研磨職人!異世界に渡り、色んなものを磨き魔法スキルと合わせて、幸せに暮らす。

本条蒼依

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第7章 新たな進化

47話 同じように納得できない冒険者達

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 ライラ達、2号店に冒険者が一組でも来てくれれば勝ちだった。
 その一組からクチコミで拡がり、本当にマジカル武器が安価で手に入ると噂になった。

「何で俺達は無理なんだよ!」

「申し訳ありません。ヒ美研は、Bランクからのご利用として決められています」

「金は倍払ってもいい!」

「申し訳ありません。Cランクの依頼内容からしてマジカル武器がそうそう必要になるとは思えないので、当店の利用はBランクからにしていだだいています」

「だから、マジカルがあれば俺達だって今まで出来なかった依頼が出来るようになるじゃないか?」

「そのような考えは捨てて、自分の身の丈にあった依頼をすることをお勧めいたします」

「てめぇ!奴隷の癖に生意気なことを!」

「生意気ではなく、あなた方の為に助言を!」

「何が助言だ!俺達は命を張って魔物を討伐しているんだ!マジカル武器があれば、今よりランクの高い魔物を討伐できる」

「そうして、経験のない未知の領域に遭遇して後悔される事になると言っているのです!ご主人様はあなた達Cランク冒険者の為を思って、Bランク冒険者からにしているのです」

「わからねぇやつだな?冒険者は自己責任だ。戦闘の出来ねぇやつに、ごちゃごちゃ言われたくねぇんだよ」
「そうだ!こっちは金を払うと言ってんだ。何で駄目なんだよ!」

「ったく、Cランクは精神的に成長してないから困るんだよな」

「誰だ!」

「この店の責任者だよ」

「あんたは?まさかヒロトシ様ですか?」

「へぇ。俺の顔を知っている冒険者が王都にいるとはな」

 王都の冒険者ギルドでは、ヒロトシの顔を認識している冒険者はいないと思っていた。
 王都では、ローベルグや上級貴族とは交流はあったが、冒険者や平民とは交流がなかったからだ。
 今回はヒロトシは知らなくとも、向こうは知っていたようだ。

「まさかヒロトシ様が、ヒ美研の責任者だとは知りませんでした」

「まぁ、それはいいよ」

「しかし、無礼は承知でお願いします。俺達Cランクにも研磨をしてください」

「駄目だ!君達にはマジカルはまだ早い」

「なんでですか?マジカル武器があれば!」

「いいかい?さっきの事を冒険の事に照らし合わせてみなよ」

「さっきの事?」

「ああ!君達は、この店が俺の店と知らなかっただろ?」

「それがどうしたと?」

「そして、俺が現れてどう思った?」

「それはびっくりしましたよ!まさか、国王様のご友人であられるヒロトシ様だったのですから」

「もし、これが冒険の最中だったらどうなってたんだ?」

「冒険の最中?」

「ああ!君達はマジカル武器を手に入れた事で、経験のない場所に足を踏み入れ、そこに未知の魔物がいたらどうする?」

「それはいくらなんでもこじつけすぎですよ」

「そうか?君達はビアンカの正体を知っていると思うがどうだ?」

「「「「「そ、それは・・・・・・」」」」」

「君達は、マジカル武器を手に入れて、それを自分の実力と勘違いしている。そんなことを思っていると早死にするぞ?」

 この冒険者達は、ダンジョンで稼いでいた。今までは5階層までだったが、マジカル装備でより深い階層に挑戦したかった。
 深い階層に行けば、ランクの高い魔物の素材が手に入るからだ。そうすれば生活が楽になりいい暮らしができるのだ。

「いいか?ダンジョンをなめたらいけない!初心を思い出してみな?1階層から2階層に降りた時同じ魔物だったか?」

「「「「「それは」」」」」」

「君達の実力はまだ5階層までだ!それで武器が良くなって10階層まで調子に乗って行ってみろ。簡単に死んでしまうぞ?」

「そんな深くまでは、いくらなんでも調子には乗らないと・・・・・・」

「では、君達は何で5階層まででそれ以降はまだ潜らない?」

「「「「「あっ!」」」」」

「そうだ、経験で5階層まで魔物のランクが代わり映えしないと知っているからだ。つまり6階層に行けば、10階層まで降りる可能性があるんだよ」

「しかし、いくらなんでもいきなり10階層にまで降りる事は・・・・・・」

「だから、君達はまだCランクなんだよ。ダンジョンをなめすぎている。実力をつけてから未知の領域にいかないと死んでしまうぞ?地上にもビアンカのような神獣がいるんだ。ダンジョンは甘くないよ」

 ヒロトシは、冒険者達を説得してマジカル装備を諦めさようと説得していた。
 しかし、どうしても納得できないようだった。
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