158 / 347
第4章 魔道スキルと研磨スキル
41話 知っている怪物
しおりを挟む
ヒロトシは、バンパイア真祖を苦もなく討伐してしまった。これに焦りを見せたのは、当然ながら魔王スルトだった。
「カミュラがやられたか……おい、何をやっておるシュテン持ち場に戻らぬか!」
「はっ!しかし……まさか、あのカミュラを倒す人間がいるなんて……」
「馬鹿者!早くいかぬか」
スルトに怒鳴られた男性は、シュテンと呼ばれて持ち場に戻れと言われていた。少し小柄だが筋肉隆々でたくましい身体をしていて、その頭には立派な角が生えており、鬼人だと言う事が分かる。
「しかし、どういう事だ……あの人間この間よりさらに強くなっておる……」
魔王スルトが驚くのは無理もなかった。カミュラにしても、前回戦ったスルトと同等の強さを有していたはずだった。
前回の轍を踏まない様に、魔王スルトは魔力を蓄えてパワーアップをしていた。その為、クローンは魔力を消費し過ぎるのでパワーアップのほうを選択し、配下の者を召還した。
いま、持ち場に戻らせたのは酒呑童子である。鬼人の中でも最強と謳われた鬼の一族だ。カミュラより数段上の強さだが、先ほどの戦いで不安を募らせたのだ。
ヒロトシは、さらに奥へと進んでいた。すると、まさに地獄をイメージする場所に出た。
「なんだここは?地獄そのものだな……」
「わはははははははははは!よく来たな下等生物よ!俺はシュテン!」
「シュテン?お前まさか酒呑童子か?」
ヒロトシはその名前と、頭に生えた角を見てそう答えた。
「ほう!俺の事を知っている人間がいるとはな……おそれいったぜ!俺様も結構有名なんだな」
「いや、この世界の人間は知らないだろうぜ。俺自身もお伽噺で知っているだけだよ!そして、知られないままお前もこの世から消滅させてやるよ」
「わははははははは!下等生物如きが俺様を消滅だと、その愚かな自信後悔しながら死んでいくがよい!」
シュテンは、そう怒鳴りながら日本刀、童子切安綱(どうじぎりやすつな)を構えて突っ込んできた。
「この刀を見たら、ノーザンの奴喜ぶだろうな」
「戦いの最中に何を言ってやがる!」
ヒロトシは、シュテンの太刀筋を完全に見切っていて、余裕でかわし続ける。
「俺の家族が刀を作っていてな。それを見たら喜ぶよ。それにしても、それが限界なのか?もっとしっかりしろよ」
「ちぃ!当たらねえ!」
「いやああ。面白いものだな!酒呑童子がその刀を持っているだなんて!」
「何を言ってやがる!」
「お前知っているのか?その刀はお前にとどめを刺した刀なんだぞ?」
「はっ!馬鹿な事を!俺にとどめだと?にしても貴様は一体何なんだ!本当に人間なのか?」
「ほらほらどうした?鬼さんこちら?」
「ば、馬鹿にするな!」
シュテンはヒロトシの言葉に、童子切を振りかぶりヒロトシの脳天を斬りつけようとした。
「なっ⁉」
シュテンはヒロトシを真っ二つにしたつもりだったが、ヒロトシにあたる瞬間刀がビクとも動かなくなった。
「これぞ、真剣白羽取り!」
シュテンの童子切は、ヒロトシの両手で見事までに捕らえられ、ビクとも動かなかった。
「くっ!は、放しやがれ……」
「ほらどうした?先ほどまでの威勢はどこに行った?」
「ぐうううううう!」
ヒロトシはそのまま手首をひねり、シュテンを引き寄せた。
シュテンは、その力にバランスを崩し前のめりになった。その時、後頭部に衝撃が走り地面に膝を付き、両手を地面についてしまった。
「ぐがあああああああああ!」
ヒロトシは刀を引き寄せた瞬間身体をひねり、シュテンの後頭部に踵落しをくらわせたのだった。そして、その姿はヒロトシに土下座している格好となったのだ。
「おいおい。鬼族最強の酒呑童子が土下座だなんて情けないのもほどがあるぞ?まあ、今更謝ってもお前の命運は決まっているがな」
「き、貴様ぁ~~~~~~~!」
シュテンが激怒したのだ。先ほどまで小柄な体だったが、あまりにヒロトシのなめた態度に激怒し、身体がドンドン大きくなり身の丈3mを越える鬼の姿へと変化した。
「ようやく本気になったか?あのまま消滅したら悔やんでも悔やみきれないものな?」
「この姿を見せたのは300年ぶりだ!後悔してももう遅い。頭から食ってやるわ!ぐははははははははは!」
シュテンは豪快に笑いながら、その拳をヒロトシに振り上げた。
「何が鬼族最強だ……力任せの猪突猛進かよ」
ヒロトシは、シュテンの拳にあわせてパンチを打った。
「がははははは!己は馬鹿か。体格差で撃ちあえるわけなかろう!」
しかし、シュテンの思惑が外れた。ヒロトシの拳はシュテンの握り拳にめり込み、指の骨が大きな音を立てて折れたのだ。
「ぐわあああああああ!」
「お前の力など、オーガと変わらないんだよ。さて力の差が分かったか?」
「俺が力負けするなんて!」
シュテンは気力を振り絞り突進し、頭突きをくらわせようとした。シュテンの角は鋭く硬い。ドラゴンの鱗も貫けるほど強力な武器だった。
「おいおい。鬼族は角を大事にしないといけないだろ?」
ヒロトシは、シュテンの頭突きにあわせて、横にずれた。そして、角の根元に拳を討つと見事その角を圧し折ったのだ。
「ぎゃあああああああああああああああああああ!俺の角があああああああああああああああ!」
シュテンは、自分の頭を押さえて転がりまわった。角には神経が通っていたみたいで、シュテンはその激痛に耐えられなかったのか、そのまま気絶してしまった。
「なんだ?すげえ弱いじゃん……じゃあ伝承通り、自分の武器で死んで貰おうか……」
ヒロトシは、童子切安綱を手に持ち、息を大きく吸い振りかぶりシュテンの首を刎ねたのだった。そして、シュテンの遺体をインベントリに収納してしまった。
「また、名前付きの宝剣を手に入れれたな」
童子切を鑑定すると、+5刀と表示され、オーガや鬼人に対して5倍のダメージを与える。ヒューマンタイプに対して2倍のダメージとあった。
そして、MPを50使用で乱撃が使用可能とあり、武器のアクティブスキルがあった。
乱撃
混戦状態で敵に囲まれた時、全ての敵の攻撃を回避しながら反撃が出来る。効果時間1分 ダメージ基本攻撃力×0.75+STR値
「凄い!強力な武器だな……しかし、刀は使えないから宝の持ち腐れだな……まあ、これもインベントリの肥やしだな」
そう独り事言って、ヒロトシはインベントリに収納して、ダンジョンの奥へと進んだ。すると、とうとうミレーヌの言った居城がその姿を現した。
「ここが魔王スルトがいるのか。早く倒して村に帰ろう」
ヒロトシはその巨大な門をくぐると、居城の大広間に出た。もっとドロドロしいものと思ったが、真っ白な大理石を使った綺麗なお城である。
中に入るとそこには、似つかわしくない大きな3つ首の犬が待ち構えていた。
『ぐるるるるるるるる!ぐがあああああああああああああ!』
「何でもありかよ……今度は地獄の門番ケルベロスとはな」
ケルベロスは5mほどある大きな番犬だった。首は3つもあり漆黒のボディーを持ちその尻尾は大蛇である。ケルベロスの怖いところは、その大きな巨体に係わらず俊敏な動きで敵を追い詰め、牙で食いちぎり3回攻撃に加えて爪の2回攻撃、そして最後に尻尾の大蛇が猛毒攻撃を仕掛けてくるのだ。
「魔王も馬鹿だな……こんなのを最後に持って来るとは何を考えているんだか」
『ぐぁあああああああああああああああ!』
ケルベロスは、いきなりヒロトシに突進してきた。しかし、そんな攻撃がヒロトシに通じる訳もなくあっさり交わされた。そして、ヒロトシはケルベロスの下に潜り込んで、腹に数発のパンチを連続で打った。
『ぐおおおおおおおおおおおおおおおお!』
ヒロトシの拳は、ケルベロスにも十分通じていた。いきなり腹に痛みがが走ったケルベロスは、その場所から飛びのき、ヒロトシに向かって口を大きく開けたのだ。
そして、雄たけびと共にその大きく開いた3つの口から炎を吹き出した。これの攻撃はドラゴンが持っているのと同じ炎のブレスだ。
ヒロトシはその攻撃方法も見破っていた。神眼に隠し通せるものではなく炎を吐き出す前に、自分にアイスオーラをエンチャントしておいた。
アイスオーラは、水属性3レベルで使える魔法である。かけた相手に氷の膜を張り、炎のダメージを80%軽減する魔法だ。
「ふっ!そんな攻撃がいまさら効くと思っているのか?」
80%軽減なのに、ヒロトシは一切ダメージを負っていなかった。実は炎属性1レベルのレジストファイヤーも唱えていた為だ。これは、1レベルだというのに炎のダメージを50%も軽減するとても強い魔法だ。つまり、この2つの魔法を併用する事で炎ダメージを無効化した事になる。
そして、ヒロトシは吐き出す炎に突っ込み、ケルベロスの攻撃をキャンセルしつつ殴り飛ばした。
その威力は、ケルベロスの巨体を吹き飛ばすもので、殴った衝撃で左首の骨が折れて、一体のケルベロスが戦闘不能となった。後は中央の首と右首が生き残っていたが、左首がだらんとぶら下がりバランスを崩し地面に倒れ込んでいた。
「さすが動物だな。これならシュテンの方がよほど強かったぞ?」
ヒロトシは倒れたケルベロスの腹を殴り飛ばした。
『ぐわあああああああああああ!』
ケルベロスはあまりの衝撃に悶え苦しんでいた。弱点の腹を何発も殴られていたのだ。
ケルベロスの背には、毛が生えていて装甲が固いが腹には毛が無かった。漆黒の肌が丸見えなのだ。ケルベロスは必死に伏せの状態で腹を庇っていたが、今度は中央の首を殴られ続けて瀕死状態になる。
そのせいで、余計に体の重心が狂い、左側に倒れてしまう。倒れた所をまた腹を狙われるのだった。
「さてもうそろそろかな?」
そして、どんどんHPを削られてケルベロスは、ヒロトシに撲殺されてしまったのだった。
『ぐっ、がっがっがっが……ぐおおおおおおおおおおおお!』
最後は力を振り絞ったが、そのまま地面にひれ伏せて死んでしまった。ヒロトシは、ケルベロスの死体もインベントリに収納して大広間から続く大きな階段を上ったのだった。
「カミュラがやられたか……おい、何をやっておるシュテン持ち場に戻らぬか!」
「はっ!しかし……まさか、あのカミュラを倒す人間がいるなんて……」
「馬鹿者!早くいかぬか」
スルトに怒鳴られた男性は、シュテンと呼ばれて持ち場に戻れと言われていた。少し小柄だが筋肉隆々でたくましい身体をしていて、その頭には立派な角が生えており、鬼人だと言う事が分かる。
「しかし、どういう事だ……あの人間この間よりさらに強くなっておる……」
魔王スルトが驚くのは無理もなかった。カミュラにしても、前回戦ったスルトと同等の強さを有していたはずだった。
前回の轍を踏まない様に、魔王スルトは魔力を蓄えてパワーアップをしていた。その為、クローンは魔力を消費し過ぎるのでパワーアップのほうを選択し、配下の者を召還した。
いま、持ち場に戻らせたのは酒呑童子である。鬼人の中でも最強と謳われた鬼の一族だ。カミュラより数段上の強さだが、先ほどの戦いで不安を募らせたのだ。
ヒロトシは、さらに奥へと進んでいた。すると、まさに地獄をイメージする場所に出た。
「なんだここは?地獄そのものだな……」
「わはははははははははは!よく来たな下等生物よ!俺はシュテン!」
「シュテン?お前まさか酒呑童子か?」
ヒロトシはその名前と、頭に生えた角を見てそう答えた。
「ほう!俺の事を知っている人間がいるとはな……おそれいったぜ!俺様も結構有名なんだな」
「いや、この世界の人間は知らないだろうぜ。俺自身もお伽噺で知っているだけだよ!そして、知られないままお前もこの世から消滅させてやるよ」
「わははははははは!下等生物如きが俺様を消滅だと、その愚かな自信後悔しながら死んでいくがよい!」
シュテンは、そう怒鳴りながら日本刀、童子切安綱(どうじぎりやすつな)を構えて突っ込んできた。
「この刀を見たら、ノーザンの奴喜ぶだろうな」
「戦いの最中に何を言ってやがる!」
ヒロトシは、シュテンの太刀筋を完全に見切っていて、余裕でかわし続ける。
「俺の家族が刀を作っていてな。それを見たら喜ぶよ。それにしても、それが限界なのか?もっとしっかりしろよ」
「ちぃ!当たらねえ!」
「いやああ。面白いものだな!酒呑童子がその刀を持っているだなんて!」
「何を言ってやがる!」
「お前知っているのか?その刀はお前にとどめを刺した刀なんだぞ?」
「はっ!馬鹿な事を!俺にとどめだと?にしても貴様は一体何なんだ!本当に人間なのか?」
「ほらほらどうした?鬼さんこちら?」
「ば、馬鹿にするな!」
シュテンはヒロトシの言葉に、童子切を振りかぶりヒロトシの脳天を斬りつけようとした。
「なっ⁉」
シュテンはヒロトシを真っ二つにしたつもりだったが、ヒロトシにあたる瞬間刀がビクとも動かなくなった。
「これぞ、真剣白羽取り!」
シュテンの童子切は、ヒロトシの両手で見事までに捕らえられ、ビクとも動かなかった。
「くっ!は、放しやがれ……」
「ほらどうした?先ほどまでの威勢はどこに行った?」
「ぐうううううう!」
ヒロトシはそのまま手首をひねり、シュテンを引き寄せた。
シュテンは、その力にバランスを崩し前のめりになった。その時、後頭部に衝撃が走り地面に膝を付き、両手を地面についてしまった。
「ぐがあああああああああ!」
ヒロトシは刀を引き寄せた瞬間身体をひねり、シュテンの後頭部に踵落しをくらわせたのだった。そして、その姿はヒロトシに土下座している格好となったのだ。
「おいおい。鬼族最強の酒呑童子が土下座だなんて情けないのもほどがあるぞ?まあ、今更謝ってもお前の命運は決まっているがな」
「き、貴様ぁ~~~~~~~!」
シュテンが激怒したのだ。先ほどまで小柄な体だったが、あまりにヒロトシのなめた態度に激怒し、身体がドンドン大きくなり身の丈3mを越える鬼の姿へと変化した。
「ようやく本気になったか?あのまま消滅したら悔やんでも悔やみきれないものな?」
「この姿を見せたのは300年ぶりだ!後悔してももう遅い。頭から食ってやるわ!ぐははははははははは!」
シュテンは豪快に笑いながら、その拳をヒロトシに振り上げた。
「何が鬼族最強だ……力任せの猪突猛進かよ」
ヒロトシは、シュテンの拳にあわせてパンチを打った。
「がははははは!己は馬鹿か。体格差で撃ちあえるわけなかろう!」
しかし、シュテンの思惑が外れた。ヒロトシの拳はシュテンの握り拳にめり込み、指の骨が大きな音を立てて折れたのだ。
「ぐわあああああああ!」
「お前の力など、オーガと変わらないんだよ。さて力の差が分かったか?」
「俺が力負けするなんて!」
シュテンは気力を振り絞り突進し、頭突きをくらわせようとした。シュテンの角は鋭く硬い。ドラゴンの鱗も貫けるほど強力な武器だった。
「おいおい。鬼族は角を大事にしないといけないだろ?」
ヒロトシは、シュテンの頭突きにあわせて、横にずれた。そして、角の根元に拳を討つと見事その角を圧し折ったのだ。
「ぎゃあああああああああああああああああああ!俺の角があああああああああああああああ!」
シュテンは、自分の頭を押さえて転がりまわった。角には神経が通っていたみたいで、シュテンはその激痛に耐えられなかったのか、そのまま気絶してしまった。
「なんだ?すげえ弱いじゃん……じゃあ伝承通り、自分の武器で死んで貰おうか……」
ヒロトシは、童子切安綱を手に持ち、息を大きく吸い振りかぶりシュテンの首を刎ねたのだった。そして、シュテンの遺体をインベントリに収納してしまった。
「また、名前付きの宝剣を手に入れれたな」
童子切を鑑定すると、+5刀と表示され、オーガや鬼人に対して5倍のダメージを与える。ヒューマンタイプに対して2倍のダメージとあった。
そして、MPを50使用で乱撃が使用可能とあり、武器のアクティブスキルがあった。
乱撃
混戦状態で敵に囲まれた時、全ての敵の攻撃を回避しながら反撃が出来る。効果時間1分 ダメージ基本攻撃力×0.75+STR値
「凄い!強力な武器だな……しかし、刀は使えないから宝の持ち腐れだな……まあ、これもインベントリの肥やしだな」
そう独り事言って、ヒロトシはインベントリに収納して、ダンジョンの奥へと進んだ。すると、とうとうミレーヌの言った居城がその姿を現した。
「ここが魔王スルトがいるのか。早く倒して村に帰ろう」
ヒロトシはその巨大な門をくぐると、居城の大広間に出た。もっとドロドロしいものと思ったが、真っ白な大理石を使った綺麗なお城である。
中に入るとそこには、似つかわしくない大きな3つ首の犬が待ち構えていた。
『ぐるるるるるるるる!ぐがあああああああああああああ!』
「何でもありかよ……今度は地獄の門番ケルベロスとはな」
ケルベロスは5mほどある大きな番犬だった。首は3つもあり漆黒のボディーを持ちその尻尾は大蛇である。ケルベロスの怖いところは、その大きな巨体に係わらず俊敏な動きで敵を追い詰め、牙で食いちぎり3回攻撃に加えて爪の2回攻撃、そして最後に尻尾の大蛇が猛毒攻撃を仕掛けてくるのだ。
「魔王も馬鹿だな……こんなのを最後に持って来るとは何を考えているんだか」
『ぐぁあああああああああああああああ!』
ケルベロスは、いきなりヒロトシに突進してきた。しかし、そんな攻撃がヒロトシに通じる訳もなくあっさり交わされた。そして、ヒロトシはケルベロスの下に潜り込んで、腹に数発のパンチを連続で打った。
『ぐおおおおおおおおおおおおおおおお!』
ヒロトシの拳は、ケルベロスにも十分通じていた。いきなり腹に痛みがが走ったケルベロスは、その場所から飛びのき、ヒロトシに向かって口を大きく開けたのだ。
そして、雄たけびと共にその大きく開いた3つの口から炎を吹き出した。これの攻撃はドラゴンが持っているのと同じ炎のブレスだ。
ヒロトシはその攻撃方法も見破っていた。神眼に隠し通せるものではなく炎を吐き出す前に、自分にアイスオーラをエンチャントしておいた。
アイスオーラは、水属性3レベルで使える魔法である。かけた相手に氷の膜を張り、炎のダメージを80%軽減する魔法だ。
「ふっ!そんな攻撃がいまさら効くと思っているのか?」
80%軽減なのに、ヒロトシは一切ダメージを負っていなかった。実は炎属性1レベルのレジストファイヤーも唱えていた為だ。これは、1レベルだというのに炎のダメージを50%も軽減するとても強い魔法だ。つまり、この2つの魔法を併用する事で炎ダメージを無効化した事になる。
そして、ヒロトシは吐き出す炎に突っ込み、ケルベロスの攻撃をキャンセルしつつ殴り飛ばした。
その威力は、ケルベロスの巨体を吹き飛ばすもので、殴った衝撃で左首の骨が折れて、一体のケルベロスが戦闘不能となった。後は中央の首と右首が生き残っていたが、左首がだらんとぶら下がりバランスを崩し地面に倒れ込んでいた。
「さすが動物だな。これならシュテンの方がよほど強かったぞ?」
ヒロトシは倒れたケルベロスの腹を殴り飛ばした。
『ぐわあああああああああああ!』
ケルベロスはあまりの衝撃に悶え苦しんでいた。弱点の腹を何発も殴られていたのだ。
ケルベロスの背には、毛が生えていて装甲が固いが腹には毛が無かった。漆黒の肌が丸見えなのだ。ケルベロスは必死に伏せの状態で腹を庇っていたが、今度は中央の首を殴られ続けて瀕死状態になる。
そのせいで、余計に体の重心が狂い、左側に倒れてしまう。倒れた所をまた腹を狙われるのだった。
「さてもうそろそろかな?」
そして、どんどんHPを削られてケルベロスは、ヒロトシに撲殺されてしまったのだった。
『ぐっ、がっがっがっが……ぐおおおおおおおおおおおお!』
最後は力を振り絞ったが、そのまま地面にひれ伏せて死んでしまった。ヒロトシは、ケルベロスの死体もインベントリに収納して大広間から続く大きな階段を上ったのだった。
12
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
完結 シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣
織部
ファンタジー
ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。
背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。
母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。
セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。
彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。
セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。
「セラ、ウミ」
「ええ、そうよ。海」
ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します!
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる