無能と呼ばれてパーティーを追放!最強に成り上がり人生最高!

本条蒼依

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23話 薬草依頼

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 クロスとオウカは、ギルドマスターの部屋から出た。そして、依頼を受けにギルドのロビーに、顔を出したのだった。

「ねえ、クロス今日は何をする?」

 オウカがクロスに、何の依頼を受けるか聞いていると、受付嬢のファナから話しかけられたのだった。

「クロスさぁーん。薬草採取も受けていただけませんか?」

「ファナ⁉」

 ファナが、クロスの腕に抱きついてきて、その豊満なバストを押し付けてきたのだった。

(や、柔らかい……)

 そのファナのバストの柔らかさに、クロスは顔を真っ赤にしたのだった。

「ちょっとファナ!あたしのクロスに何をしてんのよ!」

 オウカはファナを、クロスから引き離したのだった。

「キャッ!」

「クロスも何よ!鼻の下を伸ばしちゃって」

「い、いや、オウカ……それは誤解だ!」

「クロスの浮気者。さいてー」

「ファナもいきなり何をすんだよ。オウカに誤解されちゃったじゃないか!」

 その様子を見ていた周りの冒険者達は、クロスに嫉妬の目を向けていたのはいうまでもない。

「ぐぐぐぐ!クロスの奴」
「羨ましい奴め!」
「オウカだけじゃなく、ファナさんまで……」

 冒険者には女性は少ないので、冒険者ギルドではオウカはものすごい人気のある冒険者だ。それもレア職である魔法剣士の為、冒険者だけではなく平民からも憧れられの的である。

 一方、ファナも冒険者達から人気NO1の受付嬢であり、カウンター業務をすればファナの列には行列ができて、他のレーンはガラガラとなるのは日常茶飯事である。
 そんな、受付嬢がクロスに腕を絡めたのである。他の冒険者達が嫉妬しないわけはないのである。

「クロスさんは、今やギルドでは優良株なのよ。そんなにテレなくてもいいじゃない!」

「はぁあ?何を言ってんだよ……」

「クロスさんは、それだけ甲斐性があるって事よ。他の受付嬢もあなたを狙っているんだから」

「はぁぁ……ファナさん何を言ってんだよ。今までは、俺なんか見向きもしてなかったじゃないか?」

「それは今まではだよ。今やクロスさんは、この町の英雄じゃない。受付嬢の10人や20人囲えるほどの甲斐性はあるわ」

「何言ってんだよ!」

「クロス分かったでしょ?冒険者の環境が変わって、調子に乗るようになるって意味が」

「ああ……よくわかったよ……これは、調子に乗ってもおかしくはないな」

「って、いつまでクロスの腕に抱きついているのよ!いい加減に離れなさい!」

「キャッ……オウカやめてよ。クロスさん。オウカが虐める」

「あんた……いい加減にしなさいよね。いくらあたしでも怒るわよ」

「ごめんって、ちょっとした冗談よ」

「ったく、あんたは……」

「まあ、クロスさんなら妻を20人娶っても十分養える甲斐性があるのは冗談じゃないけどね」

 ファナは、舌をペロッとだしてクロスにウィンクしたのだった。

「ファナ……いい加減にしなさい!クロスはあたしのなんだからね」

 オウカは、クロスを取られない様に、クロスをバリケートするようにファナとの間に潜り込んだのだった。

 クロスは、そんなオウカを見て可愛いなあと微笑むのだった。

「で、それは置いといてなんで俺に薬草採取を?」

「それは、この間のデストロールの件で、この辺りにある薬草が踏みつぶされているみたいで、薬草が全然足りないのよ」

「何でクロスばかりに薬草採取を頼むのよ!」

「誤解しないで。今は冒険者全員にこうして頼んでいるのよ。クロスさんだけじゃないわ」

「そ、そうなの?」

「うん……だから、オウカ達もどこかに出るんでしょ?」

「まあ、そのつもりだけど……」

「だったら、1本でもいいから薬草を見つけたら採取してきてほしいのよ」

「まあ、そういう事なら協力しないといけないな」

 クロスの言葉に、ファナはパアッと笑顔になってクロスに抱きつくのだった。

「ちょっと、ファナ!いちいちクロスに抱きつくな」

「ちょっとぐらい良いじゃない」

「だめだってば、早く離れろおおおおお」

 オウカは、ファナの腕を引っ張りクロスから引き離したのだった。



 クロスは、町から東の方向にあるダンジョンに向かう事にした。東の方向なら陽のひかりが当たり、薬草が生えている可能性があると思ったのだ。
 もし、なくてもダンジョンに行けば薬草があると考えたからだ。東のダンジョンなら、今まではいけなかったが今のクロスなら十分に潜る事が出来るし、オウカもいる為十分いけると踏んだのだ。

「オウカ、東のダンジョンに行く事にしよう」

「確かに、あのダンジョンなら人も少ないし、薬草も見つけやすいわね」

「あのダンジョンなら、マーダイスフロッグを討伐しよう」

「確かに、あのカエルの報酬は薬師と防具屋から依頼があるから、報酬額も高いからいいわね」

 マーダイスフロッグは、カエルの魔物であり硬い鱗の持ったカエルであり、その鱗を素材に防具が作れて、又その内臓はクスリの原料となり捨てる所のない魔物である。

 こうして、依頼内容の紙を掲示板から剥がし、受付カウンターに持って受理してもらったのだった。



 その頃、闇ギルドではガナッシュ達は、クロスに仕返ししようと暗躍していた。装備品を揃える為、色んな依頼をこなしていたのだった。

「まずは、デストロイスネーカーを討伐してもらおう」

「デストロイスネーカーだと⁉」

「ああ!あの魔物の毒袋を採取してきてほしい!」

「おい!そんな無茶な事を!」

「言ったはずだぞ。お前達に拒否権はない。闇ギルドはお前達なら出来ると判断したんだ」

 ガナッシュ達が躊躇したのは、デストロイスネーカーはSランクの蛇の魔物だったからだ、その毒の致死量は一滴の毒でも、オークが100匹殺せるという程強い毒である。

「わかったよ!だが、ローグを一人用意して欲しい。俺達には解体はできないからな」

「それなら大丈夫だ。お前達にはローグとヒーラーそれにポーターをつける。この3人とこれからパーティーを組んでもらう事にするから安心しろ」

「そうか……それなら大丈夫だ」

 ガナッシュ達は、Sランクの蛇の魔物を3人で討伐させられると思っていた為、人員を用意してくれると聞いて安心したのだった。
 そして、闇ギルドからは装備品も支給してくれて、当時の装備が戻ってきたのだった。
 
「この指輪も装備しろ」

「「「これは?」」」

「姿形を変えれる指輪だ。お前達はギルドから指名手配されているからな。それで変装をしろ」

「ありがてえ!」

 ガナッシュ達はその指輪を装備して、姿形を変えたのと同時に、パーティーを暁から漆黒の翼に変えたのだった。


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