研磨職人!異世界に渡り、色んなものを磨き魔法スキルと合わせて、幸せに暮らす。

本条蒼依

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第6章 研磨という職

49話 ミトンの町から聖教国が撤退?

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 マリアは、教会に今日のあった事を報告した。聖職者達は、それを聞き顔を真っ青にした。

「それは本当なのか?」

「ええ。本当に私達の愚痴が広まった物でした。私達はとんでもない勘違いをして、ヒロトシ様を疑った事になります」

「そんな馬鹿な・・・・・・」

「それで、今回の事でヒロトシ様は教会側に侮辱の損害賠償を請求すると・・・・・・」

「馬鹿な!マリア、お前は教会のせいにしたのか?」

「えっ?」

「お前は今回の勘違いを教会のせいにしたのか?苦情を言いに行ったのはお前だけだったじゃないか」

「そ、そんな!私一人のせいにするのですか?」

「実際、苦情を言いに行ったのはお前だけじゃないか!」

「そんな酷い!」

 今、聖教国ミトン支部の責任者のライネス神父は震えていた。そして、マリアはライネスの裏切りに言葉を失っていた。
 この中で、マリアが教会に帰るときに事実確認で本当に噂の出所が自分達の愚痴を聞かれた事だったのか、町の人達に聞き回った事が更なる不運となった。

「教会の奴ら。出てこい!また、ヒロトシ様にあらぬ疑いをかけたそうだな!」
「お前達のその根性叩き直してやる」
「「「「「「そうだ!でてきやがれ!」」」」」」

 マリアが、事の事実確認をしたときに、自分達の事を棚にあげてヒロトシに文句を言いに行った事が
また流出してしまった。

「ちょっと待ちなさい!教会に石を投げないでください!」

「「「「「うるせぇ!」」」」」
「ヒロトシ様にきっちり謝罪しろ!」

 今や、ミトンの町は領主であるシルフォードよりカリスマのあるヒロトシを馬鹿にした教会関係者達に、町の人達の怒りが爆発してしまった。

「止めてください!ここは女神様が祀られている場所なのです」
「そうですよ。石を投げると罰が当たりますよ」

 聖職者達は、町の人達の暴動に抵抗していた。

「「「「うるせぇ!」」」」
「女神様がこんな場所にいるわけねぇ!」
「「「「「「「そうだ!そうだ!」」」」」」」
「女神様は、こんな人でなしの人間に恩恵など与えない!」
「女神様はここでない町の教会にいらっしゃっるはずだ!」

 ミトンの町の人達は、女神様が聖教国所属の教会にはいないと思い込んでいた。

「お前達はヒロトシ様にきっちり謝罪して、ミトンの町から出ていけ!」

 こうなってしまったら、ヒロトシの言ったようにもうどうしようもない状況だった。

「そんな事はありません!女神様は聖教国の教会にいらっしゃっります」

「存分はずはねぇ!女神様は、ヒロトシ様に魔王討伐の依頼をして感謝したほどの仲なんだぞ」
「そうだ!ヒロトシ様に迷惑をかける聖教国の教会にいるわけねぇ!」

 ヒロトシは、女神からの依頼でテイムスキルをもらって、ビアンカやカイワームを従魔にしたのは周知の事実だ。その為、ヒロトシに迷惑かけた教会に女神がいるわけないと言った。

 そう言われて、教会関係者達はもう反論ができなくなってしまった。
 そして、教会の周りには町の人達が取り囲んでいて本当にヤバい状態だった。

「今、教会の周りにいる人間に告ぐ!直ちに包囲を解きなさい!」

「「「「「えっ!」」」」」

「こちら王国騎士団である!これ以上の暴動は見逃せない!直ちに包囲を解きなさい!」

 すると、町の人間は焦った様子で蜘蛛の子を散らすように、教会の包囲を解き逃げ出したのだった。
 そして、教会関係者達は助かったと安堵したのだった。

「騎士団の皆様ありがとうございます。本当に助かりました」

 聖職者達は、包囲を解いてもらって喜んだのだった。

「いや、礼は言わなくてもよい!我々は町の治安を守るのが仕事だ。しかし、貴方達はミトンの町を出た方が良い」

「そんな!」

「これ以上は命の保証はできぬ。王国領でヒロトシ様の人気はとんでもないものだ。王族であり英雄そのカリスマは王国一と言っていいだろう」

「ですが、ここを放棄するなど・・・・・・」

「申し訳ないが、ヒロトシ様に損害賠償が出ておるのだ。我々でも、もう庇いきれないのが実情だ」

「そんな!」

「本当に馬鹿な事をしたものよ。今回の事は、国王様から聖教国に苦情として訴えてられる事となるのは間違いない」

 王国騎士団は、他国との繋がりで教会を庇っていた。その為、シルフォードからも税金の横領についても罪人を聖教国に送る程での処刑で済ましていたのだ。
 
「後日、ヒロトシ様がここを訪れる。多分、このミトンの町を追い出されて、教会を損害賠償として取られると思うが、それを承諾するのだぞ」

「そんな馬鹿な事が!」

「これ以上反抗して、お主達の立場が悪くならないようにするためである。決して逆らわぬように!」

 それだけ言って、ミトンの町に在中している王国騎士団は兵舎に帰って行った。

 その頃、ヒロトシはいつもお祈りを捧げている教会に来ていた。

「ヒロトシ様ようこそ!」

「ミレーヌさんお久しぶりです。ジェシカさんもお久しぶり」

「お久しぶりです」

「それにしても、ヒロトシ様またとんでもない事になりましたね」

「別に、俺の関係のないことだからね」

「ですがなんでそんな頑なな態度をとるのですか?子供達を庇った者達ではありませんか?」

「ミレーヌさん、本当にそんな事を言っているのですか?」

「まぁ、冗談ですけど」

「ですよね。あの者達は子供達の為に庇った訳じゃありませんよ。そんな人間の為に俺がフォローする必要はないですよ」

「確かに、ヒロトシ様は王国の人間ですしね。でも私の立場からしては、フォローして欲しかったと思いました」

「まぁ、そうかと思ったのでこうして会いに来たんですよ」

「では、ヒロトシ様にはミトンの町の人達が信心がなくならないようにする計画があるのですか?」

 今、ミトンの町の人達の中には、女神の信心が無くなりそうになっている人間達もいた。
 これは、聖教国所属の教会に熱心にお祈りに来ていた人間である。

 そんな教会がヒロトシに迷惑をかけた事が信じられなかったのだ。そして、その教会がミトンの町から無くなり、ミトンの町の教会でお祈りを捧げて女神に自分の信心が届くのか不安に思っていた。

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