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蕩けてしまう

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 いい匂いがする。ずっと嗅いでいたいような鼻の奥がくすぐられるようなこそばゆい感じがする。どこからするんだろうと大きく息を吸ってみる。吸えない。?思いっきり吸おうとして少し動いたのか、「起きたか?」と聞こえた。

 !!
 寝てた?!いつ?今何時だ?

 自分では飛び起きようとしたのに、カーターに腕枕されてたから胸の上に俺を転がす様に抱きしめて爆笑してる。

 「部屋の中見てたら急に腕が重くなったからさ、見たら鷹寝てるんだから!ごめん、疲れさせたな。」。違うと言おうとしたはずなのに首は縦に動いていたし、
 「疲れた。待ち疲れた。」
と口から出ていた。
 「寂しかった?」
 おでこを胸板の上で上下させる。
 「悪かった。」
 「カーターが悪い。」
 「悪かった。しかし今日は甘え上手だな!そんなに誘惑されると理性がなくなりそうだ。」
 甘え上手?どこが?後学のためにどれがか教えて欲しいなんて思ったのも束の間、腰骨に添えられた両手、その親指が脇腹を押してくる。指に促されて上半身をおこす。
 「悪かった。だから泣くな。俺は鷹のものだから。」
 起こされて腹に跨って座る姿勢になると瞼を撫でられた。知らないうちに涙が出てたらしい。顔に触れる手が嬉しい。カーターの熱を感じる。帰って来てくれたんだ、と実感出来た。
 顔に添えられた手に自分から顔を擦り寄せていた。ふと、目を開けると垂れ目がさらに垂れていて、あぁこの顔が、この目が大好きだと改めて確信した。この目に映る自分が良く見えるように誠実に見えるようになりたくて強がりが言えなくなっている。

 「鷹は美しい。いつ見ても。」

 どこを見て言ったのか。人より優れているのは剣道だけのありふれた野郎としか思って生きて来なかった。だがカーターは時々「美しい」と言ってくれる。顔じゃないのだろうと思うものの体でも無いと思う。俺からしたらアメフト選手は仕上がった完璧な体の選手が多いからな。

 腰に戻って来た両手がワイシャツの裾を引っ張り出す。それを合図と早合点した俺の息子は一気に臨戦体勢をとる。それこそ中学生顔負けの速度で。だがケツの下に感じる熱を帯びた棍棒も負けてない。いや、本当は少し前からケツの下は熱かったけど。
 裾の下から手を入れ少しずつ撫でながら上がってくる。厚くなった皮はゴツゴツして、それが余計に肌を引っ掻くから感じるんだ。ただでさえ敏感になってるのに。脇腹から腹を撫でられてるだけでも感じてるんだけど、もっと上も触って欲しい。自然とそう思っていた。近づいてきても肝心なところは避けていく。
 「カーター」
 「ん?」
 「、、、そこも気持ちいいんだけど。」
 「良かった。鷹を待たせてしまった。ごめん。」
 このままじゃとぼけられてしまう。もうとっくに限界なのに。でも自分から乳首を責めて欲しいとは流石に恥ずかしい。それに地元で俺じゃ及びもつかないイケメンマッチョと比べられてるのかもという不安が拭えない。
 だからつい、
 「俺じゃ物足りないか。」
 と声に出てしまった。言ったつもりも無いぐらいだったのに、

 「そんな事言うなよ。寂しかったのは俺もなんだ。」
 「そんな顔しないでくれ。本当だ。」

 腹回りを撫でてた手が背中に回ると腰から肩甲骨までを指の先端が這い回る。そんなところ撫でられた事がないから知らなかったけど感じるんだな!その未知の刺激は強いものじゃないが確実に俺の体を敏感に追い込んでいく。刺激に耐えきれなくて背中を逸らす。すると脇腹を撫でる。ビクッとなって背中を丸める。そしたら背中という感じでずっと緩く確実に追い込まれる。その快感がなぜか体の中を走って乳首を刺激する。まだ触られても無いのに乳首が感じてしまう。
 脇腹を撫でてた手が不意に上がって来て、先端を触れるか触れないかレベルで薄く触られた。
 「あぁっ!」
 仰け反りながらデカい声が出てしまった!目を閉じて指に軌道だけに集中していたから完全に不意打ちだったし、本当に快感過ぎた。なんならオナニーして射精する瞬間にも似た快感だったから声をとてもじゃないけど抑えられなかった。
 
 カーターは何も言わず、ずっと親指の腹で乳首の先端を擦ってる。もう腰が砕けそうで涎が垂れそうになってしまい、両手をカーターの胸について耐えた。
 指の腹は適度にゴツくて俺の乳首によく引っかかり、それが予測出来ないタイミングで刺激してきていたが、耐えれる。ギリだが。
 擦られ続けてるとドンドン感度が上がってくるのが自分でも分かる。そしてとうとう摘まれた。奥歯が震えるほど気持ちよくて、太ももも震えていた。
 クリクリ、グリッ
 しばらく続いたクリクリの後に来た強めのグリッ。
 「んあぁあ!」
 と叫んでしまった。快感のレベルが段違いだった。
 そこからは強さが色んな強さで摘まれ転がされた。中でも強めに乳首を回されながら引っ張られると全身が震えて足の指に力が入ってギュッとしてしまうのだ。  
 
 「強いの好き?さすが鷹。気が合う。これは?」

 そう言うや俺を前屈みにさせて左腕を背中に回して固定して、右乳首に吸い付いて来た!しかも左乳首も指で潰してくる。  
 痛い。
 痛みを確かに感じてる。その痛みが感じてるのに快感を増幅してくる。何でそうなるかなんて考える知能はもう無くなってる。
 乳首に歯が当たる、次の刺激の強さがどんなか期待して軽くても少し強くても脳が溶けて無くなりそうな快感で、もう片方の刺激が足されるとどうしようもなくなってしまう。

 かーたぁ

 あたかも赤ちゃんがママァと甘えるようにカーターの名前を呼んでしまうけど、それしか出来る事がなくて。本当にどうしようも無かった。ぐずる様に顔を左右に振りながらもこの快感が絶える事なく続いて欲しかった。

 「苦しくないか?」

 不意に体を抱き上げられおでこにキスされベッドに寝かされた。シャツを脱がされベルトを外された。
 何か手持ち無沙汰というか何とも言えない気持ちで手の届く範囲でカーターの体をまさぐった。触れてないと不安にも似た気持ちになって耐えられなかった。
 裸にされると、カーターは自分の服を脱ぎ出したから、カーターの手を止めて俺が脱がせた。どうしても脱がせたくなってしまった。俺の手に合わせてくれるカーターの優しさが嬉しかった。震える手で何とかシャツのボタンを外してベルトのバックルを外した。
 起き上がれなかったからそこから先はカーターが自分でパパッと脱いだけど。
 下から見上げるとしなやかで太い足、盛り上がったケツ、カットが深く入った腹筋、大きく突き出た胸筋に脚の様に太い腕、そして何より掘りが深くて男らしい顔。全てが完璧に思えた。

 「鷹、やっと一つになれる。待たせて悪かった。もう泣かないでくれ。」
 目尻にいつの間にか溜まっていた涙をキスで拭き取ってくれた後、太ももを持ち上げて熱い舌でケツを舐めてくれた。
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