無能と呼ばれてパーティーを追放!最強に成り上がり人生最高!

本条蒼依

文字の大きさ
22 / 60

22話 証言

しおりを挟む
 闇ギルドにテレポートしたガナッシュ達は、闇ギルドの掟を聞かされていた。

「ギルドの依頼は断れない。いいな?」

「それは、力量を見て依頼してくれるのか?」

「それは当然だ。闇ギルドが出来ないと判断すれば、依頼しても失敗に終わるからな」

「それなら大丈夫だ。お前達もそれでいいよな?」

「ああ」
「ええ」

「それと一度加入したら、絶対に闇ギルドは脱退できない。まあ、ここにきている地点でもう無理だがな」

「ああ、わかっている」

「そして、一番注意してほしいのは依頼の失敗だ」

「どういう事だ?」

「闇ギルドが、お前達ならできると判断した依頼に失敗した場合、闇ギルドはお前達には容赦しないからな」

「容赦しない?」

「今までお前達は、冒険者ギルドで依頼に失敗した場合、違約金を払っていたはずだ」

「まあ、そうだな」

「闇ギルドの違約金はお前達の命だ。つまり、闇ギルドはお前達にアサシンを送り報復するという事だよ」

「「「なっ⁉」」」

「お前達には、これからギルドに尽くしてもらう。逃げることは許されず、依頼は絶対、失敗も許さん!」

「分かっているさ!命を懸けてこなして見せる」

「いい根性だ。期待しているぜ」






 そのころ、冒険者ギルドでは【暁】の話題で持ちきりだった。

「きいたか?」
「ああ、聞いた聞いた。まさか、あの暁がなあ」
「でも、俺はあいつ等がいなくなって清々したよ」
「それ分かる!あいつ等ちょっとレアな職業だからって偉そうだったしな」
「そうそう、俺もムカついていたんだよな」
「あんたらねえ!そういう事は本人の前で言いなさいよね」
「そんな事言えるわけねえだろ……」
「ったく情けないわね」

 この噂は、クロスの耳にもすぐに入った。そして、クロスはギルドマスターに呼び出されていたのだった。

「クロス、ちょっと聞きたいのだが?」

「何にが聞きたいんだ?」

「今回、暁が脱走した件は聞いているな」

「ああ、俺も驚いているよ。まさか、マリアとラナベルが殺されたなんて……」

「そのことでだな……」

「ちょっと、ギルドマスター?まさか……クロスを疑っているんじゃないでしょうね?」

 オウカが、ギルドマスターに詰め寄ったのだった。

「まさか⁉そんな事をしないのはわしもわかっておる!」

「それなら安心したわ」

「じゃあ、ギルドマスターは俺に何を聞きたいんだ?」

「ああ、今回マリアとラナベルの死因は毒によるものだ」

「「それって……」」

「ああ……それを聞いてわかると思うが闇ギルドが関わっている可能性がある。それを踏まえて聞きたいんだが、お前が暁にいた時に、ガナッシュ達が闇ギルドと何かしらのアクションはあったと思うか?」

「それはないと断言はできない」

「何故そう思う?」

「俺は、あいつらから足手まといと言われ続け、ダンジョンや地上の魔物の討伐以外は別行動だったからだ。その別行動の時に係わっていたのなら、俺にはわからないからな」

「そうか……」

「だが、こうとも言えることがある。殺されたマリアとラナベルだが、俺を足手まといとさけずんでいたが、自分の事に対してプライドがあり、闇ギルドと関係を持とうとするような人間じゃなかった」

「ふむ、だから殺されたと?」

「いや、そうじゃない。もし仮に、俺が在籍していた時に闇ギルドとかかわっていたなら、あの二人は自分から暁から脱退し、その事実をギルドに報告していたと思うぞ」

「なるほど……そのことから、闇ギルドとは繋がりが無かったと言えるのだな?」

「そういうことだ」

「でも、クロス?なんで、そんなことが言えるのよ?クロスは暁で責められていたんでしょ?」

「それはな、ガナッシュ・ハーベルト・アルーシェの3人からは、確かにめちゃくちゃな事を言われていたが、ラナベルとマリアからはそんなに言われていた事はなかったんだ」

「そうなの?」

「ラナベルは、後方で俺の護衛をそれとなくしてくれてたし、マリアは何やかんやと言っても、傷ついた俺に回復魔法をしてくれていたから、自分の役目にはプライドを持ってやっていたと思う」

「そ、そうなんだ……」

「だから、あの二人が闇ギルドと関係があったなら、冒険者ギルドに報告していたと思う」

「クロス、お前の意見はよくわかった。冒険者ギルドは、ガナッシュ達3人を指名手配にした」

「それは知っているよ。まさかそれだけって事はあるまい?本題はなんだ?」

「ここからが本題なんだが、もっと情報が欲しいんだ」

「何が言いたい?」

「お前のスキルだが、魔法スキルが魔王と言う見たことのないスキルだったよな?」

「だから?」

「ラナベルとマリアを蘇生とかできるのか?」

「何故そう思う?」

「当たり前だろ。デストロールの再生能力をおさえて、俺達が切断できなかった四肢を切断したんだ。あの魔法力を見たら、その可能性に辿り着くよ」

「仮に蘇生できたとして、ラナベルとマリアに何を聞くつもりだ?」

「当然、闇ギルドに関しての事だ」

「その後はどうなるんだ?」

「その後?」

「ああ。情報を聞き出した後の事だよ」

「当然、あの二人は領主様に引き渡す事になるだろう。当然の事だな」

「そうか……じゃあ、蘇生は行わない。と、言うかそんな夢みたいな魔法は存在しないよ」

「なっ⁉ここまで言わして、そんな事を信じろというのか?」

「ギルドマスター何言ってんだよ!」
「そうよ!何考えてんのよ?」

「何だ、オウカまで!」

「もし仮に、二人を生き返らせるとして、せっかく蘇生できたのに情報だけ引きだしたら、それで切り捨てると言っているのよ」

「それはしょうがないだろ!あの二人はスタンピードを起こした張本人だ。その罰を受けるのが当たり前だろ」

「馬鹿な事を言ってんじゃねえよ!」

 クロスの怒鳴り声で、ギルドマスターは萎縮してしまった。

「そんな事の為に、もし蘇生が出来たとしても、俺は協力するつもりはない!」

「クロス、ちょっと待て!これは領主様からの命令なんだぞ?」

「何を言っているんだ?命令もくそもないだろう?俺は蘇生など不可能だと言っているんだ。そんな命令突っぱねたらいいだけじゃないか」

「そんな簡単な事じゃないのは分かっているはずだろ?」

「何を言っているのよ。ギルドは国や貴族とは関係のない組織のはずよ。そんな無茶な言い分が通るはずないじゃない!」

「ああ!オウカの言う通りだ。仮にそんな魔法があったとして、蘇生して情報だけを引き出したらまた処刑だなんて命の冒涜だ」

「それは分かるが、それはラナベルとマリアが犯罪者だったからだ。犯罪者でなければ、処刑される事はあるまい。そうだろう?」

「だったら、俺は処刑されると分かっている人間を蘇生なんか、絶対に承認はしない。まあ、蘇生自体無理だがな」

「むぐぐぐ……」

 ギルドマスターは、これ以上クロスに言い寄る事が出来なかったのだった。クロスは、蘇生できないと言っている為、これ以上問い詰めても平行線になるからだ。


しおりを挟む
感想 33

あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!

こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」  主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。  しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。 「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」  さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。  そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)  かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!

「お前は用済みだ」役立たずの【地図製作者】と追放されたので、覚醒したチートスキルで最高の仲間と伝説のパーティーを結成することにした

黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――役立たずの【地図製作者(マッパー)】として所属パーティーから無一文で追放された青年、レイン。死を覚悟した未開の地で、彼のスキルは【絶対領域把握(ワールド・マッピング)】へと覚醒する。 地形、魔物、隠された宝、そのすべてを瞬時に地図化し好きな場所へ転移する。それは世界そのものを掌に収めるに等しいチートスキルだった。 魔力制御が苦手な銀髪のエルフ美少女、誇りを失った獣人の凄腕鍛冶師。才能を活かせずにいた仲間たちと出会った時、レインの地図は彼らの未来を照らし出す最強のコンパスとなる。 これは、役立たずと罵られた一人の青年が最高の仲間と共に自らの居場所を見つけ、やがて伝説へと成り上がっていく冒険譚。 「さて、どこへ行こうか。俺たちの地図は、まだ真っ白だ」

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~

名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。

処理中です...