朱音さんは好きすぎる

橘 睦月

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第3話、流石にそれでも

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「け、警察?!なんで!?!、私なんか悪いことしたかなぁ?」

うんしてるよ、多分結構やばめな犯罪犯してるよ

「朱音、なんでゴミ箱から蒼くんの使った箸を漁るの?」

「なんでって、エリちゃんは好きな子と少しでも一緒にいたいでしょ?」

「まぁね、でも私好きな人とかいないからなぁ」

理想は休日に一緒に本を読んで、たわいもない話をして、普段は無口だけど自分の好き事になるとめっちゃくちゃ喋ったりって、これ誰かに似てるな

「えーそうなの?、それでね少しでも居たいから匂いだけでも持って帰ろうかなって!」

「え?」

「え?」

「朱音、ふつうに話しかけたりとかすればいいんじゃないかなぁ?!」

「む、無、無理だヨォ!私なんかが話しかけてもそこら辺のゴミとおんなじだし‥」

「どんだけ自分を下に見てるのよ
取り敢えず連絡先渡しとくからメールとかしてみたら?‥って、朱音?大丈夫?」

朱音を見ると魂が抜けたように動かない
耳をすませると

「もう、死んでもいいや」

日向朱音、連絡先をもらって悟りを開きました



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


連絡先を教えただけで悟りを開きかけていたのだメール1通送るのに相当な勇気が必要なだっただろう、それをバッサリ切り捨てる蒼くんは、バカなのかわざとなのか

「勉強?無理ですよ」

「え?な、なんで?」

やばいばれたかな?蒼くんこういう事感が鋭そうだからなぁ

「メールじゃ勉強教えられないじゃないですか
一回一回送ったりするの面倒ですし」

「そ、そうだよね、じゃなくて!そうなんだけど勉強する場所とか決めるときに連絡先必要でしょ?!」

「え?学校で話せばよくないですか?、メールとかめんどくさい」

蒼くん、クソ面倒臭さい、あと真面目すぎる
わかれよ!意図を読み取れ!メールでたわいもない話をしたいんじゃ!

「そ、そうなんだけど!あーもー!とにかく朱音と連絡とってね!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なんで逆ギレされたんだ?」

不思議とそのことを考えながらスマホの画面を見て
シュ!

「削除」

朱音の連絡先を削除した
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