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幼女社会貢献をする
幼女孤児院を発見する
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自堕落な生活を見直すべく、積極的に街へ繰り出すことにした。家にいるとゲームをしてしまうからね。
今日は王都の外壁近くを探索している。もちろんハジメに抱っこされてだが。もう尻を撫でられる事にも慣れた。ただ今度はひと目がつかない路地などでお胸を揉まれるようになった。あんたツルペタ好きのはずだろ?
まぁいい。それよりも探索だ。王都は王城を中心に円状に街があるので、中心部に近いほど良い土地で壁際ほど貧しい人達が住んでいる。一つだけある門から続く大通り沿いだけは例外だけどな。壁の外側には畑があり簡単な柵に覆われている。そんな柵で大丈夫か?と思うが、魔物が殆ど居ない土地だから大丈夫らしいよ。冒険者も居るからね。
スラム街もこの外壁の内側にある。このあたりの建物は建て直しがされないのでヒビや穴が空いていたり、一部倒壊しているような物まで有る。日本のシャッター街を彷彿とさせる雰囲気だ。
剣を腰に佩いたハジメが居るからか、スラム街の住人は遠巻きにジッと見つめるだけで害は無さそうだ。丁度街の門から正反対の場所まで来ると、少し大きめの建物が見えてきた。少し欠けているけど立派な外壁まである建物で、門には[国営メロード孤児院]という看板があった。
「国営の孤児院なのにずいぶん寂れてるね。」
「そうだね。私も初めて来たから知らなかったよ。」
柵のように隙間のある門なので中を覗く事ができた。孤児院の敷地内には小さな畑があり、子供たちと孤児院の職員らしき大人が一緒に農作業をしていた。孤児や職員達は大分着古した継ぎ接ぎだらけの服を来ていて、食事もあまり取れてないのかガリガリに痩せていた。
これで国営?全然運営出来てないじゃないか!職員も痩せこけているので、大人がお金をちょろまかせている訳ではなだそうだ。という事は、始めから運営資金が少ないか、何処かで悪い奴が中抜している可能性が高いな。
「あのー。何か御用でしょうか?」
あ、見つかった。今日は様子見だけするつもりだったけど、見つかったなら仕方ない。接触をしてみよう。
「始めましてユイと言います。ここは国営の孤児院なのに随分と困窮しているようですね。」
「ええ、年々運営費が目減りしていってまして。もう限界が近くて・・・もう潰れるのも時間の問題なんですよ。」
職員さんは悲しそうに孤児院の現状を教えてくれた。昔は月100万ゴールドほど有った運営費がドンドン減っていき、今では月1万ゴールドしか支給されなくなったそうだ。資金を持ってくる担当者に聞いても「私は資金を届けに来ているだけなので上に直接言って欲しい」と言われたそうだ。
孤児院の運営を担当している貴族に陳情の手紙を送ってみたが、一向に返事が来ず、直接貴族の屋敷を訪ねても門前払いだそうだ。その貴族は明らかに孤児院を潰す気があるよな。
俺がこの孤児院を助けたとして、担当の貴族が文句つけてきても聖女であるセイラがいれば何とかなるはずだ。たぶんセイラも手を貸してくれると思うから大丈夫だな。うむ。
「なるほど。ではコチラで支援しましょう。このまま国に任せていても困窮する一方なのでしょう?」
「えぇ?良いのですか?・・・私達としては助かりますけど。」
「はい。まずは食料を支援しますね。小麦粉と、肉と野菜、それと調味料があれば良いですかね?水はありますよね?」
「え、えぇ。井戸がありますので水は大丈夫です。えっと、調味料っていうのは塩の事ですよね?」
「塩と胡椒、あとは砂糖と酢にケチャップとかならこの国で有ってもおかしくない範囲かな?」
「こ、胡椒に砂糖ですか?そんな高級品を・・・?塩でも高いのに斤と同じ価値が有るという砂糖まで?そんな勿体ないです!!」
「まぁ、確かに高級品ですが外にバレなきゃ平気ですよ。ね?ユイたん!」
「だれがユイたんだ!・・・ゴホン。まぁ気にしないで下さい。というかこれは支援の第一段階です。この程度で驚いて居ては心臓が持ちませんよ?」
「・・・・・・こ、これ以上があるんですか?」
俺の計画では、孤児院の皆には将来的に自立して貰って、国でも高給取りと言われるまでになってもらうつもりだからね!俺は大企業の設立だけ手伝い、経営には関与しないスタンスで行く。決定権とか持っていると束縛されて面倒くさそうだからな。
今日はとりあえず日持ちしそうな食料を大量に置いていった。イモ類や根野菜、カボチャなんかも日持ちしそうだな。肉類も干し肉や塩漬け肉を出した。調味料類は、結局塩コショウだけになった。理由は職員が塩での調理しかしたことがなかったから、使い方が分からないそうだ。今度来たときに教えよう。俺は前世?は長年厨房で働いていたからな。料理はまぁまぁ出来るぞ。
孤児達と少し交流の為に遊ぼうかとも思ったけど、子供たちは痩せこけていて体力も無いので辞めた。それは元気になってからだな。
今日は王都の外壁近くを探索している。もちろんハジメに抱っこされてだが。もう尻を撫でられる事にも慣れた。ただ今度はひと目がつかない路地などでお胸を揉まれるようになった。あんたツルペタ好きのはずだろ?
まぁいい。それよりも探索だ。王都は王城を中心に円状に街があるので、中心部に近いほど良い土地で壁際ほど貧しい人達が住んでいる。一つだけある門から続く大通り沿いだけは例外だけどな。壁の外側には畑があり簡単な柵に覆われている。そんな柵で大丈夫か?と思うが、魔物が殆ど居ない土地だから大丈夫らしいよ。冒険者も居るからね。
スラム街もこの外壁の内側にある。このあたりの建物は建て直しがされないのでヒビや穴が空いていたり、一部倒壊しているような物まで有る。日本のシャッター街を彷彿とさせる雰囲気だ。
剣を腰に佩いたハジメが居るからか、スラム街の住人は遠巻きにジッと見つめるだけで害は無さそうだ。丁度街の門から正反対の場所まで来ると、少し大きめの建物が見えてきた。少し欠けているけど立派な外壁まである建物で、門には[国営メロード孤児院]という看板があった。
「国営の孤児院なのにずいぶん寂れてるね。」
「そうだね。私も初めて来たから知らなかったよ。」
柵のように隙間のある門なので中を覗く事ができた。孤児院の敷地内には小さな畑があり、子供たちと孤児院の職員らしき大人が一緒に農作業をしていた。孤児や職員達は大分着古した継ぎ接ぎだらけの服を来ていて、食事もあまり取れてないのかガリガリに痩せていた。
これで国営?全然運営出来てないじゃないか!職員も痩せこけているので、大人がお金をちょろまかせている訳ではなだそうだ。という事は、始めから運営資金が少ないか、何処かで悪い奴が中抜している可能性が高いな。
「あのー。何か御用でしょうか?」
あ、見つかった。今日は様子見だけするつもりだったけど、見つかったなら仕方ない。接触をしてみよう。
「始めましてユイと言います。ここは国営の孤児院なのに随分と困窮しているようですね。」
「ええ、年々運営費が目減りしていってまして。もう限界が近くて・・・もう潰れるのも時間の問題なんですよ。」
職員さんは悲しそうに孤児院の現状を教えてくれた。昔は月100万ゴールドほど有った運営費がドンドン減っていき、今では月1万ゴールドしか支給されなくなったそうだ。資金を持ってくる担当者に聞いても「私は資金を届けに来ているだけなので上に直接言って欲しい」と言われたそうだ。
孤児院の運営を担当している貴族に陳情の手紙を送ってみたが、一向に返事が来ず、直接貴族の屋敷を訪ねても門前払いだそうだ。その貴族は明らかに孤児院を潰す気があるよな。
俺がこの孤児院を助けたとして、担当の貴族が文句つけてきても聖女であるセイラがいれば何とかなるはずだ。たぶんセイラも手を貸してくれると思うから大丈夫だな。うむ。
「なるほど。ではコチラで支援しましょう。このまま国に任せていても困窮する一方なのでしょう?」
「えぇ?良いのですか?・・・私達としては助かりますけど。」
「はい。まずは食料を支援しますね。小麦粉と、肉と野菜、それと調味料があれば良いですかね?水はありますよね?」
「え、えぇ。井戸がありますので水は大丈夫です。えっと、調味料っていうのは塩の事ですよね?」
「塩と胡椒、あとは砂糖と酢にケチャップとかならこの国で有ってもおかしくない範囲かな?」
「こ、胡椒に砂糖ですか?そんな高級品を・・・?塩でも高いのに斤と同じ価値が有るという砂糖まで?そんな勿体ないです!!」
「まぁ、確かに高級品ですが外にバレなきゃ平気ですよ。ね?ユイたん!」
「だれがユイたんだ!・・・ゴホン。まぁ気にしないで下さい。というかこれは支援の第一段階です。この程度で驚いて居ては心臓が持ちませんよ?」
「・・・・・・こ、これ以上があるんですか?」
俺の計画では、孤児院の皆には将来的に自立して貰って、国でも高給取りと言われるまでになってもらうつもりだからね!俺は大企業の設立だけ手伝い、経営には関与しないスタンスで行く。決定権とか持っていると束縛されて面倒くさそうだからな。
今日はとりあえず日持ちしそうな食料を大量に置いていった。イモ類や根野菜、カボチャなんかも日持ちしそうだな。肉類も干し肉や塩漬け肉を出した。調味料類は、結局塩コショウだけになった。理由は職員が塩での調理しかしたことがなかったから、使い方が分からないそうだ。今度来たときに教えよう。俺は前世?は長年厨房で働いていたからな。料理はまぁまぁ出来るぞ。
孤児達と少し交流の為に遊ぼうかとも思ったけど、子供たちは痩せこけていて体力も無いので辞めた。それは元気になってからだな。
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