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1章 コトナ、ワーランドに降り立つ編

擬似転移とナナヤの町

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ここからナナヤの町まで約35キロメートルある。
前世では学校や買い物以外殆ど家から出ない生活をしていたので、歩いて行くのは面倒だと思った。

モンスター狩りしてる時は、移動が目的ではなかったから何とも思わなかったけど、町へ行くただの移動だと思うと、とてもメンドイ。

なので楽に移動出来る方法を考える。
と言うかもう目星はついている。

【無限世界】は間合い内であれば自由に出し入れが出来るし生き物も入るのだ、と言うことは私自身も入れるよね。
まず【無限世界】内にプライベートルームを作り、時の流れを少し遅くする。
するとプライベートルーム内で10分が外の1分になった。
こうすることによって入って出るまでが外では一瞬になるはず、そう擬似転移である。

実験のため何度か擬似転移を試してみた、地面、空、あらかじめ収納でくり抜いておけば地中でも可能。
転移で出た場所を中心にあらたな間合いの中心になるので、繰り返せば何処まででも行けるね。ちなみに収納の出し入れにはMPを消費しない。

スキル便利過ぎる!
ワーランドがスキル至上主義になる理由もわかるね。
(※こんな万能スキルがあるのはコトナだけです。)

というわけで、町の入り口付近にやって来ました。
駆け出し冒険者や交易の為に訪れる商人が多いせいか、入り口には人の列が出来ていた。

入り口で魔道具による犯罪者チェックをしているようだ、その魔道具を【解析】してみると、犯罪が確定した者の魔力を登録して、他の同種の魔道具とリンクして使っているようだ。
つまりバレてない犯罪者は発見出来ない、穴のあるチェック方法である。
文明的にコレでもすごい方なのだろう。

つまり町中であっても犯罪者には気をつけよう、って事だね此処は安全な日本とは違うのだから。

町へ入ってから、おかしな服装(ジャージ上下)な為かジロジロ見られている。
こうゆう場合堂々としていれば何とかなるものなのだ。

【察知】のお陰で町に入る前から何処に何があるのかは把握出来ている、まずはお金が無いので、冒険者登録してウルフの毛皮でも売ろう。

この町の冒険者ギルドは町の中心部にある。
普通冒険者ギルドは入り口近くにあるものなのだ。
なぜかと言うと狩って来たモンスターを担いで町を練り歩くのは一般人を威圧してしまうからだ。
この町の冒険者ギルドが中心部にあるのは、ダンジョンが町の中心部にあるからだ、ダンジョンを囲うように塀がありその周りに町が出来ている。

冒険者ギルドに着いた、中に入ると小説でよくある典型的な冒険者ギルドだった。
受け付けにギルド嬢、併設している酒場に荒くれ者、掲示板に群がる冒険者達。

テンプレだと登録の前後に絡まれたりするんだよねー
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