研磨職人!異世界に渡り、色んなものを磨き魔法スキルと合わせて、幸せに暮らす。

本条蒼依

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第7章 新たな進化

35話 聖教国の復興

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 元気になったヒロトシに待っていたのは、まず聖教国からの教会の建て直し依頼だった。

「ヒロトシ様、どうか聖教国の教会を王国領のミトンの町の教会のような立派な教会にしてほしいのです」

「わかりました。今の体制の聖教国ならば協力させていただきます」

「それで予算の方なのですがこのくらいでお願いしたいのですが・・・・・・」
 
「これは何かの冗談ですか?」

「冗談なんかじゃありません・・・・・・」

「ミトンの町の規模の教会にするのですよね?だったら予算は最低でもこの倍の値段が必要です。女神神像も、金属加工で研磨技術を使うのですよ?」

「それはわかっています。しかし、予算が足りないのです」

「だったら、予算ができるまで他の場所から」

「うちは聖教国です。教会の大聖堂がこのまま何年も放置させては置けません。どうかお願いします!この通りです」

 聖女を始め大神官達は頭を床に擦り付けた。

「しかし、こちらも商売だ。こんな値段では受けられない。俺には数多くの家族がいるんだ。俺はこいつらを食べさせていかなくては駄目なんだよ」

「それは分かります。どうかお願いします!メイン教会のない聖教国は、今までの聖教国よりおかしい国になってしまいます」

「それは御愁傷様です。それは俺には関係のない話です。もし、そのように話を進めるなら双方にメリットがある提案をするようにしてください」

「双方に?」

「そうです。ハンナさんの言うことは分かります。しかし、予算が足りないが聖教国に教会がなければ格好がつかないから建て直せでは、今までの聖教国と何が変わったというのですか?」

「それは?」
「ヒロトシ様、聖教国は聖女様を指導者に迎え、いろんな事を改革しています。変わっています!」

「そういう事じゃないよ。ハンナさんはいろいろ改革に乗り出しています。ウララ大司教の言うことは分かります。しかし、予算が足りないが国の為にやってくれでは、平民の俺をないがしろにしています」

「ないがしろだなんて!」

「ですが、この契約では聖教国だけが得する事になる。本来入るはずだった儲けはなくなり、俺は当然として、ギルドミトン支部の取り分もなくなるのですよ」

「えっ?ヒロトシ様は聖教国から直接依頼を受けてくれないのですか?」

「それは当たり前です。直接依頼なんてうけたら、何かあった時自分の責任になってギルドの補償金がなくなります」

「そんな!聖教国がヒロトシ様をだます事なんてしません!」

「ハンナさん、それは違いますよ。俺は、今の改革をしている聖教国は信じていません」

「「「「「無礼な!」」」」」

 ヒロトシが、そういうとウララ大司教達大幹部が大きな声を出した。

「怒鳴らないでください」

「しかし、聖女様がヒロトシ様を騙すだなんて!」

「そうじゃありません!聖教国の予算が足りないから、最初から半額以下で建て直せだなんてめちゃくちゃな言い分ですよ。その聖教国を信じろだなんて俺からしたら不安でしかありませんよ」

「「「「「「・・・・・・」」」」」」

「あなた達に騙すつもりはなかったという言葉は信じましょう。ですが、予算がないから強引に進めるなら、教皇が聖女に変わっただけですよ」

「馬鹿な事を!聖女様は聖教国の事を!」

「改革は分かります。だけど、自分達の給金はそのままですよね?指導者や幹部達は身を切らず改革って言われてもですね?」

「しかし、今まで大幹部達は、賄賂や独占販売等やりたい放題で、それらを一掃し改革を進めているのです!」

「そんな犯罪を取り締まるのは当たり前!今はその先の話をしているのですよ」

「「「「「・・・・・・」」」」」

「あなた方は、まだ自分勝手な考え方なんです。賄賂を無くし、改革を進めていい気になっているのなら聖教国を本当に俺が潰す」

「何を言っているのですか?」

「そんな考え方なら、数十年したら第二の教皇が出てくるのは間違いないからですよ。そうじゃないでしょ?聖教国に住まう人間のため、平等に考えていかないと、あんた達はいけないんですよ?」

「ですが・・・・・・教会がなければ!」

「そんなのは、最後でもいいんですよ。まず、聖教国が平民にとって住みやすい国にする事の方が大事です。そうすれば、平民が聖都に集まり税金が集まり、いろんなところに予算が行き届きます」

「それじゃ!女神様に申し訳が!」

「何の申し訳がないんですか?悪魔族から聖教国を救ったんですよね?ミレーヌさんも喜んでいます。まずは身を切らず、改革を進めていい気になっているあなた方から改革を進めてください!」

「「「「「うぐっ!」」」」」

「先に言っておきますが、給金50%カット位で改革したといい気になっていたら怒りますからね」

「そ、そんな馬鹿な!私達の仕事は簡単ではないんだぞ」

「えーっと、貴方は?」

「新しく大司祭に任命を授かりましたブーツと申します」

「簡単ではないんだぞと言いましたが、今の状況はあなた方が放置したから起こった事ですよ?今は聖職者達がその責任を取るべきでは?」

「それは・・・・・・・」

「今の状況で、上の者がいなくなりこれからは自分達が幅をきかせれると思っているなら、大司祭という幹部は辞退した方がいいよ」

 ヒロトシは、聖教国の幹部達には一般平民の生活と同じにするようにする事を進めた。
 その提案に、聖教国の幹部達は大声を出したのはいうまでもなかった。
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