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高野は、それでも、自分を信頼してくれる保川の役に立ちたかった。まみちゃんからの回答が2月末になっても返ってこない。さすがに無理か。仕方ない、誰かが1組で流したうわさ話は不発だったけど、今度は私がやってみるか。3組に忍び込んだ。そして例の落書きを書いた。ツーがはっきりしないから、景ちゃんが傷つくのよ。もうそろそろハラを決めなさい。満川さんには悪いけど、今回は私も景ちゃんのために…。
「ガタ」何してるの、そんなところで!
高野はぎくりとして振り返った。そこには3組の小柄な少女がいた。
「あなた、うちの組じゃないでしょう。」
高野は相手が、2学期途中で引越してきた奥寺さんだと気付いた。図書委員会でツーと満川さんから面倒を見てもらっている新入りだった。高野は一瞬は焦ったが、すぐに心を決めた。…うちの学校に慣れないコイツならなんとかなる。
「私の親友が、津山くんのことを好きなのよ。だから、このメッセージを見て、彼女の気持ちにも気づいてくれたらって」
「そう。でもこれはメッセージというより落書きでしょう。消して。」
「満川さんか、保川さんか。津山くんに決めてもらうの。私にはもう苦しむ景ちゃんは見ていられない。」
「先生に言いつけるよ。」
「奥寺さん、そういうのやめてくれない。先生に言いつけて、私の友達は救われるわけ?まだ、この学校で友達のいないあなたにはわからないでしょうけど。」
「私にだって、友達はいるわ。」
「誰よ?」
「満川さん。だから、この落書きは満川さんにも迷惑がかかるから、消して。」
「満川さん、親友は2組の石坂さんよ。それに、あなた、今のこの落書きのような人間関係のこと知らなかったくせに」
「…仕方ないよ。私は転校して来たばかりだから。」
「だったら、でしゃばるのはやめてくれない。この学校に5年いる私や津山くん、景ちゃんの悩みがわかるようなそぶりをしないで。」
「でも、おかしい。落書きは落書き」
「こういうのは小学校の思い出になるの。いつまで子どものような事を言っているの。」
小柄な奥寺はこの一言でカチンと来た。落書きを消し始めた。しかし、高野は彼女の黒板消しを取り上げた。そしてその黒板消しで奥寺の顔面に一撃を与えた。
「バフォ」
奥寺がゴホゴホ咳き込み始めた、奥寺は肺が弱いのか。慌てて、教室から出て行った。チクられてもいい。あの娘ならなんとでもなる。高野は落書きを3箇所に書いた。そして、蛍光色チョークを「奥寺」のロッカーの中に放り込み、その中にあった彼女の給食袋で拭き取った。給食袋はみるみる蛍光色チョークで汚れた。
奥寺は、職員室に向かったが、肺の厄介なところにチョークの粉が入ってしまったらしい。保健室の先生が、廊下で苦しむ彼女を偶然見つけて、保健室に連れて行った。吸入などをやっていたら、日が暮れてしまっていた。咳が収まってから、彼女は、自分の給食袋を取りに3組に戻ったが、もう用務員さんが鍵を閉めた後だった。
「ガタ」何してるの、そんなところで!
高野はぎくりとして振り返った。そこには3組の小柄な少女がいた。
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「私の親友が、津山くんのことを好きなのよ。だから、このメッセージを見て、彼女の気持ちにも気づいてくれたらって」
「そう。でもこれはメッセージというより落書きでしょう。消して。」
「満川さんか、保川さんか。津山くんに決めてもらうの。私にはもう苦しむ景ちゃんは見ていられない。」
「先生に言いつけるよ。」
「奥寺さん、そういうのやめてくれない。先生に言いつけて、私の友達は救われるわけ?まだ、この学校で友達のいないあなたにはわからないでしょうけど。」
「私にだって、友達はいるわ。」
「誰よ?」
「満川さん。だから、この落書きは満川さんにも迷惑がかかるから、消して。」
「満川さん、親友は2組の石坂さんよ。それに、あなた、今のこの落書きのような人間関係のこと知らなかったくせに」
「…仕方ないよ。私は転校して来たばかりだから。」
「だったら、でしゃばるのはやめてくれない。この学校に5年いる私や津山くん、景ちゃんの悩みがわかるようなそぶりをしないで。」
「でも、おかしい。落書きは落書き」
「こういうのは小学校の思い出になるの。いつまで子どものような事を言っているの。」
小柄な奥寺はこの一言でカチンと来た。落書きを消し始めた。しかし、高野は彼女の黒板消しを取り上げた。そしてその黒板消しで奥寺の顔面に一撃を与えた。
「バフォ」
奥寺がゴホゴホ咳き込み始めた、奥寺は肺が弱いのか。慌てて、教室から出て行った。チクられてもいい。あの娘ならなんとでもなる。高野は落書きを3箇所に書いた。そして、蛍光色チョークを「奥寺」のロッカーの中に放り込み、その中にあった彼女の給食袋で拭き取った。給食袋はみるみる蛍光色チョークで汚れた。
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