ただでさえ彼を覚えさせられた身体だというのに。
息をつけば、胸から脇腹にかけてスーッと撫で下ろされた。
「ぁ」
思わず小さく喘ぎ声が出て、横を向いて下唇を噛んで耐えようとしたけど、彼の手とそれから舌がすかさず私の唇を舐めたせいで、それは許されなかった。
軽い口付けでは満足できないように仕込まれた私は、自然と深いキスを求める。もはや条件反射のように口を開けて彼の熱いの舌を迎え入れた。
「ん・・・」
視界を奪われた身体は、ただひたすらに熱い舌だけを頼りに、追って絡めた。
その間にも手は私の体を這いまわる。だけど胸の尖りを捕まえると、そこを執拗に弄り始めた。
音を立てて唇が離されると、熱が下に降りていく気配がして、それは左の胸の尖りを銜えた。
「ゃ・・・。」
塞がれていた間は声も吸収してくれていたけど、自由になった今遮るものは何もない。右は手で、左は舌で転がされたり潰されたり良いようにされるせいで、声を押さえることができない。
「嫌じゃないでしょ?」
「ぁん」
嘘つき、とまるで咎められるように右を爪で軽く引っかかれた。
「もうこんなになってる。」
「今日は好きにしても良い、って言ったのはお前だろ?」
「でも…」
顔見えないし、やっぱり不安なんだけど…伝えたかった言葉は、口づけに吸い込まれて消えていく。
「痛くない?」
「・・・うん。」
けれど、乱暴とは無縁の仕草で、彼は私の髪を撫で付ける。
そうやって心配してくれるくらいなら取ってほしい、と思ったけれど、慣らされた身体は優しく体重をかける彼に逆らえなかった。
「今日は好きにしても良い」なんて口走ってしまったのは、一体何故だったろうか。
彼は、私の言葉を少なくとも彼にとっては上手く掬って、掛けていた背広から持ち出したのは、今私の目を覆うネクタイだった。
上機嫌でベッドに戻った彼の目は、全く笑っていなかったように思う。身体だけの付き合いとはいえ、知り合って短くはない彼であったが、どこでスイッチが入るのか未だに掴みきれていない。
むしろ、掴みきれる日は来るのだろうか。
ちょっと待って、と焦る私を尻目に、視界を奪われたかと思えば、あっという間に手慣れた手つきで、ほどけないようなキツさで結ばれた。
反射で結び目に手を回そうとすれば、「取ったらお仕置きだからね?」なんて耳を甘噛みされながら囁かれては、後ろに回した手は下すより他なかった。
視界が奪われると、他の感覚が敏感になるのか、ネクタイの触感だとか、におい、それから耳に入る情報が私を刺激する。
「このネクタイ、新品だろうか」だとか、彼の息遣いが聞こえる、だとか、詮無いことだったけれど。
真っ暗な視界のまま、彼の大きな手がブラウスのボタンを一つ二つと、ゆっくりと順番に外していく。
少し冷やかな手が、どうしてかいつもより熱を帯びた私の肌を滑る。
「ん・・・。」
見えない分、やはり感度が上がっている気がする。ただでさえ彼を覚えさせられた身体だというのに。
息をつけば、胸から脇腹にかけてスーッと撫で下ろされた。
「ぁ」
思わず小さく喘ぎ声が出て、横を向いて下唇を噛んで耐えようとしたけど、彼の手とそれから舌がすかさず私の唇を舐めたせいで、それは許されなかった。
軽い口付けでは満足できないように仕込まれた私は、自然と深いキスを求める。もはや条件反射のように口を開けて彼の熱いの舌を迎え入れた。
「ん・・・」
視界を奪われた身体は、ただひたすらに熱い舌だけを頼りに、追って絡めた。
その間にも手は私の体を這いまわる。だけど胸の尖りを捕まえると、そこを執拗に弄り始めた。
音を立てて唇が離されると、熱が下に降りていく気配がして、それは左の胸の尖りを銜えた。
「ゃ・・・。」
塞がれていた間は声も吸収してくれていたけど、自由になった今遮るものは何もない。右は手で、左は舌で転がされたり潰されたり良いようにされるせいで、声を押さえることができない。
「嫌じゃないでしょ?」
「ぁん」
嘘つき、とまるで咎められるように右を爪で軽く引っかかれた。
「もうこんなになってる。」
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