役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

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第7章 覚醒

39話 マルクの装備

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 冒険者ギルドから依頼を断られた、帝国は通信魔道具でマルクに元皇帝の討伐依頼をしてきた。

「マルク殿、お願いいたします」

「ダンジョンマスターの討伐より、戦争を仕掛けようとした損害賠償を払っていただきたいのですが」

「それは、いくら何でもあの値段は払えん。帝国が悪いのは認めます!」

「認めますと言われてもなぁ。もし仮に、帝国が僕と同じ立場ならどうします?」

「ぐっ、それは・・・・・・しかし、このままでは帝国は・・・・・・」

「そんな事言われてもなぁ。僕には関係ないから帝国で何とかしてください」

「王国や他の国からも同じ事を言われたのだ!もう頼る場所がないのだ!」

「そりゃそうでしょ。王国に攻め入ろうとしたんだし、他種族を今まで蔑ろにしていたんだ。ピンチになったら助けてくれって言っても都合がよすぎるだろ?」

「だから、マルク殿にしかもう頼るしかないのだろうが・・・・・・・」

「何を勘違いしているのかわからないが頼られても迷惑だ。帝国は僕に損害賠償を払わないと話は進みませんよ」

「なら、マルク殿!あの値段の代わりに帝国の宝物庫から国宝を授けたいと思う」

「へぇ!話だけでも聞きましょうか?」

「350兆ミストなんて払えんが、それにみあう国宝を選んでほしい!これならどうだ?」

「それにみあう国宝があればいいのですがね?」

「うぐっ・・・・・・とにかく、宝物庫で何か選んでほしい!それを損害賠償として納め下さい」

 宰相も必死だった。マルクへの損害賠償はあまりに高額でとてもじゃないが払えないからだ。帝国は時期皇帝の殿下が成人するまでに、色々立て直しに金がいるのだ。国宝が他人の手にわたるのはいただけないが、宝物でなんとかするしかなかった。

「わかりました。今から帝国に行くのですぐに宝物庫に案内していただけますか?」

「はっ?何を言っておる?今すぐとはどういう事なんだ?お主は王国本部にいるのであろう?」

「僕に帝国までの距離は関係ありません。すぐに行くのでその場所で待って下さい」

 マルクは、冒険者ギルドの通信魔道具のある部屋からゲートを開く。宰相のいる部屋は冒険者ギルド帝国本部の通信魔道具のある部屋だ。その部屋に青く輝く扉が姿を現す。

「な、なんじゃ?」

 宰相の声が、通信魔道具から聞こえてくる。マルクはゲートを潜るとそこは、冒険者ギルド帝国本部の通信魔道具のある部屋だ。

「お待たせしました」

「がっ・・・・・・・お主は一体何者なんだ!」

 マルクを見た宰相は、その潜在能力に恐怖を覚えた。そして、帝国軍が壊滅してしまったのを痛感したのだった。

「それじゃ宝物庫まで案内しよう。ついてまいれ」

「帝国の宝物庫は楽しみだな。僕が気に入る物があればいいね」

「馬鹿なことを申すな!宝物の中にはダンジョンからでる貴重なマジックアイテムもたくさんあるのだ」

「へぇ!」

「へぇとはなんだ!本来なら他の者に渡す等あり得ん事なんだ!」

「それは分かりますが、貴重な魔剣があったとしても僕には必要がないかと思いますよ」

「ごちゃごちゃうるさい!お主は魔法使いなんだろ?だったら杖やローブ、アミュレット等をえらべばよかろう!」

「へぇ!いい装備があればいいですね」

「ふん!それで損害賠償としてくれよ!」

「気に入ればね」

 宰相は、マルクに逆らう事はもうできなかった。とりあえず、マルクが気に入る物がある事を祈るしかなかったのだ。

 宰相は、マルクをお城に案内する。城にマルクを連れていくと警備兵が驚いた顔をする。

「宰相様!その方はもしかして!」

「そうだ!マルク殿だよ。帝国を救うにはもうこの案しかなくなった」

「そ、そうですか・・・・・・しかし、マルク殿が帝国にいらっしゃったのは不幸中の幸いでしたね。生け贄を用意しなくても良くなりましたね」

「宰相様!帝国は生け贄を出すつもりだったのですか?」

「しょうがあるまい!本当ならマルク殿が帝国にくるのに時間がかかると思っておったのだからな!」

「しかし、生け贄になる人間を!」

「我々も悩んだのだ!しかし、生け贄は犯罪者から選んだのだ!」

「他種族の人間ではないのですね?」

「当たり前だ!冒険者に依頼を出し、盗賊を捕らえたのだ。そのようなことはどうでもよかろう!」

 宰相は、顔を真っ赤にしながら宝物庫の鍵を開ける。

「この中から、気に入った物を選ぶがよい!」

 宰相がマルクに宝物庫を開けて、中の物を選ぶように促した。マルクは宝物庫の中から物色し始めた。

「こ、これは!」

 マルクが手にとったのは杖だった。

「その杖を持てるのか?」

「へっ?持てないのですか?すごく手に馴染むのですが?」

「その杖はいつからあるかわからぬが、人を選ぶのだよ!今まで誰も持てなかったのだ。」

 マルクはその杖を神眼で鑑定する。鑑定結果は煌めきの杖という杖だった。この杖が持てない理由は全属性を持つ人間しか持てない杖だったからだ。

 全属性が使える人間はまずいないからだ。マルクのオリジナルだと思っていた時空属性魔法はちゃんとあったのだ。
 つまり、時空魔法のあるマルクは、この杖が普通に持てた。そして、この杖の鑑定結果はとんでもない効果があった。

「僕この杖にします!」

「まぁ、その杖なら誰も持てなかったしいいだろう」

 マルクは煌めきの杖を手にとり目を輝かすのだった。

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