無能と呼ばれてパーティーを追放!最強に成り上がり人生最高!

本条蒼依

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18話 暁の罪状

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 ガナッシュ達は、呆気なく捕らわれてしまった。

「ガナッシュ!ラナベルはどうしたんだ?」

「こっちが知りてえよ。町に戻ってきてないのか?」

「戻ってきてないが……お前達まさかまた、クロスのようにダンジョンに放置してきたのではあるまいな?」

「あいつは俺達を裏切ったんだよ!パーティーの持ち物のマジックバックを盗んでな。だから、俺達は一度あいつの行方をギルドで集めようとしていたんだ」

「何故、お前達はラナベルに裏切られたんだ?」

「あいつは、罠発見・解除をミスりやがったんだよ」

「失敗は誰でもあるだろ?」

「俺達も、1回のミスでこんな怒る事はしない。あいつは何回もミスりやがったんだ。だから追放しようとしたら、あいつは勝手に町に戻ってしまったんだ」

「馬鹿な……あいつはローグのAランクだろう?そう何回も失敗するのか?」

「知るかよ!実際、あいつはダンジョンの5階層で連続で失敗を」

「何で、5階層なんだ!お前達の実力なら、もっと深い階層に行けただろ?」

「何を言ってやがる。罰金で俺達の装備を奪いやがって!これもあれもクロスのせいだ!あいつさえいなければ俺達はもっと活躍できたのに、あいつと関わったおかげでめちゃくちゃだ!」

「何を言っている!めちゃくちゃになったのは、お前達の自業自得だ。調子に乗り、デストロールに手を出したからだ」

「「「「ぐっ……」」」」

「お前達の極刑はまのがれまい」

「「「「なっ⁉」」」」
「何で俺達が!今までギルドに尽くして来たじゃないか!」

「ああ!俺もそうおもうよ。お前達がいなくなるのは、ギルドとして計り知れない損失だよ」

「だったら!」

「だが、お前達はこの町ムーンタリア、ドーレン様の領地を危険にさらした。ギルドでも、あのデストロールには手を出してはいけないと注意勧告されていたのもかかわらず、自分勝手な理由で手を出したんだ」

「だが!」

「だがもへったくれもない!お前達は極刑に処されても文句を言えない事をしたんだ!」

「だったら、ラナベルはどうなんだ?あいつも一緒に手を出したんだ!俺達だけ処刑されるなんて我慢ならねえ!」

「人の心配するより自分の心配だけしてたらいい!ラナベルは、ギルドを上げて捜索するから、お前達は心静かに罪を償え。まあ、生きていられるとは思えんがな」

 ギルドマスターの言葉は非情だった。ガナッシュ達は捕縛されながらその言葉を聞き、その場に崩れ落ちたのはいうまでもなかった。
 そして、ガナッシュ達は衛兵に引きずられ、領主のもとに連行されてしまったのだ。

 そして、ギルドマスターはすぐさま、ラナベルの行方を隣町に通報したのだった。ギルドには時空魔法が使える人間が務めている為、オウカのようにギルドの一室に魔法陣が設置されている。この為、ムーンタリアの周囲にある町に連絡が、瞬時に伝える事が可能なのだ。

 そして、3日後隣町でラナベルは、衛兵により呆気なく捕縛されてしまった。ラナベルは、必死に抵抗するも無駄な努力に終わり、ムーンタリアの町に強制送還される事になった。

「何で、あたしがこんな目に!」

「お前、とんでもない事をしたみたいだな」

「とんでもないことって何よ!」

「お前達のパーティー、南の森にいたデストロールに手を出したらしいじゃないか」

「そ、それはリーダーが……」

「リーダーがどうかしたかは知らんが、それによってどうなったか知っているのか?」

「そんなのしらないわよ!」

「知らないじゃすまされない事だよ!」

「……」

「スタンピードが起こり、ムーンタリアの町は滅びかけたんだよ!」

「えっ⁉嘘でしょ?」

「本当だ!お前達はとんでもない凶悪犯として連行されるんだ!」

「あ、あたしは知らない!あたしは手を出してない!」

「そんなの俺達に言っても仕方ないだろう?お前はこのままムーンタリアに強制送還される。そういう言い訳は領主様に言うんだな。まあ、極刑はまのがれないとは思うけどな」

「あたしは、パーティーのローグなの!戦闘がメインではないわ!だから、あたしは悪くない!」

 実質、ローグであるラナベルは、デストロールに一切手は出していなかった。これは聖女のマリアも同様であり、仲間を回復させただけであったが、そんな事が言い訳にはならず逮捕となったのだ。






「君達の処刑は4日後の昼に決まった」

「「「「そ、そんな!」」」」

「4日後には、君達の最後の仲間が、ここに送還されてくることになったよ」

「ラナベルが捕まったのか?」

「ああ!君達は、町中引き回しの後張り付けにされ、町中の人間の恨みをかって処刑される事になった」

「俺達が処刑だと……」
「そんなの嫌!」
「そんなバカな!」
「わたしはデストロールに攻撃はしていません!何でわたしまで!」
「あ、マリア!お前だけ助かろうと思うな!」
「わたしとラナベルは戦闘に加担してないじゃない!なんでわたしまで一緒に処刑されなきゃいけないのよ!あんた達が勝手に暴走したんじゃない!」

「えぇーーーい!うるさい黙れ!この罪はお前達【暁】全体の罪だ!」

「くそおおおおお!あいつが抜けてからめちゃくちゃだ!」

「わしも、クロス君が何でお前達のようなパーティーにいたか不思議でたまらんよ。しかし、クロス君を脱退させてくれて、そこの所はワシも君達には感謝するよ」

「何で感謝なんだよ!」

「当たり前だろ?これからクロス君は、この町を代表するような冒険者になるんだからな」

「はぁあ?何であの役立たずが、この町を代表する冒険者になるんだ」

「君達は、クロス君がまだ役立たずだと思っているのか?あの若者は、君達よりはるかに強い冒険者だ」

「俺達より強いだと?そんなことあるわけないだろうが」

「何でそんなに自信があるのか分からないが、今回のスタンピードの立役者は紛れもなくクロス君だ。あの若者がいなければ、ムーンタリアは今頃廃墟となっていたよ」

「ば、馬鹿な……」

「まあ、君達の運命はあと4日……ここで生のありがたみを噛みしめるんだな」

 ガナッシュ達は、張り付けにされる事を恐れていた。町中を引き回される時から、町中の人間から石が投げつけられ、酷いときはナイフとかがとんでくるのだ。
 そして、張り付けはもっとひどくて一気にとどめを刺してくれず、いたぶられる様に体を傷つけられるのである。
それは3日3晩続けられ、最後は殺してほしいと懇願するまで続けられるのだ。

「ま、待ってくれ!張り付けは勘弁してくれ!」

「何を馬鹿な事を……お前達【暁】は、自分勝手な理由でムーンタリアの町を滅ぼしかけたんだぞ?」

「だが、実際滅んではいないだろう?極刑はやりすぎだと……」

「馬鹿な事を言うでない!お前達は張り付け獄門だ!これは決定であり、この処刑より重くなる事はあっても軽くなる事は絶対ない。わかったな!」

 領主の言葉に、ガナッシュ達は反論する余地はなかった。

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