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46話 町を追放
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クロス達は、何の不満もなくギルドの依頼をこなしていたある日、ギルドから呼び出しがあった。
「クロスオウカ、わざわざすまなかったな」
「ギルドマスター、何だよいきなり呼び出しだなんてまた何かあったのか?」
「それがだな……」
「何だよ、歯切れが悪いな」
「こんな手紙が来たんだ。まずは読んでくれないか?」
封蝋印が押された手紙を見てクロスは驚いた。その蝋で押された印鑑には王国の印があったのだ。その印をみてオウカも開いた口が塞がらなかった。
「お、おい……これって!」
「ああ、そうだ王国からの手紙だよ」
「なんで、Bランクの冒険者の俺に……」
「Bランクの冒険者と思っているのは、お前だけってことだよ」
「うっ……そんな事言うなよな」
「日頃から俺は言っているだろ。早くAランク昇格の試験を受けろってな。お前の実力からして、Sランクにしてもいいくらいなんだ」
「馬鹿な事を!なんで俺が最高ランク何だよ」
「だから、そう思っているのはお前だけだと言っているじゃないか。それで、なんて書いてあるんだ?」
クロスは渋々手紙の封をとき、内容を読んだ。
「はぁあ⁉馬鹿馬鹿しい。こんなの無視だ無視!」
クロスは、手紙をくしゃくしゃに丸めて放り投げてしまった。それを見た、オウカは手紙を広げて絶句してしまった。
「何よこれ……」
「お、おい!なんて書いてあったんだよ?」
「ギルドマスターも驚くぞ?」
ギルドマスターは、手紙をオウカから奪い取るようにして、手紙を読んでその場に固まってしまったのだった。
「クロス、お前どうするつもりだ?」
「だから、無視だって言っているだろ。何の権利が当て、王都に移住させられなきゃならないんだ!」
手紙には、このように書かれていた。
『冒険者クロスに命ずる。
お主の活躍は王都にも届き、聞き届けられている。
その活躍を王都で発揮し、
ただちに、王都ロスロードに移住せよ。
ロスロード王国国王 エラン=ロスロード』
「この国の王は、こんな奴だったのか?」
「お、おい……国王にこんな奴だなんて言うな!不敬罪で処刑されるぞ」
「俺は冒険者だ。何で住む場所を命令されなきゃならん!」
「そりゃお前が、Bランク冒険者だからだろ?王族にとってはお前は只の平民だ。そら命令もするさ」
「俺は、そんな事に従うつもりはない!」
「お、おい……本気で言っているのか?」
「ギルドは国と関係ない組織なんだろ?だったら、俺の立場を守ってくれるんだよな?」
「馬鹿な事を!確かに、国とは関係のない独自な組織だが、王都にギルドも設置されている。たかが、Bランクのお前と国を天秤にかけた場合、どちらが大事か考えなくともわかるだろ?」
「じゃあ、ギルドは俺を放り出すというのか?」
「人聞きの悪い事言うな。放り出すというのはギルドを脱退させると言う事だろ?お前は、王都で冒険者を続けたらいいんだよ」
「それを放り出すって言うんだよ。俺はこの町を出ていくつもりはない」
「ちょっと待ってもらおう!」
そこに、ドーレンが部屋に入ってきたのだった。
「領主様。なぜここに?」
「わしの所にも、国王様から書簡が届いたからだよ。それよりクロス君当然王都に行くんだろうな?」
「なんだよ。領主様もそんな事を言うのか?」
「そんなの答えるまでもなかろう!お主が王都に行かないと、この町は王国に反旗を翻したことになるんだぞ」
「ちょっとまってよ!ギルドマスターも領主様もそんなのおかしいよ!クロスは嫌だって言っているのよ?何でこの町で生活をしたら駄目なのよ」
「オウカ……」
「オウカ、わしの言う事は納得できないかもしれん……だが、分かってくれ。クロス君が王都に移住しなければ、このムーンタリアの町は……」
「だったら、クロス一人を犠牲にして、みんなは今まで通りの生活を維持できたらいいっていうの?クロスは、パーティーに一度裏切られてたのに……そして、やっと平穏に楽しく生活できていたんだよ!」
「それは分かっている……」
「ギルドマスターも何もわかっちゃいないわ!パーティーから裏切られて、今度は町からも裏切られる事になるのよ!そんなの、クロスが可哀そうよ!」
オウカは泣きながら、領主とギルドマスターに訴えたのだった。そして、クロスに抱きつき顔をクロスの胸にうずめたのだった。
その姿を見た領主は、クロスをこの町に住まわせたいのはやまやまだったが、こればかりはどうしようもなかったのだ。王国の命令であり、それを突っぱねる事はどう考えても無理だった。
「オウカよ……お前の気持ちは分かるが犠牲とはどういう事だ?」
ギルドマスターは、オウカに語り掛ける様に尋ねた。
「だって、クロスは王都には行きたくないって言っているのよ?でも……二人はクロスを庇う事なく行けの一点張りで人事じゃない!」
「クロスは向こうに行けば、豊かな生活が出来るんだぞ?王国の為に働けるんだ。それが犠牲になるというのか?」
「そ、それは……」
「おいおい、ギルドマスターちょっと待て」
「なんだよ?」
「何で、俺が王都に行けば幸せなんだよ。勝手に人の幸せを語るな!俺は、この町でオウカと一緒に生活をしたいんだ。それが俺の幸せなんだ。なんで、オウカと離れ離れになって幸せになるんだよ」
「だったら、オウカも王都へ……」
「あたしは、王都へは行きたくありません!この地の孤児院で育って、思い出もいっぱいあるのにその故郷を捨てろって言われても承諾は……」
「だったら、この町は王国に反旗を翻したとされ、王国から攻め落とされるしかあるまい。そうなったらオウカの故郷は無くなる事になるのだぞ?」
「そんな脅し方はないだろ?」
領主の言い方に、クロスは大きな声を出した。
「だったらどうすればいいというのだ?ワシは王国所属の貴族であるぞ。君主の言う事には絶対の服従だ!クロス君には色々世話になって、わしも君がこの町で住みたいと言ってくれるのはありがたいと思う。だが、無理なものは無理だ!」
クロスは、領主の必死な訴えに少し考え目をつむった。そして、ゆっくり口を開いたのだった。
「わかったよ。俺はこの町を出る!」
「クロス!」
「「分かってくれたか?」」
「俺は、もうこの町の為に動く事をやめた。王都に行っても王国の為には絶対動かん!」
「「なっ!何を言っておる!」」
「俺を動かしたいなら、それなりの金を払ったら動いてやる!その方が冒険者らしいだろ」
「ク、クロス!あたしを置いて王都に行くつもりなの?」
「オウカはここで生活をしてくれたらいい。俺に考えがあるから!」
クロスは、オウカに耳打ちをしてウィンクをした。
「クロス君、君はいったい何を考えておる……」
「領主様。あなたはこの町の住民の一人を追い出そうとしているのです。その人間に、今更何を言おうとしているのですか?」
「し、しかし……」
「俺は言いつけ通り、国王に従い王都に移住します。それで、この町はオウカの故郷であるムーンタリアは救われるのですよね?」
「ああ……その通りだ。しかし……」
「だったら、何も言う必要はないでしょ?それじゃ、旅立つ準備もありますので、俺はこれで失礼します」
「まって!クロス!」
クロスとオウカは、ギルドの客室から出て行ってしまった。
「クロスオウカ、わざわざすまなかったな」
「ギルドマスター、何だよいきなり呼び出しだなんてまた何かあったのか?」
「それがだな……」
「何だよ、歯切れが悪いな」
「こんな手紙が来たんだ。まずは読んでくれないか?」
封蝋印が押された手紙を見てクロスは驚いた。その蝋で押された印鑑には王国の印があったのだ。その印をみてオウカも開いた口が塞がらなかった。
「お、おい……これって!」
「ああ、そうだ王国からの手紙だよ」
「なんで、Bランクの冒険者の俺に……」
「Bランクの冒険者と思っているのは、お前だけってことだよ」
「うっ……そんな事言うなよな」
「日頃から俺は言っているだろ。早くAランク昇格の試験を受けろってな。お前の実力からして、Sランクにしてもいいくらいなんだ」
「馬鹿な事を!なんで俺が最高ランク何だよ」
「だから、そう思っているのはお前だけだと言っているじゃないか。それで、なんて書いてあるんだ?」
クロスは渋々手紙の封をとき、内容を読んだ。
「はぁあ⁉馬鹿馬鹿しい。こんなの無視だ無視!」
クロスは、手紙をくしゃくしゃに丸めて放り投げてしまった。それを見た、オウカは手紙を広げて絶句してしまった。
「何よこれ……」
「お、おい!なんて書いてあったんだよ?」
「ギルドマスターも驚くぞ?」
ギルドマスターは、手紙をオウカから奪い取るようにして、手紙を読んでその場に固まってしまったのだった。
「クロス、お前どうするつもりだ?」
「だから、無視だって言っているだろ。何の権利が当て、王都に移住させられなきゃならないんだ!」
手紙には、このように書かれていた。
『冒険者クロスに命ずる。
お主の活躍は王都にも届き、聞き届けられている。
その活躍を王都で発揮し、
ただちに、王都ロスロードに移住せよ。
ロスロード王国国王 エラン=ロスロード』
「この国の王は、こんな奴だったのか?」
「お、おい……国王にこんな奴だなんて言うな!不敬罪で処刑されるぞ」
「俺は冒険者だ。何で住む場所を命令されなきゃならん!」
「そりゃお前が、Bランク冒険者だからだろ?王族にとってはお前は只の平民だ。そら命令もするさ」
「俺は、そんな事に従うつもりはない!」
「お、おい……本気で言っているのか?」
「ギルドは国と関係ない組織なんだろ?だったら、俺の立場を守ってくれるんだよな?」
「馬鹿な事を!確かに、国とは関係のない独自な組織だが、王都にギルドも設置されている。たかが、Bランクのお前と国を天秤にかけた場合、どちらが大事か考えなくともわかるだろ?」
「じゃあ、ギルドは俺を放り出すというのか?」
「人聞きの悪い事言うな。放り出すというのはギルドを脱退させると言う事だろ?お前は、王都で冒険者を続けたらいいんだよ」
「それを放り出すって言うんだよ。俺はこの町を出ていくつもりはない」
「ちょっと待ってもらおう!」
そこに、ドーレンが部屋に入ってきたのだった。
「領主様。なぜここに?」
「わしの所にも、国王様から書簡が届いたからだよ。それよりクロス君当然王都に行くんだろうな?」
「なんだよ。領主様もそんな事を言うのか?」
「そんなの答えるまでもなかろう!お主が王都に行かないと、この町は王国に反旗を翻したことになるんだぞ」
「ちょっとまってよ!ギルドマスターも領主様もそんなのおかしいよ!クロスは嫌だって言っているのよ?何でこの町で生活をしたら駄目なのよ」
「オウカ……」
「オウカ、わしの言う事は納得できないかもしれん……だが、分かってくれ。クロス君が王都に移住しなければ、このムーンタリアの町は……」
「だったら、クロス一人を犠牲にして、みんなは今まで通りの生活を維持できたらいいっていうの?クロスは、パーティーに一度裏切られてたのに……そして、やっと平穏に楽しく生活できていたんだよ!」
「それは分かっている……」
「ギルドマスターも何もわかっちゃいないわ!パーティーから裏切られて、今度は町からも裏切られる事になるのよ!そんなの、クロスが可哀そうよ!」
オウカは泣きながら、領主とギルドマスターに訴えたのだった。そして、クロスに抱きつき顔をクロスの胸にうずめたのだった。
その姿を見た領主は、クロスをこの町に住まわせたいのはやまやまだったが、こればかりはどうしようもなかったのだ。王国の命令であり、それを突っぱねる事はどう考えても無理だった。
「オウカよ……お前の気持ちは分かるが犠牲とはどういう事だ?」
ギルドマスターは、オウカに語り掛ける様に尋ねた。
「だって、クロスは王都には行きたくないって言っているのよ?でも……二人はクロスを庇う事なく行けの一点張りで人事じゃない!」
「クロスは向こうに行けば、豊かな生活が出来るんだぞ?王国の為に働けるんだ。それが犠牲になるというのか?」
「そ、それは……」
「おいおい、ギルドマスターちょっと待て」
「なんだよ?」
「何で、俺が王都に行けば幸せなんだよ。勝手に人の幸せを語るな!俺は、この町でオウカと一緒に生活をしたいんだ。それが俺の幸せなんだ。なんで、オウカと離れ離れになって幸せになるんだよ」
「だったら、オウカも王都へ……」
「あたしは、王都へは行きたくありません!この地の孤児院で育って、思い出もいっぱいあるのにその故郷を捨てろって言われても承諾は……」
「だったら、この町は王国に反旗を翻したとされ、王国から攻め落とされるしかあるまい。そうなったらオウカの故郷は無くなる事になるのだぞ?」
「そんな脅し方はないだろ?」
領主の言い方に、クロスは大きな声を出した。
「だったらどうすればいいというのだ?ワシは王国所属の貴族であるぞ。君主の言う事には絶対の服従だ!クロス君には色々世話になって、わしも君がこの町で住みたいと言ってくれるのはありがたいと思う。だが、無理なものは無理だ!」
クロスは、領主の必死な訴えに少し考え目をつむった。そして、ゆっくり口を開いたのだった。
「わかったよ。俺はこの町を出る!」
「クロス!」
「「分かってくれたか?」」
「俺は、もうこの町の為に動く事をやめた。王都に行っても王国の為には絶対動かん!」
「「なっ!何を言っておる!」」
「俺を動かしたいなら、それなりの金を払ったら動いてやる!その方が冒険者らしいだろ」
「ク、クロス!あたしを置いて王都に行くつもりなの?」
「オウカはここで生活をしてくれたらいい。俺に考えがあるから!」
クロスは、オウカに耳打ちをしてウィンクをした。
「クロス君、君はいったい何を考えておる……」
「領主様。あなたはこの町の住民の一人を追い出そうとしているのです。その人間に、今更何を言おうとしているのですか?」
「し、しかし……」
「俺は言いつけ通り、国王に従い王都に移住します。それで、この町はオウカの故郷であるムーンタリアは救われるのですよね?」
「ああ……その通りだ。しかし……」
「だったら、何も言う必要はないでしょ?それじゃ、旅立つ準備もありますので、俺はこれで失礼します」
「まって!クロス!」
クロスとオウカは、ギルドの客室から出て行ってしまった。
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