樹属性魔法の使い手

太郎衛門

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氷の大陸編

ヴェルデ vs イブリース

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 目の前には殺る気に満ちた眼鏡野郎。
 周囲には四種族がちらほらと。
 残った魔物は眼鏡野郎のさらに奥にいる。 
 ここの雰囲気に耐えられず、後退し始めていたのだ。

 ディアブロは、ワクワクした表情で剣の柄に手を乗せている。
 いきなり途中参加しないよな?

「さぁ、どこからでもで掛かってくるがいい。先にやらせてやろう」

 イブリースは攻め込んではこなかった。
 一分過ぎちゃうよ?

 片方を後ろ手に、もう片方の手で俺を挑発している。
 俺の様子を探るように見ているその目には殺意が宿っている。

 どうするか。
 ここは氷と雪だらけで俺ができることなんて殆んどない。
 土も見えない。
 というか、ギャラリーが邪魔だ。
    アガペーは範囲攻撃だから周りを捲き込んでしまう。
 ブラッドベリーは不意討ちか罠のように事前に張って置かなければ効果は薄い。まず、引っ掛からないだろう。


 ……まずは隙を作るべきだ。
 けれど、隙をつくって、それでどうするんだ?

 そもそも、俺の魔法は通用するのかだろうか。
 なんにしてもやらなくてはならない。
 ヤらなくては殺られる。 
  
 俺は後ろの腰辺りに手をやり、ボソッと呟く。
黒王樹ブラックキングウッド」 
  
 とりあえず杖だけは出してみた。 
 けど、孤立無援のこの状況。

「がんばれっ! ヴェルデっ!」
  
 その言葉に、俺はネグロを見た。
 ネグロは苦悶の表情で応援してくれていた。
 助けてくれるわけではないが、一人ぼっちではないということに少しだけ心が温まった。
 おかけで頭がスッとしたよ。

「ありがとう、ネグロ」

 俺が死ねば多くが死ぬ。
 みんなを助けたい。
 この四種族のほとんどを俺は知らないけど、それでも見殺しは嫌だ。
 それに理不尽だ。
 めちゃくちゃだよ。

 でも俺は帰りたい。生きたい。逃げたい。
 なら、逃げればどうなるか。
 恐らくそれも多くが死ぬ。
 なら、やっぱりやるしかない。
 ああ、くそっ。頭がスッとしたら感情がぐちゃぐちゃだ。
 落ち着け。

 まず、奴は俺より格上だ。
 そして俺にはここでは圧倒的に不利。
 今は俺のことを舐めているから先制攻撃ができる。
 なら、とりあえず隙を作る。
 その隙を使って、杖をぶちこむ。
 それで倒せなかったら……臨機応変に対応する。
 よし。
 これでいこう。
 俺はイブリースに向けて、杖を構える。

「ふぅ……」

 深呼吸をして心を落ち着かせる。
 空いている手を奴からは見えないように後ろにやり、手の中へ三本の黒王樹を生成した。
 より先端を尖らせたやつを。
 それを奴へ向け、魔力を込める。
  
 イブリースは動かない。
 ここまでで既に一分は経っているとも思うが、奴は俺が先に動くのを待っている。
 どうあっても、こちらが動くまでは手を出すつもりはないらしい。
  
 三本の杖は奴に向いたまま高速回転をし始めた。 
 そして回転数を上げたところで放つ。
 三本はキュイーンと共鳴するように音を発し、イブリースへと飛んでいく。
  
「ふん。ぬるい」

 イブリースは、一瞬にして内ポケットから漆黒に塗られたナイフを取りだした。
 そして体がぶれる。
 目に見えない速さで腕を動かした。
 腕の残像だけが残る。
 その刹那、ナイフと飛ばした杖が接触し、三回火花が飛んだ。
 杖は逸らされ、イブリースの遥かに後方にある氷上へと着弾した。
 そこにいた魔物を捲き込み、凄まじい白煙が上がる。
  
「こんなものですか?」
  
 俺は間髪入れずにさらに後ろから三本の木を出し、イブリースへ放つ。 
 しかし、それも逸らされ、後方の魔物を蹴散らしただけだった。 
 火花は散っていない。

「ふん。何度やっても同じことですよ?」 
「━━エウロスレッグス」
  
 俺はイブリースを相手にせず、淡々と殺ることに専念するだけ。 
 足に風魔法をかける。 
  
 そして、さらに三本の木を飛ばす。
 全て同じくらいの回転数、同じくらいの速さで。 
  
「だから同じだと言━━なっ!」 
  
 俺は放つと急かさず奴の横へ一瞬にして移動する。
 そしてすぐに三本放つ。 
 奥にはディアブロがいる位置。
 さらに元の場所へ移動しまた三本。 
 この間、ほんの四秒程か。

 逸らされたのは最初の三本のみだ。
 残りの六本はイブリースを直撃し、白い粉塵が舞う。
 白く濃い煙がイブリースを包み込み、姿は見えない。
  
 しかし、思ったよりも下が滑るな。当たり前か。 
 上がる白煙は最初の三本の後方のみ。 
 ディアブロの方へは弾かせていないようだ。
  
「貴様…」
  
 姿は見えないが声だけは聞こえてくる。
 さすがにこんなんじゃ死なないか…。 
  
 シュウシュウとイブリースの場所から音がしている。
 そしてスッと足先が姿をのぞかせると、全身が白い煙から現れた。 
 顔は怒りに満ちている。
  
「貴様、ディアブロ様を捲き込もうとするとはっ! 万死に値する!」 

 煙が晴れると、イブリースが居た場所は氷が溶けていた。
 足元だった場所は水になっていたのである。
 まだ微かにシュウシュウと音が聞こえ、少し湯気のようなものが上がっている。
  
「貴様に一つ教えてやろう。ソレは私には効かない。 見たところ、貴様は風属性のようだな? 足の速さを上げるのとと飛ばすだけしかできないのか? それに三本飛ばすのが精々といったところか。 それはあと何本残っている?  まあ、もうないが、仮にさっきのように私に当てることができたとしても…見ての通り、ソイツは溶ける」


 燃える、焼ける、ではなく溶ける…?
 たしかに俺の放った杖も炭になっている感じでは…ないな。溶けているようだ…。
 氷がとけているのも熱じゃないのか。 

「酸?」

 イブリースは眼鏡をクイッと指であげつつ嗤う。
「正解だ」
  
 イブリースの両手からソレは溢れ出した。 
 無色透明であるが、粘液性。
 ドロッと地面に落ちればシュウシュウと水を作り出す。

「うわぁ」
  
 気持ち悪いやっちゃ。
 ……あれを俺の放った物にぶつけたわけか。
 服が溶けているわけではないから出るのは手からだけか? 

「私の番だ」

 そう言うと、イブリースは腕を振るった。
 それも見えない速さで。
 すると、酸は玉のようになって向かってきた。
 もちろん 躱す。
 ギリギリだが。
 俺が躱せば、おかわりとばかりにイブリースは次から次へと飛ばしてくる。
 回り込みながらお返しと三本ずつ放つ。
 空中で玉とぶつかり溶けて落ち、氷を溶かしていく。

 俺はさらに三本放つと同時に追撃を仕掛ける。
 一瞬にして大きく踏み込み、イブリースの首に向けてエアーカッター。
 不可視の衝撃波はイブリースの首を捉えていた。

 しかし、イブリースは微動だにしなかった。
 首には当たっている。
 当たっているが、皮一枚切れていない。
 強風で眼鏡が少しずれたのか、位置を戻し、不愉快そうに眉を顰めただけだった。

「もうあの棒はなくなったか? ━━なら、死ね」

 イブリースが両腕を交差し、クロスに腕を振るった。
 いくつも飛来する酸の弾。
 その酸弾を俺はサイドステップで回避しようとして━━。

「っ!」

 ジュウと聞こえる音。

 遅れてやってくるのは激痛だ。
 さらに追撃を恐れ、横にゴロゴロと転がり、すぐさま跳ね起きる。
 俺の後を追うように点々と溶ける氷。
  
 手で耳に触れれば、そこには何も無かった。
 下を見れば足の甲にも穴が空いていた。 
   
 イブリースの酸を二発食らってしまっていた。
 くっそ。

「風魔法くらいで私を倒すことなどできは━━」
  
氷雪華藻アイスフラワーアルジー

 イブリースが何かを言いかけた瞬間、俺はイブリースを中心にその周囲へ杖を振るった。

「なんだこれはっ!」

 一帯へ爆発的増殖する藻。 
 淡い赤やピンク、緑や青と色づき、彩雪現象を起こしていった。 

 《氷雪華藻アイスフラワーアルジー
 氷上や雪上に生息する華である。
 その正体は藻であり、低温耐性で、日の光とある程度の水があれば爆発的に広がる。
 それ自体は悪さをするわけでもなく、魔界における極寒地帯において、そこで生息する生物の貴重な餌として存在している。
  
 しかし、この世界には存在していない氷雪華藻アイスフラワーアルジーは、無害なのだがイブリースにとって得体の知れないものであり、一瞬の隙をそこに作ってしまう。 
  
 チャンスだ。
    
 杖にありったけの魔力を一瞬にしてこめる。
 最大出力の回転数。
 これが最後だ。
 仕留めるつもりで撃つ。
 最大速度で飛び出すは三本の木。
 甲高い音をだしながら、キュンッ放たれる。

 気付いたイブリースがハッとした表情をした。
 だが、遅い。

「なっ、速い!」
  
 誰が呟いたかそんな声がする。
 イブリースも驚愕といった顔をしている。
 三本の木は一瞬にしてイブリースへと直撃した。
「ぐあぁぁぁーー!!」

 さすがと言うべきか、速さを変えたそれにも咄嗟に反応し、に酸をぶつけ、三本を溶かしていた。
 しかし、一本が胸から背中にかけて突き出ていたのだ。
 ポタリポタリと紫色の体液が先端を伝わり、氷上へと落ちていく。
   
「き、貴様……まだ持っていたか…いや、それよりも三本しか…飛ばせないんじゃないのか…?」
「いえ…、そんなこと言ってないですよ」

 俺は肩で息をしながら答える。
 耳と足が痛すぎて、集中できない…。
 早く終わってほしい…。

「くっ━━。なぜ、何故これは溶けない……?」
「…さぁね」


 俺は三本に混ぜて、四本目を放っていたのだ。
 完全に不意打ちだ。
 そして、四本目のみ黒王樹。
 ずっと手に持っていた杖だ。
  
 他の三本は黒王樹ではない。
 《ブラクナムバイタ》という黒い木で、広葉樹。この世界にある一番硬い木で、見た目は黒王樹にそっくりだ。
 あくまでこの世界で一番硬いというだけであって、黒王樹より遥かに劣るが。
  
 最初以外と最後以外はずっとブラクナムバイタ。
 賭けではあったが、黒王樹は酸に勝ったようだ。
 三本に油断して反応が遅れ、ナイフを出すことなく酸で対応してくれて上手くいった。
 咄嗟にナイフで対応されたら、最初と同じ結果になってしまったかもしれない。
  
「くそくそくそぉぉ!」

 叫ぶイブリース。
  
「お見事!」

 と、そこで声が響き渡った。
 パンパンと拍手をしながらディアブロだ。 
  
「よもや、速さも扱う量も、その材質すらも、その一本のためのブラフか。 うんうん、お見事」
  
 嬉々として話し、爛々と輝く黄金の瞳孔。
 喜悦の表情は面白いオモチャでも見つけたかのように。 

 どうやらディアブロは見抜いているようだ。

「ディ、ディアブロ様…。まだやれます…」
「いや、イブリースよ。今回はお前の負けだ」
  
 よかった…。 
 終わった…?
 いや、いやいやいや今…回…だと?
  
「あの…すいません…」
「くっ。 では再戦を…再戦を要望します」
「ガッハッハッ…ハッ!━━笑えねぇぞ、 イブリース。小僧相手に何してんだよ。次は俺がやってやるよ 」
「それはならんぞ、ジャヴォール。 では、再戦はよしとし、我が領域にて執り行おう。時期は━━━」
  
 俺を無視して勝手に話進んでんじゃねーか。
 何なんだよ、こいつら。
 どいつもこいつも頭沸いてるわ。

「すいません━━!」
「なんだ、人族の子よ。 申せ」 

 ディアブロは黄金の瞳孔が開き、 睥睨する。
  
「そ、それは俺も戦う感じで…?」
「当たり前だ。 次は殺す」 

 胸に刺さったままのイブリースが吠えた。
 トドメを今さしたほうがいいんじゃねえか、コイツ。 
 といっても、この雰囲気で殺ったらその後が大変なことになりそうだよな。
 くっそー……。
  
「では、三対三としよう。 人族の子よ、その方らでは成人はいくつだ?」
「………十五です」
「うむ。では、その方は今いくつだ?」
「五才です」

 うむ、と首肯すると、ディアブロは大手を振って歩きだし、大声で言葉を続けた。
  
「我が領域にて、この人族の子を含め、三対三の死合を執り行うこととする。 時期は十年後。━━イブリース、ジャヴォール、帰るぞ」
「━━ま、まてっ!!」

 静かに見守っていたアスワドが突如として声を上げた。
 しかし、その声虚しくディアブロには届かなかった。
 既に姿を消していたのだ。
 そうして悪魔王とその家臣は場を一方的に荒らし去っていったのだった。
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