異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第6章 ケンジの新しい生産力!

19話 奴隷たちの問題

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 次の日、ケンジは町をぶらつこうと思い早起きをするのだった。

「ご主人様今日はものすごく早起きなんですね。」

「ティアナはもう起きているのか?」

「そうですね。庭の手入れや畑仕事は朝早いんですよ。」

「ああ、そっか・・・いつもありがとな。」

 ティアナはまさかこんなことでケンジからお礼を言われると思ってなくてびっくりして顔を赤らめてしまうのだった。

「ご主人様は今日は凄い早いですが・・・」

「ああ・・・ちょっと朝の散歩だ。一緒に来るか?」

「よろしいのですか?」

「朝の準備が忙しいなら無理しなくていいぞ。」

「いえ!だいじょうぶです!一緒に連れてってください。」

 ケンジは起きたばかりで頭がよく回っていなかったが、この行為がまた他の者たちから責められる要因になろうとはこのときケンジはまったく思ってもいなかったのだった。

 朝の町は空気が澄んでて本当に気持ちがよかった。だが、町の人たちの生活は朝が早く市場は人でごった返していたのだった。

「いらっしゃい!兄ちゃん新鮮な野菜はどうだ?」
「いらっしゃいませ!果物はいかがですか?」
「いらっしゃい!いらっしゃい!」

 市場には新鮮な野菜、果物、肉、魚が並んでいた。この土地はすぐ近くに大きな湖がある。地球で言うと琵琶湖である。そこから新鮮な魚が入り実にバラエティーな食卓の文化が根付いているのである。

「ほら、ティアナ迷子になるぞ。」

 朝市は実に色んなものが売っていて竹で編んだ入れ物や雑貨物も売っていて人混みが凄いのである。ティアナが迷子になるといけないのでケンジはティアナの手をしっかり握り一緒に朝市を満喫していたのだった。

 雑貨屋にきたケンジ達は品物を見ていた。そこには可愛らしい貝殻でつくったアクセサリーや石を磨いた綺麗にしたブローチなどを年老いたおばあさんが売っていたのだった。

「彼氏さん。彼女さんに一つどうだい?」

「「え?」」

「あたしなんかがご主人様の彼女だなんてもったいないです。」

「え?あんたこの人の奴隷なんか?こんなきれいな奴隷あたしゃあ初めて見たよ・・・」

 老婆はティアナを見て驚いていたのだった。

「あんたよかったねぇ・・・この人に大事にされているんだねえ。」

「はい・・・ご主人様はあたしの大事な人です!」

「あんたも彼女をこれからも大事にするんだよ。」

「ああ。わかってるよ。」

 ケンジは面と向かってそんな事を言われて照れくさくなってしまってそこにあった小さな貝殻を磨き上げた髪留めのアクセサリーを手にとるのだった。

「ティアナこれ買ってやろうか?」

「いいのですか?」

 ケンジはティアナの髪に小さいピンクの貝殻の髪留めを付けてあげた。ティアナは顔から火が出るよう感じで真っ赤になっていたのだった。

「おばあさん、これもらうよ。いくらですか?」

「毎度あり!3ドゴンだよ。やっぱ主人と奴隷とはおもえないねえ。」

 ケンジは懐から3ドゴンを出し支払うのだった。

「ティアナちゃんこれからもご主人に可愛がってもらうんだよ。」

 ティアナは恥ずかしくなり小さくコクリとうなずくのだった。ケンジも又照れくさくてティアナの手を引き次の店を見て回るのだった。

「なんか尊いねえ・・・」

 おばあさんは二人の姿を見てニッコリ笑い呟くのだった。

 二人は1時間ほど朝市を見て回り野菜や肉、魚などを買い二人して手をつなぎ家に帰るのだった。




 家に帰るとやっぱり大騒ぎになっていてセバス達が店の前に出迎えていたのだった。

「ご主人様!どこに行っておられたのですか?」

「どこって、朝の散歩がてらティアナと朝市に行ってたんだよ。ほら見て見ろこの新鮮な魚!」

「新鮮な魚じゃありません!我々がどれだけ心配したかわかっているのですか?」

「セバス・・・俺ももう18だぞ・・・いつまで過保護なんだよ。朝市ぐらい自由に行かせてくれよ。」

「そうはいってもですね!何も言わず出ていかれる私達のみにもなってくださいよ!」

「いいか!そうゆうのを束縛というんだぞ。無理やり担ぎ上げ主の立場を縛りつけるのは俺の精神衛生上よくない!ストレスが貯まるだろ!」

 そういってケンジは勢いのまま家の中に入ってしまうのだった。

「ところでティアナちゃん・・・それはいったい何?」

 ミナレス達女性たちが目ざとくティアナの髪飾りにロックオンしたのだった。

「朝の準備もせずご主人様と朝市デートだけでも羨ましいのに・・・」

「こ、これはご主人様から買ってやると言われて・・・」

「ティアナちゃん・・・ちょっと時間いいかしら?部屋で少しお話ししましょう!」

「ちょっと・・・まってよ・・・・あたしは何も・・・してないよ・・・」

「その髪飾りは?」

 ティアナはみんなの視線が恐ろしくなりジリジリ後づ去りしたが、呆気なく両脇を固められ大部屋に連行されてしまったのだった。

 今日の朝食は準備が遅れ遅めの朝食になったのだった。朝早くおきたケンジだったがお腹がすきすぎて倒れそうだった。

 朝食が準備できてみんながそろったときティアナはみんなから尋問され朝から正気を失くしぐったりしていたのだった。

「ご主人様!何でティアナだけ朝の散歩に連れて行ったのですか?」

「なんだよいきなり!今日は早く目覚めて散歩しようと思ったときちょうどティアナがいたから一緒に行っただけだろ。」

「わたしも行きたいです!」

「フィアナもあの時いたら一緒に行けたんだけどいなかったんだからしょうがないだろ。ティアナは運がよかっただけだ。」

「そんなあ・・・」

 いっせいに女性たちからティアナは睨まれビクッと背筋が伸びるのだった。

「おいおい!みんなティアナを責めるんじゃない!虐めたら俺が許さんからな!」

「だって、ティアナは朝の散歩に加えて髪飾りまでずるいです!」

「フィアナ・・・お前はちょっと興奮しすぎだ。いつもの口調はどうした?」

「いいか、みんなもよく聞けよ。誰か一人が特別な起こったら自分も自分もと言うんじゃない!」

「だってえ・・・」

「うらやましがるのはよくわかるが我慢することも必要だと思わないか?」

「でも、ティアナはあんな可愛い髪飾りまで!」

「それは朝、ティアナが俺の散歩に付き合ってくれたお礼だ。」

 それを聞いた女性たちはいっせいに不満を漏らしたのだった。ケンジと二人っきりになれたのがご褒美なのにそれに付き合ったことで更にお礼のアクセサリーを貰えるなんて不公平だと女性たちは言うのだ。

「じゃあ、お前達はその贈り物やデートをしないと俺はお前達を大事にしているという気持ちは伝わらないと言うんだな・・・」

「「「そんなことをいっているんじゃ・・・・」」」

「そうか?ならなぜ得した人間を責め立てるんだ?ティアナを見て見ろよ・・・朝からあんなにやつれているじゃないか。」

「それは・・・ティアナだけご主人様からプレゼントされたから・・・」

「今、発言したのはマインか?」

「はい。」

「じゃあマインに聞くがお前は俺から贈り物は貰ったことないのか?」

「えーっと・・・ああいったアクセサリーは貰ったことは無いです。」

「じゃあ、日々の生活は自然に湧いてくるものなのか?その服はどうやって手に入れた?この朝ご飯は?」

 女性たちみんな口ごもってしまうのだった。

「俺はみんな平等に大事にしてきたつもりだぞ。女性たちだけでなくセバスたち男性陣たちにもだ。ちがうか?」

「・・・・・」

「確かにみんなの羨ましいという気持ちはわかるよ。もし俺が皆を世間でいう奴隷の扱いをしていて、ティアナが俺から髪飾りを貰ったというのであれば不平不満を上げるのもわかる。」
「まあ、そんな扱いをする主人が奴隷にアクセサリーを上げることはしないとおもうけどな。」
「なあ、みんな俺はみんなの事を大事にしていないか?その特別な事をしないと伝わらないのか?」

 そういってケンジは食堂のテーブルを無言で立ち上がり自分の部屋に戻ってしまったのだった。そのあと残されたミナレス達は暗く沈みなにも行動できないでいたのだった。





 マイが突然立ち上がり怒りをあらわにして言葉を発したのだった。

「あなたたち今、ケンちゃんの言った言葉をどう思っているの?ちょっとケンちゃんに慣れ過ぎて甘え過ぎたようね。これからどうなるのか覚悟したほうがいいよ。」

 そういってマイは食堂を出てケンジの部屋に入っていくのだった。





 部屋をノックしマイはケンジの部屋に入るのだった。部屋にいる二人は目を合わせ、マイは意地の悪そうな笑みを浮かべ話し出すのだった。

「ケンちゃんやり方がえげつないよ。あたしはわかったけどセバスやミナレス達にはトラウマになるんじゃない。」

「で、みんなはどうだった?」

「まあ、あたしはあれぐらいやっても本来奴隷はあんな我儘いったらダメだし教育すると言う意味で良いとは思うけど、みんなは多分今日一日仕事にならないんじゃないかな?」

「そっか。でもな、あれぐらいやらないと前システィナの時もみんな同じような事やっただろ?」

「ええ、あったわね。それでケンちゃんみんなと毎週お出かけすることになったもんね。普通奴隷をデートに連れて高級なとこで食事なんてあり得ないんだからちょっと痛い目を合わせて教育しないといけないよ。」

「いや、俺はそんな理由でやったわけじゃないんだ。」

「そうなの?」

「得した誰か一人を尋問しているだろ?ああいう行動は絶対にエスカレートするんだよ。それが怖いんだよな・・・言ってみればあれは虐めみたいなものだよ。」

「あ・・・」

「得した人間が責められるからそれにより自分が得した負い目があるので何も言えなくなり、その状況は責める人間は何も言えない事を理由に何やっても大丈夫と思う様になってもおかしくないんだよ。」

「なるほど・・・ケンちゃん色々考えているんだね。」

「だからいちいちそんな状況を作らせないようにする為、みんなも我慢することを覚えないといけないんだよ。」
「俺はみんなに甘いから今日みたいに贔屓しているように感じることもすることもあるけど、そんなのは日頃のちょっとしたことと流せれる様に自覚してほしいんだよな。」

「なるほどね・・・」

「でも、マイも何か言ってきてこっちに来たんだろ?たぶん相乗効果でみんなも思い直してくれると思うからたすかるよ。ありがとな。」

 実はこの事はケンジの芝居であった。システィナの時も今回ティアナの事もケンジは心配に思っていたのだった。

 少しぐらいの事ならケンジも目をつむったのだが、一番年下のティアナまでも容赦のない尋問で精神的に追い詰めるこの行為がケンジには許せなかったのである。

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