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第一章 木嶋真奈の日記より抜粋①
第八話 女子はともかくとしても、男子でタレにニンニク入れないやつは私は引きます
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──カラカラカラ
「ひっ」
バカが短く悲鳴を上げ、布団で慌ててお粗末な下を隠す。土足で人の部屋に入るのはさすがに申し訳ないので、靴は窓の外に置くことにした。
「なっ……! なんで窓から!」
「悲鳴が聞こえたから」
「い、いいっすよそんなの!」
「良いわけないでしょ、こっちには寿々苑の焼肉がかかってるの」
「焼肉ごときで窓から不法侵入してくるやつがありますか!」
「……で、何があったのよ」
「……はぁ。もう下がれ」
メイドさんは、やれやれと言ったような顔をして、礼をし、ドアを閉めた。
バカな主人を持つと大変なんだろうなぁ……。
「あの、とりあえずズボンはいたら?」
「うす……」
彼のお粗末なアレを見てても仕方ないので、窓の外を見る。やはり大きい周りには小綺麗な家が多く、庭付きも多い。
蒔田家にも庭があり、大きめの木があったのでここまで登れた訳だが、今どきこれだけ手入れの行き届いた庭がある家であることからも、どれだけ余裕のある生活を送っているかが見て取れる。
このバカを誘拐すれば五百万か……。私なら余裕だな……。やってみようかな……。
「ズボン、はいたっす……」
「で、さっきの悲鳴は……?」
「……あの、秘密に」
「分かってるから。言いなさいよ」
「いや実は、その……」
「何?」
「さっきまで、ちょっと、まあ、男の嗜みと言いますかね……?そのぉ……、シュッシュッと……」
「はぁ……」
なんというか、大学生だな……。コイツこんな朝早くからこんな元気なことしてるのか……。
「で、先程のメイドさんが入ってきて」
「びっくりしちゃって……。つい悲鳴を……」
「あっあれ君だったのか」
確かに言われてみればメイドさんは慣れている様子だった。呆れた顔をしていたし、悲鳴をあげるようなことでもないほど日常的なのだろうか。
「あの、ほんとまじでこれバラさないでくださいよ!」
「まあ守秘義務は守るから」
「あざす!」
「というか、早く大学行くよ。佐川教授、来るの早いんでしょ」
「はっ……!やべっ!先輩……!早く出ましょう!」
そうして私達は大学に向かった。しかし、授業前はほとんど何も起こらず、教授にももちろん許されることもなく、一時限目の開始時刻を迎えた。
「ひっ」
バカが短く悲鳴を上げ、布団で慌ててお粗末な下を隠す。土足で人の部屋に入るのはさすがに申し訳ないので、靴は窓の外に置くことにした。
「なっ……! なんで窓から!」
「悲鳴が聞こえたから」
「い、いいっすよそんなの!」
「良いわけないでしょ、こっちには寿々苑の焼肉がかかってるの」
「焼肉ごときで窓から不法侵入してくるやつがありますか!」
「……で、何があったのよ」
「……はぁ。もう下がれ」
メイドさんは、やれやれと言ったような顔をして、礼をし、ドアを閉めた。
バカな主人を持つと大変なんだろうなぁ……。
「あの、とりあえずズボンはいたら?」
「うす……」
彼のお粗末なアレを見てても仕方ないので、窓の外を見る。やはり大きい周りには小綺麗な家が多く、庭付きも多い。
蒔田家にも庭があり、大きめの木があったのでここまで登れた訳だが、今どきこれだけ手入れの行き届いた庭がある家であることからも、どれだけ余裕のある生活を送っているかが見て取れる。
このバカを誘拐すれば五百万か……。私なら余裕だな……。やってみようかな……。
「ズボン、はいたっす……」
「で、さっきの悲鳴は……?」
「……あの、秘密に」
「分かってるから。言いなさいよ」
「いや実は、その……」
「何?」
「さっきまで、ちょっと、まあ、男の嗜みと言いますかね……?そのぉ……、シュッシュッと……」
「はぁ……」
なんというか、大学生だな……。コイツこんな朝早くからこんな元気なことしてるのか……。
「で、先程のメイドさんが入ってきて」
「びっくりしちゃって……。つい悲鳴を……」
「あっあれ君だったのか」
確かに言われてみればメイドさんは慣れている様子だった。呆れた顔をしていたし、悲鳴をあげるようなことでもないほど日常的なのだろうか。
「あの、ほんとまじでこれバラさないでくださいよ!」
「まあ守秘義務は守るから」
「あざす!」
「というか、早く大学行くよ。佐川教授、来るの早いんでしょ」
「はっ……!やべっ!先輩……!早く出ましょう!」
そうして私達は大学に向かった。しかし、授業前はほとんど何も起こらず、教授にももちろん許されることもなく、一時限目の開始時刻を迎えた。
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