氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!

本条蒼依

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第3章 新たな覚醒

18話 大魔導士の装備

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 ヒナタがショウを呼び、小部屋の奥にある台座の上に漂う指輪を見てショウは歓喜した。

「こ、これは!?」
「父ちゃん、これって何?」
「こいつは【大魔導士リング】だ!」

 ショウが神眼で確認すると、その効果は魔法使いには絶大な能力であった。

●大魔導士リング(神話ミソロジー級)
 装備すればその装備者の知力が2倍となり、魔力が3万増加し詠唱破棄。

「この指輪、俺がもらってもいいか?」

 ショウのお願いに全員が賛成するのだった。そして、ショウは神眼で台座や周りを調べたが罠の類がないのを確かめ、台座の上に浮く大魔導士リングを手に取った。

「こいつは本当にすごい!」
「父ちゃん。これからは魔法の詠唱なしで魔法が使えるの?」
「そういう事だ。一つ使ってみるか」

 そう言ってショウは、頭の中で【ヘイスト】と考えると、アユミにヘイストが掛かった。

「ホントだ!ヘイストが掛かってる」

 これにより、ショウの魔法使いとしての弱点がなくなったと言える。魔法使いにとって詠唱は弱点そのものと言っても過言ではない。詠唱途中で攻撃を受けると、詠唱ブレイクで魔法キャンセルとなるからだ。しかし、詠唱しないで魔法が撃てるとなれば、イニシアティブが取れる事になる。そして、頭で念じただけで撃てるとなれば魔法の連射である。
 ショウの魔力の多さは異常と言ってもいい。莫大な魔力を使い、魔法の連射は国と対等の力となると思い、ショウは何かあった場合、今まで空間魔導士と偽っていたがいつでもとき大魔導士と打ち明けてもいいと思った。

「クックック……」
「父ちゃん……なんか悪い顔をしてる……」
「ヒナタこっちにおいで。ああいった時のご主人様は何言っても無駄よ」
「父ちゃん怖い……」
「アリサ……ヒナタに変な事を吹き込むのはやめてくれよ」
「ご主人様の方がヒナタに悪い影響を与えるわよ」
「ホント……口の減らないやつだ」
「それで何を考えていたんですか?」
「いやな。これさえあれば何かあっても、国の権力者達を黙らせる事ができると思っただけだ」
「ご主人様は国を乗っ取るつもりなんですか?」
「馬鹿な事を!?そんなめんどくさいことしないよ」
「父ちゃん……さっき国の権力者を黙らせるって確かに言ってた」
「いやいや……俺達の事を利用するような輩が出た時の話だよ。今までもあっただろ?」
「た、確かに……」
「今までは王族や貴族に絡まれた場合どうしようもないから、空間魔導士と言われても否定はしなかったが、この大魔導士リングがあればとき大魔導士と打ち明けても大丈夫だからな」
「じゃあ、ご主人様は本当の意味で自由になったという事ですか?」
「そういう事だが、基本は今まで通りだからな!進んでとき大魔導士というつもりはまったくないよ」
「いつもの父ちゃんに戻った」
「ヒナタ……俺はそんな二重人格者じゃあないぞ」
「父ちゃんは時々性格が変わるよ」
「……」

 ショウはヒナタの言葉に落ち込んだが、すぐに切り替え、小部屋にある金銀財宝を時空間倉庫に全て収納して小部屋の出入り口にみんなを集めた。中にはミスリル製のロングソードや盾等もあり、それらの装備品はアユミ達に装備してもらう事になる。

「こいつは凄い逸品だな!」
「ですね!これで私達の戦闘力も防御力も上がりますね」
「この槍は使いやすいですわ!」
「あたしのナックルも!」

 そしてアユミ・カオリ・ヨシノ・アスカの4人には、ブレストプレート(ミスリル製)を装備させて防御力が格段に上がった。今までレザーアーマーだったのだが、この小部屋にあったミスリル製の装備がちょうどいいサイズだったのだ。
 そして、イチョウ・カホ・スミエの装備は今まで通りのレザーアーマーの方が都合がいいのでそのままでいてもらう事になった。

「3人にはもうちょっとその防具でよろしくな」
「「「大丈夫です」」」

 短剣・格闘・弓職には、アユミ達のような重装備ではなく軽装備の方が相性が良い。
 重装備品は金属加工した装備の事であり、3人には革や鱗を加工した軽装備の方が良いのである。

「多分だが、俺のレベルが上がり軽装備を錬成出来るようになると思うからもうちょっと我慢してくれ」
「「おじちゃんの作った装備!?」」
主様あるじさまの装備が!」
「ああ!サハギンの鱗が大量にあるからな。それらを使おうと思っている」
「「「「えぇ~!あたし達も!」」」」
「ショウが作った装備の方がいい!」
「待て待て!お前達の装備もいずれは作るつもりだぞ。その装備はつなぎだと思ってくれ」

 ショウの言葉に、アユミ達4人は納得して引き下がる。

「言っておくが、システィナ・アリサ・ヒナタの装備品もちゃんと用意するつもりだからそんなに睨むな!」

 ショウがそういうと3人も満面の笑顔となる。ショウは呆れた顔でため息をつくのだった。
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