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第3章 新しい研磨
3話 白亜の城
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朝、目を覚めるとセバスから連絡を受けたヒロトシは朝食をとり、朝の8時に王都の城門前にやってきた。すでに城門前には、行列が出来ていたが列に並ばず城門前に行こうとすると、冒険者風の男達が注意してきた。
「坊主!何を順番ぬかしをしようとしているんだ?ちゃんと後ろに並べ!」
「いや、俺はもう許可を貰っているんだ」
「はあ?許可だと?寝言言ってないで後ろに並べ。子供だからと言ってあまえているんじゃねえ!」
「いや、だから……」
「わかんねえ奴だな?そんなことじゃロクな人間にならねえぞ」
「俺は、昨日ここに着いて衛兵の人達に列には並ばなくていいから直接来てくれと言われているんだよ」
「はあ?坊主、嘘はいけねえぞ。ちゃんと皆ルールを守っているんだ。そういうすぐにわかる嘘は駄目だ!」
冒険者は、ヒロトシからしたらだいぶん年上でベテラン冒険者とすぐに分かる雰囲気を醸し出していた。ただ、言い方はやはり冒険者であり威圧的だった。
「本当だって……」
「いいや駄目だ!そういうズルをするような人間にはなるな!」
その冒険者は、40歳をこえているようだが現役冒険者で、若い人間にどうしても口出ししたくなるのであろう。ヒロトシの不正を頑として認めようとしなかった。
「おじさんさあ!頭硬いってよく言われるだろ?」
「なんだと?俺はお前のようなズルは許されないと教えてやっているんだろうが」
「教えるのは立派だが、あんたのやっているのは人の意見を聞かず押し付けているだけだ!」
「なっ⁉」
「どうせ高ランク冒険者だから、自分の意見は全て通ると思っているのだろうけど、人の意見もちゃんと聞けよ」
「坊主!俺がだれか知らないのか?俺はSランクになったばかりの……」
「知るわけないだろ?この王都には初めて来たばかりだよ」
「くそ生意気なガキだぜ。ならわからせて……」
「オイオイ……大の大人が俺みたいな子供に何をするつもりだ?まさか、喧嘩をしようという訳じゃないだろうな?それで負けたらお前はいい笑い者になるよ?」
「馬鹿な!Sランクの俺様がお前のようなガキに……」
「なあ?アイリーン……」
「ご主人様なんでしょうか?」
「普通Sランク冒険者ってこんなに頭が悪いのか?こいつ40歳を越えてもこんな事してるぞ?」
「冒険者にも色々いるという事です……まあ、ご主人様が負けるとは思いませんけどもね」
「き、貴様ら!黙って聞いていれば、この俺を馬鹿にしやがって!」
「そういう馬鹿にされるような事を貴方はしているんだよ?本当にSランク冒険者なのか?」
「もう我慢ならん!」
Sランク冒険者と名のった男は、ヒロトシの言い分に顔を真っ赤にしてゆでだこの様にした。そして、その大きなツーハンドソードを抜いたのだった。
「「「「「きゃああああああ!」」」」」
「わあああ!マックスの奴剣を抜いたぞ?」
「あのガキ死んだな……」
行列に並んでいた町に入ろうとしていた人間達は、ヒロトシを遠巻きにして眺めていた。そして、誰も助けようとはしなかったのだ。
「えーっと、マックスさん?あんたは本当にそんな事をして大丈夫なのか?」
「何で俺の名前を!」
「さっきそこのおじさんが、マックスの奴剣を抜いたって言ったじゃないか?」
「……」
「俺に喧嘩を売るのは止めとかないか?」
「何をいまさら!俺を馬鹿にするな!お前がいらぬことを……」
「今なら許してあげるから、その剣を収めろよ。俺に立ち向かうとお前が損をするだけだぞ?」
「貴様ぁ!」
するとそこに、衛兵が走ってやってきた。
「こらああ!何を騒いでいる!マックス又貴様か?その剣をしまうんだ!」
「うるせぇ!このガキが俺の事を馬鹿にしやがって!」
「今は押さえろ、この方を誰だが知っているのか?」
「はあ?この方だと?」
「この人は国王陛下に呼び出された方だぞ?そんな方に剣など向けてどうなるか知らんぞ?」
「じゃあ……衛兵がこのガキに……この列に並ばなくてもいいと……」
「ああ!当り前だ!国王陛下が来賓扱いにせよと御達しだ」
衛兵の言葉に、マックスという冒険者は足が震えて、その場に膝をつき崩れ落ちた。
「だから言ったじゃないか。人の話をちゃんと聞けって……どうせ、Sランクになったから誰も逆らわないから、いい気になっていたんだろ?」
ヒロトシの言葉は、もうマックスの耳には入っていなかった。
「こんなところで剣を抜き馬鹿な奴め。こいつをひっ捕らえろ!」
「止めろ!俺はコイツが順番ぬかしをしたから……」
「「「「「五月蠅い!お前には色々と苦情も入っているんだ!」」」」」
「馬鹿な!俺はタダ……」
マックスは抵抗していたが、日頃から若い人間にうるさい事ばかり自分のルールを押し付けて、逆らう人間にはああやって、すぐに怒鳴り喧嘩を吹っ掛けていたのだろうと、ヒロトシはすぐに察したのだった。
「ヒロトシ様、昨日は失礼な事をして申し訳ありませんでした。陛下から確認が取れたのでこちらへどうぞ」
兵士の態度に、列に並んでいた人間達は目を見開き驚いていた。そして、その後景を見て、マックスを憐れんでいた。国王陛下の客人にあんな事をしては、せっかくSランクに上がったのに、どんなことになるのか想像が出来たからである。
ヒロトシは案内をしてくれている衛兵に、さっきのマックスという人間の事を聞いた。
「あの……さっきのマックスという人はどうなるのですか?」
「あのような人間は奴隷落ちです。主君の客人に剣を抜いたのですから当然ですよ。処刑されないだけありがたく思えばいい」
「じゃあ、すぐに釈放してあげてください」
「な、何を言っておいでに……」
「あいつは根は良い奴だよ。俺にルールを教えようとしただけだしな」
「ちょっと待ってください!あ奴は主君の客人に手を出したのですぞ?そんな失礼な奴は」
「だけど、普通は俺のような子供が国王陛下の客なんて、普通は思わないしわからないだろ?」
「そ、それは……」
「実際貴方達も、昨日は俺の事を怪しい奴だと思っていたじゃないか?」
「うっ……それを言われると申し訳ないと言うしか……」
「実際のところ俺は、あいつに剣を向けられただけだし……」
「本当によろしいのですか?」
「ああ。構わないよ」
「分かり申した」
こうして、マックスは一日牢屋に入れられただけで、衛兵からおしかりを受けて釈放されたのだった。その際にあの子供はヒロトシと言いミトンの町の英雄だと教えられ、間違ってもマックスに勝ち目はない事を説明された。
今回、ヒロトシがマックスを許してほしいと懇願されたから釈放したと説明され、マックスは涙を浮かべたと言う事だった。
そして、衛兵に案内されたヒロトシは立派な馬車で王城まで乗せられる事になった。しかし、この馬車は6人で人数が満員になり、セバス達が乗る事が出来なかった。
「俺達、来たときの乗り物で向かうからいいよ」
ヒロトシは、城門前にトラックを出し全員を乗車させた。その様子を見た町の人間はざわついていた。しかし、衛兵達は案内しないと国王にお叱りを受けると言い、トラックの前に馬で牽引する様に先導した。
そして、それだけではなく周りに馬の乗った衛兵がガードするように、道を開けさせたのだった。まるでその様子は大名行列のようで、町の人間は側道に避ける様にトラックを見ていたのだった。
「なんか、これは恥ずかしいな……」
「た、確かにそうですね……」
大通りをゆっくり進行し、ヒロトシ達はいいさらし者状態だった。
「うううう……トラックのスピードを上げたい……」
「だ、駄目ですよ。衛兵を引いたら逮捕されちゃうんですから……」
「分かってるよ……だけどこのスピードで、あの遠くに見える城まで行くのか?これは何の罰ゲームなんだ……拷問だろ?」
「で、ですが……衛兵の皆様も、これが仕事なので我慢です」
ヒロトシは、あまりに遅い進行にたまらず窓を開けた。すると、運転席の辺りを並走していた衛兵が話しかけてきた。
「どうかなさいましたか?」
「あの……もうちょっとスピードを上げてくれると助かるのですが……これだといつお城に着くか……」
「この乗り物は、まだスピードが出せるのですか?」
「ああ!馬よりは断然早いぞ。そうじゃないとミトンの町から1週間で到着は出来ないだろ?」
「しかし……街中でそんなにスピードを出されては……」
「だよな……もうちょっとだけ早くしてくれないか?この遅さは耐えられないんです」
ヒロトシが、衛兵に懇願したのは無理もなかった。城門からずっと、1速で走り続けていたからだ。トラックのエンジンが唸ってばかりで全然進まないのは、ヒロトシにとってストレス以外なにものでもなかった。
ヒロトシは、我慢ならず2足にギアチェンジし少しスピードを上げる事にしたのだった。すると、前方を先導していた馬はそのスピードに合わせて速度をあげたのだった。
「ちょっとこれで楽になった」
徐行しなくて済み、パレードのような状態は無くなりヒロトシは笑顔となりストレスが減った。そして、王都の大通りを王城に向けて走ると、段々王城の大きさが分かってきた。
「あのお城ってむっちゃでかくないか?」
「まあ、平民には近くまではいけませんが、内壁までは近づけると言う噂ですよ。観光スポットの一つだと聞いていますね」
ヒロトシは、セバスの説明に納得をした。白亜の城で真っ白で本当に凄く大きくて圧倒されたのだった。3時間をかけてようやくお城の門に辿り着き、王都の大きさに実感したのだった。
そして、そこから城の客室に案内されたのだった。
「えっと、国王陛下との面会はいつぐらいに?」
「予定では一週間後となります。連絡は一か月先だと聞いていたので、国王陛下のご予定をその日に一応開けておいておいたのです。本来は半年先にお会いになるご予定でした」
ここまで案内してきた執事にそう言われて、ヒロトシはため息をつき王都の生活を一週間しないといけないと覚悟したのだった。その際に、セバス達も一緒の部屋にしてほしいとお願いした。執事のマイケルは、驚きはしたがすぐに、ヒロトシの言う通りにその手配をしてくれた。
そして、退屈だった一週間はすぎて、ようやく国王との面会の日がやってきたのだった。
「坊主!何を順番ぬかしをしようとしているんだ?ちゃんと後ろに並べ!」
「いや、俺はもう許可を貰っているんだ」
「はあ?許可だと?寝言言ってないで後ろに並べ。子供だからと言ってあまえているんじゃねえ!」
「いや、だから……」
「わかんねえ奴だな?そんなことじゃロクな人間にならねえぞ」
「俺は、昨日ここに着いて衛兵の人達に列には並ばなくていいから直接来てくれと言われているんだよ」
「はあ?坊主、嘘はいけねえぞ。ちゃんと皆ルールを守っているんだ。そういうすぐにわかる嘘は駄目だ!」
冒険者は、ヒロトシからしたらだいぶん年上でベテラン冒険者とすぐに分かる雰囲気を醸し出していた。ただ、言い方はやはり冒険者であり威圧的だった。
「本当だって……」
「いいや駄目だ!そういうズルをするような人間にはなるな!」
その冒険者は、40歳をこえているようだが現役冒険者で、若い人間にどうしても口出ししたくなるのであろう。ヒロトシの不正を頑として認めようとしなかった。
「おじさんさあ!頭硬いってよく言われるだろ?」
「なんだと?俺はお前のようなズルは許されないと教えてやっているんだろうが」
「教えるのは立派だが、あんたのやっているのは人の意見を聞かず押し付けているだけだ!」
「なっ⁉」
「どうせ高ランク冒険者だから、自分の意見は全て通ると思っているのだろうけど、人の意見もちゃんと聞けよ」
「坊主!俺がだれか知らないのか?俺はSランクになったばかりの……」
「知るわけないだろ?この王都には初めて来たばかりだよ」
「くそ生意気なガキだぜ。ならわからせて……」
「オイオイ……大の大人が俺みたいな子供に何をするつもりだ?まさか、喧嘩をしようという訳じゃないだろうな?それで負けたらお前はいい笑い者になるよ?」
「馬鹿な!Sランクの俺様がお前のようなガキに……」
「なあ?アイリーン……」
「ご主人様なんでしょうか?」
「普通Sランク冒険者ってこんなに頭が悪いのか?こいつ40歳を越えてもこんな事してるぞ?」
「冒険者にも色々いるという事です……まあ、ご主人様が負けるとは思いませんけどもね」
「き、貴様ら!黙って聞いていれば、この俺を馬鹿にしやがって!」
「そういう馬鹿にされるような事を貴方はしているんだよ?本当にSランク冒険者なのか?」
「もう我慢ならん!」
Sランク冒険者と名のった男は、ヒロトシの言い分に顔を真っ赤にしてゆでだこの様にした。そして、その大きなツーハンドソードを抜いたのだった。
「「「「「きゃああああああ!」」」」」
「わあああ!マックスの奴剣を抜いたぞ?」
「あのガキ死んだな……」
行列に並んでいた町に入ろうとしていた人間達は、ヒロトシを遠巻きにして眺めていた。そして、誰も助けようとはしなかったのだ。
「えーっと、マックスさん?あんたは本当にそんな事をして大丈夫なのか?」
「何で俺の名前を!」
「さっきそこのおじさんが、マックスの奴剣を抜いたって言ったじゃないか?」
「……」
「俺に喧嘩を売るのは止めとかないか?」
「何をいまさら!俺を馬鹿にするな!お前がいらぬことを……」
「今なら許してあげるから、その剣を収めろよ。俺に立ち向かうとお前が損をするだけだぞ?」
「貴様ぁ!」
するとそこに、衛兵が走ってやってきた。
「こらああ!何を騒いでいる!マックス又貴様か?その剣をしまうんだ!」
「うるせぇ!このガキが俺の事を馬鹿にしやがって!」
「今は押さえろ、この方を誰だが知っているのか?」
「はあ?この方だと?」
「この人は国王陛下に呼び出された方だぞ?そんな方に剣など向けてどうなるか知らんぞ?」
「じゃあ……衛兵がこのガキに……この列に並ばなくてもいいと……」
「ああ!当り前だ!国王陛下が来賓扱いにせよと御達しだ」
衛兵の言葉に、マックスという冒険者は足が震えて、その場に膝をつき崩れ落ちた。
「だから言ったじゃないか。人の話をちゃんと聞けって……どうせ、Sランクになったから誰も逆らわないから、いい気になっていたんだろ?」
ヒロトシの言葉は、もうマックスの耳には入っていなかった。
「こんなところで剣を抜き馬鹿な奴め。こいつをひっ捕らえろ!」
「止めろ!俺はコイツが順番ぬかしをしたから……」
「「「「「五月蠅い!お前には色々と苦情も入っているんだ!」」」」」
「馬鹿な!俺はタダ……」
マックスは抵抗していたが、日頃から若い人間にうるさい事ばかり自分のルールを押し付けて、逆らう人間にはああやって、すぐに怒鳴り喧嘩を吹っ掛けていたのだろうと、ヒロトシはすぐに察したのだった。
「ヒロトシ様、昨日は失礼な事をして申し訳ありませんでした。陛下から確認が取れたのでこちらへどうぞ」
兵士の態度に、列に並んでいた人間達は目を見開き驚いていた。そして、その後景を見て、マックスを憐れんでいた。国王陛下の客人にあんな事をしては、せっかくSランクに上がったのに、どんなことになるのか想像が出来たからである。
ヒロトシは案内をしてくれている衛兵に、さっきのマックスという人間の事を聞いた。
「あの……さっきのマックスという人はどうなるのですか?」
「あのような人間は奴隷落ちです。主君の客人に剣を抜いたのですから当然ですよ。処刑されないだけありがたく思えばいい」
「じゃあ、すぐに釈放してあげてください」
「な、何を言っておいでに……」
「あいつは根は良い奴だよ。俺にルールを教えようとしただけだしな」
「ちょっと待ってください!あ奴は主君の客人に手を出したのですぞ?そんな失礼な奴は」
「だけど、普通は俺のような子供が国王陛下の客なんて、普通は思わないしわからないだろ?」
「そ、それは……」
「実際貴方達も、昨日は俺の事を怪しい奴だと思っていたじゃないか?」
「うっ……それを言われると申し訳ないと言うしか……」
「実際のところ俺は、あいつに剣を向けられただけだし……」
「本当によろしいのですか?」
「ああ。構わないよ」
「分かり申した」
こうして、マックスは一日牢屋に入れられただけで、衛兵からおしかりを受けて釈放されたのだった。その際にあの子供はヒロトシと言いミトンの町の英雄だと教えられ、間違ってもマックスに勝ち目はない事を説明された。
今回、ヒロトシがマックスを許してほしいと懇願されたから釈放したと説明され、マックスは涙を浮かべたと言う事だった。
そして、衛兵に案内されたヒロトシは立派な馬車で王城まで乗せられる事になった。しかし、この馬車は6人で人数が満員になり、セバス達が乗る事が出来なかった。
「俺達、来たときの乗り物で向かうからいいよ」
ヒロトシは、城門前にトラックを出し全員を乗車させた。その様子を見た町の人間はざわついていた。しかし、衛兵達は案内しないと国王にお叱りを受けると言い、トラックの前に馬で牽引する様に先導した。
そして、それだけではなく周りに馬の乗った衛兵がガードするように、道を開けさせたのだった。まるでその様子は大名行列のようで、町の人間は側道に避ける様にトラックを見ていたのだった。
「なんか、これは恥ずかしいな……」
「た、確かにそうですね……」
大通りをゆっくり進行し、ヒロトシ達はいいさらし者状態だった。
「うううう……トラックのスピードを上げたい……」
「だ、駄目ですよ。衛兵を引いたら逮捕されちゃうんですから……」
「分かってるよ……だけどこのスピードで、あの遠くに見える城まで行くのか?これは何の罰ゲームなんだ……拷問だろ?」
「で、ですが……衛兵の皆様も、これが仕事なので我慢です」
ヒロトシは、あまりに遅い進行にたまらず窓を開けた。すると、運転席の辺りを並走していた衛兵が話しかけてきた。
「どうかなさいましたか?」
「あの……もうちょっとスピードを上げてくれると助かるのですが……これだといつお城に着くか……」
「この乗り物は、まだスピードが出せるのですか?」
「ああ!馬よりは断然早いぞ。そうじゃないとミトンの町から1週間で到着は出来ないだろ?」
「しかし……街中でそんなにスピードを出されては……」
「だよな……もうちょっとだけ早くしてくれないか?この遅さは耐えられないんです」
ヒロトシが、衛兵に懇願したのは無理もなかった。城門からずっと、1速で走り続けていたからだ。トラックのエンジンが唸ってばかりで全然進まないのは、ヒロトシにとってストレス以外なにものでもなかった。
ヒロトシは、我慢ならず2足にギアチェンジし少しスピードを上げる事にしたのだった。すると、前方を先導していた馬はそのスピードに合わせて速度をあげたのだった。
「ちょっとこれで楽になった」
徐行しなくて済み、パレードのような状態は無くなりヒロトシは笑顔となりストレスが減った。そして、王都の大通りを王城に向けて走ると、段々王城の大きさが分かってきた。
「あのお城ってむっちゃでかくないか?」
「まあ、平民には近くまではいけませんが、内壁までは近づけると言う噂ですよ。観光スポットの一つだと聞いていますね」
ヒロトシは、セバスの説明に納得をした。白亜の城で真っ白で本当に凄く大きくて圧倒されたのだった。3時間をかけてようやくお城の門に辿り着き、王都の大きさに実感したのだった。
そして、そこから城の客室に案内されたのだった。
「えっと、国王陛下との面会はいつぐらいに?」
「予定では一週間後となります。連絡は一か月先だと聞いていたので、国王陛下のご予定をその日に一応開けておいておいたのです。本来は半年先にお会いになるご予定でした」
ここまで案内してきた執事にそう言われて、ヒロトシはため息をつき王都の生活を一週間しないといけないと覚悟したのだった。その際に、セバス達も一緒の部屋にしてほしいとお願いした。執事のマイケルは、驚きはしたがすぐに、ヒロトシの言う通りにその手配をしてくれた。
そして、退屈だった一週間はすぎて、ようやく国王との面会の日がやってきたのだった。
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